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第2章
第7話 義姉が残したもの
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「音楽祭! どうしましょう!」
突如招集がかかり慌てて昼休みに生徒会室に入ると、役員たちが真っ青な顔を突き合わせていた。
長テーブルの奥に座るレガート殿下も難しい顔で腕を組んでいる。
私をばっと振り向いた書記のアリア様が、あわあわとしながら私の肩につかみかかる。
「わあ! ど、どうなさったのです?」
「音楽祭ですよ! 今年は我が国に外遊に来ている隣国クレイラーンの第三王子を招待することになっていて、だから、歓待するためにどのように趣向を凝らすか生徒会で話し合っていたはずですのに……いつの間にか、学院側に生徒会としての提案が伝えられていて、既にそれで決まってしまっていたのです」
「それはどのような提案だったのですか?」
「ただ見ていただくだけなのは失礼だからという謎の理論で、王子に参加者を評価してもらい、優勝者を決める、と……」
「な……んですって……?」
それだけを聞けばよくあることかもしれない。
ここは学院で、成績というものがあるから評価されることはある種当たり前だ。
だがそれは専門的な知識を持った、かつ社交的な立場とは離れた教師が公正に評価するからこそ受け入れられるのであって、生徒が主催の音楽祭で評価をつけるということは、波乱を生む可能性がある。
「第三王子は芸術に造詣があるという。純粋によいと思ったものを評価するだろうな」
この国の貴族の上下など、顔と名前で判別がつくわけもない。
つまり忖度は見込めないということだ。
頭に浮かぶのはアンジェリカ・アルシュバーン公爵令嬢と、オリヴィア・サデンリー公爵令嬢だ。
それぞれ炎の公爵令嬢、氷の公爵令嬢と呼ばれており、年がら年中バチバチの間柄。
二人とも既に参加を表明している。
この二人に隣国の王子が優劣をつけるとなったら、向こう一年はそれを種に言い争いが展開されることだろう。
ただでさえバタついている時に油を投下するのは避けたい。
「どうしましょう! 隣国の王子は他人事で優劣つけてご満悦でご帰国されるかもしれませんが、残されたこちらはたまったものではありませんわ。また学院でも社交の場でもバチバチとやられては……。胃がキリキリしますぅ~」
苦労性のアリア様は胃を押さえて、うぅ、と呻く。
他の面々もそれぞれに頭を抱えている。
「何故そんなことが勝手に決められていたのですか?」
「クリスティーナだ」
レガート殿下も頭が痛そうにこめかみを揉んでいる。
「お義姉様が?! 一体何故そんなことを……」
いつも口を出すだけで動かない義姉が、そんな動きをするとはどういうことだろう。
自分も音楽祭に出て隣国の王子に評価されるつもりだったのだろうか。
しかし義姉は楽器も歌も無駄だと言ってまともに取り組んだことはない。
意図が見えないのが気にかかる。
けれど、今はそんな場合でもない。
最後の最後まで義姉が迷惑をかけたことを生徒会の面々に謝罪しながら、どうしたらよいものかと頭をひねり、なんとか絞り出す。
「直接個々人の評価が明らかになるから火種になるのですよね。では今年はトリオやカルテットなど合奏もありとしてはいかがでしょう……?」
「ああ、なるほど。そうなればチームとしての評価であり、個人としての評価はされませんものね」
「ええ。お二方も、他のメンバーが足を引っ張ったのだから仕方ないと思えば溜飲を下げてくださるでしょうし」
そういう言い訳も立てやすい、というのが重要だ。
アンジェリカ様もオリヴィア様も聡明な方だ。
すべてにおいて自分が最も優れているわけではないことくらいわかっている。
だからこそ、仮に下位に下ったとしても、体面さえ保てればいいという割り切りを持っている。
バチバチやっているとはいえ大人な方たちだし、落としどころさえあれば大きな火種には育つまい。
「なるほど……。確かにそれなら納得いただけるかも。一人では勇気が出ないという方も参加しやすくなりますし、合奏ありとなれば演奏の幅も広がりますから、昨年よりも盛り上がるでしょうね!」
考えるようにうんうんと頷いていた他の面々も、顔を明るくした。
「しかし、そううまくいくものか。それぞれに精鋭を連れて挑んだらどうなる?」
確かに公爵令嬢と共に参加できることは名誉と考え、腕のある者が立候補するだろう。
そうなったら逆に当人同士の実力差が浮き彫りになってしまうかもしれない。
再び「確かに……」と胃を押さえたアリア様を見て、あまり言いたくはなかったが諦めて口を開いた。
「では、私がアンジェリカ様に一緒に参加させていただけないかお願いしてみます。そうなれば私のせいにできますから」
「よりにもよって炎の公爵令嬢と?! いえいえいえいえ、ローラ様がそこまで身を切ることはありませんわ!」
「オリヴィア様には巻き込まれたくないと釘を刺されておりますので……。引き受けてくださる可能性はかなり低いかと。アンジェリカ様も、私がレガート殿下の婚約者となったことをお怒りでしたら即刻却下されるかもしれませんが、逆に言うとその立場だからこそメリットありとして受け入れてくださる可能性はありますし」
「確かに……」
今の状況なら、自分よりも爵位が低く元平民の私が王太子の婚約者になることを受け入れた、度量の広い令嬢という印象付けをすることができると踏んでくれるかもしれない。というか、そうもっていくしかない。
アリア様を始めとして生徒会の面々も苦い顔ながら、それしかないかと頷く。
「だが、何の楽器で参加するつもりだ?」
「太鼓ならできると思います」
「デュオでもカルテットでも太鼓は聞いたことがない」
「前例は作るものですよ、殿下」
先ほどは義姉をどうこう言ったけれど、私も音楽は得意ではない。
ピアノもバイオリンも習ったものの、まともに弾けるようにはならなかった。
だが太鼓ならできるはずだ。無心でリズムを覚えて体に叩き込めばなんとかなる。きっと。
「私のバイオリンを貸そう。明日から特訓だ」
「ええ?! バイオリンは得意ではないのですが……」
「太鼓での参加をアルシュバーン公爵令嬢が許すと思うか? 炎の公爵令嬢にしごかれるのとどちらがいい?」
試すようにちらりと向けられた視線に、私はぐっと飲み込んだ息を吐き出した。
「――どうかレガート殿下の協力を賜りたく、よろしくお願いいたします」
地獄の予感がした。
だがその前に、アンジェリカ様をうまく落とさねばならない。
さて。魔王のように怒り狂うアンジェリカ様が出るか、女神のように私を取り込もうとするアンジェリカ様が出るか。
私も胃が痛い。
突如招集がかかり慌てて昼休みに生徒会室に入ると、役員たちが真っ青な顔を突き合わせていた。
長テーブルの奥に座るレガート殿下も難しい顔で腕を組んでいる。
私をばっと振り向いた書記のアリア様が、あわあわとしながら私の肩につかみかかる。
「わあ! ど、どうなさったのです?」
「音楽祭ですよ! 今年は我が国に外遊に来ている隣国クレイラーンの第三王子を招待することになっていて、だから、歓待するためにどのように趣向を凝らすか生徒会で話し合っていたはずですのに……いつの間にか、学院側に生徒会としての提案が伝えられていて、既にそれで決まってしまっていたのです」
「それはどのような提案だったのですか?」
「ただ見ていただくだけなのは失礼だからという謎の理論で、王子に参加者を評価してもらい、優勝者を決める、と……」
「な……んですって……?」
それだけを聞けばよくあることかもしれない。
ここは学院で、成績というものがあるから評価されることはある種当たり前だ。
だがそれは専門的な知識を持った、かつ社交的な立場とは離れた教師が公正に評価するからこそ受け入れられるのであって、生徒が主催の音楽祭で評価をつけるということは、波乱を生む可能性がある。
「第三王子は芸術に造詣があるという。純粋によいと思ったものを評価するだろうな」
この国の貴族の上下など、顔と名前で判別がつくわけもない。
つまり忖度は見込めないということだ。
頭に浮かぶのはアンジェリカ・アルシュバーン公爵令嬢と、オリヴィア・サデンリー公爵令嬢だ。
それぞれ炎の公爵令嬢、氷の公爵令嬢と呼ばれており、年がら年中バチバチの間柄。
二人とも既に参加を表明している。
この二人に隣国の王子が優劣をつけるとなったら、向こう一年はそれを種に言い争いが展開されることだろう。
ただでさえバタついている時に油を投下するのは避けたい。
「どうしましょう! 隣国の王子は他人事で優劣つけてご満悦でご帰国されるかもしれませんが、残されたこちらはたまったものではありませんわ。また学院でも社交の場でもバチバチとやられては……。胃がキリキリしますぅ~」
