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短篇『朝日と共に消えゆく小説』
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前置き
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
十代にこんな事書いてた私。
今の私には前文も続きも書けません___
◇◇◇ ◇◇◇
___彼女が乗り込み僕はキーを差し回した。 いつもに無く調子良くエンジンが掛かってくれる。
一番近い浜を目指し高速に乗る。
カーブを二つ曲がったところで、バックミラーに後続車のライトを確認した。
2台ついて来る。 奴らの車種だ。
少し加速すると向こうも、それに併せる様に加速する。 どうやら気付かれることは承知らしい。
「事故るのも馬鹿らしい」 僕はアクセルを緩めた。
高速を降り海沿いの道路に出た。 街頭も少なく人影もない。
200mおきに、コカコーラの看板が電灯に照らされている。
深夜営業するストアーが目に入って、その駐車場に車を停めた。
彼女がストッキングとハムか何か、口にあう物を買いたいと言ったからだ。
店に中に入ると崩れた帽子を被った、細った中年男が愛想よく出迎えた。
プラスチックのカゴを渡されて店内を見渡す。 奥に冷蔵食品が陳列されていた。
その前に行き、缶ビール数本とスライスハムの一番やらしげな色のを手に取り、カゴに放り込んだ。
選んだストッキングを手にして、近づく彼女が小さく叫んだ。 「グリコのも置いてあるのね!」
こんな鄙びた場所で、深夜に訪れる客など皆無なのだろう。 しかも若い女の客など。
店員はしきりに彼女に話し掛けていた。
それを横目にスキンの小箱を一つ腰に突っ込み、店員を呼び清算して店を出た。
暗がりから僕らに向け声がした。
「いつの間に……」
奴らだ。
僕を自分達の車の方へと呼ぶ。
奴らの車は、僕の車と離れた駐車場の端に潜むように停まっていて、数人がそれに別れて乗り込んでいる――ガンメタのクラウンと白いソアラ――。
(チッ!派手な車で乗り着けやがって)
彼女にキーを渡し、先に車に戻るよう言った。
◇◇◇
「連れの女の子達を店に置いてきぼりにして、どうしたの?」
「あの女たちは連れじゃない」
(こんな所まで追ってきて、そんなことを確かめたかったわけではあるまい)
「一緒に店に入って来てたじゃん。連れて来てたには間違いないだろう」
「あいつらにお願いされて。店まで付き添っただけだ」
「アレレ?お願いされちゃったのは、店にいる間だけじゃないクセに~。なのにタダの女友達だとでもいうワケ?」
確かに、あの内の一人に部屋へ来ないかと誘われていたが、約束も何もしてない。 後腐れのことを考えると行く気にはならない。 ケバい女ほど分をわきまえず人前で恋人気取りしたがる。鬱陶しい、と別れる段になれば必ず口汚く騒ぎ立て、尾ヒレをつけて言い触らす。今晩のようにな。
「あれは店の客だ。まだ飲みたい、つったから一緒しただけ。後は関係ない」
「冷たいね~。モテる男は違うよな」
「女達が『飲み逃げされた』ってブースカ言ってたぜ」
「おまけに俺達の狙い目まで持って行かれちゃ、敵わんよな」
やっと本題か。
「彼女誘うなら誘えばいいさ、但し今は駄目だ。今は僕の連れだから」
そう言い残し、煩い奴らには背を向けた。
「じゃあさぁ、後ならいいんだなぁ、ボクちゃ~ん」
言い放つ声が後ろで響いた。
車に戻ると彼女が、テープを僕が選んであったのと入れ換えていた。『稲垣潤一』だ。
「このヒト好きなの。ドライブする時にはこの曲があう」
「いいよ、好きなの聴いてくれれば」
話していた事が聞こえ無かったのか、若しくは察しているのか、彼女は何も聞かない。
数十分走らせた後、目的地に近い港まで来た。
数分アイドリングのままにして、ターボエンジンを落ち着かせ、切る。
「アイスコーヒー飲みたい」
「ビールは?」
「それは後の楽しみに置いておくの」
「来る途中に販売機あったな、買ってくるわ」
車の外は静かだ。
波が直ぐ足元のコンクリートを舐める音がするだけで、他に何も聞こえない。
自販機まで車で戻っても良かったが、僕は歩いてそこまで行った。 奴らがついて来ている筈だろうからそれを確認しようと考えたからだ。
だが目を凝らしても辺りには見えない。
