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天神エルメダの稽古
第164話 見知らぬ地
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目を開け体を起こすと見知らぬ場所に居た。
日も月もないが、朝方か夕方の様な明るさがあり、足元は草が生えていない荒野だった。
「気づいたか、転移しただけで気絶するとは情けない奴だな」
背後から声がした。声がした方を向くとそこにはエルメダがいた。
「ここは?」
「ここか、そうだな、さっきまで居た世界とは違う空間と言えばいいか?」
『エルメダ様の固有空間だよ』
ん?周囲を見渡すがヒスイの姿が見えないのに、ヒスイの声が聞こえた。
『君の体の中に隠れいてる……』
なるほど一体化しているのか、ってかなんで隠れているのか?
『ちなみにボクもいるよ』
どうやら、レムも中にいるようだ。
「何でこのような空間に?」
「強くなりたいんだろ?だから稽古つけてやるよ」
てっきり、レベル1から一気にレベルMAXになるようなことをしてくれるのかと思っていたが。
「そりゃどうも……」
「何だ嬉しくないのか?もしかして楽して強くなれると思ったか?」
「そうですね……」
「楽して強くなら既になっているだろ。これからやるのはお前の基礎を強くしてやる」
楽して基礎も強くなれると思ったのに、まぁ自分が強くなりたいと望んだし、なれるなら相応の努力が必要だよな。
「よろしくお願いします」
「これからやる事はノリがこの世界に来た時にもやったからな、お前もやれるだろう」
『注意したほうがいいよ、ステータス見てごらん』
ヒスイに言われた通り、ステータスと念じてみた。
―――――――――――――――――――――――――――――――
秋津 直人 人族 18歳
異界の神の加護
スキル
アイテムボックス
適正武器
なし
適正属性
なし
おかしい、色々なくなっている……、身につけたスキルはどこに行った?ネア様の加護も無くなっていた。
『何が起こってるの?スキルがアイテムボックスしかないんだけど』
『エルメダ様の力だね、この空間じゃエルメダ様が絶対的存在だからね』
『そうそう、絶対健康はなくなっているけど、この空間なら君は死なないらしいよ』
レムとヒスイから衝撃的な事を聞いた気がする。何その設定、嫌な予感しかしなかった。
「えっと何をするので?」
「強くなりたいんだろ?なら戦うしかないだろ」
スキルなしでか基本の実力を身につけるにはいい機会だと思って稽古をつけてもらうか。
「よろしくおねがいします」
「覚悟は決まったようだな、お前の腰に差している刀以外に武器はもってるか?」
ぱっと頭に思いついたのは、オリハルコン製の刀と脇差ならあるな。
「ありますね」
「そうか、ならばそっちを使え、ネアから預かった刀じゃ強くなれんからな、ホレ」
神刀を渡せと言わんばかりにエルメダが手を出していた。
腰に差している刀を鞘ごと抜いた。
「これ預けろってことですかね?」
「そうだな、そいつで戦ったんじゃ簡単だからな」
まぁそりゃなんでも斬れる刀ならしかたないのかな?
そんなこと思いつつも、エルメダに神刀を預けた。
エルメダは、預けた刀抜き刀身を見ていた。
「ふ~ん、良い腕してそうだな、だがそれだけか?」
刀を見ただけで分かるものなのか?
「何か分かるんですか?」
「まぁな、物に記憶が宿る話を聞いたことあるか?」
物に魂というのは聞いた事あるが、記憶は初めて聞いた気がする。
「魂が宿ると言うのは聞いた事ありますね」
「ッハッハ、その返しノリと同じだな、同じ様なものだ、だからこいつを見ればお前がどのような戦い方をしていたのかが分かるんだよ」
武器の記憶か、生物限定の神の手と似たようなものか?
「そうですか」
オリハルコン製の刀と脇差をアイテムボックスから出し腰に差した。
「その刀自作か、最上大業物で3つの付与か鍛冶師としては十分な腕だな、異界の戦神の加護のお陰か」
『戦いに関する事すべてを司る神からのお墨付き!』
『すごいよね、エルメダ様ってあまり褒めたりしない人だから貴重だよ!』
ヒスイとレムの話を聞いていて思ったのは、エルメダを知らないから何とも言えなかった。
「それで自分はどうすればいいです?」
「そうだな、準備出来ているようだし早速始めるか!」
そう言うと、エルメダは指をパチンと鳴らした。
日も月もないが、朝方か夕方の様な明るさがあり、足元は草が生えていない荒野だった。
「気づいたか、転移しただけで気絶するとは情けない奴だな」
背後から声がした。声がした方を向くとそこにはエルメダがいた。
「ここは?」
「ここか、そうだな、さっきまで居た世界とは違う空間と言えばいいか?」
『エルメダ様の固有空間だよ』
ん?周囲を見渡すがヒスイの姿が見えないのに、ヒスイの声が聞こえた。
『君の体の中に隠れいてる……』
なるほど一体化しているのか、ってかなんで隠れているのか?
『ちなみにボクもいるよ』
どうやら、レムも中にいるようだ。
「何でこのような空間に?」
「強くなりたいんだろ?だから稽古つけてやるよ」
てっきり、レベル1から一気にレベルMAXになるようなことをしてくれるのかと思っていたが。
「そりゃどうも……」
「何だ嬉しくないのか?もしかして楽して強くなれると思ったか?」
「そうですね……」
「楽して強くなら既になっているだろ。これからやるのはお前の基礎を強くしてやる」
楽して基礎も強くなれると思ったのに、まぁ自分が強くなりたいと望んだし、なれるなら相応の努力が必要だよな。
「よろしくお願いします」
「これからやる事はノリがこの世界に来た時にもやったからな、お前もやれるだろう」
『注意したほうがいいよ、ステータス見てごらん』
ヒスイに言われた通り、ステータスと念じてみた。
―――――――――――――――――――――――――――――――
秋津 直人 人族 18歳
異界の神の加護
スキル
アイテムボックス
適正武器
なし
適正属性
なし
おかしい、色々なくなっている……、身につけたスキルはどこに行った?ネア様の加護も無くなっていた。
『何が起こってるの?スキルがアイテムボックスしかないんだけど』
『エルメダ様の力だね、この空間じゃエルメダ様が絶対的存在だからね』
『そうそう、絶対健康はなくなっているけど、この空間なら君は死なないらしいよ』
レムとヒスイから衝撃的な事を聞いた気がする。何その設定、嫌な予感しかしなかった。
「えっと何をするので?」
「強くなりたいんだろ?なら戦うしかないだろ」
スキルなしでか基本の実力を身につけるにはいい機会だと思って稽古をつけてもらうか。
「よろしくおねがいします」
「覚悟は決まったようだな、お前の腰に差している刀以外に武器はもってるか?」
ぱっと頭に思いついたのは、オリハルコン製の刀と脇差ならあるな。
「ありますね」
「そうか、ならばそっちを使え、ネアから預かった刀じゃ強くなれんからな、ホレ」
神刀を渡せと言わんばかりにエルメダが手を出していた。
腰に差している刀を鞘ごと抜いた。
「これ預けろってことですかね?」
「そうだな、そいつで戦ったんじゃ簡単だからな」
まぁそりゃなんでも斬れる刀ならしかたないのかな?
そんなこと思いつつも、エルメダに神刀を預けた。
エルメダは、預けた刀抜き刀身を見ていた。
「ふ~ん、良い腕してそうだな、だがそれだけか?」
刀を見ただけで分かるものなのか?
「何か分かるんですか?」
「まぁな、物に記憶が宿る話を聞いたことあるか?」
物に魂というのは聞いた事あるが、記憶は初めて聞いた気がする。
「魂が宿ると言うのは聞いた事ありますね」
「ッハッハ、その返しノリと同じだな、同じ様なものだ、だからこいつを見ればお前がどのような戦い方をしていたのかが分かるんだよ」
武器の記憶か、生物限定の神の手と似たようなものか?
「そうですか」
オリハルコン製の刀と脇差をアイテムボックスから出し腰に差した。
「その刀自作か、最上大業物で3つの付与か鍛冶師としては十分な腕だな、異界の戦神の加護のお陰か」
『戦いに関する事すべてを司る神からのお墨付き!』
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ヒスイとレムの話を聞いていて思ったのは、エルメダを知らないから何とも言えなかった。
「それで自分はどうすればいいです?」
「そうだな、準備出来ているようだし早速始めるか!」
そう言うと、エルメダは指をパチンと鳴らした。
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