苦労性のアリア様は胃を押さえて、うぅ、と呻く。
他の面々もそれぞれに頭を抱えている。
「何故そんなことが勝手に決められていたのですか?」
「クリスティーナだ」
レガート殿下も頭が痛そうにこめかみを揉んでいる。
「お義姉様が?! 一体何故そんなことを……」
いつも口を出すだけで動かない義姉が、そんな動きをするとはどういうことだろう。
自分も音楽祭に出て隣国の王子に評価されるつもりだったのだろうか。
しかし義姉は楽器も歌も無駄だと言ってまともに取り組んだことはない。
意図が見えないのが気にかかる。
けれど、今はそんな場合でもない。
最後の最後まで義姉が迷惑をかけたことを生徒会の面々に謝罪しながら、どうしたらよいものかと頭をひねり、なんとか絞り出す。
「直接個々人の評価が明らかになるから火種になるのですよね。では今年はトリオやカルテットなど合奏もありとしてはいかがでしょう……?」
「ああ、なるほど。そうなればチームとしての評価であり、個人としての評価はされませんものね」
「ええ。お二方も、他のメンバーが足を引っ張ったのだから仕方ないと思えば溜飲を下げてくださるでしょうし」
そういう言い訳も立てやすい、というのが重要だ。
アンジェリカ様もオリヴィア様も聡明な方だ。
すべてにおいて自分が最も優れているわけではないことくらいわかっている。
だからこそ、仮に下位に下ったとしても、体面さえ保てればいいという割り切りを持っている。
バチバチやっているとはいえ大人な方たちだし、落としどころさえあれば大きな火種には育つまい。
「なるほど……。確かにそれなら納得いただけるかも。一人では勇気が出ないという方も参加しやすくなりますし、合奏ありとなれば演奏の幅も広がりますから、昨年よりも盛り上がるでしょうね!」
考えるようにうんうんと頷いていた他の面々も、顔を明るくした。
「しかし、そううまくいくものか。それぞれに精鋭を連れて挑んだらどうなる?」
確かに公爵令嬢と共に参加できることは名誉と考え、腕のある者が立候補するだろう。
そうなったら逆に当人同士の実力差が浮き彫りになってしまうかもしれない。
再び「確かに……」と胃を押さえたアリア様を見て、あまり言いたくはなかったが諦めて口を開いた。
「では、私がアンジェリカ様に一緒に参加させていただけないかお願いしてみます。そうなれば私のせいにできますから」
「よりにもよって炎の公爵令嬢と?! いえいえいえいえ、ローラ様がそこまで身を切ることはありませんわ!」
「オリヴィア様には巻き込まれたくないと釘を刺されておりますので……。引き受けてくださる可能性はかなり低いかと。アンジェリカ様も、私がレガート殿下の婚約者となったことをお怒りでしたら即刻却下されるかもしれませんが、逆に言うとその立場だからこそメリットありとして受け入れてくださる可能性はありますし」
「確かに……」
今の状況なら、自分よりも爵位が低く元平民の私が王太子の婚約者になることを受け入れた、度量の広い令嬢という印象付けをすることができると踏んでくれるかもしれない。というか、そうもっていくしかない。
アリア様を始めとして生徒会の面々も苦い顔ながら、それしかないかと頷く。
「だが、何の楽器で参加するつもりだ?」
「太鼓ならできると思います」
「デュオでもカルテットでも太鼓は聞いたことがない」
「前例は作るものですよ、殿下」
先ほどは義姉をどうこう言ったけれど、私も音楽は得意ではない。
ピアノもバイオリンも習ったものの、まともに弾けるようにはならなかった。
だが太鼓ならできるはずだ。無心でリズムを覚えて体に叩き込めばなんとかなる。きっと。
「私のバイオリンを貸そう。明日から特訓だ」
「ええ?! バイオリンは得意ではないのですが……」
「太鼓での参加をアルシュバーン公爵令嬢が許すと思うか? 炎の公爵令嬢にしごかれるのとどちらがいい?」
試すようにちらりと向けられた視線に、私はぐっと飲み込んだ息を吐き出した。
「――どうかレガート殿下の協力を賜りたく、よろしくお願いいたします」
地獄の予感がした。
だがその前に、アンジェリカ様をうまく落とさねばならない。
さて。魔王のように怒り狂うアンジェリカ様が出るか、女神のように私を取り込もうとするアンジェリカ様が出るか。
私も胃が痛い。
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