チート級スキルを得たゲーマーのやりたいことだけするVRMMO!

しりうす。

文字の大きさ
上 下
67 / 118
創造神に会いに行こう!あとついでに龍神も

Stage Sixty-One

しおりを挟む
「キラ君!大丈夫ですか!?キラ君が攻撃されている間、生きた心地がしなかったですよ!本当に、し、心配、したんですからね・・・!」
「心配かけてごめんな、ミライ」

 ミライは泣いて俺に抱き着いてきた。まぁ、最終的に勝ったけど、勝つまでに3分間も爆発で攻撃され続けたんだもんな。いくら俺が強いからっていっても心配するよな。

「・・・ん、心臓に悪い」
「本当に悪かった」

 サクラも目尻に涙を貯めて必死に泣くのを我慢していたんだろうが、俺に抱き着いたとたん嗚咽する声が聞こえてきた。

「キラ・・・」
「カオリ・・・」
「べ、別に、心配なんかしてなかったわよ!?でも、生きてて良かったわ」
「当たり前だ。ミライやカオリ、サクラを置いて死ぬわけないだろ?・・・今のセリフかっこよくね!?」
「もう、こんなしんみりしてる雰囲気なのに・・・ばか」
「ばかで悪かったですね」

 カオリとは軽口を言い合っただけで、抱き着いては来なかった。期待なんかしてなかったからね!?ホントだよ!?・・・いや、嘘です。

「友情じゃのぅ」
「いいえ、違いますよ。愛情です」
『愛、とな?』
「はい。ここにいる皆は、互いに愛し、互いに愛されている関係なんです」
『ハーレムというやつじゃの?』
「どうなんでしょうかね?キラ君は、誰の事が一番好きですか?」
「え?それは・・・」

 これなんて言ったら正解なの!?ミライ!?でもそう言ったらカオリ達が落ち込むかもしれないよね!?ミライ以外だと俺が刺される未来しか視えねぇ!まじでどうするのが正解!?そもそも互いに愛してるか!?もしそうだとしても友達としてだよな!ハーレムじゃないよな!

「皆だ。皆、好きだ」
「全員に愛の告白ですね!」
「え!?ちょ、ちょっとそういうのは困るって言うか、恥ずかしいって言うか・・・拒否してるわけじゃないのよ!?でも・・・」
「・・・嬉しい。・・・キラの彼女?」
『三人の女子を侍らす男か。おもしろいのぅ』
「え、ちょっと待て!このゲームってハーレムOKなの!?」
『何を言うておる。メタイ話をするとな。このゲームは異世界が舞台じゃろ?』
「あぁ、そう書いてあったな」
『異世界の主人公といったらだいたいがハーレムじゃろう?それ故このゲームでは一夫多妻、一妻多夫が認められておる』
「マジか!・・・マジか!!」

 それって主人公じゃなかったらボッチって意味だよな!な!?

「とりあえず!早く家を創ってくれよ!」

 この話を続けると、何が起こるかわからないので話題を変えて流れをぶった切る!

『ふむ。どんな家を望んでおるのじゃ?』
「広くて、部屋が沢山あって、お風呂があって、全寝室が防音で、空調設備が完璧な家です!」
「欲望詰め込みすぎだろミライ!」
「良いじゃないですか。折角の家ですし」
『良かろう。それ位朝飯前じゃ。少し待っておれ』

 ミライの希望が全て入った家ができる?それって凄くないか!?【マジエンスシティ】にもない家だろ!?あ、それと何故全寝室が防音なのか気になりました。

『ほれ、できたのじゃ。して、如何様に運ぶのじゃ?』
「それなら俺のスキルを使う」
『スキルとな?』

 説明するより実演する方が早いので家を【ストレージ】にしまう。

『そんなスキルがあったのじゃな』
「俺専用だけどな」
『お主は選ばれたプレイヤーかもしれぬのぅ』
「そんなわけない」

 俺が選ばれたプレイヤー?ありえない。ゲームの腕には自信があるが、それ以外は普通だ。しかも選ばれたプレイヤーって、何に選ばれたんだよ。

『他に妾に用はあるかの?』
「私はないです」
「私も無いわ」
「・・・ない」
「あ、俺はあるわ」
『ふむ。なんじゃ?』
「ちょっとこっちへ」
『わかったのじゃ』

 ミライ達に聞かれたら困るので、少し離れたところで創造神にお願いする。しっかりと【結界バリア・〈サウンド〉】も使ってる。

『ほほぅ。なるほどのぅ。わかったのじゃ。すぐ創る故、ちと待っておれ』
「ありがとよ」

 創造神から俺がお願いしたものを貰い、ミライ達のところに戻った。

「何を創ってもらってたんですか?」
「ミライには秘密!」
「教えてくれたっていいじゃないですかー!」
「やだー!」
「むぅ!」
「そうやって可愛く怒ってもダメなものはダメなの!」
「か、かわ~~~///」

 これはどうしても教えるわけにはいかない。だって俺にとって大事なものだから!

『達者での』
「あぁ、じゃあな」
「ありがとうございました!」
『それは妾と戦い勝った奴に言ってやれ』
「でも創ってくれたのは創造神ですから」
『ふむ。いつまでも創造神と呼ばれるのはちと嫌じゃのぅ。名前を付けてたも?』
「だってよミライ。お前がつけてやれよ」
「えぇ!?」

 何故か創造神に名前を付けることになったが、これからも遊びに来てもいいってことか?こいつの事だし、早早にやられることはないと思うが。

 それはそうと、ミライはなんて名前を付けるのかな?

「じゃあ、“クレアシオン”にしましょう」
『クレアシオン、情報塔に接続・・・なるほど、フランス語で“創造”という意味じゃな。妾にピッタリじゃ』
「はい。安易な名前の付け方ですが」
『良い良い。妾はこの名前、気に入ったぞ?』
「ありがとうございます」
『では今度こそお別れじゃな』
「はい。さようなら!」
『うむ。さらばなのじゃ』

 クレアシオンと別れの挨拶を交わし、俺達は神界から出た。
しおりを挟む
感想 39

あなたにおすすめの小説

巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!

あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!? 資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。 そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。 どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。 「私、ガンバる!」 だったら私は帰してもらえない?ダメ? 聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。 スローライフまでは到達しなかったよ……。 緩いざまああり。 注意 いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

どうも、死んだはずの悪役令嬢です。

西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。 皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。 アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。 「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」 こっそり呟いた瞬間、 《願いを聞き届けてあげるよ!》 何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。 「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」 義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。 今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで… ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。 はたしてアシュレイは元に戻れるのか? 剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。 ざまあが書きたかった。それだけです。

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます

竹桜
ファンタジー
 ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。  そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。  そして、ヒロインは4人いる。  ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。  エンドのルートしては六種類ある。  バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。  残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。  大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。  そして、主人公は不幸にも死んでしまった。    次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。  だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。  主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。  そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。  

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり? 異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました! 完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

処理中です...