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冒険者時代
第47話 男爵邸潜入
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侯爵やグアーラと別れた後、言われた通り男爵邸と思しき屋敷前に来た。
『ここかね?』
『ここだね』
ヒスイがOKということは間違いないんだろうけど、屋敷の背後は少し間があり、街を取り囲む城壁で手前はただの庭で見晴らしがいい。
こっそり潜入するか、幸い今は夜更けだ。
『ねぇねぇ、男爵の周りに2人隠密がいるよ』
護衛なのか?
護衛が隠密使う必要があるのか不明だが……
『ぴったりくっついてる?』
『ん~常にそばにいるね~、監視してるように見えるけど』
護衛じゃなく監視?
監視なら隠密する理由がわかるけど何のために……?
『ヒスイ悪いんだけど、その隠密と本人の監視お願いしていい?』
『OK』
子爵の方はどうなっているのだろ?
『子爵の方は何かわかった?』
『うん、お金がどうしても欲しいみたい、娘さんが体調を崩していて、その病に効く薬を探しているみたい』
お金目的で鬼人族のミリちゃんを誘拐しようとしていたって事か?
『って事は、ミリちゃんを何処に売ろうとしていたかわかる?』
『今のところその話はでてないね~』
ミリちゃんを誘拐したら、誰かからお金を貰えるとしたら?
さらに黒幕がいるのか?
『そか、ありがとう』
とりあえず侯爵がいっていた証拠の確保する過程で解かるだろう。
『ねね、もう一つ気になる事がある』
『ん?』
『ミリちゃんを助けた妖狐族の女の子が男爵邸にいる』
は?何のために?
『何してんの?』
『普通にお仕事してるよ、多分メイドさんか誰かに変装してるんじゃないかな』
男爵邸での課題は、男爵の周囲に居る2人の隠密の存在、ミリを助けた妖狐族の存在の3つだろうか、妖狐族が何をしようとしているのか不明だが、隠密の2人がどうでるかだ、護衛のなのか監視なのか、どのみち側に居るならば斬らねばならない。
潜入するか。
『ヒスイ、庭に人は?』
『居ないよ、外に居るのはあの見張りだけ』
とりあえず庭に侵入するか、縮地を使い敷地内に侵入し、建物の影に身を潜めた。
中に侵入する必要があるが中の状況が解らない。
『ヒスイ、中の状況を教えてくれる?』
『いいよ、8人が屋敷の中にいるね、地下に1人、1階に3人、2階に4人いるよ』
『2階の4人って男爵達?』
『うん』
2階に4人か、4人の気配がある部屋への侵入経路を考えながら、建物の側面背面を見て回る、建物背面も何もない城壁の上も夜だからか、城壁の上をウロウロしている兵士達は少ない、背面側に大きなバルコニーがある。バルコニーの位置と4人の気配の位置を考えると、バルコニーに続く窓があるはずだ、とりあえずバルコニーに移動しよう、バルコニーの端に向けて縮地!もはやジャンプとしても機能してるな。
バルコニーに着地すると大きな窓が4つある。4部屋って事だろうか?とりあえず一番奥の部屋で間違いなさそうだが、城壁の上にも2人の兵が居る。こちらの2人に気づかれないようにほふく前進で奥の窓へ移動した。
中から喘ぎ声?が聞こえてきた。
心眼を使うと窓の近くに1人、2人がくっついてる。そして少し離れたところに1人いる状況が見えた。くっついてるやつは殺している最中じゃないよな……?
『ヒスイ、くっついてる2人って何している?』
『ん~男同士で交尾?』
……、聞きたくなかったわぁ……、殺しじゃなくて良かったと思っておこう。
『窓の所にいるのと他ってどこにいる?少し離れてる気がするんだけど』
『1人は廊下だね入口の見張りかな?』
『そうか、ありがとう。』
室内の3人をまずどうにかしないと、下手な事をすると、外の1人に感づかれる。
『ナット、男爵の周りにいる3人は王国の諜報部の人間みたいよ』
情報収集が目的か?
そういえば王家から来ている家臣団がいるとか言ってたが、3人がそうなのか他の人達も家臣団なのかが不明だ、後で触れて何のために来ているか記憶を探るか……
さてどうやって侵入しようか、窓から入れば見つかるし毒ガスみたいなのでもあれば楽なのに……
あるじゃん!大気操作魔法!効果の範囲が解らないが室内に、麻酔作用のある物質を充満させるシーン思い浮かべる。
我思う見えないから発動しているのかどうかすらわからない……
『なぁヒスイ、大気操作魔法で、部屋の中に意識を飛ばす物質を混ぜて流し込んでいるんだけど発動してるかな?』
『しているよ~ってか、あれだね~君の魔法って全部目に見えないよね、気づけば死んでいるとか怖いね!』
確かに、水分の与奪魔法、熱の与奪魔法、大気操作魔法どれもが目に見えない魔法だな、暗殺向きだ、命を奪おうと思えば意識を飛ばす物質じゃなく、命を奪う物質を流し込めばいいだけだし、暗殺者は向いてるかもしない!
そんなことを考えていると、室内で人が倒れる音がした。
その次にドアが開く音がし、直後に倒れる音が聞こえた。
『もしかして?』
『うん、全員眠ってる』
室内の空気を正常化してから、窓から室内に侵入した。心眼で見た通り窓の近くに1人の女性と、ベッド上に2人の男か、部屋入り口近くのエルフの女性がいた。
ベッド上に2人の男、ヒスイが交尾って言ってたのも納得……、とりあえず要件を済ませるか、ベッド上の2人の男を見てもどっちが男爵かが解らない、
『どっちが男爵?』
『右の髪ふさふさの方』
ベッド上には禿げたおじさんと、ふさふさのおじさんが居たので、ふさふさの方ということで理解した。
ふさふさの男を触れる事の出来る位置に移動し、髪の毛を一本拝借、そして本人を0歳児まで退化させしばらく意識を回復しないようにした。拝借した髪からダミーの男爵を作り上げ白血病の末期をイメージした。事の最中で助かったな、服を着せる手間が省けた。アイテムボックスから肌触りのいいバスタオルを取り出し赤子に巻いた。
さて次は、倒れている1人の女性に触れどんな指示を受けているのか記憶を探った。
◇◇◇◇◇◇
諜報部の女性の記憶
ある日の事、王城に集結命令が下された。
久々の任務と思い、王城の集合場所に来ると諜報部の長のラルゴ様が居た。
「ラルゴ様お久しぶりです。」
「久しぶりユミル、さすが一番乗りだな。」
「当然の事です。今回はどのような任務なのですか?」
「後ほど詳しく話があるが、鬼人族の子どもの誘拐だ」
「またレベルト様ですか?」
任務の大半が珍しい種族の子どもを攫う事だった。
しばらくすると、20人ほどの男女の仲間が集まった。
ラルゴ様が前に立ち咳払いをし、皆がラルゴ様に注目した。
「皆揃ったな、久しく見るのもいれば、初めての者も居るだろうが自己紹介等は後にしてくれ、これよりレベルト様の元に行く任務に関しては直接レベルト王子からあるだろう。それでは行くぞ」
その後、王子の部屋に移動し王子より今回の任務の目標を知らされた。
「ポーンタナの孤児院から鬼人族の子を連れてこい!この任務は姉上の為、ひいてはその子の為になる。ラルゴより周辺に冒険者が居るとの情報だ、ギルドの暗部に追われるようなことはするな!多少の荒事は認めるが、決して人を殺すなよ!以上だ!行け!」
シーンが飛び王都の外にて
ラルゴ様より
「ユミルをはじめ16名はポーンタナ男爵家に家臣団という形で派遣する。男爵の裏切りの注意と作戦実行の支援をしろ。残るメンバーは、私と子爵家に戻る。作戦実行日は追って連絡する」
その後、あらかじめ決められていた部隊分けをし、それぞれの目的地にむかった。
◇◇◇◇◇◇
レベルト王子が黒幕か、侯爵の知らぬ間に子爵家の中にも諜報員が入り込んでいた。
そしてラルゴが諜報部の長か、それに孤児院を襲撃したメンバー全員が諜報部のメンバーだった。
『ヒスイ、この人の記憶の中に、レベルト王子って出てくるんだけど探っておいてほしい』
『OK、記憶を見せてくれる?』
女性の記憶を再生して、ヒスイと情報共有する。
『OK』
『よろしく』
あとは、王家の家臣団という形で16人でここに来ているが、来て直ぐにヒスイに探ってもらった屋敷内の人数は8名居た門番合わせて9名だとしたら、1人男爵として、残る8人がすべて家臣団なのか?1人は妖狐の女性って事は、妖狐の女性も王家の諜報部の人間なのか?
とりあえず右腕に抱いている赤子の手に触れ、本来の男爵家の使用人を確認すると1人の庭師やいろいろな事をやる男と、1人のメイドだけだった。
『ヒスイもうひとつ、男爵の記憶の中にあるメイドと妖狐の女性って同じか確認してほしいんだけど』
『いいよ~』
再び男爵家に元々居た2人の使用人を見せた。
『男は今門番をしている人だけど、メイドと妖狐は別人だね。』
妖狐も諜報部員なのか……?
そうじゃないと合わなくなって来ないか?
なんだか頭がごちゃごちゃしてきた。もう考えるのやめよう……
赤子から証拠となるものの在りかを記憶から探ると、この部屋から2つ隣にある仕事部屋の机の引き出しの中と……
残っている4人に気を付けながら、廊下に出て男爵の仕事部屋へ侵入した。明かりはヒスイがこなしてくれている。机を見つけ記憶の中にあった引き出しを開けると複数の手紙があった。全部いただくとしよう。ミッションコンプリート!
やることが終わったし撤収するか、仕事部屋からバルコニーに出て侵入した道を引き返し屋敷を後にした。
『ここかね?』
『ここだね』
ヒスイがOKということは間違いないんだろうけど、屋敷の背後は少し間があり、街を取り囲む城壁で手前はただの庭で見晴らしがいい。
こっそり潜入するか、幸い今は夜更けだ。
『ねぇねぇ、男爵の周りに2人隠密がいるよ』
護衛なのか?
護衛が隠密使う必要があるのか不明だが……
『ぴったりくっついてる?』
『ん~常にそばにいるね~、監視してるように見えるけど』
護衛じゃなく監視?
監視なら隠密する理由がわかるけど何のために……?
『ヒスイ悪いんだけど、その隠密と本人の監視お願いしていい?』
『OK』
子爵の方はどうなっているのだろ?
『子爵の方は何かわかった?』
『うん、お金がどうしても欲しいみたい、娘さんが体調を崩していて、その病に効く薬を探しているみたい』
お金目的で鬼人族のミリちゃんを誘拐しようとしていたって事か?
『って事は、ミリちゃんを何処に売ろうとしていたかわかる?』
『今のところその話はでてないね~』
ミリちゃんを誘拐したら、誰かからお金を貰えるとしたら?
さらに黒幕がいるのか?
『そか、ありがとう』
とりあえず侯爵がいっていた証拠の確保する過程で解かるだろう。
『ねね、もう一つ気になる事がある』
『ん?』
『ミリちゃんを助けた妖狐族の女の子が男爵邸にいる』
は?何のために?
『何してんの?』
『普通にお仕事してるよ、多分メイドさんか誰かに変装してるんじゃないかな』
男爵邸での課題は、男爵の周囲に居る2人の隠密の存在、ミリを助けた妖狐族の存在の3つだろうか、妖狐族が何をしようとしているのか不明だが、隠密の2人がどうでるかだ、護衛のなのか監視なのか、どのみち側に居るならば斬らねばならない。
潜入するか。
『ヒスイ、庭に人は?』
『居ないよ、外に居るのはあの見張りだけ』
とりあえず庭に侵入するか、縮地を使い敷地内に侵入し、建物の影に身を潜めた。
中に侵入する必要があるが中の状況が解らない。
『ヒスイ、中の状況を教えてくれる?』
『いいよ、8人が屋敷の中にいるね、地下に1人、1階に3人、2階に4人いるよ』
『2階の4人って男爵達?』
『うん』
2階に4人か、4人の気配がある部屋への侵入経路を考えながら、建物の側面背面を見て回る、建物背面も何もない城壁の上も夜だからか、城壁の上をウロウロしている兵士達は少ない、背面側に大きなバルコニーがある。バルコニーの位置と4人の気配の位置を考えると、バルコニーに続く窓があるはずだ、とりあえずバルコニーに移動しよう、バルコニーの端に向けて縮地!もはやジャンプとしても機能してるな。
バルコニーに着地すると大きな窓が4つある。4部屋って事だろうか?とりあえず一番奥の部屋で間違いなさそうだが、城壁の上にも2人の兵が居る。こちらの2人に気づかれないようにほふく前進で奥の窓へ移動した。
中から喘ぎ声?が聞こえてきた。
心眼を使うと窓の近くに1人、2人がくっついてる。そして少し離れたところに1人いる状況が見えた。くっついてるやつは殺している最中じゃないよな……?
『ヒスイ、くっついてる2人って何している?』
『ん~男同士で交尾?』
……、聞きたくなかったわぁ……、殺しじゃなくて良かったと思っておこう。
『窓の所にいるのと他ってどこにいる?少し離れてる気がするんだけど』
『1人は廊下だね入口の見張りかな?』
『そうか、ありがとう。』
室内の3人をまずどうにかしないと、下手な事をすると、外の1人に感づかれる。
『ナット、男爵の周りにいる3人は王国の諜報部の人間みたいよ』
情報収集が目的か?
そういえば王家から来ている家臣団がいるとか言ってたが、3人がそうなのか他の人達も家臣団なのかが不明だ、後で触れて何のために来ているか記憶を探るか……
さてどうやって侵入しようか、窓から入れば見つかるし毒ガスみたいなのでもあれば楽なのに……
あるじゃん!大気操作魔法!効果の範囲が解らないが室内に、麻酔作用のある物質を充満させるシーン思い浮かべる。
我思う見えないから発動しているのかどうかすらわからない……
『なぁヒスイ、大気操作魔法で、部屋の中に意識を飛ばす物質を混ぜて流し込んでいるんだけど発動してるかな?』
『しているよ~ってか、あれだね~君の魔法って全部目に見えないよね、気づけば死んでいるとか怖いね!』
確かに、水分の与奪魔法、熱の与奪魔法、大気操作魔法どれもが目に見えない魔法だな、暗殺向きだ、命を奪おうと思えば意識を飛ばす物質じゃなく、命を奪う物質を流し込めばいいだけだし、暗殺者は向いてるかもしない!
そんなことを考えていると、室内で人が倒れる音がした。
その次にドアが開く音がし、直後に倒れる音が聞こえた。
『もしかして?』
『うん、全員眠ってる』
室内の空気を正常化してから、窓から室内に侵入した。心眼で見た通り窓の近くに1人の女性と、ベッド上に2人の男か、部屋入り口近くのエルフの女性がいた。
ベッド上に2人の男、ヒスイが交尾って言ってたのも納得……、とりあえず要件を済ませるか、ベッド上の2人の男を見てもどっちが男爵かが解らない、
『どっちが男爵?』
『右の髪ふさふさの方』
ベッド上には禿げたおじさんと、ふさふさのおじさんが居たので、ふさふさの方ということで理解した。
ふさふさの男を触れる事の出来る位置に移動し、髪の毛を一本拝借、そして本人を0歳児まで退化させしばらく意識を回復しないようにした。拝借した髪からダミーの男爵を作り上げ白血病の末期をイメージした。事の最中で助かったな、服を着せる手間が省けた。アイテムボックスから肌触りのいいバスタオルを取り出し赤子に巻いた。
さて次は、倒れている1人の女性に触れどんな指示を受けているのか記憶を探った。
◇◇◇◇◇◇
諜報部の女性の記憶
ある日の事、王城に集結命令が下された。
久々の任務と思い、王城の集合場所に来ると諜報部の長のラルゴ様が居た。
「ラルゴ様お久しぶりです。」
「久しぶりユミル、さすが一番乗りだな。」
「当然の事です。今回はどのような任務なのですか?」
「後ほど詳しく話があるが、鬼人族の子どもの誘拐だ」
「またレベルト様ですか?」
任務の大半が珍しい種族の子どもを攫う事だった。
しばらくすると、20人ほどの男女の仲間が集まった。
ラルゴ様が前に立ち咳払いをし、皆がラルゴ様に注目した。
「皆揃ったな、久しく見るのもいれば、初めての者も居るだろうが自己紹介等は後にしてくれ、これよりレベルト様の元に行く任務に関しては直接レベルト王子からあるだろう。それでは行くぞ」
その後、王子の部屋に移動し王子より今回の任務の目標を知らされた。
「ポーンタナの孤児院から鬼人族の子を連れてこい!この任務は姉上の為、ひいてはその子の為になる。ラルゴより周辺に冒険者が居るとの情報だ、ギルドの暗部に追われるようなことはするな!多少の荒事は認めるが、決して人を殺すなよ!以上だ!行け!」
シーンが飛び王都の外にて
ラルゴ様より
「ユミルをはじめ16名はポーンタナ男爵家に家臣団という形で派遣する。男爵の裏切りの注意と作戦実行の支援をしろ。残るメンバーは、私と子爵家に戻る。作戦実行日は追って連絡する」
その後、あらかじめ決められていた部隊分けをし、それぞれの目的地にむかった。
◇◇◇◇◇◇
レベルト王子が黒幕か、侯爵の知らぬ間に子爵家の中にも諜報員が入り込んでいた。
そしてラルゴが諜報部の長か、それに孤児院を襲撃したメンバー全員が諜報部のメンバーだった。
『ヒスイ、この人の記憶の中に、レベルト王子って出てくるんだけど探っておいてほしい』
『OK、記憶を見せてくれる?』
女性の記憶を再生して、ヒスイと情報共有する。
『OK』
『よろしく』
あとは、王家の家臣団という形で16人でここに来ているが、来て直ぐにヒスイに探ってもらった屋敷内の人数は8名居た門番合わせて9名だとしたら、1人男爵として、残る8人がすべて家臣団なのか?1人は妖狐の女性って事は、妖狐の女性も王家の諜報部の人間なのか?
とりあえず右腕に抱いている赤子の手に触れ、本来の男爵家の使用人を確認すると1人の庭師やいろいろな事をやる男と、1人のメイドだけだった。
『ヒスイもうひとつ、男爵の記憶の中にあるメイドと妖狐の女性って同じか確認してほしいんだけど』
『いいよ~』
再び男爵家に元々居た2人の使用人を見せた。
『男は今門番をしている人だけど、メイドと妖狐は別人だね。』
妖狐も諜報部員なのか……?
そうじゃないと合わなくなって来ないか?
なんだか頭がごちゃごちゃしてきた。もう考えるのやめよう……
赤子から証拠となるものの在りかを記憶から探ると、この部屋から2つ隣にある仕事部屋の机の引き出しの中と……
残っている4人に気を付けながら、廊下に出て男爵の仕事部屋へ侵入した。明かりはヒスイがこなしてくれている。机を見つけ記憶の中にあった引き出しを開けると複数の手紙があった。全部いただくとしよう。ミッションコンプリート!
やることが終わったし撤収するか、仕事部屋からバルコニーに出て侵入した道を引き返し屋敷を後にした。
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