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116 宣戦布告?!
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大七魔王会議に送り出した二人から念話が入ったのは会議初日の夜だった。
「ネーヴェリク、大事はないか?」
『ハイ、大丈夫デス、カイトシェイド様。オメガちゃんも元気デス』
『うん、元気だよぉ~』
二人には、大ダメージ、呪い、捕獲、傀儡、強制等あらゆる状態異常が発生した途端、瞬間移動でハポネスに戻ってくるようなお守りを持たせている。
ダンジョン・ポイント換算で1個数万ポイントを上回るが、背に腹は代えられない。
しかし……育成型魔王となったことで、副官たちといつでも念話を行えるようになったのは非常に便利だ。
「念話」と言っても「声のみの通話」というより、思念体を異空間に召喚して話し合える会議スペースを得たような感覚、という方が正しい。
実際、魔王城の会議室のような空間には机と最大9人分の椅子が準備されるらしい。
今は、俺とネーヴェリクとオメガだけなので、こじんまりとした丸テーブルだ。
手元のパネルのような情報盤には、他のメンツが何をしているか一覧になっており、急遽こちらに召喚しようと思えば出来る仕組みだ。
これを見てしまうと、正直、ベータが最初の9人から外れてしまったのは痛い。
ハポネスの人間側への対応ってほとんどベータにまかせっきりだからなー。
こうなってくると、ぶっちゃけ、ほとんど修行以外の行動をしていないゴブローさんやドエムンと交換してほしいぜ……
何だよ、ドエムンの「蹴られる練習中」って……誰に蹴って貰ってんだよ……
「秘書官」とか「補佐官」とかっていう枠で良いから、早く枠が増えないかなぁ。
ぶっちゃけ、大七魔王会議だって、誰か育成型の魔王が他の魔王達をこうやって配下として登録したら、わざわざ人様のテリトリーまで出かけなくても会話ができるのに……と、思わなくはないが、魔王と言う生き物は独立独歩の気風が強すぎるるから誰かの下、というのが無理なのだろう。
俺? もちろん、じいちゃんみたいな上司の下だったら部下でも別に良いけどな?
……だが、サタナス、テメェは駄目だ。
「で、どうだったんだ、魔王会議とやらは?」
『ハイ、まず、魔王様が直接お見えになったのが、東の魔王・ミーカイル様、空の魔王・ジブリ―ル様、北の魔王ラフィーエル様のお三方デス、他の魔王様方は代理出席デシた』
ふむ……つまり、ミーカイルと割と仲良しな魔王が、その二人って訳か。
『あの……その、えっト……』
すらすらと報告していたネーヴェリクが突如言いよどむ。
「どうした?」
『実は、あの、ウチのルシーファ様の事なんデスけど……』
何故かネーヴェリクまで眉を下げて申し訳なさそうな様子だ。
『ミーカイル様が、欲しいみたいなんデス』
まぁ……だろうな……。
あの遠隔通話でも、妙に執着してたもんなぁ。
一応、ネーヴェリクには『ウチにちび天使になってしまったルシーファが普通に生活している』という事は伏せておいてくれ、とは伝えてあったのだが、フジョシーヌちゃんからの「幼天使光の宮計画」の情報と、オメガに口止めしておくのを忘れたせいで、あっさりとミーカイルにルシーファを匿っていることがバレたらしい。
……そっか、オメガなら、『ハポネスにルシーファという天使が居るか』と聞かれたら、素直に『ルシちゃん? 居るよ~?』って答えるよな……
迂闊だった……
『……という訳で、ミーカイル様と、ルシーファ様を賭けてお互いのダンジョン・攻略戦をすることになりマシた』
なりました!?
「ネーヴェリク、大事はないか?」
『ハイ、大丈夫デス、カイトシェイド様。オメガちゃんも元気デス』
『うん、元気だよぉ~』
二人には、大ダメージ、呪い、捕獲、傀儡、強制等あらゆる状態異常が発生した途端、瞬間移動でハポネスに戻ってくるようなお守りを持たせている。
ダンジョン・ポイント換算で1個数万ポイントを上回るが、背に腹は代えられない。
しかし……育成型魔王となったことで、副官たちといつでも念話を行えるようになったのは非常に便利だ。
「念話」と言っても「声のみの通話」というより、思念体を異空間に召喚して話し合える会議スペースを得たような感覚、という方が正しい。
実際、魔王城の会議室のような空間には机と最大9人分の椅子が準備されるらしい。
今は、俺とネーヴェリクとオメガだけなので、こじんまりとした丸テーブルだ。
手元のパネルのような情報盤には、他のメンツが何をしているか一覧になっており、急遽こちらに召喚しようと思えば出来る仕組みだ。
これを見てしまうと、正直、ベータが最初の9人から外れてしまったのは痛い。
ハポネスの人間側への対応ってほとんどベータにまかせっきりだからなー。
こうなってくると、ぶっちゃけ、ほとんど修行以外の行動をしていないゴブローさんやドエムンと交換してほしいぜ……
何だよ、ドエムンの「蹴られる練習中」って……誰に蹴って貰ってんだよ……
「秘書官」とか「補佐官」とかっていう枠で良いから、早く枠が増えないかなぁ。
ぶっちゃけ、大七魔王会議だって、誰か育成型の魔王が他の魔王達をこうやって配下として登録したら、わざわざ人様のテリトリーまで出かけなくても会話ができるのに……と、思わなくはないが、魔王と言う生き物は独立独歩の気風が強すぎるるから誰かの下、というのが無理なのだろう。
俺? もちろん、じいちゃんみたいな上司の下だったら部下でも別に良いけどな?
……だが、サタナス、テメェは駄目だ。
「で、どうだったんだ、魔王会議とやらは?」
『ハイ、まず、魔王様が直接お見えになったのが、東の魔王・ミーカイル様、空の魔王・ジブリ―ル様、北の魔王ラフィーエル様のお三方デス、他の魔王様方は代理出席デシた』
ふむ……つまり、ミーカイルと割と仲良しな魔王が、その二人って訳か。
『あの……その、えっト……』
すらすらと報告していたネーヴェリクが突如言いよどむ。
「どうした?」
『実は、あの、ウチのルシーファ様の事なんデスけど……』
何故かネーヴェリクまで眉を下げて申し訳なさそうな様子だ。
『ミーカイル様が、欲しいみたいなんデス』
まぁ……だろうな……。
あの遠隔通話でも、妙に執着してたもんなぁ。
一応、ネーヴェリクには『ウチにちび天使になってしまったルシーファが普通に生活している』という事は伏せておいてくれ、とは伝えてあったのだが、フジョシーヌちゃんからの「幼天使光の宮計画」の情報と、オメガに口止めしておくのを忘れたせいで、あっさりとミーカイルにルシーファを匿っていることがバレたらしい。
……そっか、オメガなら、『ハポネスにルシーファという天使が居るか』と聞かれたら、素直に『ルシちゃん? 居るよ~?』って答えるよな……
迂闊だった……
『……という訳で、ミーカイル様と、ルシーファ様を賭けてお互いのダンジョン・攻略戦をすることになりマシた』
なりました!?
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