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第三話 生贄の根拠
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そう言われては誰にも何も言えるはずがない。
誰もが長年、この国の王女に生贄という役割を押し付けてきたのだから。
二百年前、賢者が長年をかけて編み出した術により、魔王は岩山の奥に封印された。
だが魔物が消えるわけではなかった。
繁殖力も強く、騎士団による討伐が続けられたが一掃というわけにはいかない。
魔物被害による被害は減ったり増えたりを繰り返していたが、被害が甚大になる年が稀にあった。
賢者は年老いて既に亡く、後を継ぐ者も育たなかったことから、今度は占い師を頼った。
すると生贄を捧げて魔王を鎮めよとのたまう。
では誰が、となった時、国民は当然王家が身を切るべきだとした。
王家は尊い血を絶やすわけにはいかぬと矛先を国民に向けようとしたが、それは失敗した。
王家は魔物被害を食い止めることもできない上に、さらには国民から生贄を選ぶのか。国を守るはずの王家が国民を捨てるのか、と批判が巻き起こったのだ。
さらには平民にとって子供を無事大人になるまで育てあげることは大変な苦労を伴い、せっかく育てた子を生贄に出すなどという負担を受け入れられるわけがない。
だが王族だけは側室を許されている。
いなくなった分はさらに側室をもうけて子を成せばいい。
政略のためには王女の結婚が必要だが、どうせ国の危機を乗り越えられなければ王家は終わりなのだと言われればその通り。
そうして、甚大な魔物被害に見舞われた年は王女が生贄として岩山に連れて行かれるようになったのだ。
「お兄様がいなかったら、どうせ私は死んでいたのだもの。生贄に差し出すつもりだった私がいまさらどうなろうが、お父様に何が言えて?」
「それは……」
騎士団長も返す言葉がない。
「私などよりお兄様が生き残ることのほうがこの国にとっては大事なことよ。二百年もの間、愚かで意味のない慣習を続けてきた王家の中にあって、お兄様は犠牲を止めたのだから。助かったのは私だけじゃない。何人もの人間の命を救ったのよ。お兄様のように流されるのではなく、真実を見極め行動できる人こそが、国民にとっても利益となるのだから」
プリメラの言葉に、騎士団員たちがひそひそと囁き合う。
「その話、生贄を差し出せば魔物が収まるという根拠はあるのか、とエドワード殿下が国王に直訴したんだってな」
「何十年、何百年もの記録を遡って調べて、生贄を差し出した後に魔物被害が収まっているとは言えないと示して見せたっていうんだから、すごい労力だったろうな」
「どうせ人を使って調べさせたんだろう?」
「だとしたって、そんなことを調べさせて、その結果をもって直訴できる王族がいるか? 現国王のみならず、歴代の王家に『今までしていたことは無駄だった』と叩きつけることになるんだぞ」
だから誰もそんなことをしようとはしなかったのかもしれない。
だが近年は魔物被害が多く、既にエドワードの妹姫二人が生贄として差し出されている。
今残っている王女はプリメラだけで、だからこそこれ以上無意味な慣習を続けるわけにはいかないと思ったのだろう。
エドワードは調査を進め、魔物被害が頻発する年の共通点を見つけた。
それは嵐や日照りで森の木の実が不足した年の、二、三年後だったのだ。
魔物が食糧として狙うのは、中型から大型の獣や人間だ。
木の実が減れば小動物が減る。それを食糧とする中型、大型の獣はすぐに数が減るのではなく、まず子を産まなくなる。そして食糧が減って命を落としていくのはまだ育ちきらない獣の赤ん坊からだ。
そうなれば二、三年後に成獣となる獣が少なくなり、魔物の食糧が少なくなる。
このように天候不順の年とのずれが出るため、これまで食糧不足と結び付けて考えなかったのだ。
それらを過去の記録と統計から導き出し、示して見せたことで、王女を生贄に差し出すのはやめることとなった。
最初は「それで何かがあったらどうする!」と反対していた面々も、それまでと同じように時間が経つうち魔物被害が落ち着いていくのを数として証明され、納得せざるを得なくなった。
そうしてプリメラは生き残った。
もう生贄のために王女を次々と生む必要もない。
プリメラは今代の王家で『最後の王女』となったのだ。
「で? ロードの意思はどうなの。魔王討伐に私と行くのか、行かないのか」
プリメラがロードを見る目は静かで、脅しも強制もない。
それでもロードはきっぱりと言った。
「『最後の王女様』にまで何かあっては、私の命では償いきれませんよ。ですから行くなら私一人です」
「それはなし」
「なぜ? おにいさ――エドワード殿下が無事帰ればいいだけで、一緒に行く必要はないのでは」
あまりにプリメラがお兄様お兄様言うのでロードの兄でもないのにうつった。こんな大事な場面で。
「いくら筋肉があろうが、剣の腕が立とうが、一人で乗り込むなんてそんなのは子供の冒険よ。あなたは騎士なのだから、騎士には指揮官が必要でしょう」
謎の理論に言いくるめられそうになるが、うん? と疑問が頭をもたぐ。
疑問を差しはさむ隙を与えまいとするかのように、プリメラは腰に佩いた剣をスラリと抜いた。
「そこらの見習い騎士よりは足手まといにならないわよ」
その構えだけで言葉通り素人ではないとわかる。
まるで隙が無い。
第三騎士団の中堅どころより戦えるかもしれない。
ロードがどうしたものかと言葉を探しているうち、「時間をあげるわ」とプリメラは踵を返した。
「お兄様が魔王討伐に向かうまで一週間。その前に出発する必要があるから、待てるのはあと三日よ。それまでに考えておいて」
つまりはエドワードが第一騎士団を率いて城から出る隙もなく倒したいということか。
万が一にも兄を傷つけたくないのだというプリメラのゆるぎない覚悟だけはロードにもしっかりと伝わった。
しかし王女を連れて魔王討伐の旅だなどとロードにはリスクしかない。
――死んでも責任は取りませんよ。
そう言いかけて、やめた。
――どうせ生贄として死ぬはずだった命よ。
そう言われる気がしたから。
何より、王女は死など恐れていない。
ずっとその先にいる気がした。
誰もが長年、この国の王女に生贄という役割を押し付けてきたのだから。
二百年前、賢者が長年をかけて編み出した術により、魔王は岩山の奥に封印された。
だが魔物が消えるわけではなかった。
繁殖力も強く、騎士団による討伐が続けられたが一掃というわけにはいかない。
魔物被害による被害は減ったり増えたりを繰り返していたが、被害が甚大になる年が稀にあった。
賢者は年老いて既に亡く、後を継ぐ者も育たなかったことから、今度は占い師を頼った。
すると生贄を捧げて魔王を鎮めよとのたまう。
では誰が、となった時、国民は当然王家が身を切るべきだとした。
王家は尊い血を絶やすわけにはいかぬと矛先を国民に向けようとしたが、それは失敗した。
王家は魔物被害を食い止めることもできない上に、さらには国民から生贄を選ぶのか。国を守るはずの王家が国民を捨てるのか、と批判が巻き起こったのだ。
さらには平民にとって子供を無事大人になるまで育てあげることは大変な苦労を伴い、せっかく育てた子を生贄に出すなどという負担を受け入れられるわけがない。
だが王族だけは側室を許されている。
いなくなった分はさらに側室をもうけて子を成せばいい。
政略のためには王女の結婚が必要だが、どうせ国の危機を乗り越えられなければ王家は終わりなのだと言われればその通り。
そうして、甚大な魔物被害に見舞われた年は王女が生贄として岩山に連れて行かれるようになったのだ。
「お兄様がいなかったら、どうせ私は死んでいたのだもの。生贄に差し出すつもりだった私がいまさらどうなろうが、お父様に何が言えて?」
「それは……」
騎士団長も返す言葉がない。
「私などよりお兄様が生き残ることのほうがこの国にとっては大事なことよ。二百年もの間、愚かで意味のない慣習を続けてきた王家の中にあって、お兄様は犠牲を止めたのだから。助かったのは私だけじゃない。何人もの人間の命を救ったのよ。お兄様のように流されるのではなく、真実を見極め行動できる人こそが、国民にとっても利益となるのだから」
プリメラの言葉に、騎士団員たちがひそひそと囁き合う。
「その話、生贄を差し出せば魔物が収まるという根拠はあるのか、とエドワード殿下が国王に直訴したんだってな」
「何十年、何百年もの記録を遡って調べて、生贄を差し出した後に魔物被害が収まっているとは言えないと示して見せたっていうんだから、すごい労力だったろうな」
「どうせ人を使って調べさせたんだろう?」
「だとしたって、そんなことを調べさせて、その結果をもって直訴できる王族がいるか? 現国王のみならず、歴代の王家に『今までしていたことは無駄だった』と叩きつけることになるんだぞ」
だから誰もそんなことをしようとはしなかったのかもしれない。
だが近年は魔物被害が多く、既にエドワードの妹姫二人が生贄として差し出されている。
今残っている王女はプリメラだけで、だからこそこれ以上無意味な慣習を続けるわけにはいかないと思ったのだろう。
エドワードは調査を進め、魔物被害が頻発する年の共通点を見つけた。
それは嵐や日照りで森の木の実が不足した年の、二、三年後だったのだ。
魔物が食糧として狙うのは、中型から大型の獣や人間だ。
木の実が減れば小動物が減る。それを食糧とする中型、大型の獣はすぐに数が減るのではなく、まず子を産まなくなる。そして食糧が減って命を落としていくのはまだ育ちきらない獣の赤ん坊からだ。
そうなれば二、三年後に成獣となる獣が少なくなり、魔物の食糧が少なくなる。
このように天候不順の年とのずれが出るため、これまで食糧不足と結び付けて考えなかったのだ。
それらを過去の記録と統計から導き出し、示して見せたことで、王女を生贄に差し出すのはやめることとなった。
最初は「それで何かがあったらどうする!」と反対していた面々も、それまでと同じように時間が経つうち魔物被害が落ち着いていくのを数として証明され、納得せざるを得なくなった。
そうしてプリメラは生き残った。
もう生贄のために王女を次々と生む必要もない。
プリメラは今代の王家で『最後の王女』となったのだ。
「で? ロードの意思はどうなの。魔王討伐に私と行くのか、行かないのか」
プリメラがロードを見る目は静かで、脅しも強制もない。
それでもロードはきっぱりと言った。
「『最後の王女様』にまで何かあっては、私の命では償いきれませんよ。ですから行くなら私一人です」
「それはなし」
「なぜ? おにいさ――エドワード殿下が無事帰ればいいだけで、一緒に行く必要はないのでは」
あまりにプリメラがお兄様お兄様言うのでロードの兄でもないのにうつった。こんな大事な場面で。
「いくら筋肉があろうが、剣の腕が立とうが、一人で乗り込むなんてそんなのは子供の冒険よ。あなたは騎士なのだから、騎士には指揮官が必要でしょう」
謎の理論に言いくるめられそうになるが、うん? と疑問が頭をもたぐ。
疑問を差しはさむ隙を与えまいとするかのように、プリメラは腰に佩いた剣をスラリと抜いた。
「そこらの見習い騎士よりは足手まといにならないわよ」
その構えだけで言葉通り素人ではないとわかる。
まるで隙が無い。
第三騎士団の中堅どころより戦えるかもしれない。
ロードがどうしたものかと言葉を探しているうち、「時間をあげるわ」とプリメラは踵を返した。
「お兄様が魔王討伐に向かうまで一週間。その前に出発する必要があるから、待てるのはあと三日よ。それまでに考えておいて」
つまりはエドワードが第一騎士団を率いて城から出る隙もなく倒したいということか。
万が一にも兄を傷つけたくないのだというプリメラのゆるぎない覚悟だけはロードにもしっかりと伝わった。
しかし王女を連れて魔王討伐の旅だなどとロードにはリスクしかない。
――死んでも責任は取りませんよ。
そう言いかけて、やめた。
――どうせ生贄として死ぬはずだった命よ。
そう言われる気がしたから。
何より、王女は死など恐れていない。
ずっとその先にいる気がした。
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