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しりうす。

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Let's ギルドバトル!

Stage Seventy

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 翌朝。朝食を取ってからまたリビングに集まった。今度はブルーとレッドも一緒だ。俺の両隣にミライとカオリ、対面にアンラを中心としてブルーとレッドが座っている。サクラは?と思うかもしれないが、俺の膝の上だ。反対されるかな?と思ったが、何故か快諾してくれた。ミライも何故か怒らなかったし。なんで?

「で、ギルドバトルをどう戦おうとしてるんだ?」
「それが問題なんだよね。お金をたくさん集めてガチャでNPC出すか、レベル上げしまくって私が全て倒すか」
「アンラだけで戦うとしたら、防御力の高い防具、殲滅力の高い武器又は武技、すぐに離脱できる程の俊敏値が必要だ。たぶん無理だと思う。逆にNPCは排出率が悪いし、レベル上げもしなくちゃならないからおすすめはできない」

 排出率が悪いとか俺がいえた立場じゃないよね(所持NPC29体)。それにレベル上げもアイテム使って一気に最大まで上げてるからね。このアイテムが余ってるからレベルはどうにかなるから、もしそれで頼ってくるならあげようかな。自分からあげようとは思わない。

 アンラは悩んでいる様子だったが、何かひらめいたようにバッと顔をあげると、

「よし、キラに全部任せよう!」

 と言ってきた。我が妹よ、お前もか。

「まず俺に全部任せるっていう選択肢はない。ギルドバトルに参加するのは吝かではないが、俺に丸投げはやめてくれ。わかったな?ミライ達」
「私達ですか!?」

 そうだよ!いやって訳じゃないけどね。事実、頼られるのはイヤじゃないし、でも、少しは手伝って欲しいかなーって。

「じゃあ、キラが私たちのギルドに入ってくれるの!?」
「あ、参加するってそういうことか。あとで抜けるとこができるなら入ってもいいが」
「できるできる!じゃ、キラも参加ってことで!人数は指定されなかったんだから大丈夫だよね!」
「折角ですし、私も参加してもいいですか?」
「あ、じゃあ私も参加するわ」
「・・・私も」
「やったー!一気に戦力大幅アップ!因みに因みに、レベルの方はおいくつですか?」
「264」
「私達は最大レベルですよ」
「うっそー!?マジで!?200なの!?ってかなんでキラは264なの?200じゃないの?」
「これを見ればわかる」

 俺が言うより、証拠を見せた方が早いので、俺のステータスウィンドウを見せる。反応は、ミライ達と同じだった。

「キラって最初の頃からチートじみたステータスしてたんだ。あ、だからオークの方行こうって言いだしたんだね?」
「そゆこと」
「ってかレベル264ってなに?可笑しくない?バグ?」
「最初は200⁺だったんだけど、クレアシオンに【永遠とわの力】っていうスキル貰ってこのレベルになったんだよ」
「チートだぁ」

 どうやらアンラも俺と同じ感想を抱いたみたいだ。普通の反応だよな。で、ミライ達がそこまで驚いてないのは何故?今初めて本当のレベル見せたよね?

「キラ君が最強なのは知ってましたし」
「キラがレベル200以上だってことは知ってたし、300ぐらいあるんじゃないかしら?と思ってたから予想より下のレベルに驚くことはないわね」
「・・・驚愕」

 あ、サクラは驚いてたんだ。そう言えばサクラって感情があんまり悟られにくいって言うか悟りにくいんだよなぁ。ミライとカオリは、もう壊れてるんだよ。あ、オリジナルスキルといえば。

「アンラ、【天衣無縫】ってどういう奥義だかわかるか?」
「う~ん。まだ使ってないからわからないかな」

 まだ使ってないからわからない。つまり、使えばどれくらい使えそうかわかるってことだよな?

「じゃ、ちょっと戦ってみるか」

 と、言うことで。模擬戦開始!


 数十分後。え?戦闘描写はないのかって?ずっと俺が攻撃してただけだけど、詳しく聞きたい?

「どうだ?使えそうか?」
「うん!これ結構使いやすいよ!多分【百花繚乱】っていう武技より使いやすいかも」
「なら俺も【天衣無縫】の方を使おうかな」
「え。キラ【舞姫】が職に入ってるの?そもそもどうやって入れたの?あれ女性プレイヤー専用だよ?ってかどうやって【天衣無縫】使うの?」
「【武神】っていうスキルがあっただろ?あれ、全ての武技が使えるんだわ」
「まだチートを隠し持っていたのね・・・」
「【賢者】っていうスキルも───」
「もういい!どうせそれも魔法が全て使えるとかでしょ!」
「あたり!」
「こんのチーターにぃ!」
「それは貶してると捉えていいんだよな?」

 これで貶してないと言われたら、じゃあどういう意味って聞かざるを得ないんだけど。
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