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番外編
番外編・王女の退屈(エリーゼ視点)
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日常は退屈だ。
第二王女なんて身分があるから、予定の消化に追われて常に動き回ってはいるものの、心はいつも何かを求めている。
それをわずかばかり満たしてくれるのがロゼだった。
彼女は面白い。
ひねくれても仕方がない生い立ちなのに、これ幸いと与えられた環境を謳歌してしまうところがまずたくましい。
周囲には毒のある人間ばかりなのに、それをさらさらと受け流していくのもまた小気味いい。
悪意を向ける人間にとって、気にされないのは一番腹立たしいはずだ。
それを考えるだけでも楽しかった。
そんなロゼの話はいつも聞いていたから、その姉であるリリアナにも興味があった。
きっと何か面白いことがあるだろう。
そう思い、屋敷にいるとロゼのストレスにしかならないリリアナに行儀見習いとして、エリーゼの侍女となることを提案したのだが。
「エリーゼ様。リリアナ嬢がまったく働かないのですが……」
「でしょうね」
実物は想像を超えることなく、退屈だった。
だがリリアナの面倒を見なければならないシンシアはげんなりしていた。
「なんとかしてください……。まったく言葉が通じないのです」
「彼女はシンシアの指示に対して何と言っているの?」
「自分はエリーゼ様のお気に入りであるロゼ様の姉で、特別に行儀見習いのために来ただけだから、と」
あまりの可笑しさにエリーゼはくつくつと笑った。
「いいわ、それなら『特別な事情』に相応しい特別な仕事を与えましょう」
「彼女一人でできるものにしてください。私はもう彼女が目に入るだけで苛々します。ロゼ様の忍耐力とスルースキルの高さを思い知りました」
実際にはエリーゼの侍女はシンシアの他にもいて、これまで普通に回せていたのだから、リリアナが仕事をしなくとも何の支障もない。
リリアナも箔をつけて帰ればいいと思っているのだろう。
だが、そうはいかない。
「リリアナには、出来上がったドレスを取りに行かせるわ。明日届けてもらう予定になっていたけれど、どうしても今夜そのドレスを着なければならなくなったの。たった今ね」
今回のドレスは装飾も多く、その分重い。
シンシアはリリアナが一時的にせよ城を出ることに安堵したのか、目に見えてほっと肩を下ろした。
「かしこまりました。すぐに伝えて参ります」
仕方なく出かけたリリアナがよろよろと戻ってきてからも、次から次へと仕事を与えた。
リリアナだけに与えられた指示であり、期限も明示しているからだらだらやることは許されない。
「次は庭から選りすぐりの薔薇を三十本持ってこさせて」
ロゼから聞いた話では、リリアナは太陽が嫌いだと言っていた。
おまけに薔薇のトゲが痛いだのなんだのと文句を言いながら花をつんでいることと容易に想像ができた。
答え合わせをするように、移動のついでに二階の回廊から中庭にちらりと目を向ければすぐにリリアナが見つかった。
だが彼女は、こちらに背を向けた体つきのいい男とにこやかに談笑しているところだった。
「あらあら、移り気なことねえ」
ジーク騎士団長が最も条件がいいと狙い定めたのであろうに、早速別の男に乗り換えるつもりなのか。
しかし彼女は相手が誰なのかわかっていないのだろう。
エリーゼにはその背中に見覚えがあった。
さすがのリリアナも、知っていて彼を狙うとは思えない。
「エリーゼ様、あれはマクシミリアン様では?」
「そうみたいね」
エリーゼの婚約者であるマクシミリアンはリリアナにどう対応するつもりなのか。
興味が湧いて、エリーゼは階段を下りて中庭へと足を向けた。
「恋をしないまま、人生が終わってしまってもいいのですか?」
そんな声と共に、憐れむような、すがるようなリリアナの顔が見える。
対して、こちらに背を向けるマクシミリアンから聞こえたのは、相変わらずの真っ直ぐな声。
「私には婚約者がいると伝えたでしょう。恋をするなら彼女がいい。そのようなわけで、これ以上名も知らぬ相手と共にいて誰かに誤解されたくはない。私は失礼させていただきます」
きっぱりと隙なくそう言って、マクシミリアンはくるりと踵を返した。
背後にいたエリーゼと顔をあわせ、マクシミリアンは驚いたように目を丸くした。
「おや。エリーゼ様ではありませんか」
すぐに笑みを浮かべたマクシミリアンの後ろで、リリアナは舌打ちでもしそうに顔を歪めた。
エリーゼは笑い出しそうになるのを堪えて、にっこりと笑みを浮かべる。
「ごきげんよう、マクシミリアン様。そちらは私の侍女ですの」
その名に、リリアナはまさか、というようにマクシミリアンの背中を凝視する。
さすがの彼女も彼がエリーゼの婚約者だと気がついたのだろう。
さっと顔を青ざめさせると、リリアナは慌てて距離をとった。
「――、失礼いたしました。私は薔薇をつみ終えましたので、お部屋に飾ってまいります」
リリアナがそそくさと中庭を去ると、マクシミリアンは苦笑するように息を吐いた。
「何故あのような方を侍女に? エリーゼ様には優秀な侍女がたくさんいらっしゃるでしょうに」
「友人のためですわ」
「なるほど。もしや、先日お会いしたルーシェ嬢の姉君でしょうか。顔立ちがどこか似ていらっしゃいました」
「あら、よくおわかりですのね」
もちろん嫌味だ。
しかしマクシミリアンはふっと笑みを浮かべた。
「言ったでしょう、貴女のことを知りたいのだと。ご紹介いただいた方のことはもちろん記憶しております」
あっさりそう返されてしまえば、毒気も抜かれてしまう。
マクシミリアンからは打算も駆け引きも何も見えない。
ただ真っ直ぐにエリーゼを見ている。
――それがわかるからこそ、気に入らない。
「エリーゼ様?」
訝しげに眉を顰められ、エリーゼはにこりと笑みを浮かべた。
「私、この後用がありますの。おかまいできず申し訳ありませんが、失礼させていただきますわ」
「そうでしたか。ではまた後ほど、お茶でもいたしましょう」
「ええ、是非」
切り替えるように笑みを浮かべたマクシミリアンに淑女の礼を一つ。
それからエリーゼは優雅な足取りで踵を返した。
十分離れたところまで歩き、エリーゼは小さく呟いた。
「あの男……。気に入らないわ」
「ええ? 毅然とお断りされていたではありませんか」
驚き目を丸くするシンシアに、ぼそりと告げる。
「私に愛はないと言ったわ」
「……そうでしたか?」
「言ったわよ」
マクシミリアンは、恋をするなら相手は婚約者がいいと言った。
それはつまり、今はエリーゼに対してただの決められた婚約者以上の感情は持ち合わせていないということだ。
まだそう何度も会ったわけでもないし、短い時間しか会話もしていない。
だからそれも当然なのだが、これまでの言葉がすべて『国同士で決めた婚約』という義務感によるものだったのだと思うと、腹が立った。
何故マクシミリアンに対して苛々するのか、やっと理由がわかった。
「やってやろうじゃない」
「え。ええ? エリーゼ様、何をですか?」
「ぐずぐずにしてやるわ。余裕なんてなくなるくらいに」
ついていけず戸惑うシンシアに構わず、エリーゼは歩み続けた。
「私は義務で与えられるものなんていらないのよ」
「つまり……、政略結婚だけれど心からエリーゼ様に惚れさせてやる、ということですか」
「ふふ……ふふふ。ロゼの周りが落ち着いて、つまらなくなると思っていたけれど。しばらく退屈しなさそうだわ――」
扇で口元を隠しても、目元に笑みが滲んだ。
「首を洗って待っているといいわ」
小さくそう呟いて、エリーゼは歩みを早めた。
心が急いた。
早く、あの男の顔色を変えてやりたいと。
そうして、エリーゼが成し遂げなかったことは一度もない。
過去にも、未来にも。
第二王女なんて身分があるから、予定の消化に追われて常に動き回ってはいるものの、心はいつも何かを求めている。
それをわずかばかり満たしてくれるのがロゼだった。
彼女は面白い。
ひねくれても仕方がない生い立ちなのに、これ幸いと与えられた環境を謳歌してしまうところがまずたくましい。
周囲には毒のある人間ばかりなのに、それをさらさらと受け流していくのもまた小気味いい。
悪意を向ける人間にとって、気にされないのは一番腹立たしいはずだ。
それを考えるだけでも楽しかった。
そんなロゼの話はいつも聞いていたから、その姉であるリリアナにも興味があった。
きっと何か面白いことがあるだろう。
そう思い、屋敷にいるとロゼのストレスにしかならないリリアナに行儀見習いとして、エリーゼの侍女となることを提案したのだが。
「エリーゼ様。リリアナ嬢がまったく働かないのですが……」
「でしょうね」
実物は想像を超えることなく、退屈だった。
だがリリアナの面倒を見なければならないシンシアはげんなりしていた。
「なんとかしてください……。まったく言葉が通じないのです」
「彼女はシンシアの指示に対して何と言っているの?」
「自分はエリーゼ様のお気に入りであるロゼ様の姉で、特別に行儀見習いのために来ただけだから、と」
あまりの可笑しさにエリーゼはくつくつと笑った。
「いいわ、それなら『特別な事情』に相応しい特別な仕事を与えましょう」
「彼女一人でできるものにしてください。私はもう彼女が目に入るだけで苛々します。ロゼ様の忍耐力とスルースキルの高さを思い知りました」
実際にはエリーゼの侍女はシンシアの他にもいて、これまで普通に回せていたのだから、リリアナが仕事をしなくとも何の支障もない。
リリアナも箔をつけて帰ればいいと思っているのだろう。
だが、そうはいかない。
「リリアナには、出来上がったドレスを取りに行かせるわ。明日届けてもらう予定になっていたけれど、どうしても今夜そのドレスを着なければならなくなったの。たった今ね」
今回のドレスは装飾も多く、その分重い。
シンシアはリリアナが一時的にせよ城を出ることに安堵したのか、目に見えてほっと肩を下ろした。
「かしこまりました。すぐに伝えて参ります」
仕方なく出かけたリリアナがよろよろと戻ってきてからも、次から次へと仕事を与えた。
リリアナだけに与えられた指示であり、期限も明示しているからだらだらやることは許されない。
「次は庭から選りすぐりの薔薇を三十本持ってこさせて」
ロゼから聞いた話では、リリアナは太陽が嫌いだと言っていた。
おまけに薔薇のトゲが痛いだのなんだのと文句を言いながら花をつんでいることと容易に想像ができた。
答え合わせをするように、移動のついでに二階の回廊から中庭にちらりと目を向ければすぐにリリアナが見つかった。
だが彼女は、こちらに背を向けた体つきのいい男とにこやかに談笑しているところだった。
「あらあら、移り気なことねえ」
ジーク騎士団長が最も条件がいいと狙い定めたのであろうに、早速別の男に乗り換えるつもりなのか。
しかし彼女は相手が誰なのかわかっていないのだろう。
エリーゼにはその背中に見覚えがあった。
さすがのリリアナも、知っていて彼を狙うとは思えない。
「エリーゼ様、あれはマクシミリアン様では?」
「そうみたいね」
エリーゼの婚約者であるマクシミリアンはリリアナにどう対応するつもりなのか。
興味が湧いて、エリーゼは階段を下りて中庭へと足を向けた。
「恋をしないまま、人生が終わってしまってもいいのですか?」
そんな声と共に、憐れむような、すがるようなリリアナの顔が見える。
対して、こちらに背を向けるマクシミリアンから聞こえたのは、相変わらずの真っ直ぐな声。
「私には婚約者がいると伝えたでしょう。恋をするなら彼女がいい。そのようなわけで、これ以上名も知らぬ相手と共にいて誰かに誤解されたくはない。私は失礼させていただきます」
きっぱりと隙なくそう言って、マクシミリアンはくるりと踵を返した。
背後にいたエリーゼと顔をあわせ、マクシミリアンは驚いたように目を丸くした。
「おや。エリーゼ様ではありませんか」
すぐに笑みを浮かべたマクシミリアンの後ろで、リリアナは舌打ちでもしそうに顔を歪めた。
エリーゼは笑い出しそうになるのを堪えて、にっこりと笑みを浮かべる。
「ごきげんよう、マクシミリアン様。そちらは私の侍女ですの」
その名に、リリアナはまさか、というようにマクシミリアンの背中を凝視する。
さすがの彼女も彼がエリーゼの婚約者だと気がついたのだろう。
さっと顔を青ざめさせると、リリアナは慌てて距離をとった。
「――、失礼いたしました。私は薔薇をつみ終えましたので、お部屋に飾ってまいります」
リリアナがそそくさと中庭を去ると、マクシミリアンは苦笑するように息を吐いた。
「何故あのような方を侍女に? エリーゼ様には優秀な侍女がたくさんいらっしゃるでしょうに」
「友人のためですわ」
「なるほど。もしや、先日お会いしたルーシェ嬢の姉君でしょうか。顔立ちがどこか似ていらっしゃいました」
「あら、よくおわかりですのね」
もちろん嫌味だ。
しかしマクシミリアンはふっと笑みを浮かべた。
「言ったでしょう、貴女のことを知りたいのだと。ご紹介いただいた方のことはもちろん記憶しております」
あっさりそう返されてしまえば、毒気も抜かれてしまう。
マクシミリアンからは打算も駆け引きも何も見えない。
ただ真っ直ぐにエリーゼを見ている。
――それがわかるからこそ、気に入らない。
「エリーゼ様?」
訝しげに眉を顰められ、エリーゼはにこりと笑みを浮かべた。
「私、この後用がありますの。おかまいできず申し訳ありませんが、失礼させていただきますわ」
「そうでしたか。ではまた後ほど、お茶でもいたしましょう」
「ええ、是非」
切り替えるように笑みを浮かべたマクシミリアンに淑女の礼を一つ。
それからエリーゼは優雅な足取りで踵を返した。
十分離れたところまで歩き、エリーゼは小さく呟いた。
「あの男……。気に入らないわ」
「ええ? 毅然とお断りされていたではありませんか」
驚き目を丸くするシンシアに、ぼそりと告げる。
「私に愛はないと言ったわ」
「……そうでしたか?」
「言ったわよ」
マクシミリアンは、恋をするなら相手は婚約者がいいと言った。
それはつまり、今はエリーゼに対してただの決められた婚約者以上の感情は持ち合わせていないということだ。
まだそう何度も会ったわけでもないし、短い時間しか会話もしていない。
だからそれも当然なのだが、これまでの言葉がすべて『国同士で決めた婚約』という義務感によるものだったのだと思うと、腹が立った。
何故マクシミリアンに対して苛々するのか、やっと理由がわかった。
「やってやろうじゃない」
「え。ええ? エリーゼ様、何をですか?」
「ぐずぐずにしてやるわ。余裕なんてなくなるくらいに」
ついていけず戸惑うシンシアに構わず、エリーゼは歩み続けた。
「私は義務で与えられるものなんていらないのよ」
「つまり……、政略結婚だけれど心からエリーゼ様に惚れさせてやる、ということですか」
「ふふ……ふふふ。ロゼの周りが落ち着いて、つまらなくなると思っていたけれど。しばらく退屈しなさそうだわ――」
扇で口元を隠しても、目元に笑みが滲んだ。
「首を洗って待っているといいわ」
小さくそう呟いて、エリーゼは歩みを早めた。
心が急いた。
早く、あの男の顔色を変えてやりたいと。
そうして、エリーゼが成し遂げなかったことは一度もない。
過去にも、未来にも。
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