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転移!
第4話 森の奥にあったもの
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懐中電灯の明かりを頼りに、足元に気を付けつつ森の奥へ進んで行く。
辺りは既に真っ暗で、スマホの時間を見ると“17:23”と表示されていた。今日中に20km先にあるイナンロの街にたどり着けるのかなとか、こんな真っ暗な森に懐中電灯照らして歩くとか、魔物に位置を教える様なものじゃんとか色々な事を考えながら進んで行くと、足元になにか当たった気がした。
少し下がりしゃがむと、そこには子狐より二回り位大きな白狐が5本以上の矢を受けて横たわっていた。
見た感じ呼吸をしていないし、手遅れな気がしたが、一応白狐触れて確認したが、案の定既に亡くなっていて、死因は複数の矢を受けた為の失血死だった。
「ん~もうこの子は助からないかな……」
通じると思っていないが、一応子狐に向かって伝えた。
子狐が自分の腕から飛び降りると白狐に寄っていき、「キュ~……キュ~……」と、とても悲しそうに鳴き始めた。
自分はどうすることも出来ずに、真っ暗な周囲の状況にビクビクしながら、子狐を見守っていた。
しばらくすると、子狐は自分の足元まで寄って来て見上げるようにし自分の顔を見た。
「もうお別れは済んだという事かな?」
「キュッ!」
こっちの言っている事解っているのかな?
ただなぁ、亡骸をそのままにしていくのも忍びない。再度懐中電灯を口にくわえ、アイテムボックスからスコップを取り出し穴を掘り始めた。
最初の内は何しているのと行った感じだった子狐も、両方の前足を使って穴掘りを手伝うようになった。麻痺成分が切れたのかな?
穴を掘り始めてからしばらくすると、親狐と思しき亡骸が十分入る深さになったため、白狐の亡骸の矢を抜き、水で体を洗い綺麗にした後穴に入れて埋めた。
「これでいいかな、とりあえず街道にでようか」
足元に居る子狐を拾い上げ、スマホの地図アプリを開くと、街道がすぐそばにある?
地図アプリを頼りに街道を目指すと10歩もしないところで街道に出た。
そして懐中電灯で照らした地面には血だまりの跡と10本以上の矢が落ちていた。
何かの役に立つかなと思い、落ちている矢を回収し改めてイナンロの町へ向かって歩き始めた。
イナンロの町まで20km位だから、普通に歩けば5時間位かかるのか?
現在の時間は、18:44か、日が変わる頃に着けばいいかなというレベルか……、どこかでキャンプした方が良さそうだな。
歩きながら地図アプリでキャンプ出来そうな広場がないか確認するも、近くに水場が有ったり良さそうな場所が無かった。
仕方なく、真っ暗な中イナンロの町を目指して歩き始めた。
どれだけ歩いただろうか?
魔物に襲われることなく街道を歩いていると、木々の間から、1つオレンジ色の明かりがちらちらと見えるようになった。
色的に火だと思うんだが、向こうは動いていないな?
街道を歩きながら火と思しき光が見えなくなったり見えるようになったりを繰り返しながらも確実に近づいている感じがあった。
さらに街道を歩き続けると、焚き火の火だという事が分る位まで近寄ってきた。
焚き火の場所は街道沿いにあるちょっとした広場にあった。
「だれだ!?」
焚き火の主か?
焚き火のある方から男の低い声が聞こえた。
「すいません~ちょっと迷子になりまして~」
懐中電灯の光が声の主と思しき男を照らし出した。髭を生やした小さなおじさん?
「まぶしい!」
「あ、すいません」
懐中電灯の光を下に向け焚き火の方へ行くと髭を生やした小さなおじさんが居た。
「こんな時間まで歩き続けるとか命知らずだな……、とりあえずこっちに来い、焚き火で体を温めろ」
寒いとまでは思っていなかったが、おじさんの言う通り、焚き火の近くまで行き適当な所で腰を下ろした。
「すいません、ありがとうございます」
「おまえさん見慣れぬ格好をしているな、それに子どもとは言えホワイトフォックスか、お前さん魔獣使いか?」
魔獣使い?なんで?子狐がいるから?
職に就いていないからニートだよね?
嫁ちゃん探し中の旅人?
