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第9章 学園生活 先輩達の卒業編
第208話 プレゼント
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ハンゾー&ミラ
卒業式前日、最後の指導が終わった後
「1年前に比べて大分動けるようになったな」
「だね~、ハンゾーの動きがちゃんと見えてるよね」
以前、グレンからも少し褒められた記憶はあるが、見えるようになっても反応出来ていないと思う。
「少しは……」
「自信を持て、訓練相手が居ないが体を動かす事は止めるな」
「はい、これまでのご指導、本当にありがとうございました」
「お前の成長は目を見張るものがあった。これからが本当の試練だ」
「はい、一人でも訓練を続け、先輩が教えてくださったことを忘れません」
「よし、それでいい。遠くからでもお前の成長を見守っているぞ」
「ありがとうございます! 先生の言葉を胸に、これからも精進します!」
「いいねぇ~ラミちゃんと会えるのも僅かだけど、またどこかで会いたいね」
正直まだまだ学び足りないとは思える。
これからはグレンとミントを相手に鍛錬になるけれど、まだハンゾーから学びたいと思っている。
「あの、卒業おめでとうございます」
「「ありがとう(~)」」
「これ、お二人に……」
カバンから二人へのプレゼントを取り出し渡した。
「これは?」
「卒業祝いです」
「開けていい~?」
「はい」
ハンゾーとミラの2人が丁寧に包みを開けていく。
「わぁ、綺麗!」
ミラにあげたのはワイバーンの鱗の白く輝く中央部分をスクェアカットしたネックレスだ。付与効果は、風魔法の威力向上と消費魔素を抑える物になっている。
「これは、ブレスレットか?」
「袴の帯にでも刀の帯にでも着けて邪魔にならないようにしました」
ハンゾーの場合は疲労軽減と筋力向上の2つを付与した。
精霊達曰く腕等肌に身につけた場合よりは効力が数段落ちるが、効果はちゃんとあるらしい。
「ラミちゃんこれ、なにか付与してるよね?」
見ただけで分るのかな?
「一応、精霊達からも色々教わりました」
「何だろう」
ネタばらしすべき何だろうか?
「言った方が良いですか?」
「うん、お願いして良い?」
「ミラ先輩のネックレスには、風魔法の威力向上と消費魔素を抑える効果があります。ハンゾー先輩は?」
「頼む」
「筋力向上は少し抑えたものを、疲労軽減はかなり効果があると思います」
「そうか、ありがとう、縮地の特性を知ってのことだな?」
「はい、相応の疲労に襲われると聞いたので」
「感謝する」
ハンゾーに説明している横で、ミラが海に向かって風魔法を放っていた。
「わぁお、エアカッターの消費魔素でトルネードが撃てるんだけど!おまけにトルネードがおかしな威力だし!」
「魔法を使う人だと継続的な戦闘が課題だって精霊達から聞いたので」
「そうだね~、自分の体内魔素と相談しながら使わないと行けないからね~、大分楽になりそうだよ!ありがとう!」
よかった。喜んで貰えて。
◇◇◇◇◇◇
プリム
卒業式前
ミアンに頼んで、貴族科棟の入り口に呼んで貰った。
「ラミナさん、待たせてしまいましたか?」
「いえ、大丈夫です」
「私に何か伝えたいことがあるのかな?」
「はい、卒業とご結婚おめでとうございます。これを」
「ありがとう、開けてみても良いですか?」
「はい」
プリムも丁寧に包みから出していた。
「これは?」
「レジェンドアルヴァリエルの羽をつかった飾り物です。部屋の隅にでも飾って貰えればと思って」
「アルヴァリエルって幸運を呼ぶ神鳥と呼ばれている魔物ね、私の結婚に合わせた贈り物なのね、ほんとうにありがとう」
喜んで貰えたようでよかった。
「卒業と、ご結婚本当におめでとうございます」
「ありがとう、ミアンのことこれからもよろしくね」
「はい」
プリムとは、別れて卒業式の会場に向かった。
◇◇◇◇◇◇
卒業式の後に、クラフトクラブに顔を出すって聞いていたので錬金科棟の3-2の教室に来ていた。
他のクラブメンバーは誰も居なかった。
「やっぱり来てたか」
声のする方を見ると、教室の入り口に、火の子を連れたファラが居た。
錬金科卒業の証である精霊バッチ、ファラは火を選んだのか。
「あれ?」
「他のメンバーは来ないぞ」
「ぇ」
騙された奴!?
「なぁに、お前と最後に話したかったからな、屋上に行こうか」
2人ならそっちの方が都合がいい。
「はい」
何か話すわけじゃなく、静かにファラの後に付いていく。
錬金科棟の屋上に来た。
「はぁ、何から話すか、最初にあった時は、お前のことやべぇ奴って思ってたな」
ファラは柵に寄っかかり、私の方を見るわけでは無く、校庭の方を見て言った。
「そうなんですか?」
「あぁ、独り言始めるし、患者に針を刺したりしていたからな」
ぇ!?
「危ない人って思われた!?」
「あぁ、だがヴィッシュが精霊使いだって事を聞いて、独り言の方は理由がわかったけどな」
周りのことを考えずに念話じゃ無く、声で精霊達と会話していたけど、他の人にもそう思われてるのかな……?
「それから、次に会ったのは、ダンジョンだったよな」
救援要請の話をミラが持ってきて、ハンゾー達と救援に向かったやつだ。
「そうですね」
「あん時はもうダメだって覚悟してたんだぞ」
大分前のことだが、いつ命を落としてもおかしくなかった状況が蘇った。
「確かお腹の横をバッサリやられてましたよね……」
「あぁ、沙羅を庇ってリビングアーマーにバッサリやられたからな」
たしか横湧とか言っていた記憶がある。だからこそプレゼントに想いを込めた。
「でも、助かって良かったですね」
「あぁ、お前が居なかったら今ここに居ないだろうな、ありがとな」
「いえ……」
「キラベルの実習なんかもだが、クラブにお前が来てから楽しかったぞ、特に学園祭の準備の時なんかな」
他の生徒が帰った後も、2人で一緒に遅くまで、他愛も無い話や、ファラのこれまでの話とかをしながらワイバーンの鱗や牙を使ったアクセサリー作りをした。
なんか思い出話を聞いていると、これからはそんな事が出来なくなると思い、寂しさで胸が締め付けられるような感覚になり、自然と涙が流れてきた。
「怪盗役お前だったんだろ?」
「どうしてそう思うんです?」
「そうだな、ハンゾーなら真っ正面から殴り込みに来るからな、それに今年は痕跡が全く残ってなかったからだ、精霊達がいるお前しかあり得ないからな」
「そうですね……」
あの時は痕跡を残さないようにして回収したから。
「はぁ、卒業までにお前を越えられなかったな」
「ぇ?」
「Sランクなんだろ?結構必死に頑張ったんだけどな」
「推薦状集めてたんですか?」
「あぁ、2枚まで集まった」
しらなかった、クラブの時は毎回顔を出していたし、帝都に居るものだと思っていた。
「あと1枚じゃないですか」
「あぁ、まぁポートリタに行けば、機会はあるだろうけどな」
ポートリタは国じゃないけども……。
「そうですか……」
「まだまだ話したいことがあるが、今日の夕方の船でポートリタに向かうんでな、これでお別れだ」
ファラがこっちを見ると、泣いていた。
「なんだ、お前泣いているのか」
「先輩だって……」
「はぁ、ほらプレゼントだ、お前に会えて本当に良かった」
そう言って手渡されたのは小さな紙袋だった。
「私も!私も先輩にプレゼントがあります。先輩、これ、私が作った卒業祝いです。先輩と過ごした日々は、私にとってかけがえのないものです!」
カバンから、オリハルコンの手甲を包んだ物をファラに渡した。
「ずいぶんでかいな」
「頑張って作りましたから、卒業おめでとうございます」
「そっか、ありがとな、ポートリタに絶対に来いよ、またご飯食べに行こうぜ」
「はい!是非!」
いつか必ず、ポートリタに行こう!
「じゃあな」
ファラはそう言うと、涙を拭いながら屋上から去って行った。
私は、ファラの背中が見えなくなった瞬間。
「今まで本当にありがとうございました!必ず会いに行きます!」
ファラに届くように大きな声で叫んだ。
しばらく、屋上で呆けていた。
最後にファラから受け取った。紙袋を開けると、1本の赤いリボンが入っていた。
『ふふ、あいつらしいな』
『そうですね、シルクスパイダーの糸で編まれたリボンですね』
『ラミナがちょっとでも強くなれるように、って祈りが込められてるんや』
「ぇ?付与?」
『だね~』
姉みたいな先輩との別れ、またいつか会えることを信じて、明日からも頑張ろう。
この日からツインテールを止め、ファラから貰ったリボンを使い髪を一つのまとめて後ろに縛るようになった。
卒業式前日、最後の指導が終わった後
「1年前に比べて大分動けるようになったな」
「だね~、ハンゾーの動きがちゃんと見えてるよね」
以前、グレンからも少し褒められた記憶はあるが、見えるようになっても反応出来ていないと思う。
「少しは……」
「自信を持て、訓練相手が居ないが体を動かす事は止めるな」
「はい、これまでのご指導、本当にありがとうございました」
「お前の成長は目を見張るものがあった。これからが本当の試練だ」
「はい、一人でも訓練を続け、先輩が教えてくださったことを忘れません」
「よし、それでいい。遠くからでもお前の成長を見守っているぞ」
「ありがとうございます! 先生の言葉を胸に、これからも精進します!」
「いいねぇ~ラミちゃんと会えるのも僅かだけど、またどこかで会いたいね」
正直まだまだ学び足りないとは思える。
これからはグレンとミントを相手に鍛錬になるけれど、まだハンゾーから学びたいと思っている。
「あの、卒業おめでとうございます」
「「ありがとう(~)」」
「これ、お二人に……」
カバンから二人へのプレゼントを取り出し渡した。
「これは?」
「卒業祝いです」
「開けていい~?」
「はい」
ハンゾーとミラの2人が丁寧に包みを開けていく。
「わぁ、綺麗!」
ミラにあげたのはワイバーンの鱗の白く輝く中央部分をスクェアカットしたネックレスだ。付与効果は、風魔法の威力向上と消費魔素を抑える物になっている。
「これは、ブレスレットか?」
「袴の帯にでも刀の帯にでも着けて邪魔にならないようにしました」
ハンゾーの場合は疲労軽減と筋力向上の2つを付与した。
精霊達曰く腕等肌に身につけた場合よりは効力が数段落ちるが、効果はちゃんとあるらしい。
「ラミちゃんこれ、なにか付与してるよね?」
見ただけで分るのかな?
「一応、精霊達からも色々教わりました」
「何だろう」
ネタばらしすべき何だろうか?
「言った方が良いですか?」
「うん、お願いして良い?」
「ミラ先輩のネックレスには、風魔法の威力向上と消費魔素を抑える効果があります。ハンゾー先輩は?」
「頼む」
「筋力向上は少し抑えたものを、疲労軽減はかなり効果があると思います」
「そうか、ありがとう、縮地の特性を知ってのことだな?」
「はい、相応の疲労に襲われると聞いたので」
「感謝する」
ハンゾーに説明している横で、ミラが海に向かって風魔法を放っていた。
「わぁお、エアカッターの消費魔素でトルネードが撃てるんだけど!おまけにトルネードがおかしな威力だし!」
「魔法を使う人だと継続的な戦闘が課題だって精霊達から聞いたので」
「そうだね~、自分の体内魔素と相談しながら使わないと行けないからね~、大分楽になりそうだよ!ありがとう!」
よかった。喜んで貰えて。
◇◇◇◇◇◇
プリム
卒業式前
ミアンに頼んで、貴族科棟の入り口に呼んで貰った。
「ラミナさん、待たせてしまいましたか?」
「いえ、大丈夫です」
「私に何か伝えたいことがあるのかな?」
「はい、卒業とご結婚おめでとうございます。これを」
「ありがとう、開けてみても良いですか?」
「はい」
プリムも丁寧に包みから出していた。
「これは?」
「レジェンドアルヴァリエルの羽をつかった飾り物です。部屋の隅にでも飾って貰えればと思って」
「アルヴァリエルって幸運を呼ぶ神鳥と呼ばれている魔物ね、私の結婚に合わせた贈り物なのね、ほんとうにありがとう」
喜んで貰えたようでよかった。
「卒業と、ご結婚本当におめでとうございます」
「ありがとう、ミアンのことこれからもよろしくね」
「はい」
プリムとは、別れて卒業式の会場に向かった。
◇◇◇◇◇◇
卒業式の後に、クラフトクラブに顔を出すって聞いていたので錬金科棟の3-2の教室に来ていた。
他のクラブメンバーは誰も居なかった。
「やっぱり来てたか」
声のする方を見ると、教室の入り口に、火の子を連れたファラが居た。
錬金科卒業の証である精霊バッチ、ファラは火を選んだのか。
「あれ?」
「他のメンバーは来ないぞ」
「ぇ」
騙された奴!?
「なぁに、お前と最後に話したかったからな、屋上に行こうか」
2人ならそっちの方が都合がいい。
「はい」
何か話すわけじゃなく、静かにファラの後に付いていく。
錬金科棟の屋上に来た。
「はぁ、何から話すか、最初にあった時は、お前のことやべぇ奴って思ってたな」
ファラは柵に寄っかかり、私の方を見るわけでは無く、校庭の方を見て言った。
「そうなんですか?」
「あぁ、独り言始めるし、患者に針を刺したりしていたからな」
ぇ!?
「危ない人って思われた!?」
「あぁ、だがヴィッシュが精霊使いだって事を聞いて、独り言の方は理由がわかったけどな」
周りのことを考えずに念話じゃ無く、声で精霊達と会話していたけど、他の人にもそう思われてるのかな……?
「それから、次に会ったのは、ダンジョンだったよな」
救援要請の話をミラが持ってきて、ハンゾー達と救援に向かったやつだ。
「そうですね」
「あん時はもうダメだって覚悟してたんだぞ」
大分前のことだが、いつ命を落としてもおかしくなかった状況が蘇った。
「確かお腹の横をバッサリやられてましたよね……」
「あぁ、沙羅を庇ってリビングアーマーにバッサリやられたからな」
たしか横湧とか言っていた記憶がある。だからこそプレゼントに想いを込めた。
「でも、助かって良かったですね」
「あぁ、お前が居なかったら今ここに居ないだろうな、ありがとな」
「いえ……」
「キラベルの実習なんかもだが、クラブにお前が来てから楽しかったぞ、特に学園祭の準備の時なんかな」
他の生徒が帰った後も、2人で一緒に遅くまで、他愛も無い話や、ファラのこれまでの話とかをしながらワイバーンの鱗や牙を使ったアクセサリー作りをした。
なんか思い出話を聞いていると、これからはそんな事が出来なくなると思い、寂しさで胸が締め付けられるような感覚になり、自然と涙が流れてきた。
「怪盗役お前だったんだろ?」
「どうしてそう思うんです?」
「そうだな、ハンゾーなら真っ正面から殴り込みに来るからな、それに今年は痕跡が全く残ってなかったからだ、精霊達がいるお前しかあり得ないからな」
「そうですね……」
あの時は痕跡を残さないようにして回収したから。
「はぁ、卒業までにお前を越えられなかったな」
「ぇ?」
「Sランクなんだろ?結構必死に頑張ったんだけどな」
「推薦状集めてたんですか?」
「あぁ、2枚まで集まった」
しらなかった、クラブの時は毎回顔を出していたし、帝都に居るものだと思っていた。
「あと1枚じゃないですか」
「あぁ、まぁポートリタに行けば、機会はあるだろうけどな」
ポートリタは国じゃないけども……。
「そうですか……」
「まだまだ話したいことがあるが、今日の夕方の船でポートリタに向かうんでな、これでお別れだ」
ファラがこっちを見ると、泣いていた。
「なんだ、お前泣いているのか」
「先輩だって……」
「はぁ、ほらプレゼントだ、お前に会えて本当に良かった」
そう言って手渡されたのは小さな紙袋だった。
「私も!私も先輩にプレゼントがあります。先輩、これ、私が作った卒業祝いです。先輩と過ごした日々は、私にとってかけがえのないものです!」
カバンから、オリハルコンの手甲を包んだ物をファラに渡した。
「ずいぶんでかいな」
「頑張って作りましたから、卒業おめでとうございます」
「そっか、ありがとな、ポートリタに絶対に来いよ、またご飯食べに行こうぜ」
「はい!是非!」
いつか必ず、ポートリタに行こう!
「じゃあな」
ファラはそう言うと、涙を拭いながら屋上から去って行った。
私は、ファラの背中が見えなくなった瞬間。
「今まで本当にありがとうございました!必ず会いに行きます!」
ファラに届くように大きな声で叫んだ。
しばらく、屋上で呆けていた。
最後にファラから受け取った。紙袋を開けると、1本の赤いリボンが入っていた。
『ふふ、あいつらしいな』
『そうですね、シルクスパイダーの糸で編まれたリボンですね』
『ラミナがちょっとでも強くなれるように、って祈りが込められてるんや』
「ぇ?付与?」
『だね~』
姉みたいな先輩との別れ、またいつか会えることを信じて、明日からも頑張ろう。
この日からツインテールを止め、ファラから貰ったリボンを使い髪を一つのまとめて後ろに縛るようになった。
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