チート級スキルを得たゲーマーのやりたいことだけするVRMMO!

しりうす。

文字の大きさ
上 下
71 / 118
Let's ギルドバトル!

Stage Sixty-Five

しおりを挟む
 言われた通りに【オーネスト】まで転移し、アンラのギルドだって所に連れて行ってもらった・・・んだけど。

「ねぇ、ここって、私たちの土地よね?」
「えぇ!?」
「・・・家」

 そう。アンラたちのギルドがあった場所は俺達が家を置いた場所だったのだ。いや、なんでだよ・・・。因みに今は、玄関から近い応接間みたいなところに居る。

「なにここ!?この前来たときは枯れてて小屋しかなかったのに!」
「・・・ここ、俺達の土地になったんだ」
「はぁ!?ちょっと何してくれてんのさキラ!」
「ごめんって。お詫びとしてはなんだけど、ここ一緒に使おう?」
「え、いいの!?マジ!?使う使う!」

 あれ?軽くないかねアンラさんや。そもそも二重登録ってどうなってんだこのゲーム。

「あ、でも鍛冶場がないね」

 創造神に言えば作れそうだよなぁ、鍛冶場。行ってくるか。

「ちょっと待ってろ。創造神の所に行ってくる」
「創造神!?え、キラってそこまで行ってたの!?」
「俺だけじゃなくてミライ達も会ったことあるよな?」
「はい」
「うそぉ!?」

 残念。本当なんだなぁ。

「・・・わかった。創造神の所に行ってくるの?でもちょっと待っててくれる?他の子達と一緒に行きたいんだけど、いい?」
「それは、俺一人じゃダメってことか?」
「ちょっと、ね」

 なにか隠すように言ったな。隠したいなら無理には聞かないけど。

「・・・隠し事?」

 うぉいサクラさん!?あえて俺が聞かなかったのにサクラ聞いちゃう!?

「隠し事って訳じゃないんだけど、オリジナルスキルが欲しくてね」
「オリジナルスキル?」

 何それ。俺が知ってるのは普通のスキルと職業を選択することで取得できるエクストラスキル。それとスキルの素で作ったユニークスキルだけ。

「実は、私も創造神の所には行きたいって思ってたんだよ。私たちのギルドは生産系でしょ?素材とかたんまりと創ってもらうとかしてほしかったんだぁ」

 と、アンラが呟く。俺は思った。俺達とあんまり変わってねぇな、創造神の使い方。可哀そうに、と。

「お?帰ってきたみたいだぞ?」
「「ただいま~アンラ~?ちょーっとお話があるからこっちまで来て!」」
「と言う訳で、あの子たちに説明してくるね!」

 それから数分もしないうちにアンラのギルドメンバーが俺達のいる部屋に来た。

「「こんにちは!」」

 そう挨拶してきたのは二人の少女。片方は艶やかな黒髪で、青いオーバーオールを着ている。オーバーオールの下から控えめながらもしっかりと胸部の膨らみが主張している。全体的にシュッとした感じがする。

 もう片方の少女は輝くような栗色の髪。こちらは朱色のオーバーオールを着ていて、胸部の膨らみが激しく主張している。

 そして、一番の特徴が、同じ顔だということ、所謂一卵性双生児だろうか?・・・容姿の説明で体のとある部分だけを説明したのに他意はないよ。ホントダヨ?

「「あたしたちは双子なの!」」
「そうか」

 いや、これ以外になんて答えろと!?そうなんだくらいしかなくない!?

「あたしがあおい・・・じゃなくてブルーだよ!年齢は14!」
「あたしがあかね・・・じゃなくてレッドだよ!年齢は14!」

 おーけー。わかった。オーバーオールの色で判別すればいいんだな?青色のオーバーオールがブルー。朱色がレッド。イエス。アイ、アンダストード。・・・年齢がアンラと違うからネッ友(死語)かな。中学生、だよな?そんな子まで巻き込まれてるのか。ま、攻略しようとは思ってないけどね!

 それと、本名を言っていたのは聞かなかったことにしよう。そういうことができる人だ、俺は。

「「本名言っちゃったけど忘れてね!」」
「なんでそこに触れるかなぁ!?」

 無視しようとしてたよね!?触れなかったよね!?なんで自分から言っちゃうかな!?

「「アンラから全て聞いてるので早速創造神のところへ行きましょう!」」
「図々しすぎんだろ!」

 なんかこの子たちと居るとすっごく疲れる。カオリになった気分。カオリ、今までごめんよ・・・。そしてこれからもよろしく。今まで通りいくから。

「少しは反省してくれてもいいのよ?」
「ははっ、自然な流れで思考を読まないようにしてくれるなら考えよう」

 ま、考えるだけだけどな!

「・・・」

 カオリの目線が冷たい。なんで?
しおりを挟む
感想 39

あなたにおすすめの小説

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり? 異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました! 完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……

karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。

悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます

竹桜
ファンタジー
 ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。  そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。  そして、ヒロインは4人いる。  ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。  エンドのルートしては六種類ある。  バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。  残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。  大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。  そして、主人公は不幸にも死んでしまった。    次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。  だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。  主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。  そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。  

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)

葵セナ
ファンタジー
 主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?  管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…  不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。   曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!  ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。  初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)  ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。

Free Emblem On-line

ユキさん
ファンタジー
今の世の中、ゲームと言えばVRゲームが主流であり人々は数多のVRゲームに魅了されていく。そんなVRゲームの中で待望されていたタイトルがβテストを経て、ついに発売されたのだった。 VRMMO『Free Emblem Online』 通称『F.E.O』 自由過ぎることが売りのこのゲームを、「あんちゃんも気に入ると思うよ~。だから…ね? 一緒にやろうぜぃ♪」とのことで、βテスターの妹より一式を渡される。妹より渡された『F.E.O』、仕事もあるが…、「折角だし、やってみるとしようか。」圧倒的な世界に驚きながらも、MMO初心者である男が自由気ままに『F.E.O』を楽しむ。 ソロでユニークモンスターを討伐、武器防具やアイテムも他の追随を許さない、それでいてPCよりもNPCと仲が良い変わり者。 そんな強面悪党顔の初心者が冒険や生産においてその名を轟かし、本人の知らぬ間に世界を引っ張る存在となっていく。 なろうにも投稿してあります。だいぶ前の未完ですがね。

髪の色は愛の証 〜白髪少年愛される〜

あめ
ファンタジー
髪の色がとてもカラフルな世界。 そんな世界に唯一現れた白髪の少年。 その少年とは神様に転生させられた日本人だった。 その少年が“髪の色=愛の証”とされる世界で愛を知らぬ者として、可愛がられ愛される話。 ⚠第1章の主人公は、2歳なのでめっちゃ拙い発音です。滑舌死んでます。 ⚠愛されるだけではなく、ちょっと可哀想なお話もあります。

処理中です...