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第4章 王国激震!ペスト!

第77話 ペスト対策戦19 ミクの研修とクレアたち助っ人到着

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ミクとタープ下へ行くと
すでに、昨日の男が診療をしていた。
ミクが男の元に行って、今日の分の抗菌薬を数本出して渡している
そういや、うちはあの男の名前を知らないな…
ミクが戻ってきたので聞いてみるか

「ミク、あの人の名前きいてる?」
「カロさんだよ、この街で唯一のお医者さんだって」

一人でやってきてるんかな?

「あの人って、一人で診療してるの?」
「元々奥さんと一緒に診療所をやってたんだけど、奥さんが今回のペストで亡くなっちゃったんだって、今は娘さんと二人で暮らしてるんだって」

今回のペストで亡くなったっていうと…
ここ数日じゃん…

「ミクはあの人をどう思う?」
「どうって?」
「人柄とか信用できるとか?」
「信用できると思うよ、あの人日中はここで、夜は教会の患者さんを見てるんだって」

ふむ…自分の時間を犠牲にしている感じか
今は一人でも多くの手が欲しい、
この地で医師として活動してるなら住民たちの信頼も厚かろう…
よっし、その自己犠牲心に免じてチャンスをあげるか

「ミク後であの人に、娘さんと一緒にペスト終結までの期間だけ船に住まないか聞いておいて、代わりに医療の知識と診断できる力と部位修復と治療できる力を与えると伝えてくれる?」
「使徒にするの?」
「いや使徒にしなくてもそれくらいの力は与えられるらしい、医薬の神の信者って前提だけどね」
「そうなんだ」

だよね?

(肯定、祈りのシンボルを作ることをお勧めします)

あぁ十字架とかそういうのかな…
ん~お守りとかそういうのなら作ってもいいけども、
アンクの十字架と背後にトビの羽を上に広げたシンボルの書かれたお守り…
だれか作ってくれればいいのに…うちはパス…面倒…

「まぁ確認しておいて、とりあえずクレアたちが来るまで、ここで治療を手伝おうか」
「うん」

壊死とかしてる人が居ないかな…
ミクの今後の為に…

って…思ったんだけど…教会の状況が全く分からないんだけども…
1回見に行った方がいいんだろうなぁ…
クレアたちが着たら教会からの搬送をやってもらうか…
でもなぁ…教会だし、絶対に離れない!って人が居そうなんだよね…
ネアが動けばいいけども…おつげとかしてくれればなぁ…
あいつは期待したらダメか…
まぁそういう人たちは最後の最後でいいか…

今日の診療は比較的軽症な人ばかりだな…
重度だと部屋から出れなかったりする気がするけども
これ、天然痘の時のように
みんなでペスト患者を探す!とかして患者狩?しないと…
でもなぁあれは一見でわかるのが前提だし…
この手は使えないな…
1軒1軒回るの…?面倒…
だけど最終的には、それしかないよね…?

ってか…天然痘対策もしとかないとか…
たしか牛痘がきっかけで人類が勝った感染症だったっけか
落ち着いたら地球にあった薬品づくりをするか…
ペニシリンは、カビからだったっけか…
作り方知らないけど…サポートシステムだより…
必要になるかどうか知らないけども…
そんな事を考えながらミクの治療を見守る…
今朝がたの事も含めてアドバイス

「ミク、肺や血管の中にペスト菌あるから全身を見た方がいいよ、あとまれだけど眼球とか臓器にも居たりするみたい」
「わかった気を付ける…」

時々、並んでる人から、子どもなんかに何がわかるんだとか言われるけども…
そういう人らは、男の方に回せばいいし嫌なら来なくて結構!
ミクの治療が終わったら、抗菌薬を渡すふりをして一瞬だけ触れて、
対象の全身をスキャンし確認する
うんうん、大丈夫だ

