1 / 5
あなたが好きなのは金髪の彼ですか? それとも銀髪の彼ですか?
しおりを挟む
今日こそ伝えなきゃ。
あなたが好きって。
だけど今は追いかけてくる影から逃げなければならない。
捕まったら、私は――。
だから。
◇
「あなたが記憶を失う前に好きだったのは美しく輝く金髪のローレンスですか? それとも神秘的な銀髪のイージスですか?」
斧じゃないんだから。
目覚めた私が思わずツッコんだその言葉に自分で驚く。
それ何の話だっけ。
えっと……。
待って。
おかしくない? その質問。
だって私は、三日間という些か長すぎる寝坊から目覚めたばかり。まだたったの三十分しか経っていなくて状況把握もロクにできていない。
それどころか、さっきまで自分の名前も、ここがどこかもわからなくなっていたのだから。
最初、そう告げても枕元にいたこの長い黒髪で銀縁眼鏡をかけたこの男の人は、「何の茶番を」としばらく取り合ってくれなくて、やっと私が嘘を言ってるわけじゃないとわかってもらえたのが十分くらい前。
そしたら部屋の外に集まってきてたらしい侍女や見目麗しい金髪と銀髪の男性二人がそっと窺うように次々と部屋に入って来た。
いや、私寝衣なんで。入って来ないでほしいんですけど。
布団をかき抱いて身を縮めこめていると、黒髪眼鏡がため息を吐きながら私の状況をみんなに説明してくれた。
うん。でも、先に私にいろいろと説明してほしい。
誰が誰かもわからないのに、こんなに取り囲まれてものすごく身の置き場がないんですけど。
やっと私の怯えた視線に気が付いたのか、黒髪眼鏡は子供に言い聞かせるように、ゆっくりと私に向かって話してくれた。
「あなたの名前は、アイリス=オーロランド様です。十六歳でオーロランド伯爵家の長女。ご家族はご両親の他に、二歳下の妹君がいらっしゃいます。名前はオリビア様」
私が「まったく心当たりがありません」の顔をしたままでいると、黒髪眼鏡は落胆したように再びため息を吐いた。
それから彼は、驚愕したように私の言動を見守っていた金髪の見目麗しい青年をサラン伯爵家の次男ローランド様と紹介し、銀髪の冷たい美貌の青年をユティタス伯爵家の三男イージス様と紹介してくれた。
で、いきなり冒頭の質問をされたわけである。
――わかるかい。
そもそも誰が誰だかもわかってないのに、どっちが好きだったかとか、記憶を失った私に訊いて答えられると思っているのがおかしい。
「申し訳ありません。私には私の名前も、お二方のお名前も今知ったところですので、そのような質問には答えられません」
「まあ、そうでしょうね。記憶がないのですから。ですが、だからこそ、深層心理が見えるのではないかと訊いてみたのですよ。ですがアイリス様の様子を窺う限り、本当にどちらともわからないようですね」
何故そんな試すようなことをされているのか。
そもそも何故二人の青年から縋るような目で「俺を選べ」とでもいうように見つめられなければならないのか。
どういう状況?
私の困惑がわかったのか、黒髪眼鏡が説明してくれた。
「あなたは明日までに、お二人のうちどちらと婚約するのか、答えを出すことになっていたのですよ。明後日、アイリス様の婚約お披露目パーティが開催されることとなっています。この国では、十七歳の誕生日を迎えるまでに婚約をしなければ行き遅れと見做されます。そうなってしまえば、貰い手はなくなります。それなのにあなたは、なかなかお選びにならなかった。そうして今このような状況に陥っているのです」
理解しがたい。
何故十七歳で行き遅れとか言われなければならないのか。
そう思った自分に、些か驚いた。まるで違う文化を知っているようだったから。
「そのようなわけですので、明日までにはどちらと婚約するか、決めなければなりません。その日を逃してはこの公爵家の名に傷がつきます」
黒髪眼鏡が眉間に皺を寄せて言うと、金髪のローレンスがベッドサイドへとやってきて、優雅な仕草で立膝をつき私の手を取った。
「アイリス嬢。記憶を取り戻してほしいとは申しません。また私に恋をしていただけませんか」
銀髪のイージスもつかつかと迷いのない足取りでやってくると、そこにすっくと立ったまま、怜悧な瞳で私を見下ろした。
「アイリス。何も心配せず俺についてくればいい。記憶を失ったままだとしても、どんなお前になろうと、再びお前を愛そう」
乙女ゲームか!
