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じわりじわり覆っていく甘い匂いと濃厚な圧は空の体を少し熱くさせる。
オメガだ。オメガが近くにいる。
しかも、この匂いは尋常じゃない、オメガが発情しているのだ。
うなじに触れていた和正がくぐもった声を出した。
和正は勢いよく空の体を突き放すと、自分の体を大きく抱えてしゃがみ込んだ。
一方飛ばされた空は全身で地面に倒れ込んでしまう。
空は鈍い痛みに耐えながらゆっくり体を起こす。その間にも濃厚なオメガのフェロモンは体を覆っていく。視線の先の和正はとても苦しそうに呼吸をし、体全身を震わせていた。それは、怯えや恐怖感の震えでない。狩りをする臨場態勢の震えだ。気負うするような和正の雰囲気に空も飲み込まれ、甘いオメガの匂いで体がおかしくなる。
じわりじわり汗が滲んだ。
オメガの甘ったるいフェロモンで体は緩く性的な欲を帯び始めているのに和正の強い雄の圧で空はうまく体が動かない。
力一杯自分の体を押さえつけていた和正だったが、耐えきれなくなったのか立ち上がった。
その瞬間、誰も通らなかったはずの空き教室の扉が勢いよく開いた。
「あれ、ここで何やってるんですか、先輩」
ニタリと蒼が微笑んだ。
和正も空も入り口に立つ蒼を呆然と見る。
いま、1番会いたくなかった。
蒼はこの異様な空間を見てただ笑っていた。笑っていたけど、彼の目は明らかに空を捉えて酷く怒っていた。
その隙に先程の濃さではないオメガのフェロモンがぶちまかれた。和正は弾かれたように教室から出て行ってしまう。
勢いよく出て行ったため、蒼の体にぶつかりそうになるが、ギリギリで蒼が避け、和正は顧みもせずバタバタと足音を立てて消えた。
空は濃厚なオメガのフェロモンにただただ打ち震えた。はぁはぁと息が漏れる。
蒼は和正の出て行った方を見て、もう一度空に向き直ると教室の中へ入ってきた。
空は顔が真っ赤なのに蒼は至って平然としている。そのまま蒼は空の前にかしづくと、ゆっくり頬に触れた。熱の上がってる自分と相対的な人肌の冷たさに蒼はびくりと体を跳ねさせた。
蒼はその様子に眉を下げて可笑しそうに笑う。
「さすがに兄ちゃんにも刺激が強いか」
ふふっ…と笑いを口端から溢して、頬からゆっくり首筋へ手を辿る。強すぎる感覚に空はついに頭がくらくらしはじめ、目には生理的な涙が浮かんだ。
『ああっ…!』
女の甲高い声が突如上がった。
空はそれに体を大きく揺らし、蒼は後ろを振り返りドアの方を見た。
「ああ、始まっちゃったみたい。やっぱり和正さん手はやいなぁ、そういうとこは嫌いだったんだよね」
空は和正がどうしたのかという疑問よりも不安の方が大きくて蒼の腕に思わず縋り付く。
蒼はびっくりして空の顔を見たが、それも一瞬で次は満足そうな笑みを浮かべた。
ここに起きている全てのことが怖い、空は不安で体が押しつぶされそうだった。
そんな蒼はゆっくり空の体を抱きしめて、空の後頭部をあやす様に撫でる。
「大丈夫、俺はあんなバカみたいなアルファにはならないよ」
空は蒼の言っていることがわからないまま蒼に縋り付いた。暖かい温度の安心感と何かにしがみついてないと何処かへ連れて行かれそうな気がしてしまったからだ。蒼が空の頰に顔を擦り付けていても、空は蒼にしがみつくしかなかった。
女の嬌声が時折漏れて、嫌なほどオメガとアルファのフェロモンが漂ってくる。空の体は熱が冷めることはなく、股間部分はやんわり濡れはじめた。
体を密着させていた蒼が気付かないはずがない。蒼は頰に擦り付けていた顔を空の耳元へ近づけると甘い吐息を囁いた。
「 」
うっすらと聞こえる嬌声が空の耳を掠めるが、空は頭の中はそれどころではなかった。
ズボンもパンツもずり下げられて、空のしっかり勃ったちんこを蒼が握り上げゆっくりと上下させた。
空は抵抗する間も無く、甘い快楽に体を震わした。
「兄ちゃん、すごい先走り垂れてる…オメガに興奮しちゃった?それとも和正さんのアルファの匂い?」
ゆっくりとゆっくりと手を滑らせる蒼に空はふわふわ意識が宙へ浮いて行く。空はふうふう息を漏らしながら蒼の腕のシャツを未だに掴んでいた。
「兄ちゃん、聞いてる?気持ち良くて意識飛ばさないでよ」
蒼はそう言いながらも、空に顔を近づけて唇を貪り始める。蒼が空の唇を滑り、開いた口の隙間からするりと舌を滑り込ませた。
蒼が空の舌を唾液でまぜりこむ。時折歯筋をなぞったり、頬の裏に舌を這わせられ、空はどろりと先端を濡らした。空は実はキスにとてつもなく弱いのだ。それに相対するようぐちゅぐちゅと股間部分を擦する音が次第に卑猥さを増し、蒼は無遠慮に空の口内を犯しまくる。空は意識をおぼろげにしながらも、甘い誘惑で蒼の動き回る舌に絡めた。
ベタベタとなる口の周りも気にせず、蒼の動かしていた手は次第に加速する。
未だに肌で感じるアルファとオメガの感覚に身を震わしながらも、蒼の匂いがたっぷり体を覆って、空は確実に蒼に反応していた。
気持ち良くて腹筋に力が入り、腰がより蒼へ密着する。
蒼もそれをわかってか、強くはやく手を上下させ、空はうっ、と蒼の口内で息を上げた。
一気に熱が上がり、ぼたぼたと暖かい感覚が太ももの上へ落ちてくる。体は先程までの熱を徐々に発散して、呼吸を深くさせた。
蒼の口は離れ、空は蒼の香りが混じった息を吸い込む。そうすると、次第に脳みそが冴えていった。
今、俺はなにを……。
俯かせた空の顔に蒼は顔を近づけ、顔面にキスを振らす。ちゅ、ちゅと音を立てながら、自身の頬をキスしていたのを空は無理やり止めた。
空は耳の奥がキーンとなった。
ゆっくり蒼を見ると、蒼が微笑みながらもつまらない目でこちらを見ていた。
「あんなにえっちなんだね、兄ちゃんって。これでセックスなんてしたら、どうなっちゃうんだろう」
逃げようとする前にグッと両腕を掴まれ、強い力で握られる。先程までのふわふわとした感覚はどこにいったのか熱が逃げて体が冷え切っていく。
『っ、あっ、ああっ…めっ、…か…っだしちゃ、ゃっ、あ……』
蒼の顔を近くに見ながら、女が何か言っているのが耳にはいってくる。教室には蒼と2人きりだが、隣の教室で和正と知らない女のオメガがまぐわっている。このおかしな空間で空は蒼の手で気持ち良くて、射精してしまった。そして、和正は他の女を抱いている。俺を昔抱いた手や腰や体で。
「そうだよ、アルファってオメガを前にしたらただのケモノなんだ。理性なんてない。中に出したくて出したくてたまんないんだよ、どんな奴かしらない相手であってもね。でも、兄ちゃんはベータだからそうならないし、逆に言えばそんな対象にもならない。いくら兄ちゃんが望んだってアルファはオメガに腰を振るんだよ。だって、和正さんに今捨てられただろ?ベータの兄ちゃんはアルファと絶対に結ばれないんだよ」
好きな人がアルファであるなんてわからないし、一方的に結ばれないんだって決めつけられる理由はなかった。でも、この異常な空間を突き当てられて、空はそうしか思えなかった。だって、あんなに好きだと言ってきて、セックスまでした和正はあっさり自分を捨ててオメガの元へ行った。どんなオメガなのかはしらないが、きっと自分の精子を中にだって出したんだろう。オメガの甘ったるい声が壁を通じて響いた。
和正のことが好きだったわけじゃない、思い入れがあったわけでもない、でも裏切られたと空は思った。なんて無意味な人生なんだろう。なんであんなにアルファへ俺の人生が固執していたのかわからない。始めから気づけなかったのかよ。
空は涙が溢れそうと思ったが、出なかった。整理もついてないし疲れたなと思った。
蒼は空の唇へキスをする。蒼から漂う独特なアルファの匂いや圧が来て、空はそれを拒絶した。
蒼はじっと空を見てきた。
自分の弟であってもアルファには近寄りたくない。嫌悪感でいっぱいに包まれた。腕も少し引っ張って蒼に手を離すよう示した。
蒼はそれに大人しく手を離した。両腕が解放され、浅く息をつくと、空は下着やズボンを履いた。どんなに体が汚れててもこの場からいなくなりたかった。蒼とどんなことしたとか和正とかいろいろぐちゃぐちゃだけどここからいなくなりたかった。
立ち上がって教室から出て行こうとする空に、蒼が口を開いた。
「『アルファとは関わっちゃダメ』だよ」
そんなのわかってる、もう。
空はそのまま蒼を置いて走り去った。
オメガだ。オメガが近くにいる。
しかも、この匂いは尋常じゃない、オメガが発情しているのだ。
うなじに触れていた和正がくぐもった声を出した。
和正は勢いよく空の体を突き放すと、自分の体を大きく抱えてしゃがみ込んだ。
一方飛ばされた空は全身で地面に倒れ込んでしまう。
空は鈍い痛みに耐えながらゆっくり体を起こす。その間にも濃厚なオメガのフェロモンは体を覆っていく。視線の先の和正はとても苦しそうに呼吸をし、体全身を震わせていた。それは、怯えや恐怖感の震えでない。狩りをする臨場態勢の震えだ。気負うするような和正の雰囲気に空も飲み込まれ、甘いオメガの匂いで体がおかしくなる。
じわりじわり汗が滲んだ。
オメガの甘ったるいフェロモンで体は緩く性的な欲を帯び始めているのに和正の強い雄の圧で空はうまく体が動かない。
力一杯自分の体を押さえつけていた和正だったが、耐えきれなくなったのか立ち上がった。
その瞬間、誰も通らなかったはずの空き教室の扉が勢いよく開いた。
「あれ、ここで何やってるんですか、先輩」
ニタリと蒼が微笑んだ。
和正も空も入り口に立つ蒼を呆然と見る。
いま、1番会いたくなかった。
蒼はこの異様な空間を見てただ笑っていた。笑っていたけど、彼の目は明らかに空を捉えて酷く怒っていた。
その隙に先程の濃さではないオメガのフェロモンがぶちまかれた。和正は弾かれたように教室から出て行ってしまう。
勢いよく出て行ったため、蒼の体にぶつかりそうになるが、ギリギリで蒼が避け、和正は顧みもせずバタバタと足音を立てて消えた。
空は濃厚なオメガのフェロモンにただただ打ち震えた。はぁはぁと息が漏れる。
蒼は和正の出て行った方を見て、もう一度空に向き直ると教室の中へ入ってきた。
空は顔が真っ赤なのに蒼は至って平然としている。そのまま蒼は空の前にかしづくと、ゆっくり頬に触れた。熱の上がってる自分と相対的な人肌の冷たさに蒼はびくりと体を跳ねさせた。
蒼はその様子に眉を下げて可笑しそうに笑う。
「さすがに兄ちゃんにも刺激が強いか」
ふふっ…と笑いを口端から溢して、頬からゆっくり首筋へ手を辿る。強すぎる感覚に空はついに頭がくらくらしはじめ、目には生理的な涙が浮かんだ。
『ああっ…!』
女の甲高い声が突如上がった。
空はそれに体を大きく揺らし、蒼は後ろを振り返りドアの方を見た。
「ああ、始まっちゃったみたい。やっぱり和正さん手はやいなぁ、そういうとこは嫌いだったんだよね」
空は和正がどうしたのかという疑問よりも不安の方が大きくて蒼の腕に思わず縋り付く。
蒼はびっくりして空の顔を見たが、それも一瞬で次は満足そうな笑みを浮かべた。
ここに起きている全てのことが怖い、空は不安で体が押しつぶされそうだった。
そんな蒼はゆっくり空の体を抱きしめて、空の後頭部をあやす様に撫でる。
「大丈夫、俺はあんなバカみたいなアルファにはならないよ」
空は蒼の言っていることがわからないまま蒼に縋り付いた。暖かい温度の安心感と何かにしがみついてないと何処かへ連れて行かれそうな気がしてしまったからだ。蒼が空の頰に顔を擦り付けていても、空は蒼にしがみつくしかなかった。
女の嬌声が時折漏れて、嫌なほどオメガとアルファのフェロモンが漂ってくる。空の体は熱が冷めることはなく、股間部分はやんわり濡れはじめた。
体を密着させていた蒼が気付かないはずがない。蒼は頰に擦り付けていた顔を空の耳元へ近づけると甘い吐息を囁いた。
「 」
うっすらと聞こえる嬌声が空の耳を掠めるが、空は頭の中はそれどころではなかった。
ズボンもパンツもずり下げられて、空のしっかり勃ったちんこを蒼が握り上げゆっくりと上下させた。
空は抵抗する間も無く、甘い快楽に体を震わした。
「兄ちゃん、すごい先走り垂れてる…オメガに興奮しちゃった?それとも和正さんのアルファの匂い?」
ゆっくりとゆっくりと手を滑らせる蒼に空はふわふわ意識が宙へ浮いて行く。空はふうふう息を漏らしながら蒼の腕のシャツを未だに掴んでいた。
「兄ちゃん、聞いてる?気持ち良くて意識飛ばさないでよ」
蒼はそう言いながらも、空に顔を近づけて唇を貪り始める。蒼が空の唇を滑り、開いた口の隙間からするりと舌を滑り込ませた。
蒼が空の舌を唾液でまぜりこむ。時折歯筋をなぞったり、頬の裏に舌を這わせられ、空はどろりと先端を濡らした。空は実はキスにとてつもなく弱いのだ。それに相対するようぐちゅぐちゅと股間部分を擦する音が次第に卑猥さを増し、蒼は無遠慮に空の口内を犯しまくる。空は意識をおぼろげにしながらも、甘い誘惑で蒼の動き回る舌に絡めた。
ベタベタとなる口の周りも気にせず、蒼の動かしていた手は次第に加速する。
未だに肌で感じるアルファとオメガの感覚に身を震わしながらも、蒼の匂いがたっぷり体を覆って、空は確実に蒼に反応していた。
気持ち良くて腹筋に力が入り、腰がより蒼へ密着する。
蒼もそれをわかってか、強くはやく手を上下させ、空はうっ、と蒼の口内で息を上げた。
一気に熱が上がり、ぼたぼたと暖かい感覚が太ももの上へ落ちてくる。体は先程までの熱を徐々に発散して、呼吸を深くさせた。
蒼の口は離れ、空は蒼の香りが混じった息を吸い込む。そうすると、次第に脳みそが冴えていった。
今、俺はなにを……。
俯かせた空の顔に蒼は顔を近づけ、顔面にキスを振らす。ちゅ、ちゅと音を立てながら、自身の頬をキスしていたのを空は無理やり止めた。
空は耳の奥がキーンとなった。
ゆっくり蒼を見ると、蒼が微笑みながらもつまらない目でこちらを見ていた。
「あんなにえっちなんだね、兄ちゃんって。これでセックスなんてしたら、どうなっちゃうんだろう」
逃げようとする前にグッと両腕を掴まれ、強い力で握られる。先程までのふわふわとした感覚はどこにいったのか熱が逃げて体が冷え切っていく。
『っ、あっ、ああっ…めっ、…か…っだしちゃ、ゃっ、あ……』
蒼の顔を近くに見ながら、女が何か言っているのが耳にはいってくる。教室には蒼と2人きりだが、隣の教室で和正と知らない女のオメガがまぐわっている。このおかしな空間で空は蒼の手で気持ち良くて、射精してしまった。そして、和正は他の女を抱いている。俺を昔抱いた手や腰や体で。
「そうだよ、アルファってオメガを前にしたらただのケモノなんだ。理性なんてない。中に出したくて出したくてたまんないんだよ、どんな奴かしらない相手であってもね。でも、兄ちゃんはベータだからそうならないし、逆に言えばそんな対象にもならない。いくら兄ちゃんが望んだってアルファはオメガに腰を振るんだよ。だって、和正さんに今捨てられただろ?ベータの兄ちゃんはアルファと絶対に結ばれないんだよ」
好きな人がアルファであるなんてわからないし、一方的に結ばれないんだって決めつけられる理由はなかった。でも、この異常な空間を突き当てられて、空はそうしか思えなかった。だって、あんなに好きだと言ってきて、セックスまでした和正はあっさり自分を捨ててオメガの元へ行った。どんなオメガなのかはしらないが、きっと自分の精子を中にだって出したんだろう。オメガの甘ったるい声が壁を通じて響いた。
和正のことが好きだったわけじゃない、思い入れがあったわけでもない、でも裏切られたと空は思った。なんて無意味な人生なんだろう。なんであんなにアルファへ俺の人生が固執していたのかわからない。始めから気づけなかったのかよ。
空は涙が溢れそうと思ったが、出なかった。整理もついてないし疲れたなと思った。
蒼は空の唇へキスをする。蒼から漂う独特なアルファの匂いや圧が来て、空はそれを拒絶した。
蒼はじっと空を見てきた。
自分の弟であってもアルファには近寄りたくない。嫌悪感でいっぱいに包まれた。腕も少し引っ張って蒼に手を離すよう示した。
蒼はそれに大人しく手を離した。両腕が解放され、浅く息をつくと、空は下着やズボンを履いた。どんなに体が汚れててもこの場からいなくなりたかった。蒼とどんなことしたとか和正とかいろいろぐちゃぐちゃだけどここからいなくなりたかった。
立ち上がって教室から出て行こうとする空に、蒼が口を開いた。
「『アルファとは関わっちゃダメ』だよ」
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