173 / 263
第7章 学園生活 不穏な夏休み編
第173話 バトラス要塞
しおりを挟む
目を開けると見知らぬテントの中にいた。
「あれ?」
「気づきましたか?」
『リリアンがルナから落ちるラミナを支えてくれたんやで』
体を起こして辺りを見渡すと、開いている部分から、強めの雨が降っていて外を走る騎士の姿が見えた。
おまけに、アクアがお姉さんの姿で実体化していた。
「ここは?」
「バトラス要塞です」
「ん?どこそれ?」
『崩れた砦~』
「あぁ、そこの名称がバトラス要塞だったんだ」
『せやで、ってか、なんであの魔法つこうたん?』
あれ?
ダメだったのかな?
私の中ではベストだと思ったんだけど?
「ダメだった?」
『ダメと言うよりは、新しい問題が発生したってとこだな』
「そうですね、あの魔法を教えたときの注意事項を覚えていますか?」
注意事項……?
なにかあったっけ?
「ん~ごめん覚えてないかも」
『せやろなぁ、覚えとったら使わんやろ』
「あの魔法は術者の魔素に応じて範囲が決まります」
「うん、それは覚えてるよ」
「そして、魔法で放たれた水は蒸発するんです」
うん?
「何か問題あった?」
『あのね、この国とミネユニロント王国の一部の水が干上がったんだよ~』
『蒸発した大量の水が入道雲形成してこの辺り一帯が土砂降りになってるんだ』
現在進行形?
蒸発から雨ってそんなに早いの?
「まぁ、全ての水が蒸発したおかげで干上がった川を渡ってここに来たんですが」
「この土砂降りで崖崩れとか、この前みたいな川の氾濫とかが……」
「そうです、クリスタル・マリナーは禁呪と呼ばれるレベルの魔法ですからね」
『ラミナの魔素限定やったから、この程度で済んでんで』
そういや、キラベルでファラに強すぎる魔法を使った結果、気候に影響影響を与えて常に雪が降り続ける町が出来た話をしていたのを思い出した。
「んと、サウスラーベンの話とかって……」
『えぇ、あれは術者の魔素じゃなく、大気中の濃い魔素を使ったクリスタル・マリナーの影響ですね、常に発動しているために大気中が冷え、常に蒸発しているから雲が出来雪が降り続けるという悪循環が続いているんです』
危ない危ない、自分の魔素指定しておいて良かった……。
「そっか、ごめん?」
「済んだ事は仕方ありませんよ」
『だな、これからどうするかだ』
「今の現状は?」
「生存者の救出に関しては既に完了しています」
そんなに一瞬で終わる?
「ぇ?あれ?私そんなに長く寝てた?」
『ゆうても24時間くらいやで』
丸1日と……。
ここで不思議なことに気づく、いつも寝るときに魔素を空っぽにするわけだけど、9時間程で起床している。なぜ24時間も続けて寝てたんだろうか?
アクアが大人の姿で実体化していることと関係あるのかな?
「私魔素が無くなって、意識を失ってたんだよね?」
「そうですね」
「今までこんなに長く意識を失ってたこと無いよね?もしかしてアクアが実体化しているのと理由があるのかな」
「そのことでしたか、まず私が実体化してこの姿で居るのは、必要以上の水を魔素に返還しているためです」
水を魔素に返還?
魔素から水が出来るならその逆も出来そうではあるけど、初めて知ったかもしれない。
「うん」
「そして、ラミナが長時間寝ていたのは、私がラミナに戻した魔素を、地の子ども達がゴーレム化するためにラミナの魔素を根こそぎ持って行っていたからです」
「じゃあ魔素切れを何度か繰り返していたと」
「そういうことです」
それで救助が早く終わったならそれでいいけども。
「アクアは水を魔素にすることが出来るの?」
「教えたことありませんでしたっけ?」
「うん、初めて聞いたかも」
「私は水や氷等水から出来ている物なら魔素に返還することが可能ですよ」
精霊だから出来るって事だろうか、そうなるとまん丸は石や土を魔素にすることが出来るって事かな?
「あとは、私に魔素を戻すって?」
「ラミナの魔素が水属性なので私の魔素をそのまま戻すことが出来るんですよ」
アクアが“そのまま”と言うことは、属性が違うミントやグレン、まん丸、フゥは少なくなるとかそういうことなのかな?
「とりあえず理解した。第2の隊長さんの所に案内してくれる?」
「構いませんよ、こちらです」
体を起こしてアクアの後についていく、あれ?
「ローブ着てたのに支えてくれたの?」
「詠唱終わって前に倒れたときにフードが外れましたからね」
「あぁそれで、ネッシアンは?」
『ミンチになって消えたな』
『細切れ!』
『オーバーキル~』
「あれ?そんなレベルの攻撃になったの?」
思えば、この国とミネユニロント王国の一部の水が干上がったと言うくらいだし、それだけの大量の水がネッシアンに攻撃を加えたって事だろうか?
「察しの通りですよ、あの規模の攻撃を耐えれられるのは私しか居ませんよ?」
それは水属性の魔法だからアクアには魔素に変換されるからってことかな?
「水属性魔法だから魔素に変換しちゃうからってこと?」
「えぇ、その通りです」
『グレンだったら一瞬で死ぬね!』
『うるっせぇよ!おまえもだろうが!』
『うちらじゃ耐えられんて』
『ボクもあの量の攻撃はちょっとやだなぁ』
改めて水の力って偉大かも?
そんなことを考えながらアクアの後についていった。
周りの騎士達が私を気にしているようだけど何で?
そんなことを思いながらアクアの後について行った。
ついて行った先の扉を開けると、そこには顔立ちが整っている美人どころのエルフの女性が居た。
「あれ?」
「気づきましたか?」
『リリアンがルナから落ちるラミナを支えてくれたんやで』
体を起こして辺りを見渡すと、開いている部分から、強めの雨が降っていて外を走る騎士の姿が見えた。
おまけに、アクアがお姉さんの姿で実体化していた。
「ここは?」
「バトラス要塞です」
「ん?どこそれ?」
『崩れた砦~』
「あぁ、そこの名称がバトラス要塞だったんだ」
『せやで、ってか、なんであの魔法つこうたん?』
あれ?
ダメだったのかな?
私の中ではベストだと思ったんだけど?
「ダメだった?」
『ダメと言うよりは、新しい問題が発生したってとこだな』
「そうですね、あの魔法を教えたときの注意事項を覚えていますか?」
注意事項……?
なにかあったっけ?
「ん~ごめん覚えてないかも」
『せやろなぁ、覚えとったら使わんやろ』
「あの魔法は術者の魔素に応じて範囲が決まります」
「うん、それは覚えてるよ」
「そして、魔法で放たれた水は蒸発するんです」
うん?
「何か問題あった?」
『あのね、この国とミネユニロント王国の一部の水が干上がったんだよ~』
『蒸発した大量の水が入道雲形成してこの辺り一帯が土砂降りになってるんだ』
現在進行形?
蒸発から雨ってそんなに早いの?
「まぁ、全ての水が蒸発したおかげで干上がった川を渡ってここに来たんですが」
「この土砂降りで崖崩れとか、この前みたいな川の氾濫とかが……」
「そうです、クリスタル・マリナーは禁呪と呼ばれるレベルの魔法ですからね」
『ラミナの魔素限定やったから、この程度で済んでんで』
そういや、キラベルでファラに強すぎる魔法を使った結果、気候に影響影響を与えて常に雪が降り続ける町が出来た話をしていたのを思い出した。
「んと、サウスラーベンの話とかって……」
『えぇ、あれは術者の魔素じゃなく、大気中の濃い魔素を使ったクリスタル・マリナーの影響ですね、常に発動しているために大気中が冷え、常に蒸発しているから雲が出来雪が降り続けるという悪循環が続いているんです』
危ない危ない、自分の魔素指定しておいて良かった……。
「そっか、ごめん?」
「済んだ事は仕方ありませんよ」
『だな、これからどうするかだ』
「今の現状は?」
「生存者の救出に関しては既に完了しています」
そんなに一瞬で終わる?
「ぇ?あれ?私そんなに長く寝てた?」
『ゆうても24時間くらいやで』
丸1日と……。
ここで不思議なことに気づく、いつも寝るときに魔素を空っぽにするわけだけど、9時間程で起床している。なぜ24時間も続けて寝てたんだろうか?
アクアが大人の姿で実体化していることと関係あるのかな?
「私魔素が無くなって、意識を失ってたんだよね?」
「そうですね」
「今までこんなに長く意識を失ってたこと無いよね?もしかしてアクアが実体化しているのと理由があるのかな」
「そのことでしたか、まず私が実体化してこの姿で居るのは、必要以上の水を魔素に返還しているためです」
水を魔素に返還?
魔素から水が出来るならその逆も出来そうではあるけど、初めて知ったかもしれない。
「うん」
「そして、ラミナが長時間寝ていたのは、私がラミナに戻した魔素を、地の子ども達がゴーレム化するためにラミナの魔素を根こそぎ持って行っていたからです」
「じゃあ魔素切れを何度か繰り返していたと」
「そういうことです」
それで救助が早く終わったならそれでいいけども。
「アクアは水を魔素にすることが出来るの?」
「教えたことありませんでしたっけ?」
「うん、初めて聞いたかも」
「私は水や氷等水から出来ている物なら魔素に返還することが可能ですよ」
精霊だから出来るって事だろうか、そうなるとまん丸は石や土を魔素にすることが出来るって事かな?
「あとは、私に魔素を戻すって?」
「ラミナの魔素が水属性なので私の魔素をそのまま戻すことが出来るんですよ」
アクアが“そのまま”と言うことは、属性が違うミントやグレン、まん丸、フゥは少なくなるとかそういうことなのかな?
「とりあえず理解した。第2の隊長さんの所に案内してくれる?」
「構いませんよ、こちらです」
体を起こしてアクアの後についていく、あれ?
「ローブ着てたのに支えてくれたの?」
「詠唱終わって前に倒れたときにフードが外れましたからね」
「あぁそれで、ネッシアンは?」
『ミンチになって消えたな』
『細切れ!』
『オーバーキル~』
「あれ?そんなレベルの攻撃になったの?」
思えば、この国とミネユニロント王国の一部の水が干上がったと言うくらいだし、それだけの大量の水がネッシアンに攻撃を加えたって事だろうか?
「察しの通りですよ、あの規模の攻撃を耐えれられるのは私しか居ませんよ?」
それは水属性の魔法だからアクアには魔素に変換されるからってことかな?
「水属性魔法だから魔素に変換しちゃうからってこと?」
「えぇ、その通りです」
『グレンだったら一瞬で死ぬね!』
『うるっせぇよ!おまえもだろうが!』
『うちらじゃ耐えられんて』
『ボクもあの量の攻撃はちょっとやだなぁ』
改めて水の力って偉大かも?
そんなことを考えながらアクアの後についていった。
周りの騎士達が私を気にしているようだけど何で?
そんなことを思いながらアクアの後について行った。
ついて行った先の扉を開けると、そこには顔立ちが整っている美人どころのエルフの女性が居た。
118
お気に入りに追加
664
あなたにおすすめの小説
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
死霊王は異世界を蹂躙する~転移したあと処刑された俺、アンデッドとなり全てに復讐する~
未来人A
ファンタジー
主人公、田宮シンジは妹のアカネ、弟のアオバと共に異世界に転移した。
待っていたのは皇帝の命令で即刻処刑されるという、理不尽な仕打ち。
シンジはアンデッドを自分の配下にし、従わせることの出来る『死霊王』というスキルを死後開花させる。
アンデッドとなったシンジは自分とアカネ、アオバを殺した帝国へ復讐を誓う。
死霊王のスキルを駆使して徐々に配下を増やし、アンデッドの軍団を作り上げていく。
【完結】選ばれなかった王女は、手紙を残して消えることにした。
曽根原ツタ
恋愛
「お姉様、私はヴィンス様と愛し合っているの。だから邪魔者は――消えてくれない?」
「分かったわ」
「えっ……」
男が生まれない王家の第一王女ノルティマは、次の女王になるべく全てを犠牲にして教育を受けていた。
毎日奴隷のように働かされた挙句、将来王配として彼女を支えるはずだった婚約者ヴィンスは──妹と想いあっていた。
裏切りを知ったノルティマは、手紙を残して王宮を去ることに。
何もかも諦めて、崖から湖に飛び降りたとき──救いの手を差し伸べる男が現れて……?
★小説家になろう様で先行更新中
異世界で魔法使いとなった俺はネットでお買い物して世界を救う
馬宿
ファンタジー
30歳働き盛り、独身、そろそろ身を固めたいものだが相手もいない
そんな俺が電車の中で疲れすぎて死んじゃった!?
そしてらとある世界の守護者になる為に第2の人生を歩まなくてはいけなくなった!?
農家育ちの素人童貞の俺が世界を守る為に選ばれた!?
10個も願いがかなえられるらしい!
だったら異世界でもネットサーフィンして、お買い物して、農業やって、のんびり暮らしたいものだ
異世界なら何でもありでしょ?
ならのんびり生きたいな
小説家になろう!にも掲載しています
何分、書きなれていないので、ご指摘あれば是非ご意見お願いいたします
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる