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しおりを挟む乃亜の胸の先を虐めながら、ヴィクトールが腰を進めてくる。
どうしてか、胸を苛まれると、早く奥まで来てほしいという欲求が胸中にもたげた。
自分の体が、明確に彼を求めている。深いところまで来てほしいと、切なくなる。
侵入してくる熱の塊が、乃亜の体を内側から少しずつ支配していった。
乃亜の乳房は汗ばみ、同様にヴィクトールの手も汗ばんでいるからだろう。ふたりの肌が生々しく密着していた。
彼の手によって形を変える、自身の乳房。それがこんなにも淫らに見えるのは、どうしてなのか。
ヴィクトールの屹立が、すべて乃亜のナカに収まった。
あんなにも大きかったものが本当に入ってしまったという驚きはあるが、それ以上に、奥まで感じる彼の熱と脈動に、胸が満たされる心持ちになる。
深くまで来ている彼を、身をもって感じた。
「……痛むか?」
問われ、乃亜は首を横に振る。違和感がないと言えば嘘になるが、それでもヴィクトールがていねいに慣らしてくれたおかげか、痛みはなかった。
安堵したふうに、彼は薄く笑む。
「動くぞ……」
「……はい」
ゆっくりと腰を引いたヴィクトールが、今度は軽く腰を打ちつけてきた。
圧倒的な質量に内部全体をこすられ、最奥を突き上げられる。
初めて感じるその衝撃を、言葉にするのは難しかった。
泣いてしまいそうになる快感に、自身の理性が溶けていく感覚。
もっとしてほしいと、めちゃくちゃにしてほしいという欲求が、徐々に胸中で大きくなっていった。
――自分は今、彼に抱かれている。
それを、どうしようもないほどに強く実感した。
すると、ヴィクトールがまた乃亜の乳首を刺激する。
突起を軽く引っぱり、次いで指の腹で挟んで、ぐりぐりと攻め立てた。
そうしながら律動も続けられて、快感が乃亜の許容量を超える。
初体験の身にこの愉楽は、あまりに大きすぎた。胸と秘部、両方の法悦を一度に受け入れられるほど、乃亜の身は大人になりきってはいない。
二箇所から与えられる快楽が、乃亜の体内でぶつかり合い、乃亜を内側からも揺さぶっていく。
「ヴィクトールさ……っ、これだめぇッ……!」
「そうか? お前の中は嬉しそうに絡みついてくるが」
腰を押しつけて深く密着してきた彼が、怒張の先端で秘部の過敏な最奥をぐりぐりとえぐった。
そうしながらも、胸の尖りも依然として指の腹でこねて苛む。
「ゃううぅっ! あッ、ふぁアアッ!」
強烈な愉悦に熱くなった目頭が、涙を零した。
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