18 / 61
第二章 ここは魔王城いいところ
7.田中敦史から田中クライアまで
しおりを挟む
初代魔王田中の日記は、異世界へ突然召喚された戸惑いへの回顧から始まっていた。
魔王になってから、振り返って書いたものらしい。
初代魔王田中は、獣人の住むこの国モンテーナを統治していた竜王を討伐するために召喚された。
召喚したのは、隣国クルーエルの神官。
当時両国は対立関係にあり、この山々と海に囲まれた限られた領土を奪い合っていた。
人は優れた技術を持ち、大量の武器を持っていたが、獣人には強靭な体躯と、僅かながら魔力を持つ者がいた。
戦力は拮抗し、長く続いた戦いに終止符を打とうと送り込まれたのが田中だったのだ。
人を頭から敵と決めてかかっていた竜王は田中の話に耳を貸さず戦いとなったが、召喚され強大な魔力を持っていた田中に屈し、話をするに至った。
そして両者は和解し、田中は獣人の国モンテーナに留まることとなった。
田中はその強大な魔力で干ばつを防ぎ、災害にあった町や村を助け、モンテーナは新たな土地を奪わなくとも自国内だけで自立してやっていけるようになった。
それを見たクルーエルの人々は、元は召喚したのはこちらで、竜王を倒しもせずモンテーナの力になるなど田中の裏切りだと罵った。
だが田中は、無理矢理に召喚され、あるはずだった人生を奪われたことに腹を立てていたのだ。
田中はクルーエルの人々にも同じように魔力を用い助けることを約束する代わり、二度と召喚術を用いないよう約束させ、関連する書物を焼き払い、その技術を封印した。
「初代魔王田中は、ずっと日本に帰りたがってたんだね」
この短時間ですべて読むことはできないが、パラパラと捲ると随所に無理矢理連れて来られたことへの恨み言と、郷愁の念が書かれていた。
今現在はクライアが日本と行き来できているわけだが、初代が生きている間にその術を見いだせていたかはわからない。
「まあそりゃ、いきなり知らん世界へと飛ばされればなあ。タマはいきなり異世界に飛ばされても、泣くでもなく、喚くでもなく受け入れた。すぐに周りを見渡して、状況を理解しようとした。その果てにぶっ倒れはしたが、根性あるなあと思ったぞ」
「私は一年間っていう期限があったから、開き直ってやれるだけやろうって思えただけだよ。もしも一生帰れないって思ったら、同じように混乱して、抗ったと思う。とても前向きに過ごすに気にはなれなかったよ」
「飛ばされて真っ先に会ったのが、見たこともない異形の俺だったしな。それでも珠美はしっかりと俺の目を見て、恐れず受け入れた。おまえが獣人を見たこともないとは思わんかったぞ、俺は」
「それは単にラースが悪い人に見えなかったからだよ」
ラースのことは何故か怖くなかった。ある意味、色気のあるケモ耳のイケオジなど危険な香りはするが。
背後でもふもふの尻尾がたすんたすんと地面を打っていたから気が抜けたのかもしれない。
ラースは、そうかあ? と頬をぽりぽりかいた。
「そんなにいい人相はしてないと思うがな」
「目が優しいもん」
珠美がそう答えれば、ラースは言葉に詰まったように黙り込み、まじまじと珠美を見た。
それから、ふっと苦笑した。
「そうか。俺も丸くなったってことだな」
ラースは嬉しそうにも、意外そうにも見えなかった。ただどこか悲哀の影が見えた気がした。
珠美は猫耳の獣人たちと対峙していたときのラースを思い出す。
あの時は確かに、平和な国で育った珠美との感覚の違いを思い知らされた気がした。
けれど、それも珠美を守るためだったのだから、やはり根底には優しさがある。
そうではないラースなど、珠美には想像できなかった。
ラースの過去を、いつか聞いてみたいと思った。
だが今は代々魔王の過去だ。
一つわかったのは、クライアがこの代々魔王の日記を読んでいたから、無理に異世界へと転移させたくないと言っていたのであろうということだ。
それでも異世界に代理の魔王を求めたのには、何か理由があるはずだ。
それもこれらの日記を読んで行けばわかるのかもしれない。
「ねえ、モルラン。まずは待たせてる人たちの話を聞かなきゃいけないことはわかってるんだけど。少しだけ時間をくれない? 少し気になることがあるの」
おずおずと聞いたのだが、かえってモルランは、ほっとしたように頬を緩めた。
先程の話で珠美が帰りたがったり、やる気をなくしてしまわないかと心配していたのかもしれない。
「ええ、わかりました。では面会は午後からということでいかがでしょうか」
「それでお願い。それから、会うのは待っていた順でいいんだけど、内容に応じて対応順は決めさせてもらうことは伝えておいてほしい。命に係わるとかの深刻さとか、影響範囲の大きさで優先順位を決めたいから」
「承知しました。そのようにお伝えいたします」
先に了承しておいてもらわねば、ミッドガルドのように待っていた順で対応しろとごねられても話が進まなくなる。
モルランが話のわかる人でよかったと、珠美はほっとした。
・・・◆・・・◇・・・◆・・・
ラースと共に部屋に戻り、珠美は積み重なった魔王の日記をめくった。
まずクライアの最後の記述を確認すると、思った通り、魔王の代理を請け負う者に向けて書かれていた。
魔王の力についてもざっくりと書かれていた。
モルランは珠美が異世界の人間だからクライアの力を継ぐことができたと言っていたが、少し違った。
クライアによると、元々日本人はこちらの世界に必要な魔力を大量に秘めているらしい。
クライアは、初代魔王が召還されたときのように、珠美の体内の力を使えるようにしただけだったのだ。
だから日本に代理魔王を探しにきたのだ。
何故わざわざ異世界に来たのか疑問だったが、一つ謎が解けた。
しかしここで気にかかるのが、クライアが日本で張り紙に書いていた永久就職というもう一つの求人だ。
「何故浮かない顔をしてる?」
傍らでダガーの手入れを始めたラースが、珠美の顔を覗き込むように首を傾げる。
再び初代魔王の日記をパラパラとめくっていた珠美は、迷いながら顔を上げた。
「うん。ねえ、ラースも魔法を使える人を知ってるって言ってたよね。魔法を使うと寿命が短くなるとか、そういう話って聞いたことある?」
問えば、ラースは記憶を探るようにしばらく黙り込んだ。
それから慎重に口を開いた。
「ない。その日記に書いてあったのか?」
「ううん。そうじゃないの。だけど、もしかしたらそうなのかな、って」
最初に気が付いたのは、分厚い本であるのに書かれている分量が一生分とは思えないほどだということだった。
日によって書かれている量はまちまちだったから、ページ数がそのまま生きた量とは言えないのだが、初代魔王の日記の最初のページと最後のページを見比べて、やはりと思った。
最後の頃の記述では死期を悟っていたかのような内容で、筆跡も弱々しくなっていた。
病気ではなく、事故でもないことは次代の魔王の記述からもわかる。
初代魔王田中は、学生の時に召喚された。
それから十年後に日記を書き始めて、最後の日付はそこから十年ほどしか経っていなかった。
この世界で、二十年ほどしか生きていないのに、力尽きるように亡くなっていったのだ。
次の魔王も。
その次の魔王も。
魔王は代々、短命だった。
魔王とその他の種族との明確な違いは、強力な魔法が使えるか否かだ。
魔法を使うのにはリスクがあるのではないか。
そう珠美が危惧していたことは、当たっているのかもしれない。
魔王になってから、振り返って書いたものらしい。
初代魔王田中は、獣人の住むこの国モンテーナを統治していた竜王を討伐するために召喚された。
召喚したのは、隣国クルーエルの神官。
当時両国は対立関係にあり、この山々と海に囲まれた限られた領土を奪い合っていた。
人は優れた技術を持ち、大量の武器を持っていたが、獣人には強靭な体躯と、僅かながら魔力を持つ者がいた。
戦力は拮抗し、長く続いた戦いに終止符を打とうと送り込まれたのが田中だったのだ。
人を頭から敵と決めてかかっていた竜王は田中の話に耳を貸さず戦いとなったが、召喚され強大な魔力を持っていた田中に屈し、話をするに至った。
そして両者は和解し、田中は獣人の国モンテーナに留まることとなった。
田中はその強大な魔力で干ばつを防ぎ、災害にあった町や村を助け、モンテーナは新たな土地を奪わなくとも自国内だけで自立してやっていけるようになった。
それを見たクルーエルの人々は、元は召喚したのはこちらで、竜王を倒しもせずモンテーナの力になるなど田中の裏切りだと罵った。
だが田中は、無理矢理に召喚され、あるはずだった人生を奪われたことに腹を立てていたのだ。
田中はクルーエルの人々にも同じように魔力を用い助けることを約束する代わり、二度と召喚術を用いないよう約束させ、関連する書物を焼き払い、その技術を封印した。
「初代魔王田中は、ずっと日本に帰りたがってたんだね」
この短時間ですべて読むことはできないが、パラパラと捲ると随所に無理矢理連れて来られたことへの恨み言と、郷愁の念が書かれていた。
今現在はクライアが日本と行き来できているわけだが、初代が生きている間にその術を見いだせていたかはわからない。
「まあそりゃ、いきなり知らん世界へと飛ばされればなあ。タマはいきなり異世界に飛ばされても、泣くでもなく、喚くでもなく受け入れた。すぐに周りを見渡して、状況を理解しようとした。その果てにぶっ倒れはしたが、根性あるなあと思ったぞ」
「私は一年間っていう期限があったから、開き直ってやれるだけやろうって思えただけだよ。もしも一生帰れないって思ったら、同じように混乱して、抗ったと思う。とても前向きに過ごすに気にはなれなかったよ」
「飛ばされて真っ先に会ったのが、見たこともない異形の俺だったしな。それでも珠美はしっかりと俺の目を見て、恐れず受け入れた。おまえが獣人を見たこともないとは思わんかったぞ、俺は」
「それは単にラースが悪い人に見えなかったからだよ」
ラースのことは何故か怖くなかった。ある意味、色気のあるケモ耳のイケオジなど危険な香りはするが。
背後でもふもふの尻尾がたすんたすんと地面を打っていたから気が抜けたのかもしれない。
ラースは、そうかあ? と頬をぽりぽりかいた。
「そんなにいい人相はしてないと思うがな」
「目が優しいもん」
珠美がそう答えれば、ラースは言葉に詰まったように黙り込み、まじまじと珠美を見た。
それから、ふっと苦笑した。
「そうか。俺も丸くなったってことだな」
ラースは嬉しそうにも、意外そうにも見えなかった。ただどこか悲哀の影が見えた気がした。
珠美は猫耳の獣人たちと対峙していたときのラースを思い出す。
あの時は確かに、平和な国で育った珠美との感覚の違いを思い知らされた気がした。
けれど、それも珠美を守るためだったのだから、やはり根底には優しさがある。
そうではないラースなど、珠美には想像できなかった。
ラースの過去を、いつか聞いてみたいと思った。
だが今は代々魔王の過去だ。
一つわかったのは、クライアがこの代々魔王の日記を読んでいたから、無理に異世界へと転移させたくないと言っていたのであろうということだ。
それでも異世界に代理の魔王を求めたのには、何か理由があるはずだ。
それもこれらの日記を読んで行けばわかるのかもしれない。
「ねえ、モルラン。まずは待たせてる人たちの話を聞かなきゃいけないことはわかってるんだけど。少しだけ時間をくれない? 少し気になることがあるの」
