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しおりを挟む乃亜は素直にそうくちにしたが、しかしヴィクトールは素知らぬふりをする。
「なにがだ」
乃亜の嘘を責めはするくせに、そうやってしらばくれて意地悪をするのだ。
乳首を弄る彼の手は、止まらない。
乃亜はヴィクトールに虐められるより他なかった。
「おっぱいだけで、気持ちよくなって……イッちゃいましたぁ……ッ」
自身の肉体の淫らさを告白する、羞恥心。その感情が、また秘所を甘く痺れさせた。
愛液が下着を濡らす感触すら、今の乃亜を煽る材料となる。
乃亜の告白を聞いた彼が、ようやく満足げに言う。
「……おりこうさんだ」
そうやって乃亜を褒めはするのに、どうしてか、ヴィクトールはいつまで経っても尖りを苛む手を止めてはくれない。
乃亜は身をよじった。
「ヴィクトールさん、もうおっぱいヤだぁ……!」
「果てるほど気持ちがいいのだろう。かまわんじゃないか」
彼の指が器用に緩急をつけて、突起をこねる。
ひとりでに揺れる腰は、止まらない。飲み込みきれない唾液が、乃亜の唇から伝い落ちておく。
――気持ちいい。
そんな思いで、思考が塗り潰されていった。
でも、足りない。もっと、己をめちゃくちゃに乱す快感が欲しい。なにも、わからなくなりたい。
再び、絶頂の余韻が迫ってきた。
「は、ッあ……だめ、また……」
「イくか?」
「イくっ、イッちゃいます……私また、おっぱいだけで……っ」
ヴィクトールの手が、乳首を軽く引っぱった。
その刺激が、法悦の頂に直結する。
「ぁ、ッあ……ぁああアあぁぁッ!」
四肢をびくびくと震わせて、乃亜は達した。先程よりも、絶頂の波は大きかった。
熱い愛液が、また溢れていくのがわかる。きっともう、下着はびしょ濡れだろう。
絶頂後の空白が、心地好い。いや、絶頂後の空白までもが――気持ちよかった。
大きな快感に思考は奪われ、果てた余韻が甘く残るこの瞬間。
苦しい呼吸さえも愉悦となりえるような、頭の奥を疼かせる痺れにさえも恍惚としてしまうような。
そんな感覚が癖になってしまいそうで、少し怖い。怖いのに、また欲しくなる。何度でも、欲しくなる。
ヴィクトールの手が、ようやく胸から離れた。彼は笑みを含みながら言う。
「触手の粘液で過敏になっているとはいえ……感度のよい娘よな」
ヴィクトールの手が、今度は下腹部に触れた。乳首をさんざん虐めた指先が、今度は下着越しに優しく陰部を撫でる。
「ふぁ……」
待ち望んでいた箇所への刺激に、乃亜は思わず期待の吐息を零した。
軽くひと撫でされただけで、そこがひくひくと蠢いてしまうのがわかる。
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