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Let's ギルドバトル!
Stage Sixty-Eight
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『そりゃできるのじゃ。奥義とはつまり、武技の組み合わせ。それ即ち、オリジナルスキル同士を組み合わせれば一人専用の奥義と同義なのじゃ』
「あ、ごめんなさい」
『?何故謝る必要がある?』
「いえ、何でも。気にしないでくれ」
【武神】のお陰でオリジナルスキルができても戦闘用なら俺が使えるなんて言えないよ。
『少し待っておれ』
そう言ってクレアシオンは目を瞑り、集中状態に入った。それくらい大変で神経を使うのだろう。・・・ただの演出かもしれないが、というかそれが一番濃厚な説だが。
『できたのじゃ』
そうなどうでもいい事を深く考えているうちにクレアシオンの作業が終わったらしい。
『そこの二人には【万物鍛冶】を与えるのじゃ。効果は名の通り、鍛冶で出来ることは何でもすることができる、という効果じゃ。レベルに依存するがの。そしてお主には武技【天衣】と武技【縦横無尽】を与えるのじゃ。この二つを組み合わせると【天衣無縫】という攻撃にも防御にも回避にも使える奥義が生まれる。有効活用するのじゃ』
「「ありがとうございます!」」
「ありがとう。私はアンラ。次からはそう呼んでね」
『わかった。そして次に』
え、まだあんの?そろそろ帰れると思ったんだけどなぁ。
『キラよ。お主には【永遠の力】というオリジナルスキルを与えよう。これは、レベルの上限を突破するスキルじゃ。一緒にパーティーを組めば使用者を含め5人まで効果がある。その場合、経験値の上積みがレベルとなる。パッシブスキルに入るの』
「えぇ、まだチートあんの・・・」
もういいよチートは。え、もう貰っちゃったの!?いつの間に!?ってか強制!?辞退とかできないの!?
・・・れ、レベル264だと!?高すぎだろおい!いや、正直もっと上だと思ってた。でも64レべも上ならステータスがヤバい事になってそうだよね。流石にそこはErrorのままだけど。レベルがわかるだけでもいいのかなぁ。俺のチート化が進んでいくよぉ・・・。
『喜んでくれて何よりじゃ』
喜んでないんだよなぁ。現実にげんなりしてただけなんだよなぁ。
『そして───』
「まだあんのかよ!?」
もういいよ・・・お腹いっぱいだよぉ。
『そこの三人には【愛縁】というオリジナルスキルじゃ。効果は・・・自分で確かめる方が早いの。ほれ、何か感じぬか?』
もう既にミライ達に【愛縁】というスキルを与えたらしいが、全員いまいちわかってないようだ。
『なんじゃお主ら。未だに結婚しておらんのか?まぁ、予想外じゃがそれは良い。結婚するとわかる』
結婚か・・・。このゲームそういうシステムあるんだ。結婚・・・プロポーズ・・・アレが役に立ちそうだな。
『早く結婚せんか。この戯け者』
戯け者て・・・俺は悪くない!だから俺にそんな冷たい目を向けないで!そしてミライ達に同情の視線を向けるのもやめろぉ!
『さて、他に何か妾に用はあるかの?』
もう頼むことはないよな。よし、帰ろう!俺はクレアシオンと戦って疲れた!
「もうないです!さぁキラ!帰りましょ!」
「「ありがとうございました~!」」
この双子すっごい自由だなぁ。良い事だと思うけどね?ってかアンラ達切り上げ早すぎじゃない!?
「またな、クレアシオン」
「ちょっと待った~!」
俺が綺麗に別れようとしていたところをカオリがストップをかけた。いきなり大声出すなよ。びっくりしただろ、少しだけ。
『まだ何かあるのかの?』
「まだ何かあるのか?」
俺とアクレシオンの疑問の声が重なってカオリへと届く。はて、何か忘れてたことなんてあったかな?この俺が忘れるなんてこと───
「アンラちゃん達のギルドで使う鍛冶場はどうするのよ!」
「あ・・・」
あ、ありましたね。うん、完全に忘れてたよ。このまま帰ってたらもう一度来てクレアシオンと戦わないといけない所だった。それだけは絶対に嫌だ。一日に二回もクレアシオンと戦うとか絶対に精神が持たない。必ずどこかで発狂する自信がある。
『鍛冶場?それは依然妾が創ったあの家に組み込むのかの?』
「そうね」
『なら少し待っておれ。アレの付属ならすぐに創れる』
その言葉に従い、少し待つことにした。
『できたのじゃ』
「早いな!?」
只今の記録、10秒!早い!速い!
『これで本当に用事はなくなったかの?』
「ええ、もう大丈夫よ」
「ありがとな」
『これくらいお安い御用じゃ。またの』
「あぁ、また」
そうクレアシオンに別れを告げ、今度は本当に神界から出た。
———————————————————————————————————————————————————
遅れてすみません!近況報告の方にも書きましたが、更新速度が落ちるかと思います。その時は気長に待っていただけると嬉しいです。
「あ、ごめんなさい」
『?何故謝る必要がある?』
「いえ、何でも。気にしないでくれ」
【武神】のお陰でオリジナルスキルができても戦闘用なら俺が使えるなんて言えないよ。
『少し待っておれ』
そう言ってクレアシオンは目を瞑り、集中状態に入った。それくらい大変で神経を使うのだろう。・・・ただの演出かもしれないが、というかそれが一番濃厚な説だが。
『できたのじゃ』
そうなどうでもいい事を深く考えているうちにクレアシオンの作業が終わったらしい。
『そこの二人には【万物鍛冶】を与えるのじゃ。効果は名の通り、鍛冶で出来ることは何でもすることができる、という効果じゃ。レベルに依存するがの。そしてお主には武技【天衣】と武技【縦横無尽】を与えるのじゃ。この二つを組み合わせると【天衣無縫】という攻撃にも防御にも回避にも使える奥義が生まれる。有効活用するのじゃ』
「「ありがとうございます!」」
「ありがとう。私はアンラ。次からはそう呼んでね」
『わかった。そして次に』
え、まだあんの?そろそろ帰れると思ったんだけどなぁ。
『キラよ。お主には【永遠の力】というオリジナルスキルを与えよう。これは、レベルの上限を突破するスキルじゃ。一緒にパーティーを組めば使用者を含め5人まで効果がある。その場合、経験値の上積みがレベルとなる。パッシブスキルに入るの』
「えぇ、まだチートあんの・・・」
もういいよチートは。え、もう貰っちゃったの!?いつの間に!?ってか強制!?辞退とかできないの!?
・・・れ、レベル264だと!?高すぎだろおい!いや、正直もっと上だと思ってた。でも64レべも上ならステータスがヤバい事になってそうだよね。流石にそこはErrorのままだけど。レベルがわかるだけでもいいのかなぁ。俺のチート化が進んでいくよぉ・・・。
『喜んでくれて何よりじゃ』
喜んでないんだよなぁ。現実にげんなりしてただけなんだよなぁ。
『そして───』
「まだあんのかよ!?」
もういいよ・・・お腹いっぱいだよぉ。
『そこの三人には【愛縁】というオリジナルスキルじゃ。効果は・・・自分で確かめる方が早いの。ほれ、何か感じぬか?』
もう既にミライ達に【愛縁】というスキルを与えたらしいが、全員いまいちわかってないようだ。
『なんじゃお主ら。未だに結婚しておらんのか?まぁ、予想外じゃがそれは良い。結婚するとわかる』
結婚か・・・。このゲームそういうシステムあるんだ。結婚・・・プロポーズ・・・アレが役に立ちそうだな。
『早く結婚せんか。この戯け者』
戯け者て・・・俺は悪くない!だから俺にそんな冷たい目を向けないで!そしてミライ達に同情の視線を向けるのもやめろぉ!
『さて、他に何か妾に用はあるかの?』
もう頼むことはないよな。よし、帰ろう!俺はクレアシオンと戦って疲れた!
「もうないです!さぁキラ!帰りましょ!」
「「ありがとうございました~!」」
この双子すっごい自由だなぁ。良い事だと思うけどね?ってかアンラ達切り上げ早すぎじゃない!?
「またな、クレアシオン」
「ちょっと待った~!」
俺が綺麗に別れようとしていたところをカオリがストップをかけた。いきなり大声出すなよ。びっくりしただろ、少しだけ。
『まだ何かあるのかの?』
「まだ何かあるのか?」
俺とアクレシオンの疑問の声が重なってカオリへと届く。はて、何か忘れてたことなんてあったかな?この俺が忘れるなんてこと───
「アンラちゃん達のギルドで使う鍛冶場はどうするのよ!」
「あ・・・」
あ、ありましたね。うん、完全に忘れてたよ。このまま帰ってたらもう一度来てクレアシオンと戦わないといけない所だった。それだけは絶対に嫌だ。一日に二回もクレアシオンと戦うとか絶対に精神が持たない。必ずどこかで発狂する自信がある。
『鍛冶場?それは依然妾が創ったあの家に組み込むのかの?』
「そうね」
『なら少し待っておれ。アレの付属ならすぐに創れる』
その言葉に従い、少し待つことにした。
『できたのじゃ』
「早いな!?」
只今の記録、10秒!早い!速い!
『これで本当に用事はなくなったかの?』
「ええ、もう大丈夫よ」
「ありがとな」
『これくらいお安い御用じゃ。またの』
「あぁ、また」
そうクレアシオンに別れを告げ、今度は本当に神界から出た。
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遅れてすみません!近況報告の方にも書きましたが、更新速度が落ちるかと思います。その時は気長に待っていただけると嬉しいです。
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