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第4章 学園生活 友人の難病編
第69話 幕間 アクアの前世 後編
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◇◇◇◇◇◇
水の大精霊アクア視点
あれからどれだけの時が流れただろうか?
陸地の方では町が出来ていた。
人とは直接交流することはないが、大きな獲物が捕れたときは港の近くに置いておくと、人が笑顔で持って行き、人の方でも何かあると、私が拠点として使っている岩場に私へのプレゼントを木箱に詰めて置いてくれたりしていて、お互いにお裾分けするような関係になっていた。
また漁をしている人たちが私に気づくと、私に向かって手を振ったりしてくれている。
そんな平和が長く続けば良いと思っていたある日、漁をしている船にクラーケンの触手が絡んでいるのが見えた。
「助けないと!」
相手は10mを超える巨大なイカだ、一方私の方は人と大差ない体格だ。
どう考えても分が悪いのは分かっているけど、船の上の人がクラーケン相手とかどう考えても無理だ、今までいろいろな物を貰った恩を返さないと!
急ぎ襲われている船の元に行き、襲っているクラーケンを手持ちの三叉槍を突き立てた。
何度か突き刺していて気づいた。
こいつの身体の傷は見覚えがある。
このクラーケンは私の故郷を襲ったクラーケンだ。
怖いという気持ちがわき上がってきたが、今は人の町が私の故郷の二の舞とならないようにという強い気持ちの方が勝った。
さらに何度か突き刺していると、船に絡めていた触手をほどき私の方へ伸ばしてきた。
私は海面の方へ逃げ、全力でジャンプして襲われていた船を見た。
ボロボロになっているが、2人の人が船上にいた。陸地からの距離も近いしなんとかなるだろう。
「逃げて!」
乗っている人に伝わるか分からないがとりあえず叫び、大陸とは反対方向に全力で泳ぎ始めた。
故郷が襲われ逃げていた幼いときとは違い、こちらの泳ぎについてこられてない様子だった。
クラーケンが私を見失わないように適当なタイミングで後ろを見たりして逃げていたがどれだけ泳いだだろうか?
おそらく大陸からはかなりの距離を稼げたと思っていたとき、襲っていたクラーケンとはちがう別のクラーケンが別方向から私を襲ってきた。
別のクラーケンから全力で逃げるが、元気の良いクラーケンだったからか、あっけなく触手が私の身体に巻き付いてきた。
キツい、イタイ、全身の骨が折れる感触と激痛がはしった。あぁ、終りだ直感でそう悟った。
次の瞬間、クラーケンが黒く大きな塊に食いつかれ触手の一部を残し頭は塊の口の中に消えた。
私は触手から解放され残っている体力を振り絞り黒い塊から離れた。
「ぇ?」
全身から来る激痛に耐えながら、クラーケンのいた方を見ると、私を襲っていたクラーケンとは別のクラーケンも咥えている黒い塊だった。
よくよく見るとクラーケンが赤子のようなサイズと思える程の巨大な黒い体と大きな目が見えた。
「リビアタン……」
私の故郷では守護神とされている海の魔物だった。
私達ローレライはリビアタンに着いた寄生虫を取る代わりに、リビアタンは私達を守ってくれるという共存共生の関係を築いていた。
故郷が襲われていたときはたまたまリビアタンが食事のため故郷を離れていたときだった。
遠のく意識の中、人の町が襲われることがないようにと思いながら暗く深い海に沈んでいた。
◇◇◇◇◇◇
『大精霊様、大精霊様』
誰かが私を呼んでいる?
目を開けると私の頭の中には様々な情報が流れ込んできた。
私は水の大精霊ウンディーネになった?
精霊が居るという話は親から聞いていたから知っていたが、まさか自分が大精霊として転生するとは思わなかった。
「如何したんですか?」
『近くで人の子が溺れているんです。その子が“この状況をなんとかしてくれる子呼んできて”って……』
水の子が教えてくれた。
「そう、案内してくれますか?」
『はい、こっちです』
水の子についていくと、川のど真ん中で太い枝にしがみつき、植物の精霊をつけた子がいた。
「あのぉ、何かお困りだとか……」
「見ての通りなんだけど、この冷たい水から抜け出したいんだけど助けてくれない?」
「えっと……」
助けろと言われてもと思いつつ、これから大精霊としてどんな未来が待っているのかが楽しみだった。
◇◇◇◇◇◇
ラミナ視点
「最後はクラーケンから襲われている船を守ってその後姿を消した子がいたんだ」
「それが例のローレライだったんですか?」
「うん、暗い夜の海で歌声が聞こえる方向に行けば必ず陸地が見えるって言われて、船乗り守ってくれるローレライだったんだって、その子が歌っていた歌が私の故郷では語り継がれてるんだ」
へぇ~、ミントは神木、アクアはローレライ、グレンとまん丸の精霊になる前の物語が気になり始めた。
『自分自身の生前を評価されるとこそばゆいですね』
「やっぱりアクアのことなの?」
『えぇ』
ここで矛盾に気づいた。魔物の発生と精霊が姿を持ったのはほぼ同時期だったはず。
「魔物と精霊の発生って同時期じゃなかったの?」
『同時期やで、でもなうちらって、自分の魔素を使い切ったら消滅するんや』
それは以前にも聞いたような気がした。
「って事は代替り?」
『えぇ、私は水の大精霊としては3代目になりますね』
なるほど、そういうことか。
「ラミちゃん、アクアちゃん何か言っているの?」
「うん、先輩が話てくれたローレライは大精霊になる前のアクアなんだって」
「やっぱりそっか~、ハンゾーじゃないけど私も」
ミラはそう言うと、昨日のハンゾーと同じように立ち上がり深々と頭を下げた。
「私の先祖を守ってくれてありがとう~、アクアちゃんがいたから私は存在してる。ほんとうにありがとう」
『ふふふ、どういたしまして、漂流した船を陸に案内したりクラーケンを引きつけて正解だったようですね』
「どういたしましてだって」
「そっか、アクアちゃんまた歌聞かせてね」
『えぇ、もちろんです』
アクアが返事をした瞬間、昼休みの終わりを告げるベルがなった。
この瞬間、“あっ、またクロエ先生怒られるやつだ……”と思いながら慌てて片付け、ミアンと一緒に教室に戻った。
そして案の定こっぴどく叱られた。
水の大精霊アクア視点
あれからどれだけの時が流れただろうか?
陸地の方では町が出来ていた。
人とは直接交流することはないが、大きな獲物が捕れたときは港の近くに置いておくと、人が笑顔で持って行き、人の方でも何かあると、私が拠点として使っている岩場に私へのプレゼントを木箱に詰めて置いてくれたりしていて、お互いにお裾分けするような関係になっていた。
また漁をしている人たちが私に気づくと、私に向かって手を振ったりしてくれている。
そんな平和が長く続けば良いと思っていたある日、漁をしている船にクラーケンの触手が絡んでいるのが見えた。
「助けないと!」
相手は10mを超える巨大なイカだ、一方私の方は人と大差ない体格だ。
どう考えても分が悪いのは分かっているけど、船の上の人がクラーケン相手とかどう考えても無理だ、今までいろいろな物を貰った恩を返さないと!
急ぎ襲われている船の元に行き、襲っているクラーケンを手持ちの三叉槍を突き立てた。
何度か突き刺していて気づいた。
こいつの身体の傷は見覚えがある。
このクラーケンは私の故郷を襲ったクラーケンだ。
怖いという気持ちがわき上がってきたが、今は人の町が私の故郷の二の舞とならないようにという強い気持ちの方が勝った。
さらに何度か突き刺していると、船に絡めていた触手をほどき私の方へ伸ばしてきた。
私は海面の方へ逃げ、全力でジャンプして襲われていた船を見た。
ボロボロになっているが、2人の人が船上にいた。陸地からの距離も近いしなんとかなるだろう。
「逃げて!」
乗っている人に伝わるか分からないがとりあえず叫び、大陸とは反対方向に全力で泳ぎ始めた。
故郷が襲われ逃げていた幼いときとは違い、こちらの泳ぎについてこられてない様子だった。
クラーケンが私を見失わないように適当なタイミングで後ろを見たりして逃げていたがどれだけ泳いだだろうか?
おそらく大陸からはかなりの距離を稼げたと思っていたとき、襲っていたクラーケンとはちがう別のクラーケンが別方向から私を襲ってきた。
別のクラーケンから全力で逃げるが、元気の良いクラーケンだったからか、あっけなく触手が私の身体に巻き付いてきた。
キツい、イタイ、全身の骨が折れる感触と激痛がはしった。あぁ、終りだ直感でそう悟った。
次の瞬間、クラーケンが黒く大きな塊に食いつかれ触手の一部を残し頭は塊の口の中に消えた。
私は触手から解放され残っている体力を振り絞り黒い塊から離れた。
「ぇ?」
全身から来る激痛に耐えながら、クラーケンのいた方を見ると、私を襲っていたクラーケンとは別のクラーケンも咥えている黒い塊だった。
よくよく見るとクラーケンが赤子のようなサイズと思える程の巨大な黒い体と大きな目が見えた。
「リビアタン……」
私の故郷では守護神とされている海の魔物だった。
私達ローレライはリビアタンに着いた寄生虫を取る代わりに、リビアタンは私達を守ってくれるという共存共生の関係を築いていた。
故郷が襲われていたときはたまたまリビアタンが食事のため故郷を離れていたときだった。
遠のく意識の中、人の町が襲われることがないようにと思いながら暗く深い海に沈んでいた。
◇◇◇◇◇◇
『大精霊様、大精霊様』
誰かが私を呼んでいる?
目を開けると私の頭の中には様々な情報が流れ込んできた。
私は水の大精霊ウンディーネになった?
精霊が居るという話は親から聞いていたから知っていたが、まさか自分が大精霊として転生するとは思わなかった。
「如何したんですか?」
『近くで人の子が溺れているんです。その子が“この状況をなんとかしてくれる子呼んできて”って……』
水の子が教えてくれた。
「そう、案内してくれますか?」
『はい、こっちです』
水の子についていくと、川のど真ん中で太い枝にしがみつき、植物の精霊をつけた子がいた。
「あのぉ、何かお困りだとか……」
「見ての通りなんだけど、この冷たい水から抜け出したいんだけど助けてくれない?」
「えっと……」
助けろと言われてもと思いつつ、これから大精霊としてどんな未来が待っているのかが楽しみだった。
◇◇◇◇◇◇
ラミナ視点
「最後はクラーケンから襲われている船を守ってその後姿を消した子がいたんだ」
「それが例のローレライだったんですか?」
「うん、暗い夜の海で歌声が聞こえる方向に行けば必ず陸地が見えるって言われて、船乗り守ってくれるローレライだったんだって、その子が歌っていた歌が私の故郷では語り継がれてるんだ」
へぇ~、ミントは神木、アクアはローレライ、グレンとまん丸の精霊になる前の物語が気になり始めた。
『自分自身の生前を評価されるとこそばゆいですね』
「やっぱりアクアのことなの?」
『えぇ』
ここで矛盾に気づいた。魔物の発生と精霊が姿を持ったのはほぼ同時期だったはず。
「魔物と精霊の発生って同時期じゃなかったの?」
『同時期やで、でもなうちらって、自分の魔素を使い切ったら消滅するんや』
それは以前にも聞いたような気がした。
「って事は代替り?」
『えぇ、私は水の大精霊としては3代目になりますね』
なるほど、そういうことか。
「ラミちゃん、アクアちゃん何か言っているの?」
「うん、先輩が話てくれたローレライは大精霊になる前のアクアなんだって」
「やっぱりそっか~、ハンゾーじゃないけど私も」
ミラはそう言うと、昨日のハンゾーと同じように立ち上がり深々と頭を下げた。
「私の先祖を守ってくれてありがとう~、アクアちゃんがいたから私は存在してる。ほんとうにありがとう」
『ふふふ、どういたしまして、漂流した船を陸に案内したりクラーケンを引きつけて正解だったようですね』
「どういたしましてだって」
「そっか、アクアちゃんまた歌聞かせてね」
『えぇ、もちろんです』
アクアが返事をした瞬間、昼休みの終わりを告げるベルがなった。
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