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第2章
第8話 それぞれに見えているもの
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赤い巻き髪にやや吊り目がちな金色の瞳、長いまつ毛。
容姿も身にまとうものも、ド派手な美人。
そんなアンジェリカ様はどこにいても目を引くから、学院にあるサロンで取り巻きと共にお茶をしているのをすぐに見つけられた。
「アンジェリカ様、お話があるのですがお時間をいただけませんか?」
「あら、なによ」
ちょうどお開きになったところらしく、立ち上がったアンジェリカ様に声をかけるが、まず敵視されている様子がないことにほっとする。
「このままこちらでお話しさせていただいても?」
そう尋ねると、アンジェリカ様は取り巻き達に「ではまた明日。ごきげんよう」と挨拶し、座り直した。
テーブルをトントン、と指で軽くたたき、「で? どんな用かしら」と私に座るよう促す。
「アンジェリカ様は怒っていらっしゃらないのですね」
「ああ。あなたがレガート殿下と婚約したこと?」
「はい」
「気に食わないとは思うけれど、あなたに対して怒りはないわ。どうせあなたがどんな策を講じたところで立てる場所でもないもの、巻き込まれた口でしょう。義理の姉が逃げ出した責任を負わされたってところかしら? そんな負の遺産をうらやましいとも思わないわ」
義姉が逃げたとは公にはしていないが、わかる人にはわかるのだろう。
「私の立場からは否定も肯定もできません」
「それが答えよ。『償いとして聖女がいなくなった穴をレガート殿下と共に埋めてみよ』とでも言われたのではないの?」
まさかそこまですらすらと言われるとは思っていなかった。
にっこりと笑うしかない私に、アンジェリカ様はため息を吐く。
「だって、どう見たって武骨な殿下とへらへらしているあなたでは馬が合わないじゃない。生徒会でも意見が対立してばかりだと聞いたし、どうせ殿下のことなど『鍛えすぎて表情筋が死んだゆえに何を考えているかわからなくてさらに真面目すぎて面倒』とか思っているのではなくて? まあそれは同感だから、ご愁傷様だわ」
まさか同情されるとは思ってもみなかったけれど、アンジェリカ様もレガート殿下の婚約者は面倒だと思うほうだったのなら、命拾いした。
アンジェリカ様はけだるげに自らの巻き毛を指にくるくると巻き付けては離す。
「確かに以前は、両親から王太子の婚約者になれと言われていたし、アルシュバーン公爵家の人間として期待に応えたい気持ちはあったわ。王太子妃になって、ゆくゆくは王妃となってちやほやされたいし、女性の頂点に立ちたいもの」
アンジェリカ様のこいういうはっきりしたところが大好きだ。
裏表もあるし、計算もするし、頭もいいからうまく付き合わなければ恐ろしい相手でもあるけれど。
「それでも一生あの仏頂面と付き合っていくのは嫌ね。まあまあかっこいい顔はしていると思うけれど、微笑みかけられることもなく、愛されることもなく一生を終えるのはさすがに嫌」
「そんな風にお考えとは、意外でした」
「別に恋愛結婚がしたいわけではないわ。ただ、それにしたってレガート殿下じゃ幸せな結婚生活は思い描けないのだもの。型どおりの会話だけでそこに心もなく、ただただ『妻』としてそこにいればいいのは楽かもしれないけれど虚しいわ。だからといって勝手にさせてもらえるかっていうと、厳しそうだし、ちょっとしたことで眉を顰められながら過ごすとか地獄じゃない? とにかく窮屈そうで嫌」
殿下はつくづくひどい言われようだけれど、誠実を美徳と考える人はいるし、慕っている人もいるはずだ。
型どおりの会話……というのは確かにそうかもしれないけれど、でもそこに心はある。
何を話していいかわからず、毎回悩みながら話しかけてくれているのだ。
厳しい所もあるし、眉を顰められることも、まあ、あるけど、でもいつも気遣ってくれるし、優しい。
敵と認定されずに済んだことは助かったけれど、複雑だ。
そんなことを考えていると、アンジェリカ様はくるくる巻き付けていた髪をばさりと背に払い、「で、本題は何?」と腕を組んだ。
「あ、はい。実は音楽祭のことでご相談があるのです。今年は隣国のエドワード第三王子が観覧にいらっしゃることになりまして、学院としても何かこれまでとは違う趣向を凝らしたいと検討を進め、ソロだけではなく、合奏での参加が認められることになったのです。それで、アンジェリカ様と一緒に参加させていただけないかと」
「なるほど。私の力を借りてレガート殿下の婚約者として認められたいという魂胆ね」
「お察しの通りです」
用意していた言い訳を丸々言い当てられ、思わずテーブルに平伏した。
これだからアンジェリカ様は侮れない。
きっと本当の意図もじきに気が付くだろう。
「公爵家の娘である私と共に参加すれば、私に認められていると示すことができる。学院の生徒たちはまあ納得している方が多いけれど、社交界にはまだ『何故平民出身の娘が』と鼻息荒く怒っている方々もいるから、ある程度黙らせることができるものね。それに何より私には演奏の腕があるもの。一緒に参加しているだけで何割増しにも実力が上がって見えることでしょう」
フッ、と唇を吊り上げて笑うと腕組みを解き、おかわりを注がれたお茶を優雅に口に運ぶ。
「はい。それともう一つ、変更点がありまして……。そのエドワード王子に優秀者を決めていただくことになっているのです」
こわごわそう告げると、アンジェリカ様の眉がぴくりと吊り上がった。
「なんですって……? もちろん音楽祭にはオリヴィア様も参加なさるのよね」
「現時点では参加を表明されております。一人のままか、合奏に変更なさるかはまだわかりませんが」
「ふうん……」
私をじっと見つめながら長く尾を引く相槌に、何もかも見透かされているような気がした。
動揺しないよう、敵意のないことを示そうと笑顔を保ちじっと待っていると、アンジェリカ様は「ま、いいわ」とカップを置いた。
「あなた如きに足を引っ張られるようでは真の実力とは言えないもの。受けて立ってさしあげるわ」
「ありがとうございます!」
「ただし。覚悟はあるんでしょうね? 指が切れようと、手首がもげようと、腕がなくなろうと、美しい演奏をお披露目できるよう全身全霊で取り組むのよ」
「はい! 音楽祭までに粉骨砕身腕を磨いてまいります!」
「で? あなたに何ができるの?」
「たいこ……」
「もう一度言いなさい」
「バイオリンを練習予定です」
「そう。それならあと二人入れてカルテットにしましょう。人選は私でいいわね?」
「はい、お任せいたします」
「それじゃあまずは明日、今の実力を見せて。まあそれ次第ではあるけど、どうせさんざんなんでしょうから、あなたとあわせて練習するのは一週間に一回でいいわね。その間にみっちりと個人練習をしておくこと。なんなら、講師を紹介してあげましょうか?」
「いえ、そこまでお世話になるわけには!」
「ふうん……?」
「音楽祭までにはなんとか仕上げて参りますので!」
ははーっと再びひれ伏し、うろんなまなざしを避ける。
「ま、そうね。あなたはレガート殿下の婚約者なんですもの。恥をかいて一番困るのは殿下ですから、地獄のしごきがお待ちでしょうね」
重ね重ねご慧眼で。
なんとなく、私の目論見など既にバレているような気がした。
容姿も身にまとうものも、ド派手な美人。
そんなアンジェリカ様はどこにいても目を引くから、学院にあるサロンで取り巻きと共にお茶をしているのをすぐに見つけられた。
「アンジェリカ様、お話があるのですがお時間をいただけませんか?」
「あら、なによ」
ちょうどお開きになったところらしく、立ち上がったアンジェリカ様に声をかけるが、まず敵視されている様子がないことにほっとする。
「このままこちらでお話しさせていただいても?」
そう尋ねると、アンジェリカ様は取り巻き達に「ではまた明日。ごきげんよう」と挨拶し、座り直した。
テーブルをトントン、と指で軽くたたき、「で? どんな用かしら」と私に座るよう促す。
「アンジェリカ様は怒っていらっしゃらないのですね」
「ああ。あなたがレガート殿下と婚約したこと?」
「はい」
「気に食わないとは思うけれど、あなたに対して怒りはないわ。どうせあなたがどんな策を講じたところで立てる場所でもないもの、巻き込まれた口でしょう。義理の姉が逃げ出した責任を負わされたってところかしら? そんな負の遺産をうらやましいとも思わないわ」
義姉が逃げたとは公にはしていないが、わかる人にはわかるのだろう。
「私の立場からは否定も肯定もできません」
「それが答えよ。『償いとして聖女がいなくなった穴をレガート殿下と共に埋めてみよ』とでも言われたのではないの?」
まさかそこまですらすらと言われるとは思っていなかった。
にっこりと笑うしかない私に、アンジェリカ様はため息を吐く。
「だって、どう見たって武骨な殿下とへらへらしているあなたでは馬が合わないじゃない。生徒会でも意見が対立してばかりだと聞いたし、どうせ殿下のことなど『鍛えすぎて表情筋が死んだゆえに何を考えているかわからなくてさらに真面目すぎて面倒』とか思っているのではなくて? まあそれは同感だから、ご愁傷様だわ」
まさか同情されるとは思ってもみなかったけれど、アンジェリカ様もレガート殿下の婚約者は面倒だと思うほうだったのなら、命拾いした。
アンジェリカ様はけだるげに自らの巻き毛を指にくるくると巻き付けては離す。
「確かに以前は、両親から王太子の婚約者になれと言われていたし、アルシュバーン公爵家の人間として期待に応えたい気持ちはあったわ。王太子妃になって、ゆくゆくは王妃となってちやほやされたいし、女性の頂点に立ちたいもの」
アンジェリカ様のこいういうはっきりしたところが大好きだ。
裏表もあるし、計算もするし、頭もいいからうまく付き合わなければ恐ろしい相手でもあるけれど。
「それでも一生あの仏頂面と付き合っていくのは嫌ね。まあまあかっこいい顔はしていると思うけれど、微笑みかけられることもなく、愛されることもなく一生を終えるのはさすがに嫌」
「そんな風にお考えとは、意外でした」
「別に恋愛結婚がしたいわけではないわ。ただ、それにしたってレガート殿下じゃ幸せな結婚生活は思い描けないのだもの。型どおりの会話だけでそこに心もなく、ただただ『妻』としてそこにいればいいのは楽かもしれないけれど虚しいわ。だからといって勝手にさせてもらえるかっていうと、厳しそうだし、ちょっとしたことで眉を顰められながら過ごすとか地獄じゃない? とにかく窮屈そうで嫌」
殿下はつくづくひどい言われようだけれど、誠実を美徳と考える人はいるし、慕っている人もいるはずだ。
型どおりの会話……というのは確かにそうかもしれないけれど、でもそこに心はある。
何を話していいかわからず、毎回悩みながら話しかけてくれているのだ。
厳しい所もあるし、眉を顰められることも、まあ、あるけど、でもいつも気遣ってくれるし、優しい。
敵と認定されずに済んだことは助かったけれど、複雑だ。
そんなことを考えていると、アンジェリカ様はくるくる巻き付けていた髪をばさりと背に払い、「で、本題は何?」と腕を組んだ。
「あ、はい。実は音楽祭のことでご相談があるのです。今年は隣国のエドワード第三王子が観覧にいらっしゃることになりまして、学院としても何かこれまでとは違う趣向を凝らしたいと検討を進め、ソロだけではなく、合奏での参加が認められることになったのです。それで、アンジェリカ様と一緒に参加させていただけないかと」
「なるほど。私の力を借りてレガート殿下の婚約者として認められたいという魂胆ね」
「お察しの通りです」
用意していた言い訳を丸々言い当てられ、思わずテーブルに平伏した。
これだからアンジェリカ様は侮れない。
きっと本当の意図もじきに気が付くだろう。
「公爵家の娘である私と共に参加すれば、私に認められていると示すことができる。学院の生徒たちはまあ納得している方が多いけれど、社交界にはまだ『何故平民出身の娘が』と鼻息荒く怒っている方々もいるから、ある程度黙らせることができるものね。それに何より私には演奏の腕があるもの。一緒に参加しているだけで何割増しにも実力が上がって見えることでしょう」
フッ、と唇を吊り上げて笑うと腕組みを解き、おかわりを注がれたお茶を優雅に口に運ぶ。
「はい。それともう一つ、変更点がありまして……。そのエドワード王子に優秀者を決めていただくことになっているのです」
こわごわそう告げると、アンジェリカ様の眉がぴくりと吊り上がった。
「なんですって……? もちろん音楽祭にはオリヴィア様も参加なさるのよね」
「現時点では参加を表明されております。一人のままか、合奏に変更なさるかはまだわかりませんが」
「ふうん……」
私をじっと見つめながら長く尾を引く相槌に、何もかも見透かされているような気がした。
動揺しないよう、敵意のないことを示そうと笑顔を保ちじっと待っていると、アンジェリカ様は「ま、いいわ」とカップを置いた。
「あなた如きに足を引っ張られるようでは真の実力とは言えないもの。受けて立ってさしあげるわ」
「ありがとうございます!」
「ただし。覚悟はあるんでしょうね? 指が切れようと、手首がもげようと、腕がなくなろうと、美しい演奏をお披露目できるよう全身全霊で取り組むのよ」
「はい! 音楽祭までに粉骨砕身腕を磨いてまいります!」
「で? あなたに何ができるの?」
「たいこ……」
「もう一度言いなさい」
「バイオリンを練習予定です」
「そう。それならあと二人入れてカルテットにしましょう。人選は私でいいわね?」
「はい、お任せいたします」
「それじゃあまずは明日、今の実力を見せて。まあそれ次第ではあるけど、どうせさんざんなんでしょうから、あなたとあわせて練習するのは一週間に一回でいいわね。その間にみっちりと個人練習をしておくこと。なんなら、講師を紹介してあげましょうか?」
「いえ、そこまでお世話になるわけには!」
「ふうん……?」
「音楽祭までにはなんとか仕上げて参りますので!」
ははーっと再びひれ伏し、うろんなまなざしを避ける。
「ま、そうね。あなたはレガート殿下の婚約者なんですもの。恥をかいて一番困るのは殿下ですから、地獄のしごきがお待ちでしょうね」
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