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しりうす。

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創造神に会いに行こう!あとついでに龍神も

Stage Fifty-Nine

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 まず、今まで使っていた白百合・黒薔薇をしまい、丁度二本持っている神剣を両手に。これは二刀流だ。

 そして二刀流の奥義!

「【必滅連閃・弐撃】!」

 はい。さっきのやつの二刀流バージョンです。一回攻撃が二回攻撃になっただけです。

 これのおかげで両方ほぼ同時に切りつけることができ、無事倒すことができた。少しタイムラグがあるけどコンマ何秒の世界だから回復されない。

 あと残ったのはキングゴーレムが二体だけだけど、クイーンがいない今、こいつらはただの雑魚である。【一刀両断】と【一点突破】でサクッと倒し、無事ボス攻略完了。最後呆気なかったなぁ。俺が悪いんだけどね?

「キラ君、これボス戦でしたよね?途中までギリギリの勝負だったのに最後楽勝じゃないですか!もっと雰囲気を大事に!ですよ!」
「キラが強すぎるのがいけないのよ!」
「・・・つよ」

 文句が多かったが、スルーした。相手するのが面倒だったわけじゃないよ?ホントだよ?

 そんなことをしているうちに、入ってきた方とは逆側に扉が出現していた。

「ここを通れば創造神に会えるのかしら?」
「いてくれないと困る」
「そうですね。家がないままですから」

 いや、そこかよ。もっとさ、また探さないけないとかさ、他の心配事があるじゃん。

「さぁ、創造神に会いに行こうか!」
「はい!」
「えぇ!」
「・・・ん」

 俺達は倉庫上をかけ合いながら一斉に扉をくぐ・・・

「うぐっ・・・」
「ちょっと!なんでみんなで入ろうとするのよ!大きさ考えて!」

 本当に頭が悪い集団俺達だった・・・。

 
 その後普通に順番に扉をくぐり、その先へ進んだ。そこにはいつか見たことのある一面真っ白な部屋で、その中心には宝箱があった。

「宝箱ですね」
「開けてみましょう?」
「・・・罠」
 
 カオリが不用心に宝箱を開けようとしているところをサクラが止めていた。罠と言われ、さっきのあれを思い出したのか、カオリの手だけでなく、体までもがぴたりと動きを止めていた。そのまま、まさに錆びた機械のようにギギギと、ゆっくりと振り返ったその顔は、面白いくらいに真っ青だった。笑っちゃいけないんだろうけどさ。

「大丈夫だ。罠はないぞ」

 【罠発見】という魔法を使って罠があるかどうかを調べた結果、罠はないということがわかったのでカオリに伝えた。因みに属性は土属性である。あ、それとジョブに盗賊があったが、あのジョブは罠の発見から解除までスキルが無くてもできる仕様である。

「さてさて~中身はなんだろな!ごまだれ~」

 カオリがハイテンションで宝箱を開けていた。はてさて、中身は?流石にスキルの素とかではないでしょ。あったらバランスが壊れる。

「あ!【神界への入り口】だって!それに【スキル取得券】も入ってる!」

 【スキル取得券】は名前のまんまだろう。【神界への入り口】は創造神に会うためのものかな?他の神には会えないのかなぁ。

「とりあえず【スキル取得券】は後回しにして、先に創造神に会いに行こうと思うんだけど、どうかしら?」
「賛成だ」
「賛成ですね」
「・・・賛成」

 全員が賛成だったので、すぐに会いに行くことになった。楽しみだな~どんな家を作ってくれるんだろう?


 【神界への入り口】を使用して、創造神がいると思われる神界へと足を踏み入れた。・・・いや、正確には転移させられたから踏み入れたわけじゃないんだけど。

 そんなどうでもいいことを考えていると、声が聞こえてきた

『お主ら、妾に何用じゃ?』

 声が聞こえた方に体ごと顔を向けると、そこには煌めく銀髪を靡かせその髪と同じ色をした瞳を持つ少女が立っていた。いや、少女じゃ語弊があるな。正しくは幼女だな。創造神は幼女ですか・・・。なんて言うか、倒しにくい敵だなぁ。だがまぁ、俺達はこいつを倒すために来たわけじゃないし、関係ないな。

「お前が創造神か?」
『そうじゃ。妾が創造神じゃ。して、何用か、と問い掛けた筈じゃが?』
「家を作ってもらいに来た」
『ほぇ?家、とな?』
「あぁ、作ってくれるか?」
『家を創造することなど雑作もない故、やってらんことも無いがの。ただし、一つ条件があるのじゃ』
「条件?」

 あれ?戦闘はないのか?龍神は戦闘したのに。何か神の中でも階級みたいのがあるのか?低階級のやつは問答無用に戦闘。階級が高くなるにつれ要件によって戦闘するかしないかが選択できる?

『そうじゃ。条件というがの。なに、難しい事じゃないのじゃ。妾と戦い、妾を満足させればいい。ただそれだけじゃ。簡単じゃろう?』

 いや、難しくないか、それ。戦って弱かったら殺されるし、負けなくても、満足するまで戦わされるってことだろ?なにが簡単なことだよ。

「仕方ない。いいぞ。戦ってやる。じゃぁ、どうやって戦う?」
『そうじゃの・・・これでどうじゃ?』

 創造神はそう言うと、フィンガースナップを一回パチンと鳴らす。すると俺達と創造神を囲むようにして壁が反りあがってくる。地面は真っ白な床があるのかすらわからない感じから、砂が敷き詰められた少しクッション性のある地面に代わり、上も天井が出来て今までの上限が見えない空?が見えなくなっていた。反りあがってきた壁は瞬く間に姿を変え、地面から数メートル上のところに席を幾つも作った。

 そして、全ての動きが止まるとそこには、立派な闘技場が出来上がっていた。見た目はローマにあるコロッセオを修復した感じになっている。さすが創造神。一瞬でこんなに立派な物を創ってしまった。

『どうじゃ?妾の自慢の魔法、【創造クリエイション】は?』
「凄いな」

 あ、これ魔法なんだね。・・・魔法なのかぁ。

『これで大丈夫じゃろ?ならが早速戦うとするかの。妾は・・・そうじゃのぅ、大剣でも使うかの』
「その見た目で、大剣・・・」

 めっちゃロリロリしい創造神が大剣を使うとすっごく大剣が大剣に見える。この表現で分かるかな?

『一振りじゃちとつまらんのぅ。よし、二振り使うとしようかの』

 そう言うとまたパチンとフィンガースナップ。創造神の目の前にさっき出したのと同じ大剣が現れる。・・・大剣が、二本。うん、すっごく大剣が大剣で大剣だなぁ。言い方を変えると、創造神めちゃ小さい。

『それでは戦うとしようかの。ほれ、そこの女子おなご三人は観客席に行かぬか』

 準備が終わったらしい創造神の言われるがままにミライ達は観客席に向かって行き、一番俺に近いところに座った。

「キラくーん!ちゃんと満足させてあげてくださいねー!家がかかってるんですよー!」
「キラ!負けんじゃないわよ!」
「・・・負けたら、ね?」

 ミライとカオリの声援は嬉しいけど、サクラの『ね?』のところでニコッっと笑ったのが少し怖かったのは秘密。

 さて、アッチが双剣ならこっちも双剣にしようかな?
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