おずおずと聞いたのだが、かえってモルランは、ほっとしたように頬を緩めた。
先程の話で珠美が帰りたがったり、やる気をなくしてしまわないかと心配していたのかもしれない。
「ええ、わかりました。では面会は午後からということでいかがでしょうか」
「それでお願い。それから、会うのは待っていた順でいいんだけど、内容に応じて対応順は決めさせてもらうことは伝えておいてほしい。命に係わるとかの深刻さとか、影響範囲の大きさで優先順位を決めたいから」
「承知しました。そのようにお伝えいたします」
先に了承しておいてもらわねば、ミッドガルドのように待っていた順で対応しろとごねられても話が進まなくなる。
モルランが話のわかる人でよかったと、珠美はほっとした。
・・・◆・・・◇・・・◆・・・
ラースと共に部屋に戻り、珠美は積み重なった魔王の日記をめくった。
まずクライアの最後の記述を確認すると、思った通り、魔王の代理を請け負う者に向けて書かれていた。
魔王の力についてもざっくりと書かれていた。
モルランは珠美が異世界の人間だからクライアの力を継ぐことができたと言っていたが、少し違った。
クライアによると、元々日本人はこちらの世界に必要な魔力を大量に秘めているらしい。
クライアは、初代魔王が召還されたときのように、珠美の体内の力を使えるようにしただけだったのだ。
だから日本に代理魔王を探しにきたのだ。
何故わざわざ異世界に来たのか疑問だったが、一つ謎が解けた。
しかしここで気にかかるのが、クライアが日本で張り紙に書いていた永久就職というもう一つの求人だ。
「何故浮かない顔をしてる?」
傍らでダガーの手入れを始めたラースが、珠美の顔を覗き込むように首を傾げる。
再び初代魔王の日記をパラパラとめくっていた珠美は、迷いながら顔を上げた。
「うん。ねえ、ラースも魔法を使える人を知ってるって言ってたよね。魔法を使うと寿命が短くなるとか、そういう話って聞いたことある?」
問えば、ラースは記憶を探るようにしばらく黙り込んだ。
それから慎重に口を開いた。
「ない。その日記に書いてあったのか?」
「ううん。そうじゃないの。だけど、もしかしたらそうなのかな、って」
最初に気が付いたのは、分厚い本であるのに書かれている分量が一生分とは思えないほどだということだった。
日によって書かれている量はまちまちだったから、ページ数がそのまま生きた量とは言えないのだが、初代魔王の日記の最初のページと最後のページを見比べて、やはりと思った。
最後の頃の記述では死期を悟っていたかのような内容で、筆跡も弱々しくなっていた。
病気ではなく、事故でもないことは次代の魔王の記述からもわかる。
初代魔王田中は、学生の時に召喚された。
それから十年後に日記を書き始めて、最後の日付はそこから十年ほどしか経っていなかった。
この世界で、二十年ほどしか生きていないのに、力尽きるように亡くなっていったのだ。
次の魔王も。
その次の魔王も。
魔王は代々、短命だった。
魔王とその他の種族との明確な違いは、強力な魔法が使えるか否かだ。
魔法を使うのにはリスクがあるのではないか。
そう珠美が危惧していたことは、当たっているのかもしれない。
0
お気に入りに追加
155
あなたにおすすめの小説
転生先が意地悪な王妃でした。うちの子が可愛いので今日から優しいママになります! ~陛下、もしかして一緒に遊びたいのですか?
朱音ゆうひ
恋愛
転生したら、我が子に冷たくする酷い王妃になってしまった!
「お母様、謝るわ。お母様、今日から変わる。あなたを一生懸命愛して、優しくして、幸せにするからね……っ」
王子を抱きしめて誓った私は、その日から愛情をたっぷりと注ぐ。
不仲だった夫(国王)は、そんな私と息子にそわそわと近づいてくる。
もしかして一緒に遊びたいのですか、あなた?
他サイトにも掲載しています( https://ncode.syosetu.com/n5296ig/)
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
聖獣の卵を保護するため、騎士団長と契約結婚いたします。仮の妻なのに、なぜか大切にされすぎていて、溺愛されていると勘違いしてしまいそうです
石河 翠
恋愛
騎士団の食堂で働くエリカは、自宅の庭で聖獣の卵を発見する。
聖獣が大好きなエリカは保護を希望するが、領主に卵を預けるようにと言われてしまった。卵の保護主は、魔力や財力、社会的な地位が重要視されるというのだ。
やけになったエリカは場末の酒場で酔っ払ったあげく、通りすがりの騎士団長に契約結婚してほしいと唐突に泣きつく。すると意外にもその場で承諾されてしまった。
女っ気のない堅物な騎士団長だったはずが、妻となったエリカへの態度は甘く優しいもので、彼女は思わずときめいてしまい……。
素直でまっすぐ一生懸命なヒロインと、実はヒロインにずっと片思いしていた真面目な騎士団長の恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID749781)をお借りしております。
大聖女の姉と大聖者の兄の元に生まれた良くも悪くも普通の姫君、二人の絞りカスだと影で嘲笑されていたが実は一番神に祝福された存在だと発覚する。
下菊みこと
ファンタジー
絞りカスと言われて傷付き続けた姫君、それでも姉と兄が好きらしい。
ティモールとマルタは父王に詰め寄られる。結界と祝福が弱まっていると。しかしそれは当然だった。本当に神から愛されているのは、大聖女のマルタでも大聖者のティモールでもなく、平凡な妹リリィなのだから。
小説家になろう様でも投稿しています。
【完結】大聖女の息子はやり直す
ゆるぽ
ファンタジー
大聖女の息子にして次期侯爵であるディート・ルナライズは義母と義姉に心酔し破滅してしまった。力尽き倒れた瞬間に15歳の誕生日に戻っていたのだ。今度は絶対に間違えないと誓う彼が行動していくうちに1度目では知らなかった事実がどんどんと明らかになっていく。母の身に起きた出来事と自身と実妹の秘密。義母と義姉の目的とはいったい?/完結いたしました。また念のためR15に変更。/初めて長編を書き上げることが出来ました。読んでいただいたすべての方に感謝申し上げます。
【完結済み】番(つがい)と言われましたが、冒険者として精進してます。
BBやっこ
ファンタジー
冒険者として過ごしていたセリが、突然、番と言われる。「番って何?」
「初めて会ったばかりなのに?」番認定されたが展開に追いつけない中、元実家のこともあり
早々に町を出て行く必要がある。そこで、冒険者パーティ『竜の翼』とともに旅立つことになった[第1章]次に目指すは? [おまけ]でセリの過去を少し!
[第2章]王都へ!森、馬車の旅、[第3章]貿易街、
[第4章]港街へ。追加の依頼を受け3人で船旅。
[第5章]王都に到着するまで
闇の友、後書きにて完結です。
スピンオフ⬇︎
『[R18]運命の相手とベッドの上で体を重ねる』←ストーリーのリンクあり
『[R18] オレ達と番の女は、巣篭もりで愛欲に溺れる。』短編完結済み
番外編のセリュートを主人公にパラレルワールド
『当主代理ですが、実父に会った記憶がありません。』
※それぞれ【完結済み】
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
急に運命の番と言われても。夜会で永遠の愛を誓われ駆け落ちし、数年後ぽい捨てされた母を持つ平民娘は、氷の騎士の甘い求婚を冷たく拒む。
石河 翠
恋愛
ルビーの花屋に、隣国の氷の騎士ディランが現れた。
雪豹の獣人である彼は番の匂いを追いかけていたらしい。ところが花屋に着いたとたんに、手がかりを失ってしまったというのだ。
一時的に鼻が詰まった人間並みの嗅覚になったディランだが、番が見つかるまでは帰らないと言い張る始末。ルビーは彼の世話をする羽目に。
ルビーと喧嘩をしつつ、人間についての理解を深めていくディラン。
その後嗅覚を取り戻したディランは番の正体に歓喜し、公衆の面前で結婚を申し込むが冷たく拒まれる。ルビーが求婚を断ったのには理由があって……。
愛されることが怖い臆病なヒロインと、彼女のためならすべてを捨てる一途でだだ甘なヒーローの恋物語。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
扉絵は写真ACより、チョコラテさまの作品(ID25481643)をお借りしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる