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第三章
第1話
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次にラグート邸で朝を迎えるのは、結婚した時になる。
今日全ての片が付き、スフィーナはアンリーク家に帰れるようになるはずだ。
しかしスフィーナは昨夜からずっと胸騒ぎがしていた。
目の前で刃を振り回され、腕に怪我を負った後で興奮がまだ冷めていないせいかもしれない。
グレイグとラグート伯爵夫妻と揃って朝食を摂り、自室に戻った時だった。
外から騒がしい声が聞こえ、何事かと向かえば玄関には見知った顔があった。
グレイグも後からやって来て、緊迫した空気に眉を顰めた。
「スザンナ! どうしたの、顔が真っ青よ」
「スフィーナ様! 大変なんです!」
スフィーナの姿を認め、慌てて駆け寄って来たのはアンリーク家の侍女スザンナだった。
「落ち着いて話して。何があったの?」
「ミリー様がスフィーナ様を呼んで来いと、お怒りになられていて。来なければ使用人を一人ずつ傷つける、と」
あまりの言葉に唖然とするスフィーナの背後から、 騒ぎを聞きつけたラグート伯爵夫妻もやってきた。
「あらあら、それじゃまるで悪役ね」
「立てこもった犯人のようだな」
スフィーナは慌てて謝罪した。
「身内のことでお騒がせして申し訳ありません」
「スフィーナは家族も同然だよ。それで、スザンナ。ダスティンかイザベラは? どちらもいないのか」
「知らせは向かわせましたが、旦那様は既に出掛けられた後で。奥様は、朝はいらしたのですが気づいたらお姿が見えなくなっていて。それでどうしようもなく、ラグート邸におられるスフィーナ様の元へ伺ったのです」
そう言ってから、スザンナははっとしたようにグレイグの姿を認めた。
「グレイグ様、旦那様から言伝を預かっております。すぐお城に向かうようにと」
グレイグの眉は訝しげに顰められた。
「アンリーク伯爵から? 直接聞いたのか?」
「いえ、お城からの緊急の知らせだと書きつけを渡されまして。私が受け取ったのですが、執事も奥様を探しに行ったまま姿が見えなくなり、急ぎのようでしたので失礼ながら私が中身を確認させていただきました」
「その書きつけは今持っている?」
スフィーナが問えば、スザンナは慌てたように手紙を差し出した。
「はい、こちらです」
それは封筒にも入れられておらず、ただ紙が四つに折り畳まれているだけだった。
本来なら使用人が手紙を勝手に読むことなどないが、城からの緊急の知らせだと言われれば、しかも折ってあるだけの紙であれば見てしまうだろう。
「確かにグレイグに例の件で城へ来るようにとお父様の名が記されているけれど、筆跡が違うわ。それにグレイグへの知らせをアンリーク邸に寄こすのもおかしい」
「そうねえ。どさくさに紛れさせてる感じがすごくするわねえ」
オスマンもスフィーナから紙を受け取り、「確かにこれはダスティンの筆跡ではないな」と断じた。
「罠だろうな。あの婆さんが姿をくらましてるのも気にかかる。スフィーナと俺を引き離したいんだろう」
グレイグの言葉に、ケリーとオスマンも頷いた。
「そうでしょうね。アンリーク邸に向かうスフィーナをどうにかするつもりなんじゃないかしら」
「そうかもしれません。でも、ミリーを放っておくことはできません」
スフィーナが唇を噛みしめると、オスマンは「そうだったな」と難しい顔をした。
グレイグは何事かを考えていたようだったが、よし、と一つ頷いた。
「アンリーク邸には俺とスフィーナで行こう。アンリーク伯爵に知らせを出しているというなら、そちらに帰ってくる可能性もある」
それを聞くと、オスマンも動き出した。
「では私は城へ向かおう。緊急だとしてもあんな紙きれ一枚で呼びつけるわけもない、ただの罠だろうが、ラグート邸の馬車が出れば陽動にはなるかもしれんしな。ついでにダスティンの様子も見て来よう。ケリーは何かあった時のためにここで待機していてくれ。皆で動いて連携が取れなくなっては困るからな」
ケリーが頷くのを見届け、それぞれに動き出した。
オスマンはラグート邸の馬車で城へ。
スフィーナとグレイグはスザンナが乗って来た馬車でアンリーク邸へ。
スフィーナはグレイグとスザンヌと共に馬車に向かって歩きながら、きつく拳を握り締めた。
そしてその掌をそっと開く。
指の先は薄いピンクに塗られ、ツヤツヤと光っている。
『すごいわ! とても綺麗』
幼い頃、よくサナにマニキュアを塗ってもらった。
出来上がった爪を眺めてほうっと息をつくスフィーナを、サナはにこにこと見つめていたのを覚えている。
『私もね、お母さんによくこうしてもらったの。だからスフィーナにもしてあげたかったのよ。なんだか特別な気分になれるでしょう? 爪はね、女の子の武器なのよ』
『ふふ。女の子なのに、武器だなんて。戦うの?』
『そうよ。女の子だからこそ戦わなきゃいけない時があるの。そういうときは爪を磨いて綺麗にして、よし! って気合をいれるの。戦闘準備なのよ』
他の女性たちは色を塗るだけだったが、サナはさらにその上に乾くとつやつやと光沢の出るウルカという樹液を塗った。
サナにとっては色を塗るだけでなく、そうして艶を出すのが当たり前だったのだという。
今思えばそれはきっと、サナがいた世界の話だったのだろう。
『爪の保護にもなるし、見た目にも綺麗。すごく気合が入るでしょう?』
そう言っていたずらそうに笑ったサナの顔が思い出されて、スフィーナは目を瞑った。
思い出の中の母と共に戦いに向かうように。
・・・◆・・・◇・・・◆・・・
「ねえ、スザンナ。ミリーはまだ誰のことも傷つけてはいない?」
アンリーク邸へと向かう馬車に揺られる中、気を張り詰め、固く手を握り締めているスザンナにスフィーナはそっと声をかけた。
「はい。鞘に収められたままではあるものの、ナイフを手にしていらっしゃいまして、誰も近づけずにおります」
「ナイフまで……」
スフィーナは歯噛みをした。
やはり嫌な予感は当たるものだ。
昨夜ダスティンも言っていた。ミリーが暴れていると。
朝起きたら少しは冷静になるかと思ったのだが、抑えるダスティンがいなくなり、より爆発したのかもしれない。
「あのミリーに直接人を傷つける度胸があるとは思えんがな。そんな物騒なもんを手にしてるのも不自然だ。全部あの婆さんが仕組んだことに思えてならない」
ミリーのスフィーナに対する怒りを増幅させることなど簡単だ。
そうしてけしかけておき、騒ぎを起こさせ、スフィーナをラグート邸から引っ張り出そうとしたのかもしれない。
スフィーナを独りにするため、グレイグを城へと向かわせて。
執事も義母を見張っていたはずで、それが姿を見せなくなったということは、追いかけているのか、どこかで動けなくされているのか。
とかく義母が何かを企んでいることは確かだ。
用心しなければ。
そう改めて心を決めた時、馬の悲鳴と同時に馬車が弾んだ。
「きゃあ!」
スフィーナとスザンナは互いに抱き合い、それをグレイグが覆うようにしてくれたから、壁にぶつかってもさほど痛みは感じなかった。
揺れが落ち着き、グレイグが馭者のルガートに「何事だ?」と声をかける。
「も、申し訳ありません、女性が、その、飛び出して来まして」
動揺するその声がうつったように、スフィーナも心臓が激しく脈打った。
「私が確認してまいります」
「待て、スザンナ。罠かもしれない。皆で降りるぞ、俺から離れるな」
スフィーナは胸を押さえ、グレイグの後に続いて馬車を降りた。
倒れているのは髪の長い女の人だった。怪我をしているというよりも具合が悪そうに胸をおさえており、うつ伏せになった背中が大きく上下していた。
その光景に、スフィーナは見覚えがある気がした。
馬車。
倒れる女の人。
「怪我はありませんでしたか? どこか痛みが?」
スザンナが声をかけるのを聞きながら、スフィーナの目は一点に集中していた。
あれを見たのはいつのことだったか。
倒れていたのは誰だったか。
『スフィーナ! スフィーナを連れて行かないで……!』
記憶の底から懐かしい声が、だがひび割れた悲鳴のような声が聞こえた。
あれは。
サナだ。
強引に腕を引かれ、連れて行かれそうになるスフィーナを、サナが必死に腕を伸ばして捕まえようとしていた。
そこに馬車がやってきて――。
倒れている女の人と、サナの姿がかぶって見えた。
スフィーナは足の力が抜けそうになった。
思い出した。
サナは、スフィーナの目の前で――。
はっと気が付けば、背後に男が立っていた。
馭者のルガートだ。
ルガートは悲愴な顔をしていた。
そうして無言のまま腕が振り下ろされ、スフィーナは横殴りの衝撃を受けた。
スフィーナの目の前は、真っ暗になった。
今日全ての片が付き、スフィーナはアンリーク家に帰れるようになるはずだ。
しかしスフィーナは昨夜からずっと胸騒ぎがしていた。
目の前で刃を振り回され、腕に怪我を負った後で興奮がまだ冷めていないせいかもしれない。
グレイグとラグート伯爵夫妻と揃って朝食を摂り、自室に戻った時だった。
外から騒がしい声が聞こえ、何事かと向かえば玄関には見知った顔があった。
グレイグも後からやって来て、緊迫した空気に眉を顰めた。
「スザンナ! どうしたの、顔が真っ青よ」
「スフィーナ様! 大変なんです!」
スフィーナの姿を認め、慌てて駆け寄って来たのはアンリーク家の侍女スザンナだった。
「落ち着いて話して。何があったの?」
「ミリー様がスフィーナ様を呼んで来いと、お怒りになられていて。来なければ使用人を一人ずつ傷つける、と」
あまりの言葉に唖然とするスフィーナの背後から、 騒ぎを聞きつけたラグート伯爵夫妻もやってきた。
「あらあら、それじゃまるで悪役ね」
「立てこもった犯人のようだな」
スフィーナは慌てて謝罪した。
「身内のことでお騒がせして申し訳ありません」
「スフィーナは家族も同然だよ。それで、スザンナ。ダスティンかイザベラは? どちらもいないのか」
「知らせは向かわせましたが、旦那様は既に出掛けられた後で。奥様は、朝はいらしたのですが気づいたらお姿が見えなくなっていて。それでどうしようもなく、ラグート邸におられるスフィーナ様の元へ伺ったのです」
そう言ってから、スザンナははっとしたようにグレイグの姿を認めた。
「グレイグ様、旦那様から言伝を預かっております。すぐお城に向かうようにと」
グレイグの眉は訝しげに顰められた。
「アンリーク伯爵から? 直接聞いたのか?」
「いえ、お城からの緊急の知らせだと書きつけを渡されまして。私が受け取ったのですが、執事も奥様を探しに行ったまま姿が見えなくなり、急ぎのようでしたので失礼ながら私が中身を確認させていただきました」
「その書きつけは今持っている?」
スフィーナが問えば、スザンナは慌てたように手紙を差し出した。
「はい、こちらです」
それは封筒にも入れられておらず、ただ紙が四つに折り畳まれているだけだった。
本来なら使用人が手紙を勝手に読むことなどないが、城からの緊急の知らせだと言われれば、しかも折ってあるだけの紙であれば見てしまうだろう。
「確かにグレイグに例の件で城へ来るようにとお父様の名が記されているけれど、筆跡が違うわ。それにグレイグへの知らせをアンリーク邸に寄こすのもおかしい」
「そうねえ。どさくさに紛れさせてる感じがすごくするわねえ」
オスマンもスフィーナから紙を受け取り、「確かにこれはダスティンの筆跡ではないな」と断じた。
「罠だろうな。あの婆さんが姿をくらましてるのも気にかかる。スフィーナと俺を引き離したいんだろう」
グレイグの言葉に、ケリーとオスマンも頷いた。
「そうでしょうね。アンリーク邸に向かうスフィーナをどうにかするつもりなんじゃないかしら」
「そうかもしれません。でも、ミリーを放っておくことはできません」
スフィーナが唇を噛みしめると、オスマンは「そうだったな」と難しい顔をした。
グレイグは何事かを考えていたようだったが、よし、と一つ頷いた。
「アンリーク邸には俺とスフィーナで行こう。アンリーク伯爵に知らせを出しているというなら、そちらに帰ってくる可能性もある」
それを聞くと、オスマンも動き出した。
「では私は城へ向かおう。緊急だとしてもあんな紙きれ一枚で呼びつけるわけもない、ただの罠だろうが、ラグート邸の馬車が出れば陽動にはなるかもしれんしな。ついでにダスティンの様子も見て来よう。ケリーは何かあった時のためにここで待機していてくれ。皆で動いて連携が取れなくなっては困るからな」
ケリーが頷くのを見届け、それぞれに動き出した。
オスマンはラグート邸の馬車で城へ。
スフィーナとグレイグはスザンナが乗って来た馬車でアンリーク邸へ。
スフィーナはグレイグとスザンヌと共に馬車に向かって歩きながら、きつく拳を握り締めた。
そしてその掌をそっと開く。
指の先は薄いピンクに塗られ、ツヤツヤと光っている。
『すごいわ! とても綺麗』
幼い頃、よくサナにマニキュアを塗ってもらった。
出来上がった爪を眺めてほうっと息をつくスフィーナを、サナはにこにこと見つめていたのを覚えている。
『私もね、お母さんによくこうしてもらったの。だからスフィーナにもしてあげたかったのよ。なんだか特別な気分になれるでしょう? 爪はね、女の子の武器なのよ』
『ふふ。女の子なのに、武器だなんて。戦うの?』
『そうよ。女の子だからこそ戦わなきゃいけない時があるの。そういうときは爪を磨いて綺麗にして、よし! って気合をいれるの。戦闘準備なのよ』
他の女性たちは色を塗るだけだったが、サナはさらにその上に乾くとつやつやと光沢の出るウルカという樹液を塗った。
サナにとっては色を塗るだけでなく、そうして艶を出すのが当たり前だったのだという。
今思えばそれはきっと、サナがいた世界の話だったのだろう。
『爪の保護にもなるし、見た目にも綺麗。すごく気合が入るでしょう?』
そう言っていたずらそうに笑ったサナの顔が思い出されて、スフィーナは目を瞑った。
思い出の中の母と共に戦いに向かうように。
・・・◆・・・◇・・・◆・・・
「ねえ、スザンナ。ミリーはまだ誰のことも傷つけてはいない?」
アンリーク邸へと向かう馬車に揺られる中、気を張り詰め、固く手を握り締めているスザンナにスフィーナはそっと声をかけた。
「はい。鞘に収められたままではあるものの、ナイフを手にしていらっしゃいまして、誰も近づけずにおります」
「ナイフまで……」
スフィーナは歯噛みをした。
やはり嫌な予感は当たるものだ。
昨夜ダスティンも言っていた。ミリーが暴れていると。
朝起きたら少しは冷静になるかと思ったのだが、抑えるダスティンがいなくなり、より爆発したのかもしれない。
「あのミリーに直接人を傷つける度胸があるとは思えんがな。そんな物騒なもんを手にしてるのも不自然だ。全部あの婆さんが仕組んだことに思えてならない」
ミリーのスフィーナに対する怒りを増幅させることなど簡単だ。
そうしてけしかけておき、騒ぎを起こさせ、スフィーナをラグート邸から引っ張り出そうとしたのかもしれない。
スフィーナを独りにするため、グレイグを城へと向かわせて。
執事も義母を見張っていたはずで、それが姿を見せなくなったということは、追いかけているのか、どこかで動けなくされているのか。
とかく義母が何かを企んでいることは確かだ。
用心しなければ。
そう改めて心を決めた時、馬の悲鳴と同時に馬車が弾んだ。
「きゃあ!」
スフィーナとスザンナは互いに抱き合い、それをグレイグが覆うようにしてくれたから、壁にぶつかってもさほど痛みは感じなかった。
揺れが落ち着き、グレイグが馭者のルガートに「何事だ?」と声をかける。
「も、申し訳ありません、女性が、その、飛び出して来まして」
動揺するその声がうつったように、スフィーナも心臓が激しく脈打った。
「私が確認してまいります」
「待て、スザンナ。罠かもしれない。皆で降りるぞ、俺から離れるな」
スフィーナは胸を押さえ、グレイグの後に続いて馬車を降りた。
倒れているのは髪の長い女の人だった。怪我をしているというよりも具合が悪そうに胸をおさえており、うつ伏せになった背中が大きく上下していた。
その光景に、スフィーナは見覚えがある気がした。
馬車。
倒れる女の人。
「怪我はありませんでしたか? どこか痛みが?」
スザンナが声をかけるのを聞きながら、スフィーナの目は一点に集中していた。
あれを見たのはいつのことだったか。
倒れていたのは誰だったか。
『スフィーナ! スフィーナを連れて行かないで……!』
記憶の底から懐かしい声が、だがひび割れた悲鳴のような声が聞こえた。
あれは。
サナだ。
強引に腕を引かれ、連れて行かれそうになるスフィーナを、サナが必死に腕を伸ばして捕まえようとしていた。
そこに馬車がやってきて――。
倒れている女の人と、サナの姿がかぶって見えた。
スフィーナは足の力が抜けそうになった。
思い出した。
サナは、スフィーナの目の前で――。
はっと気が付けば、背後に男が立っていた。
馭者のルガートだ。
ルガートは悲愴な顔をしていた。
そうして無言のまま腕が振り下ろされ、スフィーナは横殴りの衝撃を受けた。
スフィーナの目の前は、真っ暗になった。
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