174 / 263
第7章 学園生活 不穏な夏休み編
第174話 リリアン・スターブレイド
しおりを挟む
アクアについて行くと、扉の前に1人の騎士が居た。
「これは、アクア殿」
アクア殿……?
「ラミナが目を覚ましたので連れてきました」
「どうぞ中へ」
騎士が扉を開けてくれた。
中に入ると、エルフ族の綺麗なお姉さんがいた。
「お連れの方が目を覚まされたようで」
「えぇ、なので、連れてきましたよ」
「ありがとうございます。ラミナさん私はステルツィア王国の第2騎士団団長リリアン・スターブレイドと申します。以後よろしくお願いします」
凄く丁寧な挨拶をされ、慌てて私も応じた。
「ラミナです。ルマーン帝国、国立アカデミーの基礎学科1年です」
「国立アカデミーですか、懐かしいですね」
「ぇ?」
「私もルマーン帝国、国立アカデミーの出身なのですよ」
ここにも先輩がいた。
「へぇ~」
「私が魔法科に上がる頃までは、精霊使いで名物先生が居ましたね」
精霊使いで先生、もしかして……。
「ぇ、もしかしてリタですか?」
「えぇ、錬金科の学科長なのに授業に飽きたからと言って、基礎学科の実技や魔法の授業に頻繁に顔を出していましたし、騎士科の実技にも顔を出していたようですよ」
「そういうことをやって、ヴィッシュに頻繁に怒られていましたからね」
『懐かしいわぁ~』
『またですか!ってヴィッシュがよく言ってたよね~』
『それでリタが、別に良いでしょ!って答えるまでが流れだよね』
なんとなくだけど想像できる。
「ぇっとじゃあ、2人は顔見知りだった?」
「いえ、私が一方的に知っていました。学内武道会や国際武道祭で何度か精霊様が姿を現していましたからね」
学内武道会は分かるけれど、国際武道祭ってなんだろか?
「国際武道祭?」
「あら?知らないんですか?11月に行われる収穫祭のメインイベントなんですよ」
「へぇ……」
「世界中から腕に自信がある者達が集まるんです」
「もちろんそういった場なので、良い人材を確保しようとする各国の重鎮達も見に来るんですよ」
「そうなんだ」
私の中では、先祖リタは、暴れるだけ暴れて全てのスカウトを蹴るって所までは想像がついた。
「参加したらいつも優勝?」
「えぇ、しかも相手の戦い方に合わせて勝利を収めてました」
「というと?」
「相手が魔法不得意なら剣のみで戦ったり、魔法が得意な相手だったら魔法の打ち合いでですね」
そういえば、リタは剣が得意だったと聞いた覚えがある。
『世界中を回ったからな、いろんな流派の良い所を自分の物にしていたな』
『おまけに努力の天才やったし』
そういう話を聞くと憧れるけども、普段の話を聞いていると、はちゃめちゃな感じがして憧れる気持ちはわかない気がする。
「はぁ……、リリアンさんもリタと手合わせしたことは?」
「授業で何度かありますよ」
すると実技でだろうか?
「やっぱり厳しいの?」
「そうですね、私達平民の女性に対しては非常に柔らかかったですが、貴族の子ども達に対しては凄く厳しかったのを覚えていますね」
あぁ貴族嫌いだったし、そのことは容易に想像出来る。
「貴族嫌いは健在だったんだ」
「そうですね、リタ先生の貴族嫌いは有名でしたから」
『あれだけ露骨にやってりゃな』
『でも、為になったって言っいてる子もいたよね~』
『教え方だけは上手かったもんね』
嫌いな相手でもちゃんと教えるという意味では出来ているのかな?
むしろ、守るべき者が多い貴族の子ども相手だったからこそ、厳しく教えていただけなのかな?
私の中ではなんとなく、貴族の子どもだからこそ厳しく教えていたって感じがした。
「そうなんだ」
「えぇ、ラミナさん本題に入ってもよろしいですか?」
「あっ、はい」
聞けることは聞けたし私としては、このままずるずる雑談するよりは、話を切り替えてくれて良かった。
「ラミナさんがどういった理由で私に接触してきたかは理解しているつもりです」
「はい」
「ですが、正直私は身動きできないのが現状です」
「ぇ、そうなんですか?」
「そうです、私は組織の人間、ある程度の自由は利きますが、理由も無く王都に戻ったら要らぬ疑いをかけられるでしょうからね」
確かに戻れって言われてないのにもどったらそうなるかな。
「今の持ち場ってコーレン?」
「えぇ、そこの死守が私の任務です」
「と言うことは国境の戦が負けた場合のって事?」
「その通りです」
そりゃ、不戦敗状態で王都に戻ったら、要らぬ疑いなんてかけられて当然な気がする。
「私はどうすればいいですか?」
「国王に反感を持っている騎士団長は私だけじゃありません」
「そうなんですか?」
「えぇ、第3騎士団団長ガレス、第4騎士団団長アリアナ、第6騎士団団長イザベラ、第9騎士団団長トリスタン、第10のユリウスも……ですが、彼は今消息不明なので、とりあえずその4人に接触して貰っても良いですか?」
第10騎士団ってもしかして後詰めの人だったのかな……。
「分かりました。どこに行けば良いですか?」
「ガレスとアリアナはルシャノフの町に駐留しているはずです。イザベラは王都ステランクの王都防衛に就いています。トリスタンに関してはそのうち向こうから接触してくると思いますよ」
「えっと、じゃあまず私はルシャノフに向かえば良いですかね?」
「そうですね、ガレスは海軍なので王都まで移動する手段を用意してくれているはずです」
「ルシャノフで、ガレスさんとアリアナさんに会ってそのまま、王都へ船で移動してイザベラさんに会うと」
「えぇ、トリスタンとも王都で会うとは思いますが、王都を守る第1騎士団の団長エドワードにだけは気をつけてください」
「何か問題が?」
「彼は忠誠心に厚く私達とは違います。間違いなくあなたと敵対するはずです」
そもそもですよ、複数の騎士団長が国王に反旗を翻す時点でおかしいと思うのだけど?
「あの、なんで国王を裏切る選択を?」
「私の場合は暴政に耐えかねたからですが、他の団長は今の国王より、現王の兄君に忠誠を誓っていたと言うのもありますし、それぞれの思惑があるんです」
現王の兄……。
「えっと、そのお兄さんは無事なので?」
「えぇ、王都内でレジスタンスを率いています」
と言うことは城を追われたと言うことか。
「その人に接触は?」
「トリスタンが接触してきたら、自ずと接触することになると思いますよ」
と言うことは、トリスタンが庇っていると言うことだろうか?
「分かりました。とりあえずルシャノフに向かいますね」
「えぇ、そうしてください。後、可能でしたらミネユニロント王国の進軍を止めて貰えると助かります」
ミアンのホープを経由して総大将ミッシェルに伝われば止まるはず。
「多分大丈夫だと思います」
「助かります。これから王都へと言う状態で背後を襲われるのは困りますので」
「だって、アクアお願いできる?」
「えぇ、既にその旨を伝えてあります」
「助かります。それでは私達は明日の朝、怪我人をコーレンの町に連れて行きます」
「じゃあ私は……」
カバンから時計を出して時間を確認すると、12時過ぎだった。
「今からルシャノフに向かいますね」
「分かりました。道中気をつけてください」
「ありがとうございます、それでは」
リリアンのいる部屋を後にした。
外は相変わらず雨が降り続いていた。
「雨っていつまで続くかな?」
「水を大分減らしたので、明日の朝には止みますよ」
「そっか、ルナ、ルシャノフまでお願い」
精霊達と同じ状態になっていたルナが実体化して乗りやすく膝をついて現れた。
ルナの背に乗り、ルシャノフに向かって走り出した。
「これは、アクア殿」
アクア殿……?
「ラミナが目を覚ましたので連れてきました」
「どうぞ中へ」
騎士が扉を開けてくれた。
中に入ると、エルフ族の綺麗なお姉さんがいた。
「お連れの方が目を覚まされたようで」
「えぇ、なので、連れてきましたよ」
「ありがとうございます。ラミナさん私はステルツィア王国の第2騎士団団長リリアン・スターブレイドと申します。以後よろしくお願いします」
凄く丁寧な挨拶をされ、慌てて私も応じた。
「ラミナです。ルマーン帝国、国立アカデミーの基礎学科1年です」
「国立アカデミーですか、懐かしいですね」
「ぇ?」
「私もルマーン帝国、国立アカデミーの出身なのですよ」
ここにも先輩がいた。
「へぇ~」
「私が魔法科に上がる頃までは、精霊使いで名物先生が居ましたね」
精霊使いで先生、もしかして……。
「ぇ、もしかしてリタですか?」
「えぇ、錬金科の学科長なのに授業に飽きたからと言って、基礎学科の実技や魔法の授業に頻繁に顔を出していましたし、騎士科の実技にも顔を出していたようですよ」
「そういうことをやって、ヴィッシュに頻繁に怒られていましたからね」
『懐かしいわぁ~』
『またですか!ってヴィッシュがよく言ってたよね~』
『それでリタが、別に良いでしょ!って答えるまでが流れだよね』
なんとなくだけど想像できる。
「ぇっとじゃあ、2人は顔見知りだった?」
「いえ、私が一方的に知っていました。学内武道会や国際武道祭で何度か精霊様が姿を現していましたからね」
学内武道会は分かるけれど、国際武道祭ってなんだろか?
「国際武道祭?」
「あら?知らないんですか?11月に行われる収穫祭のメインイベントなんですよ」
「へぇ……」
「世界中から腕に自信がある者達が集まるんです」
「もちろんそういった場なので、良い人材を確保しようとする各国の重鎮達も見に来るんですよ」
「そうなんだ」
私の中では、先祖リタは、暴れるだけ暴れて全てのスカウトを蹴るって所までは想像がついた。
「参加したらいつも優勝?」
「えぇ、しかも相手の戦い方に合わせて勝利を収めてました」
「というと?」
「相手が魔法不得意なら剣のみで戦ったり、魔法が得意な相手だったら魔法の打ち合いでですね」
そういえば、リタは剣が得意だったと聞いた覚えがある。
『世界中を回ったからな、いろんな流派の良い所を自分の物にしていたな』
『おまけに努力の天才やったし』
そういう話を聞くと憧れるけども、普段の話を聞いていると、はちゃめちゃな感じがして憧れる気持ちはわかない気がする。
「はぁ……、リリアンさんもリタと手合わせしたことは?」
「授業で何度かありますよ」
すると実技でだろうか?
「やっぱり厳しいの?」
「そうですね、私達平民の女性に対しては非常に柔らかかったですが、貴族の子ども達に対しては凄く厳しかったのを覚えていますね」
あぁ貴族嫌いだったし、そのことは容易に想像出来る。
「貴族嫌いは健在だったんだ」
「そうですね、リタ先生の貴族嫌いは有名でしたから」
『あれだけ露骨にやってりゃな』
『でも、為になったって言っいてる子もいたよね~』
『教え方だけは上手かったもんね』
嫌いな相手でもちゃんと教えるという意味では出来ているのかな?
むしろ、守るべき者が多い貴族の子ども相手だったからこそ、厳しく教えていただけなのかな?
私の中ではなんとなく、貴族の子どもだからこそ厳しく教えていたって感じがした。
「そうなんだ」
「えぇ、ラミナさん本題に入ってもよろしいですか?」
「あっ、はい」
聞けることは聞けたし私としては、このままずるずる雑談するよりは、話を切り替えてくれて良かった。
「ラミナさんがどういった理由で私に接触してきたかは理解しているつもりです」
「はい」
「ですが、正直私は身動きできないのが現状です」
「ぇ、そうなんですか?」
「そうです、私は組織の人間、ある程度の自由は利きますが、理由も無く王都に戻ったら要らぬ疑いをかけられるでしょうからね」
確かに戻れって言われてないのにもどったらそうなるかな。
「今の持ち場ってコーレン?」
「えぇ、そこの死守が私の任務です」
「と言うことは国境の戦が負けた場合のって事?」
「その通りです」
そりゃ、不戦敗状態で王都に戻ったら、要らぬ疑いなんてかけられて当然な気がする。
「私はどうすればいいですか?」
「国王に反感を持っている騎士団長は私だけじゃありません」
「そうなんですか?」
「えぇ、第3騎士団団長ガレス、第4騎士団団長アリアナ、第6騎士団団長イザベラ、第9騎士団団長トリスタン、第10のユリウスも……ですが、彼は今消息不明なので、とりあえずその4人に接触して貰っても良いですか?」
第10騎士団ってもしかして後詰めの人だったのかな……。
「分かりました。どこに行けば良いですか?」
「ガレスとアリアナはルシャノフの町に駐留しているはずです。イザベラは王都ステランクの王都防衛に就いています。トリスタンに関してはそのうち向こうから接触してくると思いますよ」
「えっと、じゃあまず私はルシャノフに向かえば良いですかね?」
「そうですね、ガレスは海軍なので王都まで移動する手段を用意してくれているはずです」
「ルシャノフで、ガレスさんとアリアナさんに会ってそのまま、王都へ船で移動してイザベラさんに会うと」
「えぇ、トリスタンとも王都で会うとは思いますが、王都を守る第1騎士団の団長エドワードにだけは気をつけてください」
「何か問題が?」
「彼は忠誠心に厚く私達とは違います。間違いなくあなたと敵対するはずです」
そもそもですよ、複数の騎士団長が国王に反旗を翻す時点でおかしいと思うのだけど?