「流石に諦めたか」 安堵したのは間違いだった。
◇◇◇
缶コーヒーを両手に戻ると、奴らの内の二人が彼女と話していた。
一人は運転席の窓から頭を突っ込む様に、もう一人は腕を組みボンネットに乗っかからんばかりに凭れ、媚びた笑みを浮かべている。
「(忌ま忌ましい小蝿たち)車に気安く触るな」
僕が戻って来たことに気付くと、二人は彼女に何かを呟き、車から離れ消えた。 『じゃぁ後でね』 そう言ったように思う。
「俺が来ちゃマズかった?」
彼女を見ずに缶だけを左に遣る。
「貴方『俺の後なら誘いを掛けて良い』とおっしゃったの?」
促すように両手を差し出し、僕が寄こした缶の下方に広げて言った彼女の言葉に、少し焦った。
(奴ら彼女に何を喋った……ニュアンスで幾らでも湾曲させられるからな)
「『俺の後』なんて言わないよ、『僕の後』と言ったんだ。それで?……OKしたの?」
彼女が両手でそれを受け留めるのを確かめるついでに視線を上げ、目を見、そう返した。
「ええ、まあ。あの店で会う約束をしたわ。後で送って下さる?」
僕はエンジンを掛けようとしたが潮風に冷えたのか、湿ったマッチみたいに上手く点かずキュルキュルとセルが空回りする。 それが僕を余計に苛つかせるのだ。
「ん……いいよ。後でね……」
◇◇◇
車を動かすのは止めにして、前方に見える雲の行方を暫く目で追い、気持ちを落ち着かせ横を窺うかがった。
彼女も黙ったまま窓の向こうを見ていた。
瞬きもせずに。
綺麗に長い睫毛がウエーブしている。
闇の中、拗ねた頬の産毛が浮かび上がる。
大人びた外見とは遠いそのあどけなさ。 実際の年齢はもう少し幼いのかも知れない。 これは、抱き竦めたい、そう思わせる横顔だ。
「これからどうしたい?」
穏やかにそう訊くと
「まず……貴方との約束を……守りたい」
ゆっくり何かを確かめる様に彼女が答えた。
「この下は砂浜に通じてる。少し歩こうか」
「そうね折角来たのだもの」
僕は後部席から大判のビーチタオルを掴み、ドアポケットに移していた小箱をズボンのポケットに捩込んで車を降り、急いで助手席に廻り、ドアを開け、彼女の降りるのを待つ。
スラリとして程よく筋がついた脚が短すぎないスカートからしなやかに動き、砂利っぽいアスファルトに降り立つ。
波が打ち寄せる浜辺に降りるには、堤防を下らなければならない。 ヒールの高い靴を履いた彼女は自然、俺の腕に扶けを求め、しな垂れかかって来る。
ストレートの長い髪が僕の胸と背中を交互に擽る。
その度にシャンプーの匂いと、日向の匂いが混ざった香りがする。
何故かとても挑発的に思えた。
◇◇◇
砂浜に降り立ち打ち上げられたガラクタを越え、なだらかに調った場所を選びビーチタオルを広げ、そこへ彼女を促し座らせる。
彼女の額に軽くキスし、髪に指を差し入れて掻き上げながら瞼に鼻筋に頬に下ろしてゆく。
唇まで辿り着いて、ゆっくりとタオルの上に押し倒した。
彼女の手は僕の背中に回され、体重を預けてくる。
波の音を縫うように客船の霧笛が聞こえていた。
糸の様な細い月が、掌に吸い付く膚と湿った瞳を、妬ましげに照らしていたのが印象的だった。
甘い時を過ごし車に戻ると彼女が尋ねてきた。
「砂と潮の匂いを落とさなきゃ。貴方の部屋にシャワー付いてる?」
僕は笑みで返した。
車を靄の中、滑らせる。
◇◇◇
市内のフランス料理店で朝食を兼ねたランチをたっぷり摂った。
彼女は名を麻美と言った。
麻美は、この店は趣味が良いと喜んだ。
決して格式張ってはいないが、一流ホテルのロビー並には感じさせるだろう。 目に留まる何処も上質で、あっさりとした装飾が為されている。
二人が座る藤製の、この包み込むような背もたれの椅子も麻美の称賛に値する物であった。
(アキとこの前に行ったあの店は料理もそうだったけれど店員の応対もなにもかもが最低だったわ…………)
麻美は三日前に友人と訪れた、三流のイタリア料理専門店の事を思い浮かべながら、前菜の軟らかな鴨肉を口に運んでいた。
(この店は覚えて置いても良さそうね、ここに連れて来ればママも喜ぶかしら)
母親の誕生日を二ヶ月先に控えていることを思い出し、プレゼントは何にしようか、と麻美は考え始めた。
彼のリゾートハウスに着いたのはそれから2時間後。
若い彼の資産にしては造りといい、又、マンションを囲む辺りの造形も良く、芝生も丁寧に刈られていて文句の付けようがないリッチでシックな外観。
(本当に彼の持ち物なの?)
「乗っている車からは想像出来ない!驚いたわ」
麻美の言葉に応えるように慣れた手つきで二重になった鍵を外し、孝男たかおは麻美を中へ招き入れた。
◇◇◇
手早くシャワーをした後はずっと抱き合った。
孝男の女みたいな指がありとあらゆる箇所を滑る。
柔らかな唇で切ない所を触れ含み、小鳥の様に啄んでくる。
それとは裏腹に舌をねっとり粘り着くようにうねらせ動かし、丘の上に熱い嵐を喚よばせ、窪くぼみの中に螺旋を描かせて狂おしい喜びを送り込んでくる。
そのものは1ミリの隙間も無く永く内側にビートを刻み続け、麻美は髪の先から足の小指にまでも全てに逝き亘らせ、撥ね躍らせた。
(知り合ったばかりなのに……どうしたんだろ私……)
躯からだの隅々までフィットする感覚に何度も浸りながら思った。
そして時間が過ぎてゆくのが口惜しい、と思える程に何度も貪りあった。
波の音が聞こえている。
ひとしきり抱き合った後はずっと互いの話をしていた。
父親不在で育ったのが共通項。 それ以外は全く違った。 彼女が見た目を背伸びしてるのが分かった。
(いや背伸びしてるのは僕も同じか)
「辛いよね」
そう言った彼女の表情には嘘や同情は無かった。
◇◇◇
マンションの下から聞こえる走行音はすっかりと途絶えた。
彼女が言うので照明は全部落としたままにしていて、部屋は闇に覆われている。
開け放した窓からは月の出ていない中信号の点滅が、テラスに反射する辺りだけがぼんやりと明るい。
窓際に置かれている椰子の葉影が、ユラユラと躍るように揺れていて可笑しい。
あれだけ動いて腹が空かない自分も可笑しいのだが。
リゾート街を流れて来る柔らかい風が、熱を持ったままの膚に心地快さを与えてくれている。
麻美は冷蔵庫から取り出した缶ビールを両手に持ち、こちらに戻ってきた
二本とも詮を開けているのか、両方に口づけしながら歩いて来る彼女は生まれままの姿だ。
僕には言い表せない程に綺麗だ。
ベッドの脇にサイドテーブルに一本置き、僕の足元に腰掛けた。
テーブルに置かれた缶は直ぐに細かい水滴を帯びる。 それをすめらかな麻美の肢体に魅入られながら、半分を一気に流し込んだ。
部屋に入ってすぐに放り込んでおいたので、キンキンに冷えていて喉に嬉しい。
◇◇◇
窓から射した陽に額を撫でられて僕は目が覚めた。 すっかり日も高くなっている。
あの後も絨毯の上で長い時間ジャレ合って、そのまま眠りに入ったらしい。
僕はまどろみの中、一昨日の夜から今朝まで有ったことを思い出していた。
(最高の相手に巡り逢えた)
(離したくは無い)
(結婚でも申し込もうか……まだ若い彼女にOKはして貰えるか)
僕の感覚は昨夜の出来事を生々しく再現する。
(彼女の声と 手の中で感じ取った 形の良い膨らみ 腰に絡めてきたしなやかな脚 そして……)
僕はふと彼女の気配がしないことに気付いた。
嫌な胸騒ぎを覚えて跳び起きた。
カウンターの上に置かれた英字新聞にサインペンで走り書きが記してある。
『楽しかったまた会おうね私の部屋のダイヤル〇〇〇……電話して』
すぐに掛けて見たが、まだ帰ってはいないのかコードの向こうで呼び出しが鳴り続けていた___
◇◇◇
子供の様に眠る孝男を起こさないよう部屋を出た後、約束通りに例の店にタクシーで戻り、その代金を偉そぶる男に払わせ、後は面白くもない話に耳を貸し素っ気なく相槌を打ち、鼻持ち為らない女を私は演じている。
最初から費やす時間が勿体なく感じていた。 普段ならこんな輩は相手にしないけれど、あの時は孝男に苛立ちを覚え、ついしてしまった約束。 しかし約束は守らなければいけないもの、だから約束の通り来てあげた。
どうしても帰して貰えそうにないので、中でもひ弱なパシリっぽい男をエスコート役として選んだ。
「二人で抜けましょうよ」
そう唆し、その男の先輩が所有するというセドリックに乗った。
◇◇◇◇
出鱈目の電話番号を教え家の近くまで送らせてバイバイするつもりだった。
その車内で、そうミルクセーキ、それを勧められてからだ。 後ろからのし掛かるような睡魔に襲われ……
抱えられ…… 多分入ったのはモーテル。
後ろから、いない筈の男達も入って来てベッドに押し倒された。
(ナゼ?どうして?イヤだ、イヤだって!やめて!)
抵抗しようとしても体がいうこと利かなくて、呂律も回らなくて、どうしようもなく泣き喚いたら口に何か詰められ、脅された。
「殺すぞ」
されるようにするしか無かった。
ひと通りノっかられて虚脱状態の私に、最初にノっかったパシリが何かを持って寄って来た。
「マワシは最初にヤッた奴が一番罪が重いんだって」
何を怯えてるのだろ?
皆同じでしょう?
最初も最後も無く皆同じことをしたのじゃない?
解放してくれるよう懇願した。『これを飲んだら助けてやれる』とコップに入った液体を口に運ばれた。 飲んだら『風呂に入ってカラダ洗って来い』とも言われた。
薬は飲むけれど硝子張りの浴室に入るのは拒んだ。
私は見世物じゃない。
そんなの嫌だ!
◇◇◇
孝男と過ごした昨日を思い出そうと試みたが混乱している脳ではそれもうまくいかない。
細切れにされた場面が浮かび頭をチカチカさせては渦を巻いて消えてゆく。
麻美はもう何がなんだか分からなく為っていた。
とにかく疲れている事だけは確かなのだが体の感覚は鈍い。
霞がかっていた消したい記憶が徐々に形を成してくる。
シャワーを浴びろ浴びないの押し問答するうちに空にしたコップが歪みだす。
同時に天井も回り出した。
怯えてる私を数人が囲み笑いながら見下ろす。
前歯の無い男が口を吸ってきた。
間抜けな顔で鼻息が荒い。
ヤニ臭さが気持ち悪くて唾を吐いてやった。
男はそれごと啜って飲み込む。
自らが発散する粉っぽいトワレーと体臭が雑ざるニオイを嗅ぎながら、徐々に自分が変体していくのを実感していた。
原色の絵の具が無造作に混ぜられ穴という穴から流れ出しベッタリと張り付いて剥がれなくなるような恐怖感
全身が総毛立ち空恐ろしい色に変わっていく
抗おうすると息苦しい
息を吸うには心まで家畜に堕ちてしまわなければいけない感じ
まだ少し残る人としての誇りが涙を留めどなく滴り落させた
__が、それすら長くは保っていられないのだった。
時々に眠気が襲い、寝息とも云えぬ音をたて始める自分なのだが、意識は冴えている。意識ではなく感覚が鋭敏になっていて、それが不快な方へと傾いて無視できなくしているのだ。
次々と勝手に噴き出る汗が、小さな粒になっては肌を滑り落ちていく。
暑いのか寒いのかさえも判断できない。
相互にそれが襲ってくるからだ。
化学繊維のシーツが躯に纏わり付き、それが不快にさせる。
自分は豆電球の下に、服を脱がされた状態で俯せになっていることが、解ってきた。
微妙に吐き気もする。 吐いても誰も気に留めないのだろうけど……。
◇◇◇
記憶の断片を繋ぐ作業をしていると『いい年をぶら下げてシンナーから抜けられない』と話していた男が近づいてきた。
口に含んだ生あったかいビールと一緒に何かを、また流し込んで来た。
『もう拒絶する気力は残ってないわ』 そう麻美は心で呟いた。
「どうしたい?」
いつの間にか傍らに孝男が座っていて、孝男は吸ってはいなかった筈の煙草を美味しそうに吹かし、そう尋ねてきた。
麻美は幻想を見ている。幻想の孝男に答える。孝男ならここに居ていい。孝男だから安心だ。孝男は……孝男は……そこに居た?
「変な夢を見たの。ちょっとスケベな」
その口から抜き取った煙草少し吸い込む。
普通とは違う味がした。
もう一人の孝男が臍の下から見上げている。
指だけを粗く使い焦らそうとしている様だ。
面倒だけど麻美は派手な演技で返して見せた。
途端にカラダが反転させられインサートされ、同時に内臓をつたい這い上がってきた、軋きしみと気味悪さとが脳天を掻き回す。えもいえぬ恐怖に眼を見開いた。孝男は、孝男は、いなくなった、いなくなってる、オマエらは誰?
頭の隅っこで誰かが叫ぶ 『助けてぇ誰でもいい此処から出してぇお願いぃ……助け……てぇ……』
「んぅおーーーー!」
私は喉が破けんばかりに叫んだ。
自分の全身にへばり付いていたモノが、カラダを離す男どもと一緒に剥がれ、私を解放する!
「助けて、孝男ーー!」
《何故書いたのか忘れてしまった『仮想のストーリー』未完のまま、完》
◇◇◇ ◇◇◇
後書き
これを書いた年と日付は分りません。
便箋に書きなぐる様に綴っており、そこには普通は記す筈の作成日が有りませんでした。
その文章の上段には友人に宛てた手紙の下書きが有ったので、そこから推測するに高校生辺りだろうか。
それをストーリーはそのままに所々修正・追記しました。 なので敢えて未完のまま終わらせています。
どうしてこんな事を書いたのか今となっては全く思い出せませんが。
念のため、私の実生活と何等関係の無い内容です。
この頃は勿論の事、この後から今に至る間の薬物使用は皆無です。
周りの人間にも居ません。
それを煽るものではありませんし非難するものでもありませんので、悪しからず。
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
↑という事です。
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
十代にこんな事書いてた私。
今の私には前文も続きも書けません___
◇◇◇ ◇◇◇
___彼女が乗り込み僕はキーを差し回した。 いつもに無く調子良くエンジンが掛かってくれる。
一番近い浜を目指し高速に乗る。
カーブを二つ曲がったところで、バックミラーに後続車のライトを確認した。
2台ついて来る。 奴らの車種だ。
少し加速すると向こうも、それに併せる様に加速する。 どうやら気付かれることは承知らしい。
「事故るのも馬鹿らしい」 僕はアクセルを緩めた。
高速を降り海沿いの道路に出た。 街頭も少なく人影もない。
200mおきに、コカコーラの看板が電灯に照らされている。
深夜営業するストアーが目に入って、その駐車場に車を停めた。
彼女がストッキングとハムか何か、口にあう物を買いたいと言ったからだ。
店に中に入ると崩れた帽子を被った、細った中年男が愛想よく出迎えた。
プラスチックのカゴを渡されて店内を見渡す。 奥に冷蔵食品が陳列されていた。
その前に行き、缶ビール数本とスライスハムの一番やらしげな色のを手に取り、カゴに放り込んだ。
選んだストッキングを手にして、近づく彼女が小さく叫んだ。 「グリコのも置いてあるのね!」
こんな鄙びた場所で、深夜に訪れる客など皆無なのだろう。 しかも若い女の客など。
店員はしきりに彼女に話し掛けていた。
それを横目にスキンの小箱を一つ腰に突っ込み、店員を呼び清算して店を出た。
暗がりから僕らに向け声がした。
「いつの間に……」
奴らだ。
僕を自分達の車の方へと呼ぶ。
奴らの車は、僕の車と離れた駐車場の端に潜むように停まっていて、数人がそれに別れて乗り込んでいる――ガンメタのクラウンと白いソアラ――。
(チッ!派手な車で乗り着けやがって)
彼女にキーを渡し、先に車に戻るよう言った。
◇◇◇
「連れの女の子達を店に置いてきぼりにして、どうしたの?」
「あの女たちは連れじゃない」
(こんな所まで追ってきて、そんなことを確かめたかったわけではあるまい)
「一緒に店に入って来てたじゃん。連れて来てたには間違いないだろう」
「あいつらにお願いされて。店まで付き添っただけだ」
「アレレ?お願いされちゃったのは、店にいる間だけじゃないクセに~。なのにタダの女友達だとでもいうワケ?」
確かに、あの内の一人に部屋へ来ないかと誘われていたが、約束も何もしてない。 後腐れのことを考えると行く気にはならない。 ケバい女ほど分をわきまえず人前で恋人気取りしたがる。鬱陶しい、と別れる段になれば必ず口汚く騒ぎ立て、尾ヒレをつけて言い触らす。今晩のようにな。
「あれは店の客だ。まだ飲みたい、つったから一緒しただけ。後は関係ない」
「冷たいね~。モテる男は違うよな」
「女達が『飲み逃げされた』ってブースカ言ってたぜ」
「おまけに俺達の狙い目まで持って行かれちゃ、敵わんよな」
やっと本題か。
「彼女誘うなら誘えばいいさ、但し今は駄目だ。今は僕の連れだから」
そう言い残し、煩い奴らには背を向けた。
「じゃあさぁ、後ならいいんだなぁ、ボクちゃ~ん」
言い放つ声が後ろで響いた。
車に戻ると彼女が、テープを僕が選んであったのと入れ換えていた。『稲垣潤一』だ。
「このヒト好きなの。ドライブする時にはこの曲があう」
「いいよ、好きなの聴いてくれれば」
話していた事が聞こえ無かったのか、若しくは察しているのか、彼女は何も聞かない。
数十分走らせた後、目的地に近い港まで来た。
数分アイドリングのままにして、ターボエンジンを落ち着かせ、切る。
「アイスコーヒー飲みたい」
「ビールは?」
「それは後の楽しみに置いておくの」
「来る途中に販売機あったな、買ってくるわ」
車の外は静かだ。
波が直ぐ足元のコンクリートを舐める音がするだけで、他に何も聞こえない。
自販機まで車で戻っても良かったが、僕は歩いてそこまで行った。 奴らがついて来ている筈だろうからそれを確認しようと考えたからだ。
だが目を凝らしても辺りには見えない。
「流石に諦めたか」 安堵したのは間違いだった。
◇◇◇
缶コーヒーを両手に戻ると、奴らの内の二人が彼女と話していた。
一人は運転席の窓から頭を突っ込む様に、もう一人は腕を組みボンネットに乗っかからんばかりに凭れ、媚びた笑みを浮かべている。
「(忌ま忌ましい小蝿たち)車に気安く触るな」
僕が戻って来たことに気付くと、二人は彼女に何かを呟き、車から離れ消えた。 『じゃぁ後でね』 そう言ったように思う。
「俺が来ちゃマズかった?」
彼女を見ずに缶だけを左に遣る。
「貴方『俺の後なら誘いを掛けて良い』とおっしゃったの?」
促すように両手を差し出し、僕が寄こした缶の下方に広げて言った彼女の言葉に、少し焦った。
(奴ら彼女に何を喋った……ニュアンスで幾らでも湾曲させられるからな)
「『俺の後』なんて言わないよ、『僕の後』と言ったんだ。それで?……OKしたの?」
彼女が両手でそれを受け留めるのを確かめるついでに視線を上げ、目を見、そう返した。
「ええ、まあ。あの店で会う約束をしたわ。後で送って下さる?」
僕はエンジンを掛けようとしたが潮風に冷えたのか、湿ったマッチみたいに上手く点かずキュルキュルとセルが空回りする。 それが僕を余計に苛つかせるのだ。
「ん……いいよ。後でね……」
◇◇◇
車を動かすのは止めにして、前方に見える雲の行方を暫く目で追い、気持ちを落ち着かせ横を窺うかがった。
彼女も黙ったまま窓の向こうを見ていた。
瞬きもせずに。
綺麗に長い睫毛がウエーブしている。
闇の中、拗ねた頬の産毛が浮かび上がる。
大人びた外見とは遠いそのあどけなさ。 実際の年齢はもう少し幼いのかも知れない。 これは、抱き竦めたい、そう思わせる横顔だ。
「これからどうしたい?」
穏やかにそう訊くと
「まず……貴方との約束を……守りたい」
ゆっくり何かを確かめる様に彼女が答えた。
「この下は砂浜に通じてる。少し歩こうか」
「そうね折角来たのだもの」
僕は後部席から大判のビーチタオルを掴み、ドアポケットに移していた小箱をズボンのポケットに捩込んで車を降り、急いで助手席に廻り、ドアを開け、彼女の降りるのを待つ。
スラリとして程よく筋がついた脚が短すぎないスカートからしなやかに動き、砂利っぽいアスファルトに降り立つ。
波が打ち寄せる浜辺に降りるには、堤防を下らなければならない。 ヒールの高い靴を履いた彼女は自然、俺の腕に扶けを求め、しな垂れかかって来る。
ストレートの長い髪が僕の胸と背中を交互に擽る。
その度にシャンプーの匂いと、日向の匂いが混ざった香りがする。
何故かとても挑発的に思えた。
◇◇◇
砂浜に降り立ち打ち上げられたガラクタを越え、なだらかに調った場所を選びビーチタオルを広げ、そこへ彼女を促し座らせる。
彼女の額に軽くキスし、髪に指を差し入れて掻き上げながら瞼に鼻筋に頬に下ろしてゆく。
唇まで辿り着いて、ゆっくりとタオルの上に押し倒した。
彼女の手は僕の背中に回され、体重を預けてくる。
波の音を縫うように客船の霧笛が聞こえていた。
糸の様な細い月が、掌に吸い付く膚と湿った瞳を、妬ましげに照らしていたのが印象的だった。
甘い時を過ごし車に戻ると彼女が尋ねてきた。
「砂と潮の匂いを落とさなきゃ。貴方の部屋にシャワー付いてる?」
僕は笑みで返した。
車を靄の中、滑らせる。
◇◇◇
市内のフランス料理店で朝食を兼ねたランチをたっぷり摂った。
彼女は名を麻美と言った。
麻美は、この店は趣味が良いと喜んだ。
決して格式張ってはいないが、一流ホテルのロビー並には感じさせるだろう。 目に留まる何処も上質で、あっさりとした装飾が為されている。
二人が座る藤製の、この包み込むような背もたれの椅子も麻美の称賛に値する物であった。
(アキとこの前に行ったあの店は料理もそうだったけれど店員の応対もなにもかもが最低だったわ…………)
麻美は三日前に友人と訪れた、三流のイタリア料理専門店の事を思い浮かべながら、前菜の軟らかな鴨肉を口に運んでいた。
(この店は覚えて置いても良さそうね、ここに連れて来ればママも喜ぶかしら)
母親の誕生日を二ヶ月先に控えていることを思い出し、プレゼントは何にしようか、と麻美は考え始めた。
彼のリゾートハウスに着いたのはそれから2時間後。
若い彼の資産にしては造りといい、又、マンションを囲む辺りの造形も良く、芝生も丁寧に刈られていて文句の付けようがないリッチでシックな外観。
(本当に彼の持ち物なの?)
「乗っている車からは想像出来ない!驚いたわ」
麻美の言葉に応えるように慣れた手つきで二重になった鍵を外し、孝男たかおは麻美を中へ招き入れた。
◇◇◇
手早くシャワーをした後はずっと抱き合った。
孝男の女みたいな指がありとあらゆる箇所を滑る。
柔らかな唇で切ない所を触れ含み、小鳥の様に啄んでくる。
それとは裏腹に舌をねっとり粘り着くようにうねらせ動かし、丘の上に熱い嵐を喚よばせ、窪くぼみの中に螺旋を描かせて狂おしい喜びを送り込んでくる。
そのものは1ミリの隙間も無く永く内側にビートを刻み続け、麻美は髪の先から足の小指にまでも全てに逝き亘らせ、撥ね躍らせた。
(知り合ったばかりなのに……どうしたんだろ私……)
躯からだの隅々までフィットする感覚に何度も浸りながら思った。
そして時間が過ぎてゆくのが口惜しい、と思える程に何度も貪りあった。
波の音が聞こえている。
ひとしきり抱き合った後はずっと互いの話をしていた。
父親不在で育ったのが共通項。 それ以外は全く違った。 彼女が見た目を背伸びしてるのが分かった。
(いや背伸びしてるのは僕も同じか)
「辛いよね」
そう言った彼女の表情には嘘や同情は無かった。
◇◇◇
マンションの下から聞こえる走行音はすっかりと途絶えた。
彼女が言うので照明は全部落としたままにしていて、部屋は闇に覆われている。
開け放した窓からは月の出ていない中信号の点滅が、テラスに反射する辺りだけがぼんやりと明るい。
窓際に置かれている椰子の葉影が、ユラユラと躍るように揺れていて可笑しい。
あれだけ動いて腹が空かない自分も可笑しいのだが。
リゾート街を流れて来る柔らかい風が、熱を持ったままの膚に心地快さを与えてくれている。
麻美は冷蔵庫から取り出した缶ビールを両手に持ち、こちらに戻ってきた
二本とも詮を開けているのか、両方に口づけしながら歩いて来る彼女は生まれままの姿だ。
僕には言い表せない程に綺麗だ。
ベッドの脇にサイドテーブルに一本置き、僕の足元に腰掛けた。
テーブルに置かれた缶は直ぐに細かい水滴を帯びる。 それをすめらかな麻美の肢体に魅入られながら、半分を一気に流し込んだ。
部屋に入ってすぐに放り込んでおいたので、キンキンに冷えていて喉に嬉しい。
◇◇◇
窓から射した陽に額を撫でられて僕は目が覚めた。 すっかり日も高くなっている。
あの後も絨毯の上で長い時間ジャレ合って、そのまま眠りに入ったらしい。
僕はまどろみの中、一昨日の夜から今朝まで有ったことを思い出していた。
(最高の相手に巡り逢えた)
(離したくは無い)
(結婚でも申し込もうか……まだ若い彼女にOKはして貰えるか)
僕の感覚は昨夜の出来事を生々しく再現する。
(彼女の声と 手の中で感じ取った 形の良い膨らみ 腰に絡めてきたしなやかな脚 そして……)
僕はふと彼女の気配がしないことに気付いた。
嫌な胸騒ぎを覚えて跳び起きた。
カウンターの上に置かれた英字新聞にサインペンで走り書きが記してある。
『楽しかったまた会おうね私の部屋のダイヤル〇〇〇……電話して』
すぐに掛けて見たが、まだ帰ってはいないのかコードの向こうで呼び出しが鳴り続けていた___
◇◇◇
子供の様に眠る孝男を起こさないよう部屋を出た後、約束通りに例の店にタクシーで戻り、その代金を偉そぶる男に払わせ、後は面白くもない話に耳を貸し素っ気なく相槌を打ち、鼻持ち為らない女を私は演じている。
最初から費やす時間が勿体なく感じていた。 普段ならこんな輩は相手にしないけれど、あの時は孝男に苛立ちを覚え、ついしてしまった約束。 しかし約束は守らなければいけないもの、だから約束の通り来てあげた。
どうしても帰して貰えそうにないので、中でもひ弱なパシリっぽい男をエスコート役として選んだ。
「二人で抜けましょうよ」
そう唆し、その男の先輩が所有するというセドリックに乗った。
◇◇◇◇
出鱈目の電話番号を教え家の近くまで送らせてバイバイするつもりだった。
その車内で、そうミルクセーキ、それを勧められてからだ。 後ろからのし掛かるような睡魔に襲われ……
抱えられ…… 多分入ったのはモーテル。
後ろから、いない筈の男達も入って来てベッドに押し倒された。
(ナゼ?どうして?イヤだ、イヤだって!やめて!)
抵抗しようとしても体がいうこと利かなくて、呂律も回らなくて、どうしようもなく泣き喚いたら口に何か詰められ、脅された。
「殺すぞ」
されるようにするしか無かった。
ひと通りノっかられて虚脱状態の私に、最初にノっかったパシリが何かを持って寄って来た。
「マワシは最初にヤッた奴が一番罪が重いんだって」
何を怯えてるのだろ?
皆同じでしょう?
最初も最後も無く皆同じことをしたのじゃない?
解放してくれるよう懇願した。『これを飲んだら助けてやれる』とコップに入った液体を口に運ばれた。 飲んだら『風呂に入ってカラダ洗って来い』とも言われた。
薬は飲むけれど硝子張りの浴室に入るのは拒んだ。
私は見世物じゃない。
そんなの嫌だ!
◇◇◇
孝男と過ごした昨日を思い出そうと試みたが混乱している脳ではそれもうまくいかない。
細切れにされた場面が浮かび頭をチカチカさせては渦を巻いて消えてゆく。
麻美はもう何がなんだか分からなく為っていた。
とにかく疲れている事だけは確かなのだが体の感覚は鈍い。
霞がかっていた消したい記憶が徐々に形を成してくる。
シャワーを浴びろ浴びないの押し問答するうちに空にしたコップが歪みだす。
同時に天井も回り出した。
怯えてる私を数人が囲み笑いながら見下ろす。
前歯の無い男が口を吸ってきた。
間抜けな顔で鼻息が荒い。
ヤニ臭さが気持ち悪くて唾を吐いてやった。
男はそれごと啜って飲み込む。
自らが発散する粉っぽいトワレーと体臭が雑ざるニオイを嗅ぎながら、徐々に自分が変体していくのを実感していた。
原色の絵の具が無造作に混ぜられ穴という穴から流れ出しベッタリと張り付いて剥がれなくなるような恐怖感
全身が総毛立ち空恐ろしい色に変わっていく
抗おうすると息苦しい
息を吸うには心まで家畜に堕ちてしまわなければいけない感じ
まだ少し残る人としての誇りが涙を留めどなく滴り落させた
__が、それすら長くは保っていられないのだった。
時々に眠気が襲い、寝息とも云えぬ音をたて始める自分なのだが、意識は冴えている。意識ではなく感覚が鋭敏になっていて、それが不快な方へと傾いて無視できなくしているのだ。
次々と勝手に噴き出る汗が、小さな粒になっては肌を滑り落ちていく。
暑いのか寒いのかさえも判断できない。
相互にそれが襲ってくるからだ。
化学繊維のシーツが躯に纏わり付き、それが不快にさせる。
自分は豆電球の下に、服を脱がされた状態で俯せになっていることが、解ってきた。
微妙に吐き気もする。 吐いても誰も気に留めないのだろうけど……。
◇◇◇
記憶の断片を繋ぐ作業をしていると『いい年をぶら下げてシンナーから抜けられない』と話していた男が近づいてきた。
口に含んだ生あったかいビールと一緒に何かを、また流し込んで来た。
『もう拒絶する気力は残ってないわ』 そう麻美は心で呟いた。
「どうしたい?」
いつの間にか傍らに孝男が座っていて、孝男は吸ってはいなかった筈の煙草を美味しそうに吹かし、そう尋ねてきた。
麻美は幻想を見ている。幻想の孝男に答える。孝男ならここに居ていい。孝男だから安心だ。孝男は……孝男は……そこに居た?
「変な夢を見たの。ちょっとスケベな」
その口から抜き取った煙草少し吸い込む。
普通とは違う味がした。
もう一人の孝男が臍の下から見上げている。
指だけを粗く使い焦らそうとしている様だ。
面倒だけど麻美は派手な演技で返して見せた。
途端にカラダが反転させられインサートされ、同時に内臓をつたい這い上がってきた、軋きしみと気味悪さとが脳天を掻き回す。えもいえぬ恐怖に眼を見開いた。孝男は、孝男は、いなくなった、いなくなってる、オマエらは誰?
頭の隅っこで誰かが叫ぶ 『助けてぇ誰でもいい此処から出してぇお願いぃ……助け……てぇ……』
「んぅおーーーー!」
私は喉が破けんばかりに叫んだ。
自分の全身にへばり付いていたモノが、カラダを離す男どもと一緒に剥がれ、私を解放する!
「助けて、孝男ーー!」
《何故書いたのか忘れてしまった『仮想のストーリー』未完のまま、完》
◇◇◇ ◇◇◇
後書き
これを書いた年と日付は分りません。
便箋に書きなぐる様に綴っており、そこには普通は記す筈の作成日が有りませんでした。
その文章の上段には友人に宛てた手紙の下書きが有ったので、そこから推測するに高校生辺りだろうか。
それをストーリーはそのままに所々修正・追記しました。 なので敢えて未完のまま終わらせています。
どうしてこんな事を書いたのか今となっては全く思い出せませんが。
念のため、私の実生活と何等関係の無い内容です。
この頃は勿論の事、この後から今に至る間の薬物使用は皆無です。
周りの人間にも居ません。
それを煽るものではありませんし非難するものでもありませんので、悪しからず。
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
↑という事です。
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