上 下
100 / 111
番外編(徳仁)

⑦─初めてのビデオ通話─

しおりを挟む
 環に俺以外を信じる事のリスクを淡々と話してあげると、ちゃんとやるからそれ言わなくて大丈夫だと細い声で言ってから四つん這いになり、緩やかに腰を揺らしながら ぎこちない動きで双丘に指を這わせ始めた。

 何をしたら良いのかと尋ねる環からは、どこか必死な響きがあって……コシバを本気で隠したいのだろう事がおのずと伝わってきてしまった。

「……そんなに小柴くんが大切なんだね めぐ」

 大事な友人だとでも思っているのだろう。命をかけて手を出さないと言う誓いエサを信じて……。可哀想な環。せめてリモートでのお仕置きは優しくしてあげよう。

 でも、俺以外を大切だなんて許さないよ めぐ。

「一昨日、チェストの一番下にアダルトグッズおもちゃ入れといてあげたから。」
「はあ?! いつの間にそんな!」

 驚いて振り返った環は嫌そうな顔をしていた。
 全く、心外だ……俺の方は表面上嫌な素振りなんか見せず 食事浮気を許してあげているのに。

「何? 大切な小柴くんお友達の為にも1人エッチするんでしょ? とりあえずローションと一緒にどれか1つ玩具取って」

 本当なら一緒に遊ぶ使うのを楽しみにしていたのに。こんな風に使う事になるなんて……。静かに返事をした環は引き出しの中を見詰めて1度ピクッと体を揺らしたあと、玩具の定番と言っても良い細長い電動マッサージ器を手に取った。王道だけど めぐに使った事が無かったから用意したヤツだ。本当なら俺の形に作った遠隔操作式の取っておきディルドを使って欲しかったけど……まぁ良いや。

「へぇー、環は電マが好きなんだ? てっきりディルドにするかと思ってたよ。それ、防水タイプだからローションつけて大丈夫だよ」

 別に好きな訳じゃないとツンデレ発言しつつも素直にローションで後孔を湿らせてから、クイッと腰を上げてぬるぬると電マを動かし始めた。
 擦り付けてるだけでは物足りないのか、時折小さく不愉快そうな声が漏れてくる。
 きっと バイブを忘れてるから淫乱なめぐには刺激が足りないんだ。


「ねぇめぐ、それ電源入ってないよね。振動させなきゃマッサージにならないよ? ちゃんと動いてるやつ挿れて遊んでよ」

「まだ……挿らないよ」

 あぁ。挿れたいのに自分じゃ上手く解せなくてやきもきしてるのかな? 俺がいつも全部やってあげちゃうから……。
 ごめんね環。たまにはゆっくり遊ぼう前戯しようね。


「それ、膝裏か太腿の内側にあてて ゆっくり動かして」

「えっと……こうかな……?」

「尻たぶを解すように……そう、ゆっくり……ローション追加してあなの周りをクルクル撫でるようにマッサージするんだよ 環」

 環は気持ち良さそうな声を時折漏らしながら、ゆるゆると腰を揺らしてる。
 時折ちらりと映る表情が俺を煽っている事に気づいててやってるのだろうか?
 今だって、言った通りにローションを追加しながら中心を軽く震わせて甘い声を出しながら俺を煽ってくる。
 俺だって可愛すぎるめぐを観てるだけで辛いくらい反応してる……。

 数分間 電マの動かし方を指示しながら自分の愛棒と仲良くしていたが、そろそろ俺も刺激が足りない。
 仕方ないから一旦ミュートにして、持って来た電動オナホで続きをしながら、気持ちよさそうに勃たせて後孔をヒクヒクさせている環を眺めた。
 
 早く会いたい。こんな玩具ニセモノじゃなくて本物めぐの孔に挿れたい。

 はぁ……めぐ……めぐ……俺はそろそろ1回出したいよ……

「のり……ひと? ねぇ……もう見てないの?」

 オナホを止めて、不安そうな声を出した環に射精管理されてる気分を味わいながら、グッと堪えて急いでチャットを開いた。

『なんでやめてるの』
『続けて』

 俺が観てると分かった途端、ちゃんと手を動かし始めた。今日は本当に素直だ。デレが多くて可愛すぎる。

「徳仁、あの……なんでチャットなの? もしかしてやっぱり動画撮ってる? それは嫌……なんだけど……」

『撮ってないよ』

 少し寂しげな雰囲気で 苦しげに呟いた環を観ながら、本当は動画に保存して欲しいのかも知れない。本当にツンデレな子だ。

 本来の目的はそれだった事を思い出して撮ってないと言い終わってすぐ録画をスタートさせた。

『俺の事は気にしないで』

 少しすると、バイブ音の中に ローションとゴムの擦れる卑猥な水音が大きくなってくるし、時折不安そうな声で俺を呼ぶ求める貴重なめぐにいつも以上の興奮を感じる。

 また俺が絶頂を迎える瞬間になってめぐは手を止めた。

『手 止まってるよ』
『友達のために 頑張るんでしょ』
 
 ……出来れば思い出したくなかった。俺だけのために魅せてくれてると思っていたかった。だけど……めぐは友達浮気相手の為と言うていで今頑張ってるんだ。

「の……のりくん、俺一人じゃ挿れられないよ……もう、どうしたら良いのか分かんない」

 しばらく後孔辺りでクルクルと動かしていた環は、枕に顔を埋めて腰を持ち上げた体勢で、可愛くも泣き声を上げて俺を求めてくれた。
 血管の浮きでるほど育った先端からヨダレを垂らしながら。

 めぐにはやっぱり俺が必要って事分かったんだろう。かわいいなぁ。もっと意地悪したくなっちゃうじゃないか……。

『引き出しの中にある アナルビーズを出して』
『サイズの異なるビーズが連なった物だよ』
『それならたまに使ってるから挿れやすいんじゃ無いかな』

 泣きながら俺を煽るなんて悪い子だね環。何としてでも自分で挿れて悦がってる姿が見たくなっちゃったよ。

「めぐ、こっち向いて」

 一時的にミュートを外して声を掛けると、ビクッと体を震わせてこちらを見た。
 
 パンパンに育った恥部は動くだけでも刺激になるのか、腰がビクついていて可愛い。
 引き出しから取り出してマジマジとビーズを見ているめぐに、前も扱きながら最後の1つまで全部飲ませて出し入れさせるようにと指示を出したあげると、何度も可愛い声を小さく上げながら気持ちよさそうに腰を揺らして遊びはじめた。

 俺も自分の玩具をめぐの手の動きに合わせて動かす。若干物足りないが……リモートなのだから仕方ないだろう。

 俺があともう少しの時に、めぐは白濁を飛ばした。

 どうせなら一緒にイきたかった。

『もっと動かして』

 チャットでお願い・・・しながら玩具のスイッチを入れた。

「のりひと……もう……許して」

 涙をっぷり溜めた眼でトロトロに溶けた赤ら顔を画面に映して懇願してながらも、後孔には自分で挿れたビーズがハマっていて先端からは白濁の滴る淫乱極まりないめぐに、俺も溜まりに溜まった欲を吐き出した。

 少し息を整えてからミュートを外して今日は終わりで良いと言うと、ホッとした顔を見せた。

 自分でゆっくり引き抜く度にビクビクと震えながら白濁を零すめぐの姿をじっくりと眺めていると また少し俺の相棒が元気を取り戻した。やんわりとを慰めながら「また明日 一緒に遊ぼうね 環」と声をかけて録画通話を終了した。


 
 
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

エリート上司に完全に落とされるまで

琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。 彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。 そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。 社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

ヤンデレBL作品集

みるきぃ
BL
主にヤンデレ攻めを中心としたBL作品集となっています。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

処理中です...