11 / 15
お友達編
第11話 初恋相手の娘
しおりを挟む
あれはいくつの時だったろうか?
小学校上がって直ぐの頃だったと思う。
両親が共働きになったためか、
学校が終わった後、お隣の春夏冬(あきなし)さん宅で、
両親が帰ってくるまで過ごしていた。
その時に、いつも夕方に仕事から帰ってくる、
早苗さんに宿題を見てもらったり、
遊んでもらったりしたのを覚えている。
自分は、いつも優しくて、おしとやかなお姉さんに恋心を抱いていた。
ただ、そんな時も長く続かず、その年の秋頃には、お姉さんが結婚の為、千葉に行ったと、おばさんが言っていた。あの時は凄くショックだった。
時は経って、自分が、高校2年か3年の夏休みに夏期講習から帰ってくると、3人の娘さんをつれて帰省している。早苗さんと会い、バイトとして子守やらない?って言われ
3人の娘さん達をつれて近所を散歩したり、小学校の遊具で遊んだり、裏手の海岸で砂遊びをしたりとしてた。その時一番なついてたのが、一番下の女の子だった。
上の二人の娘さんは、もう大きかったためか。懐いてくれるまで、ちょっと時間がかかったけども、一番下の子だけは初めて会ってすぐに
「にいちゃん、にいちゃん!肩車して!」
とか言ってきたのを覚えてる。
当時幼稚園年長か、小学生1年生位だろうか?
ちょっと、重!って思いながら肩車をして、庭で遊んであげたりしていたな。
上2人が宿題をしたりしている為、下の子は、ほんとうに暇そうにしていることが多かった。
その為か、よく家を抜け出して、自分の家の前にきて、
「にいちゃん!あそぼ!」
と、玄関先で叫んでたりしてたな。
1度、下の子が、小学校で遊んでる時に、一緒にいた、早苗さんやおばさんが一瞬目を離した瞬間に木に登り木から降りれなくなった事件があって。
おまけに、枝が折れて木から落ちた。下の子を運良くキャッチしたものの、枝で手の甲がざっくり切れて血が止まんなかった事があったな…
あの年の、夏休みはすごく楽しかった。あのおかげか、子どもと遊ぶのは好きになったな。受験勉強で、疲れた心が凄く癒されたし。
凄く懐かしい、お盆の思い出だ
◇◇◇◇◇◇
「そっか、自分ら昔会ってるんだね?」
「はい、私も昨日、先生に腕を絡めた時、手の傷を見て何となく思い出しました。先輩に、鹿児島出身ってのは聞いてましたし、お母さんに、秋津直人って人知ってる?って聞いたら、昔お盆で帰省した時の思い出とかを教えてくれました。先生は私の初恋相手なんですよ、えへへ」
またもや、破壊力抜群の、照れてる顔
あの時の面影なんてなくなって、ほんとうに可愛くなったな
そっか、自分の初恋相手の娘さんの初恋相手が自分なのか……
なんというか…運命ってやつなのかな?
「もしかして、から揚げって……」
「はい、お母さんの案です、先生が、昔これが好きだって言ってたのを覚えてました。だから、思い出すきっかけになるかなって」
なるほどね……
「そうだね、きっかけになったね、早苗さん他にも何か言ってた?」
「そうですね~近いうちに連れてきなさいって言ってました。お母さんも会いたがってました。」
ダメじゃない?行くときはなんというか、
娘さんをくださいとかで、結婚のあいさつの時だと思うんだけど……
遊びに行ってもいいものなんだろうか?
相手がいいって言ってるんだから良んだろうけども、なんか緊張しそうだな……
一応早苗さんは、自分の初恋相手でもあるし……
「そうだね、機会があれば行くよ」
「はい!是非遊びに来てください!」
懐かしい気持ちになってると。南船橋に到着したようだ。
ふと、
「東京駅で乗り換えなんてしたっけ?」
って聞いたら
「ボーっとして歩いてるから覚えてないんですよ」
と突っ込まれた。ボーっとしてたかな?
小学校上がって直ぐの頃だったと思う。
両親が共働きになったためか、
学校が終わった後、お隣の春夏冬(あきなし)さん宅で、
両親が帰ってくるまで過ごしていた。
その時に、いつも夕方に仕事から帰ってくる、
早苗さんに宿題を見てもらったり、
遊んでもらったりしたのを覚えている。
自分は、いつも優しくて、おしとやかなお姉さんに恋心を抱いていた。
ただ、そんな時も長く続かず、その年の秋頃には、お姉さんが結婚の為、千葉に行ったと、おばさんが言っていた。あの時は凄くショックだった。
時は経って、自分が、高校2年か3年の夏休みに夏期講習から帰ってくると、3人の娘さんをつれて帰省している。早苗さんと会い、バイトとして子守やらない?って言われ
3人の娘さん達をつれて近所を散歩したり、小学校の遊具で遊んだり、裏手の海岸で砂遊びをしたりとしてた。その時一番なついてたのが、一番下の女の子だった。
上の二人の娘さんは、もう大きかったためか。懐いてくれるまで、ちょっと時間がかかったけども、一番下の子だけは初めて会ってすぐに
「にいちゃん、にいちゃん!肩車して!」
とか言ってきたのを覚えてる。
当時幼稚園年長か、小学生1年生位だろうか?
ちょっと、重!って思いながら肩車をして、庭で遊んであげたりしていたな。
上2人が宿題をしたりしている為、下の子は、ほんとうに暇そうにしていることが多かった。
その為か、よく家を抜け出して、自分の家の前にきて、
「にいちゃん!あそぼ!」
と、玄関先で叫んでたりしてたな。
1度、下の子が、小学校で遊んでる時に、一緒にいた、早苗さんやおばさんが一瞬目を離した瞬間に木に登り木から降りれなくなった事件があって。
おまけに、枝が折れて木から落ちた。下の子を運良くキャッチしたものの、枝で手の甲がざっくり切れて血が止まんなかった事があったな…
あの年の、夏休みはすごく楽しかった。あのおかげか、子どもと遊ぶのは好きになったな。受験勉強で、疲れた心が凄く癒されたし。
凄く懐かしい、お盆の思い出だ
◇◇◇◇◇◇
「そっか、自分ら昔会ってるんだね?」
「はい、私も昨日、先生に腕を絡めた時、手の傷を見て何となく思い出しました。先輩に、鹿児島出身ってのは聞いてましたし、お母さんに、秋津直人って人知ってる?って聞いたら、昔お盆で帰省した時の思い出とかを教えてくれました。先生は私の初恋相手なんですよ、えへへ」
またもや、破壊力抜群の、照れてる顔
あの時の面影なんてなくなって、ほんとうに可愛くなったな
そっか、自分の初恋相手の娘さんの初恋相手が自分なのか……
なんというか…運命ってやつなのかな?
「もしかして、から揚げって……」
「はい、お母さんの案です、先生が、昔これが好きだって言ってたのを覚えてました。だから、思い出すきっかけになるかなって」
なるほどね……
「そうだね、きっかけになったね、早苗さん他にも何か言ってた?」
「そうですね~近いうちに連れてきなさいって言ってました。お母さんも会いたがってました。」
ダメじゃない?行くときはなんというか、
娘さんをくださいとかで、結婚のあいさつの時だと思うんだけど……
遊びに行ってもいいものなんだろうか?
相手がいいって言ってるんだから良んだろうけども、なんか緊張しそうだな……
一応早苗さんは、自分の初恋相手でもあるし……
「そうだね、機会があれば行くよ」
「はい!是非遊びに来てください!」
懐かしい気持ちになってると。南船橋に到着したようだ。
ふと、
「東京駅で乗り換えなんてしたっけ?」
って聞いたら
「ボーっとして歩いてるから覚えてないんですよ」
と突っ込まれた。ボーっとしてたかな?
1
あなたにおすすめの小説
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
婚約破棄ブームに乗ってみた結果、婚約者様が本性を現しました
ラム猫
恋愛
『最新のトレンドは、婚約破棄!
フィアンセに婚約破棄を提示して、相手の反応で本心を知ってみましょう。これにより、仲が深まったと答えたカップルは大勢います!
※結果がどうなろうと、我々は責任を負いません』
……という特設ページを親友から見せられたエレアノールは、なかなか距離の縮まらない婚約者が自分のことをどう思っているのかを知るためにも、この流行に乗ってみることにした。
彼が他の女性と仲良くしているところを目撃した今、彼と婚約破棄して身を引くのが正しいのかもしれないと、そう思いながら。
しかし実際に婚約破棄を提示してみると、彼は豹変して……!?
※『小説家になろう』様、『カクヨム』様にも投稿しています
雪の日に
藤谷 郁
恋愛
私には許嫁がいる。
親同士の約束で、生まれる前から決まっていた結婚相手。
大学卒業を控えた冬。
私は彼に会うため、雪の金沢へと旅立つ――
※作品の初出は2014年(平成26年)。鉄道・駅などの描写は当時のものです。
根暗令嬢の華麗なる転身
しろねこ。
恋愛
「来なきゃよかったな」
ミューズは茶会が嫌いだった。
茶会デビューを果たしたものの、人から不細工と言われたショックから笑顔になれず、しまいには根暗令嬢と陰で呼ばれるようになった。
公爵家の次女に産まれ、キレイな母と実直な父、優しい姉に囲まれ幸せに暮らしていた。
何不自由なく、暮らしていた。
家族からも愛されて育った。
それを壊したのは悪意ある言葉。
「あんな不細工な令嬢見たことない」
それなのに今回の茶会だけは断れなかった。
父から絶対に参加してほしいという言われた茶会は特別で、第一王子と第二王子が来るものだ。
婚約者選びのものとして。
国王直々の声掛けに娘思いの父も断れず…
応援して頂けると嬉しいです(*´ω`*)
ハピエン大好き、完全自己満、ご都合主義の作者による作品です。
同名主人公にてアナザーワールド的に別な作品も書いています。
立場や環境が違えども、幸せになって欲しいという思いで作品を書いています。
一部リンクしてるところもあり、他作品を見て頂ければよりキャラへの理解が深まって楽しいかと思います。
描写的なものに不安があるため、お気をつけ下さい。
ゆるりとお楽しみください。
こちら小説家になろうさん、カクヨムさんにも投稿させてもらっています。
あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~【after story】
けいこ
恋愛
あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~
のafter storyです。
よろしくお願い致しますm(_ _)m
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる