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第9章 学園生活 先輩達の卒業編
第207話 先輩達へのプレゼント作り
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アルバライトを後にした翌日、午前中には帝都の寮に帰宅していた。
今日までが休みだから、ある程度まで作っておきたいが、どんな物を作るか悩む。
「どんな飾り物がいいかなぁ?」
『壁に飾れるタイプで良いと思いますよ』
「壁に飾れるタイプか~」
そう言われてもデザインがぱっと思いつかない。
『リタが作ったやつを再現するとか~?』
「どんなの?」
『1枚の大きな羽の中央に、プレートをくっつけたシンプルな奴だよ~』
『プレートにヴィッシュと奥さんの名前を彫っていましたね』
結構シンプルかも、大きい羽だし、そうしようかな。
「プレート素材取りに行かないとかな?」
『ボッシュの所なら金属板なら売っていますよ』
雑貨コーナーにそんな物あったっけ?
ランフォール商会に行くと、アクアが言っていた小さなプレートがあった。
他にも必要になりそうな物を色々買って帰ってきた。
「よっし、つくろう!」
4枚の白い羽と1枚の黒い羽があるけれど、白4枚だけ使って行こう。
精霊達に手伝って貰いながら、プレートにプリムと旦那となる男性の名前を入れたり、これまで狩った魔物の魔石を削って飾り付けたりして完成させた。
「プリム先輩にはこれでいいかな」
『ええんちゃう』
『そうですね、幸運と守護の付与されましたし』
飾り物に守護が付与されて意味があるかどうか不明だけども……。
「んじゃ、次はハンゾー先輩と、ミラ先輩のだね」
この2人は考えてある、ワイバーンの牙か鱗を使ったアクセサリーだ。
ハンゾーは剣士だから筋力向上で、ミラは魔法系なので魔法の威力向上に繋がる付与の予定だ。
以前、ファラから教わったやり方をそのままだったり、応用しながら2人のアクセサリーを作った。
「付与は大丈夫そうかな?」
『問題ないな』
『だね~ちょっと強い感じがするけど~』
『十分だね!』
3人がOKというなら大丈夫だろう。そして最後にファラの分だ、個人的には他の3人よりは、もっと良い物を作りたいなんて思っている。
「ねぇ、まん丸ドラゴン相手でも使える武器を作りたいんだけど」
ファラの卒業後は、強力な魔物達が跋扈する魔大陸にあるポートリタでの守護隊だ。以前精霊達が言っていたが、いつ死んでもおかしくないような場所らしい。
だからこそ、無事に生きられるように私に出来る最大限のプレゼントをしたいと思っている。
『ん~、ファラの分だよね?』
「うん」
『なら、俺が使っていた手甲を使えば良い』
「あれって、オリハルコンだったよね?」
『だな、なにげにドラゴンのブレス系を軽減する付与がついているからな』
「サイズも大丈夫なの?」
『内側の革紐で調整すれば良いだろ』
ん~、どうせなら1から自分で作りたい。
「グレン、ありがとう、でもせっかくだから1から作りたい」
『そうだよね~、プレゼントだもんね』
『ならクゥのコアルームに行くか』
「うん」
まん丸に素材となるオリハルコンを用意して貰うために、クゥにお願いして、ダンジョンコアのある部屋に移動した。
「まん丸お願い」
『は~い』
まん丸の必要量のオリハルコンを用意して貰った。
『ここでやっていく~?』
「そうだね、やっちゃおう」
『じゃあ、これとこのインゴットで肘から手首の分を作ろうか~』
「うん、冷やすんだよね?」
『そうだよ~』
『手伝いましょうか?』
「うん、できるだけ私の力でやりたいからサポートお願い」
『分りました』
『じゃあ、まず冷やそうか~』
「うん、クールミストでいいかな?」
『えぇ、それで大丈夫です』
まん丸が用意した金敷の上にある2つのオリハルコンインゴットを冷やすことをイメージしながら。
「水の精よ、寒さをもたらせ。クールミスト!」
徐々に周囲の気温が下がっていく。
「もうちょっと冷やす?」
『形状を変えるくらいだからこれで大丈夫だよ~』
「わかった」
『じゃあ、ハンマーで形を整えていくよ~』
「うん」
『想いを込めながら叩いてくださいね』
「うん」
まん丸に持ってもらいながら、指示された場所を叩いて伸ばしていく。
込める想いは決まっている。どんな攻撃を受けても衝撃無効化出来るように強い想いを込めて叩いた。
腕の形状に合わせて湾曲させていく、肘から手首までの長さが出来たらもう片方も同様にたたきながら作っていく。
『次は手の甲部分だよ~、さっきとは違う想いで大丈夫だよ~』
次はどんな想いすべきだろうか?
健康かな、どんなときも健康で居られますようにと想いを込めてたたき始めた。
両手の甲部分が出来た。
「次は指?」
『うん~、薄くのばした鉄板を曲げて作っていくの~』
指は筋力向上とか身体能力向上を想いながら作った。
『じゃあ、最後は繊維でそれぞれをつなげていくんだけど~、難しいからやっちゃって良い~?』
「うん……」
ずっとたたき続けて腕がパンパンになっている。
『じゃあ、やっちゃうね~』
まん丸がオリハルコン繊維で編んだ布を使い各部位をつなげて行く。
『これで完成~』
『これだけ付与されてたら、死ぬ方が難しい気がするが……』
『同感ですね、絶対健康が地味に大きいですね』
『せやね~』
『今ならグレンも倒せそう!』
『負けねぇよ!』
どんな付与が出来ていて、どんな効果が発揮出来るかは分らないけれど、これを身につけていれば、ダンジョンでの大怪我みたいな事にならないことを祈って作った。
今日までが休みだから、ある程度まで作っておきたいが、どんな物を作るか悩む。
「どんな飾り物がいいかなぁ?」
『壁に飾れるタイプで良いと思いますよ』
「壁に飾れるタイプか~」
そう言われてもデザインがぱっと思いつかない。
『リタが作ったやつを再現するとか~?』
「どんなの?」
『1枚の大きな羽の中央に、プレートをくっつけたシンプルな奴だよ~』
『プレートにヴィッシュと奥さんの名前を彫っていましたね』
結構シンプルかも、大きい羽だし、そうしようかな。
「プレート素材取りに行かないとかな?」
『ボッシュの所なら金属板なら売っていますよ』
雑貨コーナーにそんな物あったっけ?
ランフォール商会に行くと、アクアが言っていた小さなプレートがあった。
他にも必要になりそうな物を色々買って帰ってきた。
「よっし、つくろう!」
4枚の白い羽と1枚の黒い羽があるけれど、白4枚だけ使って行こう。
精霊達に手伝って貰いながら、プレートにプリムと旦那となる男性の名前を入れたり、これまで狩った魔物の魔石を削って飾り付けたりして完成させた。
「プリム先輩にはこれでいいかな」
『ええんちゃう』
『そうですね、幸運と守護の付与されましたし』
飾り物に守護が付与されて意味があるかどうか不明だけども……。
「んじゃ、次はハンゾー先輩と、ミラ先輩のだね」
この2人は考えてある、ワイバーンの牙か鱗を使ったアクセサリーだ。
ハンゾーは剣士だから筋力向上で、ミラは魔法系なので魔法の威力向上に繋がる付与の予定だ。
以前、ファラから教わったやり方をそのままだったり、応用しながら2人のアクセサリーを作った。
「付与は大丈夫そうかな?」
『問題ないな』
『だね~ちょっと強い感じがするけど~』
『十分だね!』
3人がOKというなら大丈夫だろう。そして最後にファラの分だ、個人的には他の3人よりは、もっと良い物を作りたいなんて思っている。
「ねぇ、まん丸ドラゴン相手でも使える武器を作りたいんだけど」
ファラの卒業後は、強力な魔物達が跋扈する魔大陸にあるポートリタでの守護隊だ。以前精霊達が言っていたが、いつ死んでもおかしくないような場所らしい。
だからこそ、無事に生きられるように私に出来る最大限のプレゼントをしたいと思っている。
『ん~、ファラの分だよね?』
「うん」
『なら、俺が使っていた手甲を使えば良い』
「あれって、オリハルコンだったよね?」
『だな、なにげにドラゴンのブレス系を軽減する付与がついているからな』
「サイズも大丈夫なの?」
『内側の革紐で調整すれば良いだろ』
ん~、どうせなら1から自分で作りたい。
「グレン、ありがとう、でもせっかくだから1から作りたい」
『そうだよね~、プレゼントだもんね』
『ならクゥのコアルームに行くか』
「うん」
まん丸に素材となるオリハルコンを用意して貰うために、クゥにお願いして、ダンジョンコアのある部屋に移動した。
「まん丸お願い」
『は~い』
まん丸の必要量のオリハルコンを用意して貰った。
『ここでやっていく~?』
「そうだね、やっちゃおう」
『じゃあ、これとこのインゴットで肘から手首の分を作ろうか~』
「うん、冷やすんだよね?」
『そうだよ~』
『手伝いましょうか?』
「うん、できるだけ私の力でやりたいからサポートお願い」
『分りました』
『じゃあ、まず冷やそうか~』
「うん、クールミストでいいかな?」
『えぇ、それで大丈夫です』
まん丸が用意した金敷の上にある2つのオリハルコンインゴットを冷やすことをイメージしながら。
「水の精よ、寒さをもたらせ。クールミスト!」
徐々に周囲の気温が下がっていく。
「もうちょっと冷やす?」
『形状を変えるくらいだからこれで大丈夫だよ~』
「わかった」
『じゃあ、ハンマーで形を整えていくよ~』
「うん」
『想いを込めながら叩いてくださいね』
「うん」
まん丸に持ってもらいながら、指示された場所を叩いて伸ばしていく。
込める想いは決まっている。どんな攻撃を受けても衝撃無効化出来るように強い想いを込めて叩いた。
腕の形状に合わせて湾曲させていく、肘から手首までの長さが出来たらもう片方も同様にたたきながら作っていく。
『次は手の甲部分だよ~、さっきとは違う想いで大丈夫だよ~』
次はどんな想いすべきだろうか?
健康かな、どんなときも健康で居られますようにと想いを込めてたたき始めた。
両手の甲部分が出来た。
「次は指?」
『うん~、薄くのばした鉄板を曲げて作っていくの~』
指は筋力向上とか身体能力向上を想いながら作った。
『じゃあ、最後は繊維でそれぞれをつなげていくんだけど~、難しいからやっちゃって良い~?』
「うん……」
ずっとたたき続けて腕がパンパンになっている。
『じゃあ、やっちゃうね~』
まん丸がオリハルコン繊維で編んだ布を使い各部位をつなげて行く。
『これで完成~』
『これだけ付与されてたら、死ぬ方が難しい気がするが……』
『同感ですね、絶対健康が地味に大きいですね』
『せやね~』
『今ならグレンも倒せそう!』
『負けねぇよ!』
どんな付与が出来ていて、どんな効果が発揮出来るかは分らないけれど、これを身につけていれば、ダンジョンでの大怪我みたいな事にならないことを祈って作った。
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