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しりうす。

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Let's ギルドバトル!

Stage Sixty-Five

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 言われた通りに【オーネスト】まで転移し、アンラのギルドだって所に連れて行ってもらった・・・んだけど。

「ねぇ、ここって、私たちの土地よね?」
「えぇ!?」
「・・・家」

 そう。アンラたちのギルドがあった場所は俺達が家を置いた場所だったのだ。いや、なんでだよ・・・。因みに今は、玄関から近い応接間みたいなところに居る。

「なにここ!?この前来たときは枯れてて小屋しかなかったのに!」
「・・・ここ、俺達の土地になったんだ」
「はぁ!?ちょっと何してくれてんのさキラ!」
「ごめんって。お詫びとしてはなんだけど、ここ一緒に使おう?」
「え、いいの!?マジ!?使う使う!」

 あれ?軽くないかねアンラさんや。そもそも二重登録ってどうなってんだこのゲーム。

「あ、でも鍛冶場がないね」

 創造神に言えば作れそうだよなぁ、鍛冶場。行ってくるか。

「ちょっと待ってろ。創造神の所に行ってくる」
「創造神!?え、キラってそこまで行ってたの!?」
「俺だけじゃなくてミライ達も会ったことあるよな?」
「はい」
「うそぉ!?」

 残念。本当なんだなぁ。

「・・・わかった。創造神の所に行ってくるの?でもちょっと待っててくれる?他の子達と一緒に行きたいんだけど、いい?」
「それは、俺一人じゃダメってことか?」
「ちょっと、ね」

 なにか隠すように言ったな。隠したいなら無理には聞かないけど。

「・・・隠し事?」

 うぉいサクラさん!?あえて俺が聞かなかったのにサクラ聞いちゃう!?

「隠し事って訳じゃないんだけど、オリジナルスキルが欲しくてね」
「オリジナルスキル?」

 何それ。俺が知ってるのは普通のスキルと職業を選択することで取得できるエクストラスキル。それとスキルの素で作ったユニークスキルだけ。

「実は、私も創造神の所には行きたいって思ってたんだよ。私たちのギルドは生産系でしょ?素材とかたんまりと創ってもらうとかしてほしかったんだぁ」

 と、アンラが呟く。俺は思った。俺達とあんまり変わってねぇな、創造神の使い方。可哀そうに、と。

「お?帰ってきたみたいだぞ?」
「「ただいま~アンラ~?ちょーっとお話があるからこっちまで来て!」」
「と言う訳で、あの子たちに説明してくるね!」

 それから数分もしないうちにアンラのギルドメンバーが俺達のいる部屋に来た。

「「こんにちは!」」

 そう挨拶してきたのは二人の少女。片方は艶やかな黒髪で、青いオーバーオールを着ている。オーバーオールの下から控えめながらもしっかりと胸部の膨らみが主張している。全体的にシュッとした感じがする。

 もう片方の少女は輝くような栗色の髪。こちらは朱色のオーバーオールを着ていて、胸部の膨らみが激しく主張している。

 そして、一番の特徴が、同じ顔だということ、所謂一卵性双生児だろうか?・・・容姿の説明で体のとある部分だけを説明したのに他意はないよ。ホントダヨ?

「「あたしたちは双子なの!」」
「そうか」

 いや、これ以外になんて答えろと!?そうなんだくらいしかなくない!?

「あたしがあおい・・・じゃなくてブルーだよ!年齢は14!」
「あたしがあかね・・・じゃなくてレッドだよ!年齢は14!」

 おーけー。わかった。オーバーオールの色で判別すればいいんだな?青色のオーバーオールがブルー。朱色がレッド。イエス。アイ、アンダストード。・・・年齢がアンラと違うからネッ友(死語)かな。中学生、だよな?そんな子まで巻き込まれてるのか。ま、攻略しようとは思ってないけどね!

 それと、本名を言っていたのは聞かなかったことにしよう。そういうことができる人だ、俺は。

「「本名言っちゃったけど忘れてね!」」
「なんでそこに触れるかなぁ!?」

 無視しようとしてたよね!?触れなかったよね!?なんで自分から言っちゃうかな!?

「「アンラから全て聞いてるので早速創造神のところへ行きましょう!」」
「図々しすぎんだろ!」

 なんかこの子たちと居るとすっごく疲れる。カオリになった気分。カオリ、今までごめんよ・・・。そしてこれからもよろしく。今まで通りいくから。

「少しは反省してくれてもいいのよ?」
「ははっ、自然な流れで思考を読まないようにしてくれるなら考えよう」

 ま、考えるだけだけどな!

「・・・」

 カオリの目線が冷たい。なんで?
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