「あの、なんで国王を裏切る選択を?」
「私の場合は暴政に耐えかねたからですが、他の団長は今の国王より、現王の兄君に忠誠を誓っていたと言うのもありますし、それぞれの思惑があるんです」
現王の兄……。
「えっと、そのお兄さんは無事なので?」
「えぇ、王都内でレジスタンスを率いています」
と言うことは城を追われたと言うことか。
「その人に接触は?」
「トリスタンが接触してきたら、自ずと接触することになると思いますよ」
と言うことは、トリスタンが庇っていると言うことだろうか?
「分かりました。とりあえずルシャノフに向かいますね」
「えぇ、そうしてください。後、可能でしたらミネユニロント王国の進軍を止めて貰えると助かります」
ミアンのホープを経由して総大将ミッシェルに伝われば止まるはず。
「多分大丈夫だと思います」
「助かります。これから王都へと言う状態で背後を襲われるのは困りますので」
「だって、アクアお願いできる?」
「えぇ、既にその旨を伝えてあります」
「助かります。それでは私達は明日の朝、怪我人をコーレンの町に連れて行きます」
「じゃあ私は……」
カバンから時計を出して時間を確認すると、12時過ぎだった。
「今からルシャノフに向かいますね」
「分かりました。道中気をつけてください」
「ありがとうございます、それでは」
リリアンのいる部屋を後にした。
外は相変わらず雨が降り続いていた。
「雨っていつまで続くかな?」
「水を大分減らしたので、明日の朝には止みますよ」
「そっか、ルナ、ルシャノフまでお願い」
精霊達と同じ状態になっていたルナが実体化して乗りやすく膝をついて現れた。
ルナの背に乗り、ルシャノフに向かって走り出した。
130
お気に入りに追加
664
あなたにおすすめの小説
異世界で世界樹の精霊と呼ばれてます
空色蜻蛉
ファンタジー
普通の高校生の樹(いつき)は、勇者召喚された友人達に巻き込まれ、異世界へ。
勇者ではない一般人の樹は元の世界に返してくれと訴えるが。
事態は段々怪しい雲行きとなっていく。
実は、樹には自分自身も知らない秘密があった。
異世界の中心である世界樹、その世界樹を守護する、最高位の八枚の翅を持つ精霊だという秘密が。
【重要なお知らせ】
※書籍2018/6/25発売。書籍化記念に第三部<過去編>を掲載しました。
※本編第一部・第二部、2017年10月8日に完結済み。
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
【完結】復讐は計画的に~不貞の子を身籠った彼女と殿下の子を身籠った私
紅位碧子 kurenaiaoko
恋愛
公爵令嬢であるミリアは、スイッチ国王太子であるウィリアムズ殿下と婚約していた。
10年に及ぶ王太子妃教育も終え、学園卒業と同時に結婚予定であったが、卒業パーティーで婚約破棄を言い渡されてしまう。
婚約者の彼の隣にいたのは、同じ公爵令嬢であるマーガレット様。
その場で、マーガレット様との婚約と、マーガレット様が懐妊したことが公表される。
それだけでも驚くミリアだったが、追い討ちをかけるように不貞の疑いまでかけられてしまいーーーー?
【作者よりみなさまへ】
*誤字脱字多数あるかと思います。
*初心者につき表現稚拙ですので温かく見守ってくださいませ
*ゆるふわ設定です
【完結】選ばれなかった王女は、手紙を残して消えることにした。
曽根原ツタ
恋愛
「お姉様、私はヴィンス様と愛し合っているの。だから邪魔者は――消えてくれない?」
「分かったわ」
「えっ……」
男が生まれない王家の第一王女ノルティマは、次の女王になるべく全てを犠牲にして教育を受けていた。
毎日奴隷のように働かされた挙句、将来王配として彼女を支えるはずだった婚約者ヴィンスは──妹と想いあっていた。
裏切りを知ったノルティマは、手紙を残して王宮を去ることに。
何もかも諦めて、崖から湖に飛び降りたとき──救いの手を差し伸べる男が現れて……?
★小説家になろう様で先行更新中
あいつに無理矢理連れてこられた異世界生活
mio
ファンタジー
なんやかんや、無理矢理あいつに異世界へと連れていかれました。
こうなったら仕方ない。とにかく、平和に楽しく暮らしていこう。
なぜ、少女は異世界へと連れてこられたのか。
自分の中に眠る力とは何なのか。
その答えを知った時少女は、ある決断をする。
長い間更新をさぼってしまってすいませんでした!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる