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放浪の旅の始まり
第46話 道中の集落
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ガラドゥの町街を出発して10日目の朝、昨夜明かりが見えた村に寄ってみようか考えながら出発の準備をしていると、足元に居たユキがガラドゥの町の方をジーっと見ていることに気づいた。
「どうした?」
「キュ~」
「ん?」
自分もユキが見ている方を見てみるが何か居るような気配を感じない。
「誰かこっちに向かってくるの?」
「キュッキュ!」
肯定か、背後から人が来る事を考えて今日は道の端を走るか。
「今日は道の端をはしろうか」
「キュィ~」
出発してすぐに後を走ってくる獣人と接触することになった。
「あれ?あんたたち早いね」
そう声かけられ後ろを振り向くと途中ですれ違った獣人女性がいた。
「こんにちは~」「キュ~」
「あ、こんにちは~」
前回すれ違った時と似たような反応だった。
「ガラドゥの町まで行った帰りなんです?」
「そうだよ」
早くない?獣人だからか?
「どんな用事で?」
「薬を買いに行ったのさ、この先にある集落の長が倒れちゃってねそのための薬を買いに行ったのさ」
何かの縁だろうか?
「自分医者なんですけど、その方を診ましょうか?」
「へ?医者がこんなところで何してんのさ……」
「カッチョイスに向かってるんですよ、この時期海が荒れるから山越えをってね」
「確かにそう言われてるけど、遠回りだけど海沿いの街道方が安全でしょうに」
ため息をつくように教えてくれた。そんな事知らないし。
「あぁそうなんだ」
「そんな事も知らないんだ……、まぁいいや、医者なら丁度いい、この先の集落に寄ってくれない?」
「良いですよ、ユキいいかな?」
「キュッキュ!」
「白い稲荷さんか~どこで会ったの?」
「この「キュィ~キュ~」」
喋ろうとしたらユキが何か伝えてる?
「へぇ~命の恩人なんだ」
あれユキの言葉が通じてる?
「あれ?ユキの言葉分かるんです?」
「わかるよ~私言語理解もってるからね、動物や魔物の言ってる事くらいはわかるさ」
ちょっとうらやましい。
「キュィ~キュ~キュ~」
「あは、そうなんだ、それじゃ期待しても大丈夫そうだね」
「キュ~?」
「あぁ私の名前はミィナさ」
なんか女同士で話が盛り上がり始めてる?
「ッキュ!キュィィ~?」
「あぁ、そうだね急がないとだついてきて!」
「キュッキュ!」
ユキの返答がスタートの合図で獣人とユキが競争と言わんばかりのダッシュを始めた。
「っちょっと!」
2人の姿が見えなくならないように必死で走ったが直ぐに姿が見えなくなった。
獣人とユキのダッシュ早すぎじゃない?
行先は解ってるから焦る事はなかったが、2人は待つって事はしてくれないのか……。
獣人とユキの姿が見えなくなってからしばらくすると前方からユキが走ってきた。
「戻ってきたのか」
「キュィ~♪」
ユキと共に走り、ようやく目的の集落にたどり着いた。岩を積んで作った家が6軒あり集落の周辺にはヤギや羊がいっぱいいた。
「やっとたどり着いた~」
「キュィ!」
集落の入口で立ち止まる自分に対し、自分より4~5m先で、ユキが“ついてきて!”とでも言ってそうな感じだった。
「ついてこいって言ってる?」
「キュッキュ!」
ユキは頭を縦に振りながら答えた。肯定か。
「んじゃ案内して」
「キュィ~♪」
ユキについて行くと4軒しかない家の中で入口から一番奥にある家に案内された。
家の入口でノックをしてから。
「すいません~」「キュィ~~」
と声かけると、中からバタバタと走ってくるような音がした後玄関が空いた。
「やっと来たね、ユキちゃんありがとう」
「キュィ~♪」
玄関を開けたのは先ほどの獣人女性だった。
「さぁ、上がって」
「お邪魔します」
中は結構広くいくつかの部屋に分かれていた。
そして、通された部屋には熊耳?の男性がベッドと思しき藁の上で横たわっていた。
「どうした?」
「キュ~」
「ん?」
自分もユキが見ている方を見てみるが何か居るような気配を感じない。
「誰かこっちに向かってくるの?」
「キュッキュ!」
肯定か、背後から人が来る事を考えて今日は道の端を走るか。
「今日は道の端をはしろうか」
「キュィ~」
出発してすぐに後を走ってくる獣人と接触することになった。
「あれ?あんたたち早いね」
そう声かけられ後ろを振り向くと途中ですれ違った獣人女性がいた。
「こんにちは~」「キュ~」
「あ、こんにちは~」
前回すれ違った時と似たような反応だった。
「ガラドゥの町まで行った帰りなんです?」
「そうだよ」
早くない?獣人だからか?
「どんな用事で?」
「薬を買いに行ったのさ、この先にある集落の長が倒れちゃってねそのための薬を買いに行ったのさ」
何かの縁だろうか?
「自分医者なんですけど、その方を診ましょうか?」
「へ?医者がこんなところで何してんのさ……」
「カッチョイスに向かってるんですよ、この時期海が荒れるから山越えをってね」
「確かにそう言われてるけど、遠回りだけど海沿いの街道方が安全でしょうに」
ため息をつくように教えてくれた。そんな事知らないし。
「あぁそうなんだ」
「そんな事も知らないんだ……、まぁいいや、医者なら丁度いい、この先の集落に寄ってくれない?」
「良いですよ、ユキいいかな?」
「キュッキュ!」
「白い稲荷さんか~どこで会ったの?」
「この「キュィ~キュ~」」
喋ろうとしたらユキが何か伝えてる?
「へぇ~命の恩人なんだ」
あれユキの言葉が通じてる?
「あれ?ユキの言葉分かるんです?」
「わかるよ~私言語理解もってるからね、動物や魔物の言ってる事くらいはわかるさ」
ちょっとうらやましい。
「キュィ~キュ~キュ~」
「あは、そうなんだ、それじゃ期待しても大丈夫そうだね」
「キュ~?」
「あぁ私の名前はミィナさ」
なんか女同士で話が盛り上がり始めてる?
「ッキュ!キュィィ~?」
「あぁ、そうだね急がないとだついてきて!」
「キュッキュ!」
ユキの返答がスタートの合図で獣人とユキが競争と言わんばかりのダッシュを始めた。
「っちょっと!」
2人の姿が見えなくならないように必死で走ったが直ぐに姿が見えなくなった。
獣人とユキのダッシュ早すぎじゃない?
行先は解ってるから焦る事はなかったが、2人は待つって事はしてくれないのか……。
獣人とユキの姿が見えなくなってからしばらくすると前方からユキが走ってきた。
「戻ってきたのか」
「キュィ~♪」
ユキと共に走り、ようやく目的の集落にたどり着いた。岩を積んで作った家が6軒あり集落の周辺にはヤギや羊がいっぱいいた。
「やっとたどり着いた~」
「キュィ!」
集落の入口で立ち止まる自分に対し、自分より4~5m先で、ユキが“ついてきて!”とでも言ってそうな感じだった。
「ついてこいって言ってる?」
「キュッキュ!」
ユキは頭を縦に振りながら答えた。肯定か。
「んじゃ案内して」
「キュィ~♪」
ユキについて行くと4軒しかない家の中で入口から一番奥にある家に案内された。
家の入口でノックをしてから。
「すいません~」「キュィ~~」
と声かけると、中からバタバタと走ってくるような音がした後玄関が空いた。
「やっと来たね、ユキちゃんありがとう」
「キュィ~♪」
玄関を開けたのは先ほどの獣人女性だった。
「さぁ、上がって」
「お邪魔します」
中は結構広くいくつかの部屋に分かれていた。
そして、通された部屋には熊耳?の男性がベッドと思しき藁の上で横たわっていた。
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