とまた謎のツッコミが沸いた。
ローレンスには背筋がぞわっとしたし(あんまりいい意味じゃない方で)、イージスには随分な俺様加減にキュンともこなかった。
うーん。
こんな美麗な二人に求められたら、一般的な乙女としては「えー、どっちを選べばいいの? 困っちゃう! どっちも~~!」と人差し指をぶんぶん振ってしまうところだと思うのだが。
全然食指が動かない。
困って黒髪眼鏡を見れば、「さあ、選んでください」とばかりにじっと私を見ている。
っていうか、あんたは誰。
いい加減黒髪眼鏡って呼ぶのも面倒なんですけど。
私がじっと見れば、黒髪眼鏡は切れ長の瞳をわずかに見開いて「何か?」という顔をした。
「ええと。あなたはどなた、ですか?」
「ああ、これは失礼しました。私は執事のアーノルドです。幼い頃よりアイリス様と幼馴染のようにして育ち、父の跡を継ぎましてこのオーロランド家にお仕えさせていただいております」
「幼馴染?」
「ええ。アイリス様の遊び相手にと、よく連れて来られていたのです」
「おい、アーノルド。お前のことなどはもうそれくらいでいい。そんなことなど思い出さずとも何の支障もないが、今決めねばならぬのはアイリスの婚約者だ」
「その通りだ。記憶を失くしてしまったのなら、あと一日という短い時間で選んでいただかねばならない。一刻も惜しいところだ」
銀髪と金髪がそれぞれに言って、アーノルドは頭を下げた。
「失礼いたしました」
私が訊いたから答えたに過ぎないのに、アーノルドは二人に場所を譲るように一歩下がってしまった。
途端に何故か心許なくなる。
二人がずずいと一歩近づいてきたけれど、私はアーノルドに助けを求めるように視線を向けてしまった。
いきなり決めろと言われても無理がある。
そもそも自分のことで手一杯なのに。
そんな私の様子に気が付いたのか、侍女の一人がお茶を運んできてくれた。
「アイリス様。よろしければお茶をお飲みになって、気分を落ち着けてください」
「ありがとう」
差し出されたカップを受け取ろうと手を伸ばし、私はちらりと彼女の顔を見上げた。
目が合えば、びくりと肩を揺らした。
その指も小刻みに震えている。
さりげなく飲むそぶりでお茶を覗き込めば、なんか黄色い。
そしてやや白濁している気がする。
これ、お茶か?
再びさりげなく彼女を見れば、その顔はさっと俯けられた。
その態度、絶対お茶じゃないよね。
私の戸惑いに気付いたのか、アーノルドはお盆を抱えていた彼女の腕をさっと掴むと、「アイリーン様、そのカップをこちらへ」と私に片手を伸ばした。
素直に渡すと、顔を近づけ匂いを嗅ぎ、それから長い舌でちろりと舐める。
「これは……」
緊張の走ったその顔に、金髪と銀髪がはっと息を呑み血相を変える。
「まさか、また?!」
「オリビアか……!」
オリビア、って誰だっけ。そうだった、妹だ。
妹?!
妹が私になんか怪しいものを呑ませようとしたってこと?!
私、もしかして命を狙われてたのか。
記憶がないのも、もしやそのせい――?
アーノルドが腕を掴んでいた侍女に顔を向けると、彼女はびくりと肩を揺らし、それからカタカタと目に見えて震え始めた。
「誰の指示ですか」
「あ、あの、私、あの……!」
「あーあ、つまんない。もうバレちゃったのね」
開け放されていた扉から、赤いふわふわの髪が覗いていた。
あなたが好きって。
だけど今は追いかけてくる影から逃げなければならない。
捕まったら、私は――。
だから。
◇
「あなたが記憶を失う前に好きだったのは美しく輝く金髪のローレンスですか? それとも神秘的な銀髪のイージスですか?」
斧じゃないんだから。
目覚めた私が思わずツッコんだその言葉に自分で驚く。
それ何の話だっけ。
えっと……。
待って。
おかしくない? その質問。
だって私は、三日間という些か長すぎる寝坊から目覚めたばかり。まだたったの三十分しか経っていなくて状況把握もロクにできていない。
それどころか、さっきまで自分の名前も、ここがどこかもわからなくなっていたのだから。
最初、そう告げても枕元にいたこの長い黒髪で銀縁眼鏡をかけたこの男の人は、「何の茶番を」としばらく取り合ってくれなくて、やっと私が嘘を言ってるわけじゃないとわかってもらえたのが十分くらい前。
そしたら部屋の外に集まってきてたらしい侍女や見目麗しい金髪と銀髪の男性二人がそっと窺うように次々と部屋に入って来た。
いや、私寝衣なんで。入って来ないでほしいんですけど。
布団をかき抱いて身を縮めこめていると、黒髪眼鏡がため息を吐きながら私の状況をみんなに説明してくれた。
うん。でも、先に私にいろいろと説明してほしい。
誰が誰かもわからないのに、こんなに取り囲まれてものすごく身の置き場がないんですけど。
やっと私の怯えた視線に気が付いたのか、黒髪眼鏡は子供に言い聞かせるように、ゆっくりと私に向かって話してくれた。
「あなたの名前は、アイリス=オーロランド様です。十六歳でオーロランド伯爵家の長女。ご家族はご両親の他に、二歳下の妹君がいらっしゃいます。名前はオリビア様」
私が「まったく心当たりがありません」の顔をしたままでいると、黒髪眼鏡は落胆したように再びため息を吐いた。
それから彼は、驚愕したように私の言動を見守っていた金髪の見目麗しい青年をサラン伯爵家の次男ローランド様と紹介し、銀髪の冷たい美貌の青年をユティタス伯爵家の三男イージス様と紹介してくれた。
で、いきなり冒頭の質問をされたわけである。
――わかるかい。
そもそも誰が誰だかもわかってないのに、どっちが好きだったかとか、記憶を失った私に訊いて答えられると思っているのがおかしい。
「申し訳ありません。私には私の名前も、お二方のお名前も今知ったところですので、そのような質問には答えられません」
「まあ、そうでしょうね。記憶がないのですから。ですが、だからこそ、深層心理が見えるのではないかと訊いてみたのですよ。ですがアイリス様の様子を窺う限り、本当にどちらともわからないようですね」
何故そんな試すようなことをされているのか。
そもそも何故二人の青年から縋るような目で「俺を選べ」とでもいうように見つめられなければならないのか。
どういう状況?
私の困惑がわかったのか、黒髪眼鏡が説明してくれた。
「あなたは明日までに、お二人のうちどちらと婚約するのか、答えを出すことになっていたのですよ。明後日、アイリス様の婚約お披露目パーティが開催されることとなっています。この国では、十七歳の誕生日を迎えるまでに婚約をしなければ行き遅れと見做されます。そうなってしまえば、貰い手はなくなります。それなのにあなたは、なかなかお選びにならなかった。そうして今このような状況に陥っているのです」
理解しがたい。
何故十七歳で行き遅れとか言われなければならないのか。
そう思った自分に、些か驚いた。まるで違う文化を知っているようだったから。
「そのようなわけですので、明日までにはどちらと婚約するか、決めなければなりません。その日を逃してはこの公爵家の名に傷がつきます」
黒髪眼鏡が眉間に皺を寄せて言うと、金髪のローレンスがベッドサイドへとやってきて、優雅な仕草で立膝をつき私の手を取った。
「アイリス嬢。記憶を取り戻してほしいとは申しません。また私に恋をしていただけませんか」
銀髪のイージスもつかつかと迷いのない足取りでやってくると、そこにすっくと立ったまま、怜悧な瞳で私を見下ろした。
「アイリス。何も心配せず俺についてくればいい。記憶を失ったままだとしても、どんなお前になろうと、再びお前を愛そう」
乙女ゲームか!
とまた謎のツッコミが沸いた。
ローレンスには背筋がぞわっとしたし(あんまりいい意味じゃない方で)、イージスには随分な俺様加減にキュンともこなかった。
うーん。
こんな美麗な二人に求められたら、一般的な乙女としては「えー、どっちを選べばいいの? 困っちゃう! どっちも~~!」と人差し指をぶんぶん振ってしまうところだと思うのだが。
全然食指が動かない。
困って黒髪眼鏡を見れば、「さあ、選んでください」とばかりにじっと私を見ている。
っていうか、あんたは誰。
いい加減黒髪眼鏡って呼ぶのも面倒なんですけど。
私がじっと見れば、黒髪眼鏡は切れ長の瞳をわずかに見開いて「何か?」という顔をした。
「ええと。あなたはどなた、ですか?」
「ああ、これは失礼しました。私は執事のアーノルドです。幼い頃よりアイリス様と幼馴染のようにして育ち、父の跡を継ぎましてこのオーロランド家にお仕えさせていただいております」
「幼馴染?」
「ええ。アイリス様の遊び相手にと、よく連れて来られていたのです」
「おい、アーノルド。お前のことなどはもうそれくらいでいい。そんなことなど思い出さずとも何の支障もないが、今決めねばならぬのはアイリスの婚約者だ」
「その通りだ。記憶を失くしてしまったのなら、あと一日という短い時間で選んでいただかねばならない。一刻も惜しいところだ」
銀髪と金髪がそれぞれに言って、アーノルドは頭を下げた。
「失礼いたしました」
私が訊いたから答えたに過ぎないのに、アーノルドは二人に場所を譲るように一歩下がってしまった。
途端に何故か心許なくなる。
二人がずずいと一歩近づいてきたけれど、私はアーノルドに助けを求めるように視線を向けてしまった。
いきなり決めろと言われても無理がある。
そもそも自分のことで手一杯なのに。
そんな私の様子に気が付いたのか、侍女の一人がお茶を運んできてくれた。
「アイリス様。よろしければお茶をお飲みになって、気分を落ち着けてください」
「ありがとう」
差し出されたカップを受け取ろうと手を伸ばし、私はちらりと彼女の顔を見上げた。
目が合えば、びくりと肩を揺らした。
その指も小刻みに震えている。
さりげなく飲むそぶりでお茶を覗き込めば、なんか黄色い。
そしてやや白濁している気がする。
これ、お茶か?
再びさりげなく彼女を見れば、その顔はさっと俯けられた。
その態度、絶対お茶じゃないよね。
私の戸惑いに気付いたのか、アーノルドはお盆を抱えていた彼女の腕をさっと掴むと、「アイリーン様、そのカップをこちらへ」と私に片手を伸ばした。
素直に渡すと、顔を近づけ匂いを嗅ぎ、それから長い舌でちろりと舐める。
「これは……」
緊張の走ったその顔に、金髪と銀髪がはっと息を呑み血相を変える。
「まさか、また?!」
「オリビアか……!」
オリビア、って誰だっけ。そうだった、妹だ。
妹?!
妹が私になんか怪しいものを呑ませようとしたってこと?!
私、もしかして命を狙われてたのか。
記憶がないのも、もしやそのせい――?
アーノルドが腕を掴んでいた侍女に顔を向けると、彼女はびくりと肩を揺らし、それからカタカタと目に見えて震え始めた。
「誰の指示ですか」
「あ、あの、私、あの……!」
「あーあ、つまんない。もうバレちゃったのね」
開け放されていた扉から、赤いふわふわの髪が覗いていた。
2
お気に入りに追加
158
あなたにおすすめの小説

【完結】契約結婚の妻は、まったく言うことを聞かない
あごにくまるたろう
恋愛
完結してます。全6話。
女が苦手な騎士は、言いなりになりそうな令嬢と契約結婚したはずが、なんにも言うことを聞いてもらえない話。

【短編】将来の王太子妃が婚約破棄をされました。宣言した相手は聖女と王太子。あれ何やら二人の様子がおかしい……
しろねこ。
恋愛
「婚約破棄させてもらうわね!」
そう言われたのは銀髪青眼のすらりとした美女だ。
魔法が使えないものの、王太子妃教育も受けている彼女だが、その言葉をうけて見に見えて顔色が悪くなった。
「アリス様、冗談は止してください」
震える声でそう言うも、アリスの呼びかけで場が一変する。
「冗談ではありません、エリック様ぁ」
甘えた声を出し呼んだのは、この国の王太子だ。
彼もまた同様に婚約破棄を謳い、皆の前で発表する。
「王太子と聖女が結婚するのは当然だろ?」
この国の伝承で、建国の際に王太子の手助けをした聖女は平民の出でありながら王太子と結婚をし、後の王妃となっている。
聖女は治癒と癒やしの魔法を持ち、他にも魔物を退けられる力があるという。
魔法を使えないレナンとは大違いだ。
それ故に聖女と認められたアリスは、王太子であるエリックの妻になる! というのだが……
「これは何の余興でしょう? エリック様に似ている方まで用意して」
そう言うレナンの顔色はかなり悪い。
この状況をまともに受け止めたくないようだ。
そんな彼女を支えるようにして控えていた護衛騎士は寄り添った。
彼女の気持ちまでも守るかのように。
ハピエン、ご都合主義、両思いが大好きです。
同名キャラで様々な話を書いています。
話により立場や家名が変わりますが、基本の性格は変わりません。
お気に入りのキャラ達の、色々なシチュエーションの話がみたくてこのような形式で書いています。
中編くらいで前後の模様を書けたら書きたいです(^^)
カクヨムさんでも掲載中。

それでも好きだった。
下菊みこと
恋愛
諦めたはずなのに、少し情が残ってたお話。
主人公は婚約者と上手くいっていない。いつも彼の幼馴染が邪魔をしてくる。主人公は、婚約解消を決意する。しかしその後元婚約者となった彼から手紙が来て、さらにメイドから彼のその後を聞いてしまった。その時に感じた思いとは。
小説家になろう様でも投稿しています。
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
あなたとの縁を切らせてもらいます
しろねこ。
恋愛
婚約解消の話が婚約者の口から出たから改めて考えた。
彼と私はどうなるべきか。
彼の気持ちは私になく、私も彼に対して思う事は無くなった。お互いに惹かれていないならば、そして納得しているならば、もういいのではないか。
「あなたとの縁を切らせてください」
あくまでも自分のけじめの為にその言葉を伝えた。
新しい道を歩みたくて言った事だけれど、どうもそこから彼の人生が転落し始めたようで……。
さらりと読める長さです、お読み頂けると嬉しいです( ˘ω˘ )
小説家になろうさん、カクヨムさん、ノベルアップ+さんにも投稿しています。

あなたが幸せになるために
月山 歩
恋愛
幼馴染の二人は、お互いに好きだが、王子と平民のため身分差により結婚できない。王子の結婚が迫ると、オーレリアは大好きな王子が、自分のために不貞を働く姿も見たくないから、最後に二人で食事を共にすると姿を消した。


[完結]裏切りの学園 〜親友・恋人・教師に葬られた学園マドンナの復讐
青空一夏
恋愛
高校時代、完璧な優等生であった七瀬凛(ななせ りん)は、親友・恋人・教師による壮絶な裏切りにより、人生を徹底的に破壊された。
彼女の家族は死に追いやられ、彼女自身も冤罪を着せられた挙げ句、刑務所に送られる。
「何もかも失った……」そう思った彼女だったが、獄中である人物の助けを受け、地獄から這い上がる。
数年後、凛は名前も身分も変え、復讐のために社会に舞い戻るのだが……
※全6話ぐらい。字数は一話あたり4000文字から5000文字です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる