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第10章 世界へ ポートリタ編
第214話 ポートリタ
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巨大な城壁の裏側が見えてくると、町並みが見えてきた。
「色々な建物が立ってる」
『昔はガラガラだったんですけどね』
『リタだけの町が大きくなったもんだな』
『せやな』
桟橋周りは特に何も無いが、海上にも住んでる人がいるらしく、浮いた筏の上に家が建っていたりする。
「海の上に住んでるのかな……」
『町中に住める場所が無かったりすると、そうなるみたいですね』
嵐の時は揺れる家、ちょっと嫌だな……。
船が桟橋に横付けされタラップが掛けられた。
イリーナ、ライラ、ミアンと降り、私は最後に降りた。
「長かったですね~」
「そうですね、今日はゆっくり休んで明日から活動しましょうか」
イリーナが休むと言ったが、休む場所はあるのだろうか?
「どこか宿にですか?」
「いえ、治癒院の寮に泊まります」
「あっ、そうなんだ」
寮というと学園寮みたいな感じなのかな?
桟橋から町中に入り、大通りを歩いていると、冒険者風の人が多い。
「冒険者が多いですね」
私が口にする前にミアンが口にした。
「冒険者で成り立っている町ですからね」
「冒険者7割、行商人2割、残りの1割が地元に住んでる人達って言われているくらいだからね」
地元民は1割……。
「ここの守護隊とかは地元民扱い?」
「そうだね~」
ファラは一応地元民扱いになっているのか。
「なので、地元民の大半が、宿か飲食系のお店を営んでいるんですよ」
そりゃ冒険者と行商の人がそれだけ居れば、そうなるよね。
「なるほど……」
「物価自体が結構高いので買い物とかは注意してくださいね」
「そうなんですか?」
「食べ物はグリーサの2~3倍位だと思ってもらえばわかりやすいかな?」
それは高い、高すぎる!
と思ったけれど、食品に関してはここ数年購入した記憶が無い、なぜならマジックコンテナの中には、様々な野菜と果物にパンが大量に詰まっいてる。
「食料なら、私に言ってくれれば出しますよ?」
「ありがとう、ちゃんとお金は払うからね」
「いや……、要らないです……、精霊達が育てたやつだから」
「もしかして、聖地産?」
尋ねてきたのはライラだった。興味あるのかな?
「聖地って私の名が付いたところなら、そうですね……」
「やっぱり、ラミナさんが関係する場所なんですか?」
イリーナに聞かれたが、ヴィッシュには夏休み後に報告はしてある。ヴィッシュからイリーナには話しが行ってないのかな?
「ロシナティスにあるダンジョンの精霊と契約したんです。そこで食料生産しているんですよ」
「あぁそういえば、数年前にトロランディア帝国は飢饉に襲われていましたね、その対策ですか?」
「そうですね」
「はぁ、それで美味しかったのか」
「ライラは、ラミナさんが出してくれたパンを気に入っていましたもんね」
確かに船内でもライラはパンを所望してくることが非常に多かった印象がある。
「いや~あのパン食べたら他のパンなんて食べられないよ」
「確かに美味しすぎますもんね」
『頑張って作った甲斐がありますね』
『せやね、褒められたら嬉しいわな』
食べた人の生の声が生産者に届いてる。
「まぁ必要な野菜と果物にパン位ですが必要なら言ってください」
「ありがとうございます、その時は改めてお願いしますね」
町中を歩いて行くと、巨大な壁の手前に大きな建物2棟あった。片方は治癒院の特徴である白塗りの外壁に覆われていた。
「右手が守護隊の宿舎になって、左手が治癒院になります」
「城門から直ぐなんですね」
「どちらも緊急時直ぐに対応出来るようにですね」
たしかに、町の外で何かあった場合、城門の横にあれば即対応ができる。
「そして治癒院の奥にある。大きな建物が寮になります」
学園の寮よりは狭そう……。
「院長に到着を報告してくるので少し待ってってくださいね」
イリーナが1人で治癒院に入っていった。
残った3人で雑談をしながら、イリーナが戻ってくるのを待っていると、思っていたより早くイリーナが戻ってきた。
「お待たせしました。それでは部屋に案内しますね」
その後は、治癒院の隣にある寮の部屋を案内されたけ1ルームと小さな部屋だった。
寮に到着した後軽くお昼寝をして起きると、すでに日が暮れていた。
「ん、そんなに長く寝ていた?」
『まぁな、疲れていたんだろう』
そうなのかな?
「ちょっと、散歩しようか」
『さんせ~ドラゴンステーキ!』
露店に置いてあるのかな?
運がよければファラにも会えるだろう。
カバンを手に夜のポートリタに繰り出した。
「色々な建物が立ってる」
『昔はガラガラだったんですけどね』
『リタだけの町が大きくなったもんだな』
『せやな』
桟橋周りは特に何も無いが、海上にも住んでる人がいるらしく、浮いた筏の上に家が建っていたりする。
「海の上に住んでるのかな……」
『町中に住める場所が無かったりすると、そうなるみたいですね』
嵐の時は揺れる家、ちょっと嫌だな……。
船が桟橋に横付けされタラップが掛けられた。
イリーナ、ライラ、ミアンと降り、私は最後に降りた。
「長かったですね~」
「そうですね、今日はゆっくり休んで明日から活動しましょうか」
イリーナが休むと言ったが、休む場所はあるのだろうか?
「どこか宿にですか?」
「いえ、治癒院の寮に泊まります」
「あっ、そうなんだ」
寮というと学園寮みたいな感じなのかな?
桟橋から町中に入り、大通りを歩いていると、冒険者風の人が多い。
「冒険者が多いですね」
私が口にする前にミアンが口にした。
「冒険者で成り立っている町ですからね」
「冒険者7割、行商人2割、残りの1割が地元に住んでる人達って言われているくらいだからね」
地元民は1割……。
「ここの守護隊とかは地元民扱い?」
「そうだね~」
ファラは一応地元民扱いになっているのか。
「なので、地元民の大半が、宿か飲食系のお店を営んでいるんですよ」
そりゃ冒険者と行商の人がそれだけ居れば、そうなるよね。
「なるほど……」
「物価自体が結構高いので買い物とかは注意してくださいね」
「そうなんですか?」
「食べ物はグリーサの2~3倍位だと思ってもらえばわかりやすいかな?」
それは高い、高すぎる!
と思ったけれど、食品に関してはここ数年購入した記憶が無い、なぜならマジックコンテナの中には、様々な野菜と果物にパンが大量に詰まっいてる。
「食料なら、私に言ってくれれば出しますよ?」
「ありがとう、ちゃんとお金は払うからね」
「いや……、要らないです……、精霊達が育てたやつだから」
「もしかして、聖地産?」
尋ねてきたのはライラだった。興味あるのかな?
「聖地って私の名が付いたところなら、そうですね……」
「やっぱり、ラミナさんが関係する場所なんですか?」
イリーナに聞かれたが、ヴィッシュには夏休み後に報告はしてある。ヴィッシュからイリーナには話しが行ってないのかな?
「ロシナティスにあるダンジョンの精霊と契約したんです。そこで食料生産しているんですよ」
「あぁそういえば、数年前にトロランディア帝国は飢饉に襲われていましたね、その対策ですか?」
「そうですね」
「はぁ、それで美味しかったのか」
「ライラは、ラミナさんが出してくれたパンを気に入っていましたもんね」
確かに船内でもライラはパンを所望してくることが非常に多かった印象がある。
「いや~あのパン食べたら他のパンなんて食べられないよ」
「確かに美味しすぎますもんね」
『頑張って作った甲斐がありますね』
『せやね、褒められたら嬉しいわな』
食べた人の生の声が生産者に届いてる。
「まぁ必要な野菜と果物にパン位ですが必要なら言ってください」
「ありがとうございます、その時は改めてお願いしますね」
町中を歩いて行くと、巨大な壁の手前に大きな建物2棟あった。片方は治癒院の特徴である白塗りの外壁に覆われていた。
「右手が守護隊の宿舎になって、左手が治癒院になります」
「城門から直ぐなんですね」
「どちらも緊急時直ぐに対応出来るようにですね」
たしかに、町の外で何かあった場合、城門の横にあれば即対応ができる。
「そして治癒院の奥にある。大きな建物が寮になります」
学園の寮よりは狭そう……。
「院長に到着を報告してくるので少し待ってってくださいね」
イリーナが1人で治癒院に入っていった。
残った3人で雑談をしながら、イリーナが戻ってくるのを待っていると、思っていたより早くイリーナが戻ってきた。
「お待たせしました。それでは部屋に案内しますね」
その後は、治癒院の隣にある寮の部屋を案内されたけ1ルームと小さな部屋だった。
寮に到着した後軽くお昼寝をして起きると、すでに日が暮れていた。
「ん、そんなに長く寝ていた?」
『まぁな、疲れていたんだろう』
そうなのかな?
「ちょっと、散歩しようか」
『さんせ~ドラゴンステーキ!』
露店に置いてあるのかな?
運がよければファラにも会えるだろう。
カバンを手に夜のポートリタに繰り出した。
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