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冒険者時代
第38話 再生不良貧血と翼
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ベッドの上に横になり目を閉じ少し休んでいると。
『ナット、そろそろ怪我人が運ばれてくるよ』
『了解』
少し眠気に襲われてる感覚があるが、体を起こした。その瞬間扉をノックする音が聞こえた・
「どうぞ」
すると、扉が開き中に入ってきたのは、軽装の剣士?
皮の胸当てに片手で扱えそうな剣を腰にさしている若い女性だった。
「すまない、こちらでケガを治してくれると聞いたのだが……、おぬしは、北門に来た人か?」
北門に居た人かな?
「ケガ治しますよ、それに北門にはいきましたけど、あなたもそこに?」
「あぁ、北門の防衛に参加していたよ。あの時の剣士か、医者でもあるんだな」
「まぁ医者のほうが本業でしたけどね、それでどうしました。」
「実は、足を痛めてしまったんだ、踏み込んだ時に激痛が」
「それじゃ、ベッドに腰掛けて見せてもらっても?」
「あぁ」
女性はベッドに腰掛け右側のブーツを脱ごうとしているが、激痛の為かなかなか脱げないようだ。
「ん、ちょっと失礼しますね。」
女性の前にしゃがみ、膝に触れ神の手を発動、ひざ下の感覚を遮断する。
「これで脱いでみてください」
すると、すんなりとブーツを脱いだが、感覚がなくなってる事に気づいたようだった。
「右足の感覚が全くないんだが……」
「そういう、まじないをかけてますからね」
「そうか、そんなまじないがあるのか、もしかして動けなくさせることも出来るのか?」
「もちろん」
「こわいな……」
「よっぽどのことが無い限りそんなのやりませんけどね。」
女性の足を見ると、右足の甲が真っ赤にはれ上がっている。内出血をしているか、踏み込んだ時と言ってるから、骨折か筋断裂あたりだと思うが……
患部に触れて神の手発動させると、原因は筋断裂だった。アイテムボックスから、保湿クリームと、包帯を取り出し患部に塗った後、足首から足の甲にかけて包帯を巻いていく。患部が隠れるようになったら巻き終わり、神の手を使用し、筋断裂を完治させ、最後に感覚を戻した。
「今は痛みを感じないようにしていますが、今日は安静にしてください、明日の朝には治っているので包帯取ってください」
「そんなに簡単でいいのか?」
「問題ないですよ」
女性はブーツを履いて立ち上がり、足の感覚を確かめている。
「感覚はちゃんとあるのに痛みがない、お代は?」
「いりませんよ、街の為に戦った人からとれると思います?」
「そうか、ありがとう」
「はい、お大事に」
そう言って女性は去っていった。
この後も切り傷や捻挫等で10名程来たが、持ってきた傷薬や保湿クリームを塗り、包帯で隠して神の手で治療していった。
『もう1人くる、グアーラが担いでここに向かってるよ~』
ナットの姿に戻るべきか悩んだが、このまま対応するか、しばらくすると扉がノックされた。
「どうぞ」
「すまない、主よ、この娘を見てほしい」
そう言ってグアーラが抱えてきたのは、ボーイッシュで活発そうな女の子だった。呼吸が荒く、顔が赤い、見た感じ外傷はないかな?
「どうしたんです?」
「西門近くの宿屋の子なんだが、フロアで倒れたんでな、女将の代わりに連れてきた。」
呼吸が早く、顔色も悪い、貧血か?
「そこのベッドに寝かせてください」
「あぁ」
グアーラが女の子をベッドに寝かせたのを確認し、女の子に寄りおでこに手を当て、神の手を発動させると、血中の様子がおかしい、白血球、赤血球、血小板と健常者に比べて異様なくらい低い、原因は骨髄の造血幹細胞辺りか?
調べていくと、骨髄がある場所になく、代わりに脂肪があった。こりゃ、再生不良貧血か、日本でも、難病指定の病気じゃないか、この世界じゃ不治の病だろうな、神の手を発動させ本来あるべき姿に治していく
「主よ、何かわかるか?」
「そうですね、再生不良貧血って病気ですね」
「サイセイフリョウなんだって?」
少し眉間に皺寄せて聞き返してきた。そりゃそうだよね、知識がないと意味不明な単語だよね。
「体内を流れる血液を作る場所に異常が出ていると言えばいいですか?」
この説明で大丈夫だろうか?
「良く分からんが、体内のどこかが壊れているんだな?」
全ての病気がそういう事だが、理解することをあきらめたか……
「まぁ、そうです」
「治す事は可能か?」
「本来なら、出来ませんが可能ですよ」
あ、言い方間違えたかな?
「本来なら?」
「えぇ本来なら、骨髄移植をしなきゃならないんですけど、ここにはそんな施設はないですからね」
「ナットか?」
ばれたか、まぁ、ばれないはずがないとは思っていた。
「秋津直人ですよ。」
「その名前と、姿は生前のか?」
「そうですね、若かりし日の自分ですね、どこらへんで気づきました?」
「原因を説明した時だな、医学に詳しい事がナット以外に居ないと思ったからな」
そこら辺が原因でばれるとは思っていた。
「まぁ別にばれても構わないんですけどね、もともとこの姿と名前の話はいずれしようと思っていたし」
「そうか、ところでナットよ、切り落とされた左手をくっつけたと聞いたが、現物が無くても失った翼を戻してもらうことは可能か?」
翼?と思っていたら、ヒスイが説明してくれた。
『竜人族は、元々羽を持っている有翼人種なんだよ、彼は試練の為にエルメダ様に翼を取られたのさ』
『試練?』
『うん、次代の天神になるためのね』
『それって戻して良いの?』
『構わないよ、試練内容は浮遊大陸に戻る事だからね』
獅子は子を深い谷に落とし、這い上がってきた子供のみを育てるとか言われるけど、それに倣ってるのか?
神の座だからそれ位普通なのかもしれないが、理解できないやり方だと思った。グアーラと会ったのは何かの縁なんだろう彼の望みを叶えるか。
「できますよ、生やします?」
「出来るのか!頼む!」
グアーラに触れ体の状態チェックすると、人間に存在する肩甲骨の部分に円形の穴が開いていた。ここに羽に続く骨があったのかな?失った羽の存在を修復していくとやはり羽に繋がる骨が肩甲骨の円形の穴部分から生えてきた。修復を続けていくと、蝙蝠の羽のような骨格の黒い羽がグアーラの背中に生えた。
「これで大丈夫です?」
「おぉ!」
グアーラは羽を動かしているが、ここは室内バサバサうざっ。
「グアーラさんここではね広げるのやめてくれません?」
「すまんすまん、さっそく外に行ってくる!」
羽を取り戻せたことがよほどうれしいのか、女の子を置いて外に出ていった。
『嬉しかったんだろうねぇ、他の兄弟は未だに戻る手段見つけてないし』
はぁ、自分が連れていくか、治療も済んでるし、女の子も時期に目を覚ますはずだけど、その時扉をノックされた。
「はい」
扉を開けて入ってきたのはラーネバンのギルドマスターライアンだった。
「グアーラが出てきたが、おまえさん腕がなくなってもなんとかできるのか?」
それを聞きに来たのか?
「まぁそうですね」
「そうか、ほれ、お前さんの冒険者カードだ、血を一滴たらしてくれ」
あぁカードを渡しに来たのか、カードを受け取り、軽く指をかみ切って血を一滴カードに垂らした。
「これでお前さんの登録は終わりだ、また何かあったらよろしく頼む」
「はい、彼女を任せてもいいです?」
知らない自分が連れていくよりは、この街の人に預けた方が良いだろうと思いお願いした。
「あぁよく知っている子だから構わない」
「じゃあお願いします。」
「あぁ、王都に向かうのか?」
「そうですね、色々な街によりつつ行こうかと思っています。」
「気を付けてな」
冒険者ギルドを出ると、日が真上にきていた。侯爵らの居る宿屋に向かうか。
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「ん、ちょっと失礼しますね。」
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「これで脱いでみてください」
すると、すんなりとブーツを脱いだが、感覚がなくなってる事に気づいたようだった。
「右足の感覚が全くないんだが……」
「そういう、まじないをかけてますからね」
「そうか、そんなまじないがあるのか、もしかして動けなくさせることも出来るのか?」
「もちろん」
「こわいな……」
「よっぽどのことが無い限りそんなのやりませんけどね。」
女性の足を見ると、右足の甲が真っ赤にはれ上がっている。内出血をしているか、踏み込んだ時と言ってるから、骨折か筋断裂あたりだと思うが……
患部に触れて神の手発動させると、原因は筋断裂だった。アイテムボックスから、保湿クリームと、包帯を取り出し患部に塗った後、足首から足の甲にかけて包帯を巻いていく。患部が隠れるようになったら巻き終わり、神の手を使用し、筋断裂を完治させ、最後に感覚を戻した。
「今は痛みを感じないようにしていますが、今日は安静にしてください、明日の朝には治っているので包帯取ってください」
「そんなに簡単でいいのか?」
「問題ないですよ」
女性はブーツを履いて立ち上がり、足の感覚を確かめている。
「感覚はちゃんとあるのに痛みがない、お代は?」
「いりませんよ、街の為に戦った人からとれると思います?」
「そうか、ありがとう」
「はい、お大事に」
そう言って女性は去っていった。
この後も切り傷や捻挫等で10名程来たが、持ってきた傷薬や保湿クリームを塗り、包帯で隠して神の手で治療していった。
『もう1人くる、グアーラが担いでここに向かってるよ~』
ナットの姿に戻るべきか悩んだが、このまま対応するか、しばらくすると扉がノックされた。
「どうぞ」
「すまない、主よ、この娘を見てほしい」
そう言ってグアーラが抱えてきたのは、ボーイッシュで活発そうな女の子だった。呼吸が荒く、顔が赤い、見た感じ外傷はないかな?
「どうしたんです?」
「西門近くの宿屋の子なんだが、フロアで倒れたんでな、女将の代わりに連れてきた。」
呼吸が早く、顔色も悪い、貧血か?
「そこのベッドに寝かせてください」
「あぁ」
グアーラが女の子をベッドに寝かせたのを確認し、女の子に寄りおでこに手を当て、神の手を発動させると、血中の様子がおかしい、白血球、赤血球、血小板と健常者に比べて異様なくらい低い、原因は骨髄の造血幹細胞辺りか?
調べていくと、骨髄がある場所になく、代わりに脂肪があった。こりゃ、再生不良貧血か、日本でも、難病指定の病気じゃないか、この世界じゃ不治の病だろうな、神の手を発動させ本来あるべき姿に治していく
「主よ、何かわかるか?」
「そうですね、再生不良貧血って病気ですね」
「サイセイフリョウなんだって?」
少し眉間に皺寄せて聞き返してきた。そりゃそうだよね、知識がないと意味不明な単語だよね。
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この説明で大丈夫だろうか?
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全ての病気がそういう事だが、理解することをあきらめたか……
「まぁ、そうです」
「治す事は可能か?」
「本来なら、出来ませんが可能ですよ」
あ、言い方間違えたかな?
「本来なら?」
「えぇ本来なら、骨髄移植をしなきゃならないんですけど、ここにはそんな施設はないですからね」
「ナットか?」
ばれたか、まぁ、ばれないはずがないとは思っていた。
「秋津直人ですよ。」
「その名前と、姿は生前のか?」
「そうですね、若かりし日の自分ですね、どこらへんで気づきました?」
「原因を説明した時だな、医学に詳しい事がナット以外に居ないと思ったからな」
そこら辺が原因でばれるとは思っていた。
「まぁ別にばれても構わないんですけどね、もともとこの姿と名前の話はいずれしようと思っていたし」
「そうか、ところでナットよ、切り落とされた左手をくっつけたと聞いたが、現物が無くても失った翼を戻してもらうことは可能か?」
翼?と思っていたら、ヒスイが説明してくれた。
『竜人族は、元々羽を持っている有翼人種なんだよ、彼は試練の為にエルメダ様に翼を取られたのさ』
『試練?』
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『それって戻して良いの?』
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神の座だからそれ位普通なのかもしれないが、理解できないやり方だと思った。グアーラと会ったのは何かの縁なんだろう彼の望みを叶えるか。
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「これで大丈夫です?」
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「すまんすまん、さっそく外に行ってくる!」
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はぁ、自分が連れていくか、治療も済んでるし、女の子も時期に目を覚ますはずだけど、その時扉をノックされた。
「はい」
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それを聞きに来たのか?
「まぁそうですね」
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「はい、彼女を任せてもいいです?」
知らない自分が連れていくよりは、この街の人に預けた方が良いだろうと思いお願いした。
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