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第4章 王国激震!ペスト!

第62話 ペスト対策戦4 サラの治療と援軍ミク!

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クレアと別れ冒険者ギルドを出て、
ふと、ミクとナンシー、ミーニャを連れてきてもらおう…
ミクと、ミーニャはうちが持ってるスキル全部持ってるし…
伝令パシリくらいにはなってくれるだろう…
特にミクはシャドーウルフが居るし…
ナンシーにはなぁ…
この先戦争必至だからなぁ…スキルと知識両方渡しちゃおう…

「ねぇメグ、悪いんだけどさ、ミクとナンシーそれからミーニャを連れてきてくれない?」
「ミクとナンシーはわかるけど、ミーニャって?」

そういや王都の屋敷に連れて行ってないからな…
あったことないよね…

「王都の屋敷でメイドやってる子なんだけど、屋敷の場所はミクに聞いて」
「わかったわ、他に何かある?」
「ん~大丈夫かな?よろしくね」
「わかったわ」

軽快に城壁を飛び越えていった…
城壁の意味ってなんなんだろうね…
ペストが流行中だからか、街中を歩いている人がほとんどいないな…
久々にバイクを出すか~
久しい相棒の姿!メグに乗ってたからなぁ
跨って久々に吹かしてみる
この音!3回吹かして改めて出発!

久々にジャイアントツリーの街中を駆けて、
クレア宅に急ぐ
海風が気持ちいい…

クレア宅に到着したら
相棒をアイテムボックスに収納して
ノックをしてから鍵を使いお邪魔する…

「お邪魔します…」

久々のクレア宅…
男爵邸に殴り込む前にお邪魔したとき以来か…

サラの居場所を探さないと…

「サラ~どこにいるん~?」

階下から声が聞こえた気がする…
階段で下に下りる…
って…倒れてるじゃん!
あぁ~ペストか…
そうだよね~位置的に港のペスト対策テントのほぼ真上に位置するし…
たまたま、吸い込んじゃったとかかな…
とりあえず、サラを横になれる所に移動…
8歳児が大人のサラを抱えて行ける場所なんて限られてる…
とりあえず…以前通してもらった客間から布団を取ってきて…
サラの近くの床に敷く、サラをその上に寝かせてから改めて…
治療していく…

まずは肺…
ペスト菌に侵されてる…
まずは肺の中の菌の除去…!
次に肺の修復…OK
次は…血中に入り込んでるペスト菌の除去…
血管は…異常ないかな?
とりあえず体内のペスト菌はすべて除去したけども…
身体の所々に異常があるので全部修復していく…
これで健康そのものになったはず…
意識を取り戻す前に…
こっそり血を飲ませておく…

「呼吸も脈も正常範囲内かな…」

目覚めるのを待ってるのもあれだし…
次に行くか…

クレア宅を出て港の対策テントへ…
日も暮れ辺りは静けさに包まれてる…
街灯とかで、多少は明るいけど…
静かすぎるのは好きになれない…
何かが出そうで…何か居そうでほんとに嫌だ…
対策テントまでダッシュで走り抜けよう…
ダッシュ!
大通りにはいって港エリアにつながる坂道…
坂道を下ったら対策テントへ!
…何も出なかった…

テントって言ってもこれ…病人野ざらしじゃん…
野戦病院的なテントを期待したけど…
雨にうたれないだけの屋根だけしかないただのタープじゃん…
しかも誰も居ない…患者さん完全放置状態…

ん…これはひどい…タープの下にびっしり人が横たわってる…
ペストって表示されてる人がほとんどだけど…
表示されてない人も居る…
たぶんもう亡くなってるから表示されてないって感じがする…

とりあえず…頭の上に光の玉を出して
端から診ていこう…いや待てよ…
そんなことやったら救える命も救えない可能性があるからな…
サポートシステム!

(っは!何か御用でしょうか?)

重症度の高い人にマーカーを、そのうえで優先ナンバーを付けて!

(了解しました)

オー便利、1~10までのマーカーが表示されてる!
1のマーカーがついてる人のところに…
途中表示されてない人はやっぱりすでに亡くなってる人だった…
手を合わせておこう…
1の人を見るとあぁ…手足に壊死してる部分が…ってか末期じゃん…
体内のペスト菌を一気に消去する…
高熱で脳がやられてる感じだし…
臓器にもペスト菌が入り込んでる…
とりあえず…生命力を高めよう…少しでも長く生きれるようにイメージ…
改めて全身の修復に取り掛かる…
脳…高熱のため少し異常がみられるが…大丈夫かな
顔…スキャン…右ほほ部分血管の破損と内出血…ゴミの除去と修復……OK
上半身…スキャン…両腕部分に壊死個所あり…血管の破損と内出血複数…ゴミの除去と修復……OK
下半身…スキャン…両足部分に壊死個所あり…血管の破損と内出血複数…ゴミの除去と修復……OK

疲れる…
修復といっても、神経細胞から骨・血管・筋肉・皮膚と少しずつやっていかないといけないのがつらい…
はぁ…続けよう……

2だった位置が変わってる…
はぁ…1人目対応中に息を引き取ったか…
1人で全員を救うとか無理だよねほんとに!

余計なこと考えてないで続き続き…

2人目を対応してると…
いきなり気配が現れたと思ったら

「茜ちゃんみつけた!」

ちょーびびったんだけど!
静かな空間で集中してるときに
いきなり現れて!大声はマジ止めよう!?
よく見れば、シャドーウルフに乗ったミクだ…

「って、ミクか…なんでこんなところに居るの…メグはまだ来てないと思うけど…」
「茜ちゃん…ちゃんと一言言って!飢え死にするかとおもったよ!」

あれ…いきなりお説教…?まって!今それどころじゃない!
後ろの人達見ながら

「ミクお説教は後にして、この人達すぐに対応しないと死んじゃうから…」
「あ…ごめん…」

ケモ耳がしょげてる…
反省してる感じか…
とりあえず…あれか…うちが居なくてごはん無かったのかな…?
コレットのところで食べればいいのに…
仕方ない…今は調理に時間を費やしてる場合じゃないからなぁ…
アイテムボックス内でちゃちゃっとシュークリームを作って
ミクに2~3個渡す…たぶんシュークリームは初めてのはず

「それお詫びって事で、食べたら手伝って」
「うん…ありがとう」

よくこの死体とかの前で食べれるな…
シュークリームを食べ始めてるし…

「おいしい…」

そりゃ~お気に召されてよかった…
2人目の対応の続き…
1人目よりは数段いい状態だけど危篤状態なのは変わらない…
とりあえず生命力強化して…
1人目と同様にスキャンして必要なら修復をしていく…

「茜ちゃん何を手伝えばいい?」

ん~どうするかな…抗菌薬飲ませていってもらうか…
ちょっと離れてミクの元に…

「んじゃミク、抗菌薬渡すから、それを横になってる人の口に少したらしていって…」
「わかった」

いちいちキャップで1杯測ってやってたら時間がもったいないからね…
適量のスポイトみたいなのがあればよかったけども…
とりあえず、少しの目安をこれくらいと伝えてミクに動いてもらう…
これで少しは生存率上がるだろ…
ペスト菌が体内から消えても…患部残したままじゃあれだからなぁ…
全員うちが診なきゃダメなのは変わらないか…

「順番は?」
「ん~端からでいいよ、すでに亡くなってる人も居るけど、見分けがつかないだろうから…」
「わかった」

2人目を終えて次って思ったけど…3番目の人の位置が変わった…
はぁ…ほんともう…刻一刻と状況が変わってく…
ほんとに救命外来に居た時と似た感触だ…
人手が欲しい…できたら!うち自身が複数!
望んでも叶わないけども…
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