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第4章 学園生活 友人の難病編
第65話 勉強会
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ダンジョンから寮に戻り、軽くシャワーを浴びてからミアンの部屋に向かった。
扉をノックすると、ミアンのメイドツキが迎えてくれた。
「お待ちしていましたよ、どうぞ」
「おじゃまします~」
ツキについていく形で中に入ると、ツキとは違うメイド服を着た女性がいた。
“だれだろう?”と思いながらミアンの元に行くと、同じクラスのミッシェルが居た。
「お嬢様、ラミナ様が見えましたよ」
「ラミナ、待っていたよ~」
ミッシェルが私に気づくと。
「あら、ラミナさん、待っていましたよさっそくですけれども復習しましょ」
「ラミナと私のやりとりを見ていて参加したかったんだって」
「えぇ、それにあたくしラミナさんに興味があるんですの」
「あっ、そうなんだ」
この時どのような返事をすれば良いのかが分からない。
『ラミナ、肉のお裾分け』
あっそうだった。
既にキッチンへ戻っているツキを捕まえた。
「ツキさん、これを」
そう言って鞄からオーク肉の塊をだした。
「これは……、オークの肉ですか?」
「はい、1人じゃ食べきれないので」
「ありがとうございます。使わせてもらいますね」
ツキは笑顔で肉を受け取ってくれた。
「はい」
オーク肉を渡し終え、再びミアン達の待っている部屋に戻った。
「何を渡していたんですか?」
「先週末キラベルで狩ったオークのお肉」
「キラベルのオーク肉っておいしいんですよね~」
ミアンの発言を聞いて、へぇ~そうなんだって思っていると。
「そうなんですの?」
「おいしいですよ~もも肉とか私は好きですね~、ミッシェルさんは食べたことないんですか?」
「ん~無いですわね……」
「それなら夕食にオーク肉使ってもらいましょう、ちょっと待ってってくださいね」
ミアンが部屋から出て行きミッシェルと2人きりになった、普段会話をしない間だからかちょっと気まずい感じがする。
「ところでラミナさん」
「はい」
「あなたのいつも漂わせている香りって、ファントムフラワーじゃありませんの?」
ファントムフラワーとか久々に聞いたなぁ。
「そうです、ファントムフラワーの香料を混ぜた洗料を使っているので」
「へぇ、良いですわね」
「ファントムフラワーを知っているんですか?」
「知っていますよ、あたくしの国の花ですの」
国って、ミネユニロントって名前だったっけ?
「あれ?ミネユニロント?」
『ミッシェルは、ミネユニロントの第2王女ですよ』
まさかの王族だった。
「そうですわ」
「ごめんごめん、お待たせ」
ミッシェルの返事と同時にミアンが戻ってきた。
「お帰り」
「それじゃあ今日やった世界史から始めましょ」
教科書とノートをカバンから取り出して広げた。
「ラミナのノート見せてもらっても良い?」
「ん、いいよ」
ミアンにノートを渡した。
「丁寧にまとめられていますわね」
2人が私のノートを元にまとめていた。
私は何をすれば良いのだろうか?
手元に残っている教科書を読んでいた。3大文明について書かれている次のページをめくると、ファーラ文明について詳しく書かれたページになっていた。
次回の授業はノートの内容的にファーラ文明についてだろうか?
ファーラ文明のページを見ていると、
『ファーラ文明では、稲作、文字以外にも発展した技術があるんですよ』
アクアが教科書の上でうろうろし始め先生モードに入った。
『建築技術と青銅の加工技術が発展するんです。鉄等の金属加工技術は倭国文明で発展していたのですが歴史上はファーラ文明で表に出てくるんです』
「へぇ……」
「ラミナさんは誰とお話しているんですの?」
無意識にアクアの発言に返事をしていた。
「精霊さんじゃないですか?」
「うん、アクアが……、精霊さんがファーラ文明について教えてくれているの」
「お昼みたいに姿を見せて私達に聞こえるようにしてほしいかな~」
「あ、うん、いいよ」
「精霊さんが見られるんですの?」
「うん、お昼食堂で姿を見せてくれたよ」
「へぇ」
ミッシェルの視線がこちらに向いた。どうやらミッシェルも見てみたいらしい。
「アクア、いいかな?」
『構いませんよ』
そういうと、私の手に乗り、魔素をごっそりと持っていった。
「わぁ、可愛いですわね」
「だよね~」
「ん、んん、では改めて予習部分を話していきますがよろしいですか?」
「あっ、もう少しだけ待って」
「わたくしももう少し時間がほしいですわ」
待っている間、アクアは2人のノートの様子を見ていた。
「この部分は大事な場所なので線を引いておく等しておいた方が良いですよ」
「分かりましたわ」
アクアがミッシェルだけではなく、ミアンにもアドバイスをしていた。
「2人とも大丈夫そうですね」
「はい!」
「えぇ」
「それではファーラ文明について説明していきますね、ファーラ文明では青銅の加工技術や建築技術が発展していきます。ファーラ文明の地にはそっち方面が得意な多くのドワーフや獣人が居たからという理由があります。青銅の加工技術に関しては~」
アクアが延々と説明を続けていく、それを3人で真剣に聞いてノートを取っていた。聞き逃したら止めて“今のところもう一度お願い”と伝えると、嫌な顔をせずにちゃんと教えてくれた。
そして、午後の授業だった魔物生物学もアクアのプチ授業を受け3人で一緒に夕食となった。
扉をノックすると、ミアンのメイドツキが迎えてくれた。
「お待ちしていましたよ、どうぞ」
「おじゃまします~」
ツキについていく形で中に入ると、ツキとは違うメイド服を着た女性がいた。
“だれだろう?”と思いながらミアンの元に行くと、同じクラスのミッシェルが居た。
「お嬢様、ラミナ様が見えましたよ」
「ラミナ、待っていたよ~」
ミッシェルが私に気づくと。
「あら、ラミナさん、待っていましたよさっそくですけれども復習しましょ」
「ラミナと私のやりとりを見ていて参加したかったんだって」
「えぇ、それにあたくしラミナさんに興味があるんですの」
「あっ、そうなんだ」
この時どのような返事をすれば良いのかが分からない。
『ラミナ、肉のお裾分け』
あっそうだった。
既にキッチンへ戻っているツキを捕まえた。
「ツキさん、これを」
そう言って鞄からオーク肉の塊をだした。
「これは……、オークの肉ですか?」
「はい、1人じゃ食べきれないので」
「ありがとうございます。使わせてもらいますね」
ツキは笑顔で肉を受け取ってくれた。
「はい」
オーク肉を渡し終え、再びミアン達の待っている部屋に戻った。
「何を渡していたんですか?」
「先週末キラベルで狩ったオークのお肉」
「キラベルのオーク肉っておいしいんですよね~」
ミアンの発言を聞いて、へぇ~そうなんだって思っていると。
「そうなんですの?」
「おいしいですよ~もも肉とか私は好きですね~、ミッシェルさんは食べたことないんですか?」
「ん~無いですわね……」
「それなら夕食にオーク肉使ってもらいましょう、ちょっと待ってってくださいね」
ミアンが部屋から出て行きミッシェルと2人きりになった、普段会話をしない間だからかちょっと気まずい感じがする。
「ところでラミナさん」
「はい」
「あなたのいつも漂わせている香りって、ファントムフラワーじゃありませんの?」
ファントムフラワーとか久々に聞いたなぁ。
「そうです、ファントムフラワーの香料を混ぜた洗料を使っているので」
「へぇ、良いですわね」
「ファントムフラワーを知っているんですか?」
「知っていますよ、あたくしの国の花ですの」
国って、ミネユニロントって名前だったっけ?
「あれ?ミネユニロント?」
『ミッシェルは、ミネユニロントの第2王女ですよ』
まさかの王族だった。
「そうですわ」
「ごめんごめん、お待たせ」
ミッシェルの返事と同時にミアンが戻ってきた。
「お帰り」
「それじゃあ今日やった世界史から始めましょ」
教科書とノートをカバンから取り出して広げた。
「ラミナのノート見せてもらっても良い?」
「ん、いいよ」
ミアンにノートを渡した。
「丁寧にまとめられていますわね」
2人が私のノートを元にまとめていた。
私は何をすれば良いのだろうか?
手元に残っている教科書を読んでいた。3大文明について書かれている次のページをめくると、ファーラ文明について詳しく書かれたページになっていた。
次回の授業はノートの内容的にファーラ文明についてだろうか?
ファーラ文明のページを見ていると、
『ファーラ文明では、稲作、文字以外にも発展した技術があるんですよ』
アクアが教科書の上でうろうろし始め先生モードに入った。
『建築技術と青銅の加工技術が発展するんです。鉄等の金属加工技術は倭国文明で発展していたのですが歴史上はファーラ文明で表に出てくるんです』
「へぇ……」
「ラミナさんは誰とお話しているんですの?」
無意識にアクアの発言に返事をしていた。
「精霊さんじゃないですか?」
「うん、アクアが……、精霊さんがファーラ文明について教えてくれているの」
「お昼みたいに姿を見せて私達に聞こえるようにしてほしいかな~」
「あ、うん、いいよ」
「精霊さんが見られるんですの?」
「うん、お昼食堂で姿を見せてくれたよ」
「へぇ」
ミッシェルの視線がこちらに向いた。どうやらミッシェルも見てみたいらしい。
「アクア、いいかな?」
『構いませんよ』
そういうと、私の手に乗り、魔素をごっそりと持っていった。
「わぁ、可愛いですわね」
「だよね~」
「ん、んん、では改めて予習部分を話していきますがよろしいですか?」
「あっ、もう少しだけ待って」
「わたくしももう少し時間がほしいですわ」
待っている間、アクアは2人のノートの様子を見ていた。
「この部分は大事な場所なので線を引いておく等しておいた方が良いですよ」
「分かりましたわ」
アクアがミッシェルだけではなく、ミアンにもアドバイスをしていた。
「2人とも大丈夫そうですね」
「はい!」
「えぇ」
「それではファーラ文明について説明していきますね、ファーラ文明では青銅の加工技術や建築技術が発展していきます。ファーラ文明の地にはそっち方面が得意な多くのドワーフや獣人が居たからという理由があります。青銅の加工技術に関しては~」
アクアが延々と説明を続けていく、それを3人で真剣に聞いてノートを取っていた。聞き逃したら止めて“今のところもう一度お願い”と伝えると、嫌な顔をせずにちゃんと教えてくれた。
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