「違いますよ、職業は現在ニート?嫁ちゃん探し中の旅人ですかね?」
「ニートヨメチャンサガシチュウ?なんだその新しい職業は?」
小さなおじさんは、不思議そうな表情をしながら返したが、“ニートヨメチャンサガシチュウ”が一つの単語としてとらえられたのがびっくりだ。
「ニートは職業というより、無職って意味ですよ」
「無職なのか、ヨメチャンサガシチュウというのはなんだ?」
「ぇ~人生の相方を探す旅をしているんですよ」
「ほぉ~珍しい事やってるな、そんな理由で旅するやつを初めて見たぞ」
自分も始めて言ったよ!
「あ、そうだ、自分の名前は伊東誠明です」
「ワシはドワーフのザックだ、鍛冶師をやっとる。苗字持ちかどこかの貴族か?」
「ちがいますよ、一般人です」
「そうか」
ドワーフ、ファンタジー映画で見た事ある気がする!
お酒好きの種族だった記憶があるが、この世界でもそうなのかな?
「お酒は飲まれます?」
と、ザックに聞いた瞬間、腕の中に居る子狐から“グゥ~~”とお腹の虫が鳴った。
「キュゥ……」
恥ずかしかったのか、恥ずかしそうに鳴いた。
「ックック、わしらは三度の飯よりも酒だな、子狐を下ろしてやれ」
子狐を地面に下ろすと、ザックが腰のカバンから何やら取り出し、子狐の目の前まで持っていった。
「ほれ食え」
子狐が嬉しそうにかぶりついた。
「ありがとうございます。それはなんです?」
「オークの干し肉だ旅のお供の定番だが、そんなこともしらんのか?」
「知らんですね……」
「お主迷い人だろ?」
迷い人?
「ってなんです?」
「この世界とは違う世界から来た者の事を指すんだ、お主は違うのか?」
「そうですよ、地球というところから来ました」
「やはりそうか、稀に居るんだよ違う世界から来たやつが」
「そうなんですね」
自分の子狐ではないが食料提供してくれたんだ、こちらも何かお礼にお酒を出すべきだろうか?
アイテムボックスから缶チューハイを出しザックに差し出した。
「これを」
「なんだそれは」
「この子に肉を分けてくれたお礼で地球のお酒ですよ」
「んなばかな、絵の描かれた金属じゃ……、アルミニウムってなんだ?」
ん?良く分からなかったが、缶の開け方を知るはずもないか?と思いつつ、缶の蓋を開けて渡した。
「そこから飲んでください」
「お、おう……、それでアルミニウムとはなんだ?」
「その缶の素材でしょ?」
「そりゃ分かる、この金属はこの世界には存在しないと思うぞ」
あぁ素材じゃなくて金属の話か、鍛冶師と言っていたし金属に興味あるのかな?
「自分は金属とか使う側で作る側じゃないので知らんとです……」
「そうか、この缶とやら貰っていいか?」
「ゴミだしお好きにどうぞ、というか早く飲まないと炭酸が抜けていきますよ」
子狐にも何か飲み物あげるか、牛乳でいいか、小皿に牛乳を注いだ。
「ちびっこ~こいつを飲みな」
ザックから貰った、干し肉をカジカジしながら牛乳の入った小皿まで来たが、お肉カジカジの方が優先事項らしく、牛乳には口を出さなかった。
「このシュワシュワしたのは甘くておいしいな」
「口に合ったならよかったです」
「ところでお主よ、子狐の名はないのか?今ちびっこと呼んでいたが」
「無いですね、今日の夕方にこいつを拾ったんですよ」
「ほう、その割にはずいぶん懐いているようだが……」
治療したからかな?
「多分怪我している所を治療したからじゃないですかね?」
「治療?ポーションでもかけたのか?」
「ポーション?自分元々医者をやってたんですよ、んでこの世界に来た時近くで鳴き声がしたんで、行ってみたら、矢が足を貫いているこいつが倒れてたんで、治療したんですよ」
「おまえさん、さっき無職とか言っていたくせに、医者をやっていたのか」
「元医者で、現在無職というのが本当の所ですかね」
「どんな怪我も病気も治せるのか?」
「全部は無理だと思いますが、多少なり腕には自信ありますよ」
自分の理想が、神様と呼ばれた秋津先生なら、まだまだ未熟だと思うが、脳外科と救命救急にいてそれなりに色々な病気やケガを見て来たし、最低限の対応はできる自信はある。
「そうか……」
それだけ言うと、ザックは黙り込んでしまった。
辺りは既に真っ暗で、スマホの時間を見ると“17:23”と表示されていた。今日中に20km先にあるイナンロの街にたどり着けるのかなとか、こんな真っ暗な森に懐中電灯照らして歩くとか、魔物に位置を教える様なものじゃんとか色々な事を考えながら進んで行くと、足元になにか当たった気がした。
少し下がりしゃがむと、そこには子狐より二回り位大きな白狐が5本以上の矢を受けて横たわっていた。
見た感じ呼吸をしていないし、手遅れな気がしたが、一応白狐触れて確認したが、案の定既に亡くなっていて、死因は複数の矢を受けた為の失血死だった。
「ん~もうこの子は助からないかな……」
通じると思っていないが、一応子狐に向かって伝えた。
子狐が自分の腕から飛び降りると白狐に寄っていき、「キュ~……キュ~……」と、とても悲しそうに鳴き始めた。
自分はどうすることも出来ずに、真っ暗な周囲の状況にビクビクしながら、子狐を見守っていた。
しばらくすると、子狐は自分の足元まで寄って来て見上げるようにし自分の顔を見た。
「もうお別れは済んだという事かな?」
「キュッ!」
こっちの言っている事解っているのかな?
ただなぁ、亡骸をそのままにしていくのも忍びない。再度懐中電灯を口にくわえ、アイテムボックスからスコップを取り出し穴を掘り始めた。
最初の内は何しているのと行った感じだった子狐も、両方の前足を使って穴掘りを手伝うようになった。麻痺成分が切れたのかな?
穴を掘り始めてからしばらくすると、親狐と思しき亡骸が十分入る深さになったため、白狐の亡骸の矢を抜き、水で体を洗い綺麗にした後穴に入れて埋めた。
「これでいいかな、とりあえず街道にでようか」
足元に居る子狐を拾い上げ、スマホの地図アプリを開くと、街道がすぐそばにある?
地図アプリを頼りに街道を目指すと10歩もしないところで街道に出た。
そして懐中電灯で照らした地面には血だまりの跡と10本以上の矢が落ちていた。
何かの役に立つかなと思い、落ちている矢を回収し改めてイナンロの町へ向かって歩き始めた。
イナンロの町まで20km位だから、普通に歩けば5時間位かかるのか?
現在の時間は、18:44か、日が変わる頃に着けばいいかなというレベルか……、どこかでキャンプした方が良さそうだな。
歩きながら地図アプリでキャンプ出来そうな広場がないか確認するも、近くに水場が有ったり良さそうな場所が無かった。
仕方なく、真っ暗な中イナンロの町を目指して歩き始めた。
どれだけ歩いただろうか?
魔物に襲われることなく街道を歩いていると、木々の間から、1つオレンジ色の明かりがちらちらと見えるようになった。
色的に火だと思うんだが、向こうは動いていないな?
街道を歩きながら火と思しき光が見えなくなったり見えるようになったりを繰り返しながらも確実に近づいている感じがあった。
さらに街道を歩き続けると、焚き火の火だという事が分る位まで近寄ってきた。
焚き火の場所は街道沿いにあるちょっとした広場にあった。
「だれだ!?」
焚き火の主か?
焚き火のある方から男の低い声が聞こえた。
「すいません~ちょっと迷子になりまして~」
懐中電灯の光が声の主と思しき男を照らし出した。髭を生やした小さなおじさん?
「まぶしい!」
「あ、すいません」
懐中電灯の光を下に向け焚き火の方へ行くと髭を生やした小さなおじさんが居た。
「こんな時間まで歩き続けるとか命知らずだな……、とりあえずこっちに来い、焚き火で体を温めろ」
寒いとまでは思っていなかったが、おじさんの言う通り、焚き火の近くまで行き適当な所で腰を下ろした。
「すいません、ありがとうございます」
「おまえさん見慣れぬ格好をしているな、それに子どもとは言えホワイトフォックスか、お前さん魔獣使いか?」
魔獣使い?なんで?子狐がいるから?
職に就いていないからニートだよね?
嫁ちゃん探し中の旅人?
「違いますよ、職業は現在ニート?嫁ちゃん探し中の旅人ですかね?」
「ニートヨメチャンサガシチュウ?なんだその新しい職業は?」
小さなおじさんは、不思議そうな表情をしながら返したが、“ニートヨメチャンサガシチュウ”が一つの単語としてとらえられたのがびっくりだ。
「ニートは職業というより、無職って意味ですよ」
「無職なのか、ヨメチャンサガシチュウというのはなんだ?」
「ぇ~人生の相方を探す旅をしているんですよ」
「ほぉ~珍しい事やってるな、そんな理由で旅するやつを初めて見たぞ」
自分も始めて言ったよ!
「あ、そうだ、自分の名前は伊東誠明です」
「ワシはドワーフのザックだ、鍛冶師をやっとる。苗字持ちかどこかの貴族か?」
「ちがいますよ、一般人です」
「そうか」
ドワーフ、ファンタジー映画で見た事ある気がする!
お酒好きの種族だった記憶があるが、この世界でもそうなのかな?
「お酒は飲まれます?」
と、ザックに聞いた瞬間、腕の中に居る子狐から“グゥ~~”とお腹の虫が鳴った。
「キュゥ……」
恥ずかしかったのか、恥ずかしそうに鳴いた。
「ックック、わしらは三度の飯よりも酒だな、子狐を下ろしてやれ」
子狐を地面に下ろすと、ザックが腰のカバンから何やら取り出し、子狐の目の前まで持っていった。
「ほれ食え」
子狐が嬉しそうにかぶりついた。
「ありがとうございます。それはなんです?」
「オークの干し肉だ旅のお供の定番だが、そんなこともしらんのか?」
「知らんですね……」
「お主迷い人だろ?」
迷い人?
「ってなんです?」
「この世界とは違う世界から来た者の事を指すんだ、お主は違うのか?」
「そうですよ、地球というところから来ました」
「やはりそうか、稀に居るんだよ違う世界から来たやつが」
「そうなんですね」
自分の子狐ではないが食料提供してくれたんだ、こちらも何かお礼にお酒を出すべきだろうか?
アイテムボックスから缶チューハイを出しザックに差し出した。
「これを」
「なんだそれは」
「この子に肉を分けてくれたお礼で地球のお酒ですよ」
「んなばかな、絵の描かれた金属じゃ……、アルミニウムってなんだ?」
ん?良く分からなかったが、缶の開け方を知るはずもないか?と思いつつ、缶の蓋を開けて渡した。
「そこから飲んでください」
「お、おう……、それでアルミニウムとはなんだ?」
「その缶の素材でしょ?」
「そりゃ分かる、この金属はこの世界には存在しないと思うぞ」
あぁ素材じゃなくて金属の話か、鍛冶師と言っていたし金属に興味あるのかな?
「自分は金属とか使う側で作る側じゃないので知らんとです……」
「そうか、この缶とやら貰っていいか?」
「ゴミだしお好きにどうぞ、というか早く飲まないと炭酸が抜けていきますよ」
子狐にも何か飲み物あげるか、牛乳でいいか、小皿に牛乳を注いだ。
「ちびっこ~こいつを飲みな」
ザックから貰った、干し肉をカジカジしながら牛乳の入った小皿まで来たが、お肉カジカジの方が優先事項らしく、牛乳には口を出さなかった。
「このシュワシュワしたのは甘くておいしいな」
「口に合ったならよかったです」
「ところでお主よ、子狐の名はないのか?今ちびっこと呼んでいたが」
「無いですね、今日の夕方にこいつを拾ったんですよ」
「ほう、その割にはずいぶん懐いているようだが……」
治療したからかな?
「多分怪我している所を治療したからじゃないですかね?」
「治療?ポーションでもかけたのか?」
「ポーション?自分元々医者をやってたんですよ、んでこの世界に来た時近くで鳴き声がしたんで、行ってみたら、矢が足を貫いているこいつが倒れてたんで、治療したんですよ」
「おまえさん、さっき無職とか言っていたくせに、医者をやっていたのか」
「元医者で、現在無職というのが本当の所ですかね」
「どんな怪我も病気も治せるのか?」
「全部は無理だと思いますが、多少なり腕には自信ありますよ」
自分の理想が、神様と呼ばれた秋津先生なら、まだまだ未熟だと思うが、脳外科と救命救急にいてそれなりに色々な病気やケガを見て来たし、最低限の対応はできる自信はある。
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