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番外編
人気者兄!監獄パロネタ6(終)
しおりを挟む凌駕の腰が何度も自分の腰に当たって、奥へ無理矢理凌駕の性器を出し入れされる。
「っあ、ひぃぎ、んぐぅ、っあ」
唇を噛んで声を殺そうとすればするほど、より死にそうな自分の声が漏れ出た。
「相馬、唇噛んじゃダメって言ったでしょ」
凌賀は無理やり俺の上半身を抱き起こし、キスをしながら、言わば立ちバックの状態で挿入を繰り返す。じゅ、っじゅ、と言う唾液を啜られる音と、ぱんぱんという地肌がぶつかり合う音が交叉する。それに相まって、酸欠が程よい快楽を誘って、俺はより意識が現実から遠のいた。
夢、これは夢なのだ。そう思うと同時に、慣らされた身体は奥へ擦るよう強請ってくる。頭がだんだん真っ白となって浮上していく。
ほぼ、自分が自分じゃないような感じで俺は凌駕に身を委ねていた。
凌駕はキスに飽きたのか、口を離すと、俺から自身を引き抜いて体制を変える。そのまま一緒に凌駕は着ていた服を全て脱ぐ。
正面を向かされ、机の上に頭を支えながら倒されては、太ももを強く持ち上げられて、裸になった凌駕は性器を挿入してくる。
ずくん、と入ったのがわかると、身体に嫌なほど甘い刺激が痺れ渡って、俺の脳みそは気持ちよさだけで頭をいっぱいにさせた。
---しかし、それとは反対に、見さげてくる凌賀の顔と持ち上げられた足が見えては、俺はこの男に犯されているのだ、と思い返されて、改めて嫌な気持ちになる。
でも、それも一瞬で、甘い刺激に俺はすぐ絆された。
「っはぁ、んはっ、あ、ああ、ああっ」
「相馬、いいよ、そう…っはぁ。慣れてきたのかな?俺も気持ちいいよ」
相変わらず凌駕は恋人のように甘ったるくキスを繰り返す。俺も、もうそれに拒絶する気なんかなくなっていた。舌を突き出せば、凌駕はそれを興奮したように舐めしゃぶってくる。
ただ、身体にくる甘い痺れに身体を任せるだけ。
俺の性器はもう限界だった。
「あ、はぁ、ああっ、あ、で、でるっ…」
「いいよ、相馬。いっぱい射精してごらん」
そう言った凌駕がキスを煽ってきたので俺もそれに必死に縋り付く。
ただ、俺は快楽という波に乗せられ、凌駕だとか看守だとかわからず、しがみついた。
「ーーーっ!!」
密着した凌駕の性器が前立腺をゴリ、と擦った。
その瞬間、溜まっていたものが全て破裂したように熱く蕩けて吐き出される。
「あ、ああっ、あ…あ、~~ぁっ!!」
抱きついた凌駕と俺自身の腹の間で精液がぶちまけられる。ドクドクと性器は跳ね、濃く粘った白濁液が腹回りを汚していく。
生々しい暖かさと震える腰に自分が射精しているのだと認識させられた。
「っひぁ、はっ、はぁ、……」
「いっぱいよく出たね」
凌駕は言葉通り、よしよし、と髪を撫でる。
その間も俺の性器は打ち震え、凌駕の鍛えられた腹の間で俺は吐き出せるだけの精液を全て吐き出した。
「んっ、はっ、はっ、はぁ…」
干からびた犬の様に、身体全身で深呼吸する。まだ収まらない熱さと尻奥にある凌駕のものに快楽の誘惑は収まらない。
「相馬ぁ、気持ちよかったぁ?まだ、奥ぎゅうぎゅうに締め付けてるよ。偉いねぇ?もっと俺のちんこ欲しい?もっと奥ついて欲しい?」
子供を甘やかすように、だけども興奮しきって欲に流された声が甘く囁いてくる。
俺は呼吸に必死で、それをただ目を閉じて聞いていた。
「相馬、おいで」
ちゅっと顔面にリップ音を立ててキスをした凌駕は、フウフウ、と息をする俺の様子を無視して尻からそのまま抱き上げる。
落ちそうになって慌てて凌駕に抱きついては、まだ入っている凌駕の性器がズリズリと中で甘く擦れて、俺は弱く喘いだ。
正面から抱きついた俺をそのままおぶった凌駕はベッドの上へやってくる。
ゆっくりと俺を布団の上に押し倒しては、中を繋げたまま、腰を緩く動かす。
「ん、んんっ、んあっ」
「相馬、一緒に腰動いてるよ?ほんとに可愛いなぁ。俺たち身体の相性抜群だね」
そう言って、ちゅっちゅと乳首を舐める凌駕。気持ちいいという刺激はなかったが、舐められた暖かさに心地いいと思ってしまう。凌駕はぺろぺろと舌のみで乳首を弄りながら、上目遣いでこちらを見ては腰をゆっくりと前後に揺らす。
俺はその甘い余韻に酔いしれるほど、頭がだいぶイカれていた。
「んあっ、ああっ、ああっ…」
「相馬、可愛いよ。ほらキスして」
「ん、んむ、んんっ」
「んちゅ、っはぁ。ははっ、ははははっ!…相馬、もう俺たち『兄弟』だね?看守と囚人の仲を越えて、もはや兄弟だよね?ねえ、ほら、俺のことをお兄ちゃんって呼んでみて」
凌駕はさらに腰を強めて、興奮しきった様に甘く熱く息を何度も吐き出す。
(お兄ちゃん…?何を言ってるんだ)
そう思っても開いた口と脱力しきった身体は刺激に、喘いで、すぐ気持ちよさに包まれてしまう。
「あっ、あっ、ああっ」
「相馬、お兄ちゃんだよ?お兄ちゃん大好きって言ってごらん」
「あっ、んあっ、やぁ、はげ、しっ…あっ、ああ」
「相馬」
「あ、あ、まっ、て……!っ、く、おにいちゃ、あっ、お兄ちゃん、だめ、っ」
うわ言のようにお兄ちゃんお兄ちゃんと呟くと、凌駕のモノがさらに一段と大きくなった。
まだそんな余裕あったのか、と腰が軋み、顔が引き攣る。
それでも、擦れる凌駕の性器に俺は縋り付いて、体を揺さぶられる。
「相馬、お兄ちゃんの言うことだから聞けるよね?お前はここから逃げようなんて考ちゃだめだよ。脱獄なんて、言葉さえ考えるな。やっとお兄ちゃんに会えたんだ。これからは全部お兄ちゃんが面倒見てやるんだから、俺と一緒にいるよな?」
「あっ、ひぃ、ああっ、お兄ちゃ、あっもっとそこ…っ!」
「こら、相馬はすぐ返事しないな。はい、相馬お返事は?」
「あひっ、ヒィッ、んんんっ、……っは、はいっ、ああっ」
凌駕はいい子と呟いて、奥により性器を突いてくる。中に太い凌駕のものが擦れ、快楽は止まらない。
凌駕はただ笑ってこちらを見ていた。
---こんなの看守と囚人ではない。
相馬と凌駕。ただ2人だけの性行為だった。
「…全部相馬はお兄ちゃんのものだよ?」
凌駕は俺に覆い被さると、ストロークを長くつけ、奥深くに性器を埋め込む。
ドンッと今日一番奥深く中へ突かれると、俺は馬鹿みたいに喘いだ。
「あああっーーー!!」
「ね、ほら!相馬、お兄ちゃんの精子いっぱい飲めよっ」
「い、やっ、っは、あああっ」
大量の粘着液が腹の中へなだれ込む。無理やり流し込まれて、初めて胃の中が逆流するような感覚に、叫ばずにはいられない。
「ひっ、あああああ、や、熱いっ、熱っ」
「相馬。好き、好き、好き。お兄ちゃんの全部飲むんだよ、全部。相馬はお兄ちゃんの恋人でもあるもんね?」
お腹が膨れ上がっていくのがわかる。
快楽から飛んだその感覚は、俺の頭を何度もかち割るように叩き、この行為は異常なんだと何度も警告する。
しかし、警告したとしても、腹中は凌駕の精液で汚され、もう手遅れだ。
「あはっ、やば、止まらないなぁ…。相馬ぁ、もう一個のお口でも飲もっか?」
「っは…?」
そう言った凌駕は頭が冷えて冷静になった俺から大きな性器を引き抜き、俺の体に跨ると、口へ無理やり性器を突っ込んでくる。
「ほら、ごっくんしようね」
「ンンッ!!!」
凌駕の性器は口の中に全部入らないのに、凌駕はグイグイと押し込んでくる。
こんなとんでもなくでかいものが尻の奥へ入っていっていたかと思うと、心臓が冷えて仕方ない。
生臭くて、塩気の強い味が口内いっぱいに広がり、喉奥にあたっては身体が反射的に口の中のものを吐き出そうとする。
しかし、凌駕は浮いた顔で俺の頭を固定すると、また射精を始めた。
「ごぷっ、」
流れてくる、本物の精液に俺は身体が震える。味わったことのない味と鼻から駆け抜ける不快感が本当に気持ち悪くて仕方ない。
しかし、凌駕の射精は止まらないし、塞がれた口は外に逃げ場はない。
「お兄ちゃんの精子だよ。飲んで」
俺は拒否したくとも、溢れる口内は耐えきれず、そのまま凌駕の精液を喉奥に流し込むしかない。
苦い、苦い。不味くて、こんなもの飲めた気やしない。
しかし、生の精液をそのまま食道に流し込まれ、尻からも口から直接胃の中も全て凌駕の精子まみれになっていく。
凌駕にマーキングされたような、自分は凌駕のオモチャなのだと思い知らされた気がした。
「っはぁ…相馬、ちゃんとごっくんできた?お兄ちゃんのおちんちんまだ汚れてるでしょ?いっぱい舐めて綺麗にして?」
液が流れ込んでくることはなかったが、内頬や舌へ自身の性器を俺に擦り付けて、熱に溶かされた凌駕の顔が笑う。
未だに口に広がる凌駕の精子の味は顔を顰めるぐらいまずいが、抵抗せず言われるがまま、ただ凌駕の性器を舐めて吸って、しゃぶり尽くした。
「ん、ん…気持ちいいよ、相馬……。っはぁ、お掃除フェラもきちんとできたね、相馬は本当に偉い子」
兄にあやされる様に抱きしめられて、髪を撫でられる。
一方で身体全身の疲労や身体をこんなにまで痛ぶられたショックは俺を呆然とさせていた。
凌駕は恋人を労る様に甘ったるく戯れて、顔中にキスをしたり、地肌で抱きしめてくる。
「相馬、お兄ちゃんのこと大好きでしょ?」
凌駕はとんでもない見惚れる様な笑顔で笑っては、一方的にかつ無遠慮に俺の肌へ指を滑らす。
「相馬は今まで一人ぼっちで寂しかったから、お兄ちゃんと会えて嬉しいよね。離れてたぶん、たっぷり甘やかしてあげるね。お兄ちゃんが愛して愛して愛してあげるよ。だから相馬もお兄ちゃんをたっぷり愛してね?」
凌駕はハハハ、と笑いながら、俺の尻穴へ再度指を突っ込んでは、オモチャをいじる様に中を掻き回す。そして、自分の精液を指に絡めて、俺の体へ刷り込むように、ジクジクと内壁へなすりつけるのだった。
どこまでも追い詰めてくる凌駕に俺はただ無言で涙を流すしかない。
ここは地獄なのだろうか?そう問い詰めてしまう。いや。
……忘れていた、ここは『監獄』だ。
俺は囚人で、ここではただの奴隷。
看守というご主人達に犬として従わなければならない。
(……いや、そうなってたまるものか…。俺はここから絶対に逃げ出す、そして自分が無実であることを証明する)
俺はそう静かに決心して、眼を下ろした。
~終~
………………
追記:相馬と凌駕は本編通り実の兄弟です。しかし、凌駕しかその事実は知りません。なぜここへ相馬が運ばれたんでしょうね…。
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