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願いを叶える薬
第68話 壊血病
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一家とチュリフに向かいサンテビをでて11日後の昼ようやくチュリフに到着した。
「ここがチュンリシア国首都チュリフだ」
「長い間ありがとうございます」
「いやいいよ、こっちも馬と馬車が手に入ったし、野営時兄ちゃんが結界を常に張ってくれてたから安心して眠れることが出来たよ」
「まぁそれならよかったです。また機会あればお願いします」
「あぁ兄ちゃん、気を付けてな」
「ありがとうございます」
一方、娘さんがユキと別れるのが惜しいのかギャン泣きしていた。
道中8割位子どもの遊び相手していたのがユキだったからという理由もあっが、ユキの方は到着するなりさっさと馬車を降りて自分を待っていた。
やっと解放されたと思ってるのかな?
チュリフ町の入口で親子と別れ、船を探すために人に道を尋ねながら港まできた。
港まで来ると、カッチョイスやアーテスとは、規模が違い大型船が多く係留していた。どの船も荷下ろしや積み込みで忙しそうに水夫たちが動き回っていた。
その中で気になった所があった。
すごく大きな船ブリガンティンだったかで、水夫と思しき人達が全員女性という一団があった。
自分の中で可愛いや綺麗と思えるお姉さん達がいるし、むさ苦しい男達の船よりは、と思いつつダメ元で接触することにした。
水夫ならぬ水婦たちに指示を飛ばしているケモ耳の女性の元にいき。
「すいません~」
「ん?なんだ?」
「この船はどこに向かうんですか?」
「南のウォーゼンだが、それがなにか?」
チュリフは大陸の北側にあるけど、南のウォーゼンってことはゼッフェルト帝国?
「ゼッフェルト帝国?」
「いや、ここより南の大陸だ」
「はぁ、帝国に寄る予定は?」
「あるが、あんた帝国に行きたいのか?」
おっフェンブルム王国王都クロンベに行ってから帝国へ行く方法と思ったけど帝国に直接行けるチャンス!
「まぁそんなところです。もしよければ乗せていただければと……」
「あんたを乗せて、あたしらに何かメリットはあるのか?」
まぁそうだよね、積み荷の量を見る限り商船って感じだし、素直にお金出すべきかな?それとも相手が商人なら何か珍しい物を出すべきか?
「ん~そうですね、乗せていただけるなら自分の持ってる物を船賃としてお渡しするつもりです。それに一応自分は医者をしているので、何らかの病とか怪我があれば対応できますよ?」
「物は気になるが、あんた医者なのか、ちょうどいい、後で探しに行こうと思ってたが手間が省けた。こっちきな」
ん?病人か怪我人がいるのか?と思っていると、手首を掴まれ引っ張られるように船に向かった。
甲板から下に降り貨物室と思しき所を通り船の前方の部屋に案内された。
「ここにいる怪我人と病人をみてやってくれ」
「はぁ……」
中に入るとそこには6人の女性が横になっていた。その隅にネズミが居るし……。
「ユキ、ネズミ退治!」
「キュィ~♪」
病人の居る部屋のネズミ狩を始めるユキ。
「こいつ言葉分かるのか?」
「言語理解もってますからね」
「なるほど、それで何とかなりそうか?」
「診てみますよ」
その後1人1人確認すると、ガリガリに痩せ細って、歯肉炎や関節内出血がみられ、みなビタミンC不足による壊血病だった。
6人中3人は骨粗鬆症の症状も見られた。
アイテムボックスから持ち込んだマルチビタミンとカルシウムのサプリメントをだし、1人1人飲ませていった。
すると持ち込んだ薬と同様に即効性があり、カルシウムの方はわかりやすいレベルで骨が修復されおまけに骨太とも思えるレベルまで回復していた。
いやいやいや、1錠飲ませただけでそんなに回復しないだろう!
なんて内心思った。もしかしたらプロテイン飲ませたらガリガリになった筋肉も筋肉ムキムキなるのか試してみたいなんて思った。
「どうだ?」
「薬飲ませたので大丈夫ですよ。少し休ませれば元通りになると思います」
「そうか、心なしか皆少し膨らんだような気がするが……」
それは皆あきらかに骨太になったせいだろう。
「気のせいじゃないですか?これあげるのであなたも、他の皆さんにも飲んでください。足りないようならまだあるので言ってくれれば」
そういってケモ耳の女性に、マルチビタミンと、カルシウムのサプリメントが入った瓶を渡した。
「あぁありがとう、あんたの事は船長に推薦しておくよ」
あれ?船長にって事はこの人船長じゃないのか。
「ありがとうございます。ところであなたの名前は?」
「自己紹介がまだだったな、エリウス・ユスチアの副船長をしているマリベルだ、あんたは?」
エリウス・ユスチアってのは船の名前か。ユスチアって創造神様の名前だったような……。
「自分は、伊東誠明です。以後よろしくお願いします」
「その娘たちが出て行ったら、その部屋を好きに使っていい、あと明日の朝出航する予定だからそれまで町で好きにしてて構わない」
「ありがとうございます。もし積み荷に余裕があればなんですが、色々な食材を積む事をお勧めします」
「ほぉそれはなんでだ?」
「彼女たち6人共栄養不足からくる壊血病でしたから」
「やはり壊血病か、それで栄養不足とは?」
そうか、この時代はまだ栄養という概念がないのか……。
「ここがチュンリシア国首都チュリフだ」
「長い間ありがとうございます」
「いやいいよ、こっちも馬と馬車が手に入ったし、野営時兄ちゃんが結界を常に張ってくれてたから安心して眠れることが出来たよ」
「まぁそれならよかったです。また機会あればお願いします」
「あぁ兄ちゃん、気を付けてな」
「ありがとうございます」
一方、娘さんがユキと別れるのが惜しいのかギャン泣きしていた。
道中8割位子どもの遊び相手していたのがユキだったからという理由もあっが、ユキの方は到着するなりさっさと馬車を降りて自分を待っていた。
やっと解放されたと思ってるのかな?
チュリフ町の入口で親子と別れ、船を探すために人に道を尋ねながら港まできた。
港まで来ると、カッチョイスやアーテスとは、規模が違い大型船が多く係留していた。どの船も荷下ろしや積み込みで忙しそうに水夫たちが動き回っていた。
その中で気になった所があった。
すごく大きな船ブリガンティンだったかで、水夫と思しき人達が全員女性という一団があった。
自分の中で可愛いや綺麗と思えるお姉さん達がいるし、むさ苦しい男達の船よりは、と思いつつダメ元で接触することにした。
水夫ならぬ水婦たちに指示を飛ばしているケモ耳の女性の元にいき。
「すいません~」
「ん?なんだ?」
「この船はどこに向かうんですか?」
「南のウォーゼンだが、それがなにか?」
チュリフは大陸の北側にあるけど、南のウォーゼンってことはゼッフェルト帝国?
「ゼッフェルト帝国?」
「いや、ここより南の大陸だ」
「はぁ、帝国に寄る予定は?」
「あるが、あんた帝国に行きたいのか?」
おっフェンブルム王国王都クロンベに行ってから帝国へ行く方法と思ったけど帝国に直接行けるチャンス!
「まぁそんなところです。もしよければ乗せていただければと……」
「あんたを乗せて、あたしらに何かメリットはあるのか?」
まぁそうだよね、積み荷の量を見る限り商船って感じだし、素直にお金出すべきかな?それとも相手が商人なら何か珍しい物を出すべきか?
「ん~そうですね、乗せていただけるなら自分の持ってる物を船賃としてお渡しするつもりです。それに一応自分は医者をしているので、何らかの病とか怪我があれば対応できますよ?」
「物は気になるが、あんた医者なのか、ちょうどいい、後で探しに行こうと思ってたが手間が省けた。こっちきな」
ん?病人か怪我人がいるのか?と思っていると、手首を掴まれ引っ張られるように船に向かった。
甲板から下に降り貨物室と思しき所を通り船の前方の部屋に案内された。
「ここにいる怪我人と病人をみてやってくれ」
「はぁ……」
中に入るとそこには6人の女性が横になっていた。その隅にネズミが居るし……。
「ユキ、ネズミ退治!」
「キュィ~♪」
病人の居る部屋のネズミ狩を始めるユキ。
「こいつ言葉分かるのか?」
「言語理解もってますからね」
「なるほど、それで何とかなりそうか?」
「診てみますよ」
その後1人1人確認すると、ガリガリに痩せ細って、歯肉炎や関節内出血がみられ、みなビタミンC不足による壊血病だった。
6人中3人は骨粗鬆症の症状も見られた。
アイテムボックスから持ち込んだマルチビタミンとカルシウムのサプリメントをだし、1人1人飲ませていった。
すると持ち込んだ薬と同様に即効性があり、カルシウムの方はわかりやすいレベルで骨が修復されおまけに骨太とも思えるレベルまで回復していた。
いやいやいや、1錠飲ませただけでそんなに回復しないだろう!
なんて内心思った。もしかしたらプロテイン飲ませたらガリガリになった筋肉も筋肉ムキムキなるのか試してみたいなんて思った。
「どうだ?」
「薬飲ませたので大丈夫ですよ。少し休ませれば元通りになると思います」
「そうか、心なしか皆少し膨らんだような気がするが……」
それは皆あきらかに骨太になったせいだろう。
「気のせいじゃないですか?これあげるのであなたも、他の皆さんにも飲んでください。足りないようならまだあるので言ってくれれば」
そういってケモ耳の女性に、マルチビタミンと、カルシウムのサプリメントが入った瓶を渡した。
「あぁありがとう、あんたの事は船長に推薦しておくよ」
あれ?船長にって事はこの人船長じゃないのか。
「ありがとうございます。ところであなたの名前は?」
「自己紹介がまだだったな、エリウス・ユスチアの副船長をしているマリベルだ、あんたは?」
エリウス・ユスチアってのは船の名前か。ユスチアって創造神様の名前だったような……。
「自分は、伊東誠明です。以後よろしくお願いします」
「その娘たちが出て行ったら、その部屋を好きに使っていい、あと明日の朝出航する予定だからそれまで町で好きにしてて構わない」
「ありがとうございます。もし積み荷に余裕があればなんですが、色々な食材を積む事をお勧めします」
「ほぉそれはなんでだ?」
「彼女たち6人共栄養不足からくる壊血病でしたから」
「やはり壊血病か、それで栄養不足とは?」
そうか、この時代はまだ栄養という概念がないのか……。
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