51 / 118
創造神に会いに行こう!あとついでに龍神も
Stage Forty-Five
しおりを挟む
「【神級魔法】を使えるプレイヤー、ねぇ?」
「本当に居るんですか?」
「・・・それ」
サクラの言う“それ”とは、ミライが言ったことについてだろう。だがなぁ、一人だけ心当たりがあるんだよなぁ。一ヶ月足らずでここ【オーネスト】まで来れて【神級魔法】を使えるだけのレベルとステータスを持ってるやつ。一応伝えておくか。
「一人だけ心当たりがある」
「誰!?」
「誰ですか?」
「・・・誰?」
全員食いついてきたんだが。そこまで気になる?
「教えよっかな~?教えないっかな~?」
「───【魅了】。さて、キラ君。教えてください」
「アンラです」
・・・はっ!おのれミライ!俺に向かって魔法を使うとは!・・・待てよ?なんで俺に魔法が効いてんの?可笑しくね?【賢者】で魔法は相殺されるようになってんのに。あれれ?
「アンラって誰ですか?女ですか?女ですね?」
怖っ!ミライが怖すぎるんですけど!?これは正直に答えないと、俺がどうにかなりそうだ。
「女でs───」
「関係は?」
即質問!?
「い、妹」
「なんだ、妹さんですか」
あぁ、ミライがトゲトゲした雰囲気から柔らかい雰囲気に戻っていく。よ、よかったぁ・・・。ってか、俺アンラにはログアウトしておけって言ったよな?なら違う奴の可能性もあるけど、アンラならログアウトしてなさそうだしなぁ。
「でも、なんで妹さんだと思うんですか?」
お、ミライからもっともな質問が来た。まぁ、何も知らなかったら当然の疑問だよな。
「あいつ、βテストクリアしてんだよ」
「それがどうしたってのよ?」
今度はカオリか。
「βテストをクリアすると、こんな【称号】を貰えるんだよ」
そう言って俺は自分のステータスを見せた。
〈称号〉
βテストクリア者
[説明]
βテストをクリアした者に与えられる称号。この称号を持っている者は上昇ステータスが倍化される。
少し説明が変わっているが、アップデートしたからだろう。でも、修正が入っていないってことは、この後イベントか何かで一般プレイヤー向けに新しいスキルなりなんなりあるのかな?
「この称号、ずるくないかしら?」
「ずるいと思います」
「・・・ん」
ミライ達がずるいと言っているがいつか救済されることを願って無視する。
「でもですよ。何故事故が起きたんでしょうかね?」
「それはただの設定じゃね?」
数年前とかただの設定だろ。もし何かあるなら【聖属性魔法】使えばそれで終了だし、そこまで深く考えることはないと思う。
それをミライに説明したら、今度はカオリが言い出した。
「それは分かったわ。じゃあ、この小屋どうやって壊すのよ?」
こいつ馬鹿なのか?あれ?【賢者】の効果って教えたよね?
「そこは気になります。教えてください」
ミライが言うってことは、教えてないのかな?なら教えるか。
「普通に壊すよ?」
「それが出来なかったじゃない」
「【賢者】には魔法の威力を操作できる効果もあるんだよ。それに【昇華】も合わせれば絶対とは言えないけどほぼ全ての魔法はどうにかなる」
「チートじゃない」
「チートですね」
「・・・チート」
みんなの意見は尤もだと思う。昔の俺は何てスキルを作ってんだ。馬鹿だろ。ま、今更そんなこと言ったって仕方ない。今はこの小屋を壊そう。
「───【破壊】【昇華】」
魔法に【昇華】を合わせて【神級魔法】よりも上位に【破壊】を昇格させた。これで無効化されないはず。
あ、それと。さっき俺が【昇華】と組み合わせればどんな魔法でも大体どうにかなるって言ったけど、今俺がやったようにされたら無効化されるし、そもそも無効化が出来ない魔法とかあるから、大体って言葉を使った。
無効化できない魔法とは【概念属性神級魔法】だ。全ての【概念属性魔法】は普通の魔法より一段上に位置付けられている。つまり、【概念属性初級魔法】を無効化しようと思ったら【中級魔法】を使わないといけない。勿論、【概念属性魔法】同士は、同じ階級以上で無効化できる。・・・【昇華】を使えば【概念属性神級魔法】も無効化できるね。でも【概念属性神級魔法】に【昇華】を使われたら・・・
そんなことはどうでもいいとして、俺が使った【破壊】は魔法に無効化されることなく小屋に当たり、小屋を粉々に破壊した。
「やりましたね」
「残骸が残ってるけどね」
「なら燃やせばいいのです。 ───【炎爆】」
ミライが【焔属性上級魔法・炎爆】を使った。すると、ミライの前に赤い魔法陣が描かれ始め、完全な魔法陣となると同時に小さな、拳一つ分くらいの火の玉が小屋の残骸に向かって飛んで行った。
飛んで行った火の玉は、残骸に当たると爆発し、辺りに火の粉を巻き散らした。その火の粉が降りかかったところから火が発火し、残骸を燃やし尽くした。
「凄い威力だな」
「キラ君の【火災旋風】には敵いませんよ」
いやでもあれは【賢者】で威力上げてたし。因みに、【火災旋風】の素になっている魔法に【火属性上級魔法・爆炎】という魔法があるが、これは一ヶ所を爆破する、という魔法だ。
「本当に居るんですか?」
「・・・それ」
サクラの言う“それ”とは、ミライが言ったことについてだろう。だがなぁ、一人だけ心当たりがあるんだよなぁ。一ヶ月足らずでここ【オーネスト】まで来れて【神級魔法】を使えるだけのレベルとステータスを持ってるやつ。一応伝えておくか。
「一人だけ心当たりがある」
「誰!?」
「誰ですか?」
「・・・誰?」
全員食いついてきたんだが。そこまで気になる?
「教えよっかな~?教えないっかな~?」
「───【魅了】。さて、キラ君。教えてください」
「アンラです」
・・・はっ!おのれミライ!俺に向かって魔法を使うとは!・・・待てよ?なんで俺に魔法が効いてんの?可笑しくね?【賢者】で魔法は相殺されるようになってんのに。あれれ?
「アンラって誰ですか?女ですか?女ですね?」
怖っ!ミライが怖すぎるんですけど!?これは正直に答えないと、俺がどうにかなりそうだ。
「女でs───」
「関係は?」
即質問!?
「い、妹」
「なんだ、妹さんですか」
あぁ、ミライがトゲトゲした雰囲気から柔らかい雰囲気に戻っていく。よ、よかったぁ・・・。ってか、俺アンラにはログアウトしておけって言ったよな?なら違う奴の可能性もあるけど、アンラならログアウトしてなさそうだしなぁ。
「でも、なんで妹さんだと思うんですか?」
お、ミライからもっともな質問が来た。まぁ、何も知らなかったら当然の疑問だよな。
「あいつ、βテストクリアしてんだよ」
「それがどうしたってのよ?」
今度はカオリか。
「βテストをクリアすると、こんな【称号】を貰えるんだよ」
そう言って俺は自分のステータスを見せた。
〈称号〉
βテストクリア者
[説明]
βテストをクリアした者に与えられる称号。この称号を持っている者は上昇ステータスが倍化される。
少し説明が変わっているが、アップデートしたからだろう。でも、修正が入っていないってことは、この後イベントか何かで一般プレイヤー向けに新しいスキルなりなんなりあるのかな?
「この称号、ずるくないかしら?」
「ずるいと思います」
「・・・ん」
ミライ達がずるいと言っているがいつか救済されることを願って無視する。
「でもですよ。何故事故が起きたんでしょうかね?」
「それはただの設定じゃね?」
数年前とかただの設定だろ。もし何かあるなら【聖属性魔法】使えばそれで終了だし、そこまで深く考えることはないと思う。
それをミライに説明したら、今度はカオリが言い出した。
「それは分かったわ。じゃあ、この小屋どうやって壊すのよ?」
こいつ馬鹿なのか?あれ?【賢者】の効果って教えたよね?
「そこは気になります。教えてください」
ミライが言うってことは、教えてないのかな?なら教えるか。
「普通に壊すよ?」
「それが出来なかったじゃない」
「【賢者】には魔法の威力を操作できる効果もあるんだよ。それに【昇華】も合わせれば絶対とは言えないけどほぼ全ての魔法はどうにかなる」
「チートじゃない」
「チートですね」
「・・・チート」
みんなの意見は尤もだと思う。昔の俺は何てスキルを作ってんだ。馬鹿だろ。ま、今更そんなこと言ったって仕方ない。今はこの小屋を壊そう。
「───【破壊】【昇華】」
魔法に【昇華】を合わせて【神級魔法】よりも上位に【破壊】を昇格させた。これで無効化されないはず。
あ、それと。さっき俺が【昇華】と組み合わせればどんな魔法でも大体どうにかなるって言ったけど、今俺がやったようにされたら無効化されるし、そもそも無効化が出来ない魔法とかあるから、大体って言葉を使った。
無効化できない魔法とは【概念属性神級魔法】だ。全ての【概念属性魔法】は普通の魔法より一段上に位置付けられている。つまり、【概念属性初級魔法】を無効化しようと思ったら【中級魔法】を使わないといけない。勿論、【概念属性魔法】同士は、同じ階級以上で無効化できる。・・・【昇華】を使えば【概念属性神級魔法】も無効化できるね。でも【概念属性神級魔法】に【昇華】を使われたら・・・
そんなことはどうでもいいとして、俺が使った【破壊】は魔法に無効化されることなく小屋に当たり、小屋を粉々に破壊した。
「やりましたね」
「残骸が残ってるけどね」
「なら燃やせばいいのです。 ───【炎爆】」
ミライが【焔属性上級魔法・炎爆】を使った。すると、ミライの前に赤い魔法陣が描かれ始め、完全な魔法陣となると同時に小さな、拳一つ分くらいの火の玉が小屋の残骸に向かって飛んで行った。
飛んで行った火の玉は、残骸に当たると爆発し、辺りに火の粉を巻き散らした。その火の粉が降りかかったところから火が発火し、残骸を燃やし尽くした。
「凄い威力だな」
「キラ君の【火災旋風】には敵いませんよ」
いやでもあれは【賢者】で威力上げてたし。因みに、【火災旋風】の素になっている魔法に【火属性上級魔法・爆炎】という魔法があるが、これは一ヶ所を爆破する、という魔法だ。
11
お気に入りに追加
1,213
あなたにおすすめの小説

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。
けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。
日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。
あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの?
ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。
感想などお待ちしております。

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)
葵セナ
ファンタジー
主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?
管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…
不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。
曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!
ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。
初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)
ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる