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第9章 学園生活 先輩達の卒業編

第203話 アルヴァリエルの羽

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 寒さが身にしみる2月最初の土の日

11月の学園祭が終わってから3ヶ月近くの月日が流れていた。

 3月の頭には、ファラ、ハンゾー、プリム、ミラ達の卒業式を控えていた。

「うぅ……、さむぅ……」

 村にいたときよりも冷える。

『時期が時期ですからね』
『せやなぁ、うちもこの季節は好きになれんわ』

植物にとっても、この寒さは堪えるはず。

「グレン~、フゥ~暖めて~」

 寒さがキツいときは自分の周辺だけでも暖めて貰うに限る。

『仕方ねぇな』
『いいよ!』

 2人のおかげで、私の周りが暖かくなってくる。

今日は、ミアンやミッシェル達とショッピングの予定で、学園の入り口で落ち合うことになっていた。

 しばらく待っていると、ミアンがやってきた。

「ごめん、待たせちゃったかな?」
「大丈夫」

 ふと、ミアンとは部屋が隣なんだし、部屋で待っているという案は無かったのかな……?

「ミッシェル達は?」
「まだ来てないよ」
「そっか、じゃあ少し待ってよっか」
「うん」
「ん~ラミナの周り暖かいね~」
「精霊さんがいるとね~」

 正直この冬はグレンとフゥが居てくれるから快適に過ごせている。

「おまたせしましたわ」
「2人とも待たせてごめんね」
「ごめん~」

 今日のメンバーが揃った。

「ん~ん、いいんだけど、今日は何を買いに行くの?」
「ミアンさんから聞いてないんですの?」

 ミアンの方を見た。

「あぁ~ごめんごめん、ガーネットさんのところに新しい春服が入ったからそれを買いに行くの」

 タイミングわる……、先週ポーションを納品しに行った帰りにガーネットの所に寄って春物3着買ったばかりだった。

「なるほど」
「さぁ、行きますわよ」

 皆でガーネットのお店に向かった。

 ガーネットのお店に入ると、ガーネットが赤ちゃんを抱いてあやしていた。

 赤子は8月の終りに生まれたシルヴァンと名付けられた女の子だ。

「こんにちは~」
「あら、いらっしゃい」

 赤子をあやしながら、私達に挨拶をしてくれた。

「今日は皆で新作の洋服かな?」
「そうです」
「こっちですよ」

 ガーネットが皆を案内してくれた。

 私は先週見たからなぁ、あまり興味が無かった。シルヴァンと遊ぼうかな……。

 4人が服選びをしている間、ガーネットの近くでシルヴァンと遊んでいた。

「そういえばラミナさん」
「はい?」
「ラミナさんは、お世話になった先輩達にプレゼントとかしますか?」
「ぇ?」

 確かに、それはすべきな気がする。

 特に、ファラ、ハンゾー、ミラ、プリムの4名には色々とお世話になった。

 ファラに関しては武道会以降、本当に色々話をしたり、ハンゾーとの鍛錬中にも顔を出して鍛錬に付き合ってくれたりと本当に世話になった。

「そうですね、どんなのが良いですかね……」
「渡す相手が長く使ってくれる物とかどうですか?」

 ファラは卒業後ポートリタでドラゴン狩りをメインとした冒険者活動しつつポートリタの守護隊をすると聞いている。

 ハンゾーとミラは、冒険者活動しながら世界中を回るんだとか、プリムはミッシェルの兄の元に嫁に行くって聞いている。

「長く使ってくれる物……」

 ファラ、ハンゾー、ミラは冒険者だから、何か役に立てそうな物を作る?

 結婚するプリムには何が良いだろうか?

「ん~、結婚する先輩には何が良いですかね?」
「プリムちゃんかな?」
「はい」
「そうですね、キラベルの先にアルバライトって言うエルフの街があるのですが、そこを北に行くと、私達エルフの間では、光の谷呼ばれる場所があるんです」
「ん?」

 何の話だろうか?

「そこに生息するアルヴァリエルと言う鳥の羽がを使って作られた飾りは、新しい家庭に幸運と繁栄をもたらすと言われてるんですよ」

 その羽を使って何か飾り物を作るって事かな……?

「その羽を使って何かをって事ですかね?」
「えぇ」
 
 プリムにはそれでいいかな、とりあえず、明日から火の日までの3日間は自由だから、早速明日の朝から向かえば……。

「あ、この時期ってその鳥って居るんですか?」
「居ますよ。むしろ一番綺麗な時期ですよ」

 決定だ、明日の朝出発しよう。
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