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スマイル33・王様が女王のキモチを聞く
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施設に戻って来て、早速手巻きパーティーの準備と、ケーキの準備を始めた。
酢飯用のご飯を釜一杯に炊いて、超特大のケーキをみんなで作った。
生クリームをみんなに混ぜて貰って、王雅にも手伝ってもらった。
焼いたスポンジに愛情たっぷり込めた生クリームを塗って、ソムリエのイチゴを切って挟み、飾り付けた。
美味しそうな超特大ケーキが完成したからみんなで喜んでいると、平岡商店から美味しそうな魚が届いた。
手巻きで食べれるように、小さく細切りにしてくれていたり、色々加工してくれている。流石おじさん!
「おい、オヤジ。店が大丈夫なら、ケーキ食ってけよ。一緒に写真も撮ろうぜ」
「えっ、いいの?」
「オヤジなら大歓迎! ささ、こっち来いよ」
王雅が仕切って、特大ケーキの近くまでおじさんを連れて来た。
「おい美羽。写真撮るぞ。カメラ準備いいか?」
「あ、うん。大丈夫。じゃ、並んで並んで! ニッコリスマイルで写真撮るわよ」
子供たちもケーキの近くに並んだ。みんなでパーティーの飾りつけをした食堂の中央にケーキを置いて、何時ものニッコリスマイルの掛け声で写真を撮影した。
おじさんはお店が忙しいから、切り分けたケーキを美味しい美味しいと連発して食べた後、平岡商店へ帰って行った。
「おーちゃん。一緒に食べよぉー。おーちゃんにスペシャル手巻き、アイリがつくったのぉー」
「あ、ずるーい! 私もお兄さんに食べてもらうの!」
「僕も混ぜてください! お兄さん、僕こんなにスゴイ手巻き作りました!! お兄さんの分です。どうぞ」
アイリちゃんが王雅の傍に来て、作った手巻きを渡そうとしている所へミイちゃんがやって来て、更にガックンまでやって来た。
それを見ていた他の子供たちは、それぞれ王雅に自分が思い思いの具を乗せた手巻きのお寿司を作って、王雅に渡していた。
「ありがとよ。全部食うから!」
王雅は嬉しそうに手巻きを受け取っては食べ、受け取っては食べを繰り返していた。
私はその様子をカメラに収め、子供たちと楽しそうにしている王様の様子を見つめていた。
王雅。気を付けて行って来てね。
アメリカはとても遠いから、貴方が淋しい時に寄り添ってあげる事は出来ないけど、何時でも貴方を想っているから。
帰ってきたら、お帰りって迎えるわ。
貴方を、ずっと待っているから。
だから、元気でマサキ施設に帰って来てね。
酢飯用のご飯を釜一杯に炊いて、超特大のケーキをみんなで作った。
生クリームをみんなに混ぜて貰って、王雅にも手伝ってもらった。
焼いたスポンジに愛情たっぷり込めた生クリームを塗って、ソムリエのイチゴを切って挟み、飾り付けた。
美味しそうな超特大ケーキが完成したからみんなで喜んでいると、平岡商店から美味しそうな魚が届いた。
手巻きで食べれるように、小さく細切りにしてくれていたり、色々加工してくれている。流石おじさん!
「おい、オヤジ。店が大丈夫なら、ケーキ食ってけよ。一緒に写真も撮ろうぜ」
「えっ、いいの?」
「オヤジなら大歓迎! ささ、こっち来いよ」
王雅が仕切って、特大ケーキの近くまでおじさんを連れて来た。
「おい美羽。写真撮るぞ。カメラ準備いいか?」
「あ、うん。大丈夫。じゃ、並んで並んで! ニッコリスマイルで写真撮るわよ」
子供たちもケーキの近くに並んだ。みんなでパーティーの飾りつけをした食堂の中央にケーキを置いて、何時ものニッコリスマイルの掛け声で写真を撮影した。
おじさんはお店が忙しいから、切り分けたケーキを美味しい美味しいと連発して食べた後、平岡商店へ帰って行った。
「おーちゃん。一緒に食べよぉー。おーちゃんにスペシャル手巻き、アイリがつくったのぉー」
「あ、ずるーい! 私もお兄さんに食べてもらうの!」
「僕も混ぜてください! お兄さん、僕こんなにスゴイ手巻き作りました!! お兄さんの分です。どうぞ」
アイリちゃんが王雅の傍に来て、作った手巻きを渡そうとしている所へミイちゃんがやって来て、更にガックンまでやって来た。
それを見ていた他の子供たちは、それぞれ王雅に自分が思い思いの具を乗せた手巻きのお寿司を作って、王雅に渡していた。
「ありがとよ。全部食うから!」
王雅は嬉しそうに手巻きを受け取っては食べ、受け取っては食べを繰り返していた。
私はその様子をカメラに収め、子供たちと楽しそうにしている王様の様子を見つめていた。
王雅。気を付けて行って来てね。
アメリカはとても遠いから、貴方が淋しい時に寄り添ってあげる事は出来ないけど、何時でも貴方を想っているから。
帰ってきたら、お帰りって迎えるわ。
貴方を、ずっと待っているから。
だから、元気でマサキ施設に帰って来てね。
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