「うん、よくできてる、この調子で頑張って」
「頑張る」

まぁミクは、まじめだし大丈夫かな…

そう思ってるとクレアたちが来た
クレアたちの元に走っていく
クレアとサラに、他2人の女性獣人だ、
一人はミクと同様の白狼族こっちは見慣れてるからわかる
対照的に真っ黒な髪をした黒猫人族?
白狼族のお姉さんは、なんというか、ミク同様のショートボブでガッチリ格闘をやってる女性って感じの体格で
黒猫族?のお姉さんは、下の方で結んでるポニーテールでマラソン選手みたいな痩せてる感じの体格だな…
対照的な二人だ
ネコ科かイヌ科の獣人の違いは何となくだけど、
イヌ科の獣人は耳が上の方についてるのに対して、
ネコ科は斜め上についてる感じがしてる…
まぁ判断できるほどあっているわけじゃないけども…
ミクメグとミーニャの耳の位置の差を見てるとそう思うだけなんだけどね…

「茜ちゃんお待たせしたわねぇ」
「いやいや、来てくれてありがとう、そちらのお姉さん方が今日手伝ってくれる人達?」
「そうよ、紹介するわね、白狼族のシャナと、黒豹族のティナよ、」
「あぁ、茜です、よろしくお願いします。
「マスターから紹介あったように、私はティナ、よろしくね」




「それで、私たちは何をすればいいのかしらぁ?」
「教会からの患者さんをこっちに連れてきてもらえない?全員病院船まで」
「わかったわぁ」

あぁ、そうだマスクを渡しておこう

「クレア、みんなの分のマスク、感染するから念のためしておいて」

思うんですよ…獣人にこのマスクって使えなくない!?
耳の位置が…違うし…
ティナさんが

「あぁ私らは良いよ、この病気獣人達はかからないやつだろ?」
「ん~かからないって言うか、体内に菌が居る状態でも症状が出ないだけなんですけどね」」
「そうなのか?」

まぁ正直、肺に保菌した状態だたら喋ると…
感染源にはなりえそうだけどね…

「えぇ、例えば肺の部分に、菌がいると、喋ると同時に菌が外に出る可能性があるかなぁ…」
「そうなんだ…どうする?」
「ん~まぁいいよ、ただ診察はさせてくださいね」

ただ見るだけだけど…
シャナさんが

「ん~ここに同族がいるのかな?なんか懐かしい匂いがするんだけど」
「同族ってか、ミクならそこで、診察してるし、メグなら船に居ますよ」

そう言うと、シャナさんの顔がうれしそうな表情に

「へぇ~ソラリスさんのとこの子だよね?後で会ってもいい?」
「そうですね、学園長の子みたいですね、いいですよ、どのみちあとで船内にいくし、知り合いなんです?」
「そりゃ同じ郷の出身だしね~私が郷をでる直前に生まれた子だけど、よく覚えてるよ」

出る直前っていうと、子どもというか、赤ちゃんのメグにしか会ってないのか…
メグの方は覚えてるかわからないレベルなんじゃ…

「そうなんですね、それじゃ今日はよろしくお願いします。美味しいものを用意しておきますね」

するとティナさんから

「お~期待してるよ!マスターから聞いて食べてみたかったんだ」

どういう関係なんだろ…ちょっと気になる、
シャナとティナはたぶん同じパーティなんだろうなぁってのはわかるけども

「期待しててください、子どもとお年寄り優先で、あとは重症者がいたらその人たちから…」
「子どもとお年寄りはわかったわぁ、ただ私達に重症者の判別が出来ないわよぉ」

ん~どうするかな…ミクに行ってもらうか…
診察中のミクの所にいき

「ミク、クレアたちに同行して教会の患者さんをこっちに搬送するの手伝ってくれない?」
「わかった、いいよ」

即答してくれたけど…
まぁいいか…

「んじゃこっち引き継ぐよ、搬送お願いね」
「わかった」

ミクは、クレアたちのいる所へ走っていった…
さて、こっちはこっちで、治療片付けていくか…
せっかくの病院船の出番がないんだけどな…
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