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俺は弟を裏切ってしまった。
俺には一つ下のアルファの弟、蒼(そう)がいる。
蒼は昔から俺と習い事を一緒にやっていても器用で上達が早く、様々なことに長けていた。バース診断でもその違いが良く見えて、ベータの俺に対して蒼は希少価値の高いアルファだった。蒼は見た目もかっこよく、冴えない雰囲気の俺とは違って目元が丸くてはっきりしたアイドルのような顔立ちはよく女の子にモテた。背も高くて遠くから見ても目立つ容姿は芸能人のようで何回かスカウトもされた。
女の子に良くモテる蒼だったが、実は彼は女性よりも男性に興味があった。バースが判明する前から男性の方に恋愛感情を抱くことが多く、彼はそれを後ろめたく思っているようだったが、兄の俺はそこに全く偏見はなく家族も享受していた。
高校生になったとき、蒼は少し落ち着いたのか俺に恋愛相談をし始めた。
彼は、俺と同じクラスの和正(かずまさ)という男が気になっているようだった。兄の俺としては無邪気に慕ってくれる蒼の恋愛を応援したかった。その為、彼の身元調査も含めてその和正というクラスメイトにコンタクトをはかることにした。
しかし、これが間違っていた。
和正というクラスメイトは接触をはかっていくうちに何故か俺のことを好い始めたのだ。
彼の好物や趣味、はたまた苦手なものや嫌いなもの、家族構成など様々な情報を聞き出そうと何度も話しかけに行く。たまに情報欲しさに切れ長細目の高い鼻をした男らしい彼にカッコいいねとか素敵だねなど軽くおだてていたら、いつの間にか彼は俺を気に入ってしまって、彼の部屋に遊びに行った時キスをしてしまった。
キスをしてしまった、というよりは彼が俺にキスをしてきたことが相応しいかもそれない。
俺も考えが浅はかでノコノコと彼の部屋へ行ったのが悪いが、突然のキスは避けられなかった。その日は続けてキスを仕掛けようとする和正をとめて「男同士だしダメだよね」と断った。この日部屋で知ったのは彼はアルファでバイということだった。
それからもクラスメイトでクラスの上層にいるアルファの彼と距離を置くことは俺の立場がよろしくないから、定期的に和正と遊んだ。和正はたまに色を含んだ目で俺を見ていたのに気づいてはいたが、一時的な性的欲求だろうと俺は切り捨てた。
しかし、和正と外でご飯に行けば、食事を終えた後に人影の少ない場所やエレベーターの中などで抱きしめられてキスをせがまれた。俺も4回まではうまく受け流して断った。しかし、クラスメイトたちと放課後バスケ後の体力が消耗しきったときにきた無理矢理のディープキスはさすがに避ける余裕も抵抗する力もなかった。結局俺の体は快楽に弱くて和正の濃厚なディープキスに股間が反応してしまい、狭い学校の個室トイレに駆け込んで和正の手でシゴかれて射精してしまった。
それからは泥沼だ。和正は全く俺に飽きる様子なくて、度々家に招いては部屋でセックスをした。和正は学校のトイレでシゴいた時と同様俺を気持ちさせるのがうまくて、2回目の家であっという間に受け流されて尻に和正のでかいペニスを入れられた。和正の長い指は俺を快感に導くのが早く、たまに耳元へ吹きかける甘い囁きは柄にもなく体が震えて尻の奥がキュッと締まる。とうとう、5回目の家の訪問では尻の刺激だけでイッてしまい、俺は後に戻れなくなってることに気づいた。次第に和正のくれる快楽に戻れなくなっている俺は腰振りやフェラを強要されても素直に応じてしまうようになっていて、気が狂っていたと思う。和正と初めてセックスをした日から3ヶ月もこの関係を続けてた時、和正とセックスして家から出てくるところを蒼に見られてしまった。現行犯で捕まった俺は和正を置き去りに、蒼へ強く引っ張られて家へ戻された。
それから蒼は大変泣いて怒ってめちゃくちゃに俺の部屋を荒らした。大して投げつけれるようなものは置いてなかった俺の部屋は、机の上にあったプリントを巻き散らかされただけで済んだがそれでも退かされた机や衣服などで部屋はごちゃごちゃで、俺はその様子にとても反省した。
弟の好きな人を奪った上にセックスしてしまった。初めは弟の恋を応援するつもりだったのに。弟の想いを裏切ってしまった。
兄失格だ。
俺はベッドの端に落ちた掛け布団を拾い上げて大きな大きなため息をこぼした。
俺には一つ下のアルファの弟、蒼(そう)がいる。
蒼は昔から俺と習い事を一緒にやっていても器用で上達が早く、様々なことに長けていた。バース診断でもその違いが良く見えて、ベータの俺に対して蒼は希少価値の高いアルファだった。蒼は見た目もかっこよく、冴えない雰囲気の俺とは違って目元が丸くてはっきりしたアイドルのような顔立ちはよく女の子にモテた。背も高くて遠くから見ても目立つ容姿は芸能人のようで何回かスカウトもされた。
女の子に良くモテる蒼だったが、実は彼は女性よりも男性に興味があった。バースが判明する前から男性の方に恋愛感情を抱くことが多く、彼はそれを後ろめたく思っているようだったが、兄の俺はそこに全く偏見はなく家族も享受していた。
高校生になったとき、蒼は少し落ち着いたのか俺に恋愛相談をし始めた。
彼は、俺と同じクラスの和正(かずまさ)という男が気になっているようだった。兄の俺としては無邪気に慕ってくれる蒼の恋愛を応援したかった。その為、彼の身元調査も含めてその和正というクラスメイトにコンタクトをはかることにした。
しかし、これが間違っていた。
和正というクラスメイトは接触をはかっていくうちに何故か俺のことを好い始めたのだ。
彼の好物や趣味、はたまた苦手なものや嫌いなもの、家族構成など様々な情報を聞き出そうと何度も話しかけに行く。たまに情報欲しさに切れ長細目の高い鼻をした男らしい彼にカッコいいねとか素敵だねなど軽くおだてていたら、いつの間にか彼は俺を気に入ってしまって、彼の部屋に遊びに行った時キスをしてしまった。
キスをしてしまった、というよりは彼が俺にキスをしてきたことが相応しいかもそれない。
俺も考えが浅はかでノコノコと彼の部屋へ行ったのが悪いが、突然のキスは避けられなかった。その日は続けてキスを仕掛けようとする和正をとめて「男同士だしダメだよね」と断った。この日部屋で知ったのは彼はアルファでバイということだった。
それからもクラスメイトでクラスの上層にいるアルファの彼と距離を置くことは俺の立場がよろしくないから、定期的に和正と遊んだ。和正はたまに色を含んだ目で俺を見ていたのに気づいてはいたが、一時的な性的欲求だろうと俺は切り捨てた。
しかし、和正と外でご飯に行けば、食事を終えた後に人影の少ない場所やエレベーターの中などで抱きしめられてキスをせがまれた。俺も4回まではうまく受け流して断った。しかし、クラスメイトたちと放課後バスケ後の体力が消耗しきったときにきた無理矢理のディープキスはさすがに避ける余裕も抵抗する力もなかった。結局俺の体は快楽に弱くて和正の濃厚なディープキスに股間が反応してしまい、狭い学校の個室トイレに駆け込んで和正の手でシゴかれて射精してしまった。
それからは泥沼だ。和正は全く俺に飽きる様子なくて、度々家に招いては部屋でセックスをした。和正は学校のトイレでシゴいた時と同様俺を気持ちさせるのがうまくて、2回目の家であっという間に受け流されて尻に和正のでかいペニスを入れられた。和正の長い指は俺を快感に導くのが早く、たまに耳元へ吹きかける甘い囁きは柄にもなく体が震えて尻の奥がキュッと締まる。とうとう、5回目の家の訪問では尻の刺激だけでイッてしまい、俺は後に戻れなくなってることに気づいた。次第に和正のくれる快楽に戻れなくなっている俺は腰振りやフェラを強要されても素直に応じてしまうようになっていて、気が狂っていたと思う。和正と初めてセックスをした日から3ヶ月もこの関係を続けてた時、和正とセックスして家から出てくるところを蒼に見られてしまった。現行犯で捕まった俺は和正を置き去りに、蒼へ強く引っ張られて家へ戻された。
それから蒼は大変泣いて怒ってめちゃくちゃに俺の部屋を荒らした。大して投げつけれるようなものは置いてなかった俺の部屋は、机の上にあったプリントを巻き散らかされただけで済んだがそれでも退かされた机や衣服などで部屋はごちゃごちゃで、俺はその様子にとても反省した。
弟の好きな人を奪った上にセックスしてしまった。初めは弟の恋を応援するつもりだったのに。弟の想いを裏切ってしまった。
兄失格だ。
俺はベッドの端に落ちた掛け布団を拾い上げて大きな大きなため息をこぼした。
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