SS置き場 (ツイノベ /ネタ書き/短編)

煩悩～事務員は見た～(年の差30才/イケおじ×DK/覗き見/宣伝ツイノベ)

　数時間前、私はすごい物を見てしまった。

　先輩僧侶と、ご住職様の一人息子の坊ちゃんが夜中に何やら言い争って居るようで……心配して様子を見に行ったら、先輩僧侶の部屋から 湿った肉を叩くような音と、沼地にハマった足を引っこ抜こうと頑張ってるような音が交互に聞こえて来る。

　更には猿轡さるぐつわをした獣のようなくぐもった唸り声と、まるで女の嬌声にも感じる少し高い 扇情的せんじょうてきな甘ったるい声まで聞こえて来る。

　まさか、先輩僧侶に坊ちゃんがあんなことやこんなことをされてしまってるのでは？！

　あの人、昔は色事に節操無く遊び歩いているバンドマンだったらしいしなぁ。
　坊ちゃんを助けに入るべきだろうか？ いやしかし、これで実は相手など居らぬただの処理中だったならば、私は今後 先輩僧侶に顔向けができないな……。

　かと言って、坊ちゃんがいた場合(もう遅いかも知れないが)貞節を守って差し上げなければご住職様にも仏様にも顔向けが出来ない。そう思って戸をそっと開いて中を覗き込んだのだ。

　したらばそこには、枕に美しい顔を埋め腰を高く突き上げて艶なまめかしく揺れながらくぐもった嬌声きょうせいをげる先輩僧侶が、雄々しく腰を振る坊ちゃんに組み敷かれている姿があった。
　しばらく呆然と……否、食い入る様にその姿を見詰めていると 坊ちゃんがこちらを向き、やけに色気を感じさせる目で私を見てから、ピンと立てた人差し指を口元に寄せて微笑まれた。

　ドキッと高鳴る胸の鼓動を感じて、その日は急いで自室へと逃げ戻ったのですが……数日後 私はまた、見てしまったのです。

　他の僧侶も、ご住職様も檀家様も居らっしゃる隣の部屋で、坊ちゃんに背後から抱き締められ、唇を奪われながら 先輩僧侶は艶めかしく腰を揺らし 坊ちゃんの手に……。

　そして、その姿を隠れて見てしまっていた私は、またしても坊ちゃんにバレ、ねっとりと濡れる手を見せ付けるように掲げられてしまったのです。

　ああ どうか、色慾にまみれた彼らの、そして私の 煩悩に打ち勝つお力をお貸しください。

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　この 僧侶×DKのお話『年の差30歳のおじさん僧侶ですけど良いですか？~住職の一人息子に迫られました~』はpixivに載せてあります✨Twitter相互のねむぞう様が挿絵を下さいました♡表紙も作ってくれたので、表紙だけでもぜひ見に行って下さい♡