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スマイル13・王様プールを作る
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今からプールで遊ぶなら、お昼に冷やしうどんを作ろうと思っていたけど、温かいうどんに変更しよう。身体が冷えるだろうから。
私は昼食用にうどんのダシを仕掛け、切り分けておいた甘く味付けをしたおあげをタッパーにしまって、冷蔵庫に入れた。
冷凍しておいたお徳用うどんも冷蔵庫に移して、火にかけておいたダシを止め、仕事部屋に向かった。
さっき渡された水着を見つめてみた。こんなピチピチで布部分が少ない水着を着るのは初めてだった。
王雅に借りた日焼け止めクリームをたっぷり身体に塗って、仕方なく着用してみた。着にくいったらありゃしないわ!
露出も半端じゃない。
胸も見えそうだし、大丈夫なの!?
ああ。防水パーカーとか買っておけばよかった。使わないものは買わない主義なのよ。勿体ないし。
普通のパーカー着たら、王雅になんて言われるか・・・・。服は着るなってガミガミ注意されるわ。
レインコートなんか着たら、絶対脱げって怒られるわよね。
・・・・って、なんで私が王雅に怒られなきゃいけないのよ!
フン。いいわ。これで行ってやろーじゃない。
私だって一応女ですからね。似合ってなくても、文句言わないでよねっ。
羽織るものも無いので、仕方なくそのままサンダルを履いて出て行くと、恰好をつけ、壁に凭れて私を待っている王雅が目についた。
黙っていれば、長身で端正な顔立ちをしているから、モデルみたいな男なのよね。格好をつけても遜色なく、絵になっているわ。
喋ると、王様。でも、憎めない子供みたいな男。
王雅がじっと私を見つめているから、何だか急に恥ずかしくなった。
「恥ずかしいから、あんまり見ないで」
貴方が今まで見てきた、他の綺麗な女と想像でも比べたりしないで欲しい。
見劣りするのは、言われなくても解っているから。
それに、読者の誰かも私の水着姿見たいとか言っていたけど、恥ずかしいからやめてっ。
「遅い、行くぞ」肩に手を回された。
水着については、ノーコメントだった。似合ってないと、バカにされたりはしなかった。
彼は女性慣れしているから、こんな水着を着た女性なんて沢山見ているだろうし、別に何とも思わないんでしょうけど。
言っておくけど、メチャクチャ恥ずかしいんだからねっ!
どうせだったら、アンタと同じようなラッシュガードくらい用意しておきなさいよ。気が利かないわねっ。
今度、内職のお給料入ったら、スーパーにお徳用水着買いに行こう。露出少ないヤツ。
たまに掘り出し物とかで売ってるし。安いヤツでいいのよ。露出が少なかったら、この際何でもいいわ。
こんな恥ずかしい水着、もう二度と着ないからねっ。
「ホラ、美羽先生が来たぞー」
王雅に連れられて、中央の大きなプールに入った。
朝が早いので水が冷たいかと思っていたけれど、そこも抜かりはなく、丁度良い温度になっていた。どこまでも用意周到な男ね。感心した。
「ミュー先生、一緒に遊ぼうっ!」
早速子供たちに取り囲まれた。
リカちゃんが持っていたビーチボールを投げてくれたので、トスして返した。
施設でこんな風にプール遊びができちゃうなんて。
子供たちがこんなに喜んでくれて、私も嬉しい。王雅のお陰ね。
お金持ちだから、やることが半端ないけど。
子供たちときゃあきゃあ言いながらビーチボールで遊んでいると、男の子チームは水鉄砲で遊び始めた。すぐに王雅も巻き込まれて、鬼をさせられていた。
「ホラホラ、つぎは誰が撃たれてーんだあ!?」
二丁水鉄砲で、子供たちを見事に迎撃していく。結構上手いじゃない。
二つもずるい、キャー、ワー、等と言いながら、逃げ惑う子供たちを、王様が楽しそうに追いかけている。
時折見せる輝く王様スマイルに、ドキンと心臓が高鳴った。
何よ。さっきから一体、どうなっているの?
私は昼食用にうどんのダシを仕掛け、切り分けておいた甘く味付けをしたおあげをタッパーにしまって、冷蔵庫に入れた。
冷凍しておいたお徳用うどんも冷蔵庫に移して、火にかけておいたダシを止め、仕事部屋に向かった。
さっき渡された水着を見つめてみた。こんなピチピチで布部分が少ない水着を着るのは初めてだった。
王雅に借りた日焼け止めクリームをたっぷり身体に塗って、仕方なく着用してみた。着にくいったらありゃしないわ!
露出も半端じゃない。
胸も見えそうだし、大丈夫なの!?
ああ。防水パーカーとか買っておけばよかった。使わないものは買わない主義なのよ。勿体ないし。
普通のパーカー着たら、王雅になんて言われるか・・・・。服は着るなってガミガミ注意されるわ。
レインコートなんか着たら、絶対脱げって怒られるわよね。
・・・・って、なんで私が王雅に怒られなきゃいけないのよ!
フン。いいわ。これで行ってやろーじゃない。
私だって一応女ですからね。似合ってなくても、文句言わないでよねっ。
羽織るものも無いので、仕方なくそのままサンダルを履いて出て行くと、恰好をつけ、壁に凭れて私を待っている王雅が目についた。
黙っていれば、長身で端正な顔立ちをしているから、モデルみたいな男なのよね。格好をつけても遜色なく、絵になっているわ。
喋ると、王様。でも、憎めない子供みたいな男。
王雅がじっと私を見つめているから、何だか急に恥ずかしくなった。
「恥ずかしいから、あんまり見ないで」
貴方が今まで見てきた、他の綺麗な女と想像でも比べたりしないで欲しい。
見劣りするのは、言われなくても解っているから。
それに、読者の誰かも私の水着姿見たいとか言っていたけど、恥ずかしいからやめてっ。
「遅い、行くぞ」肩に手を回された。
水着については、ノーコメントだった。似合ってないと、バカにされたりはしなかった。
彼は女性慣れしているから、こんな水着を着た女性なんて沢山見ているだろうし、別に何とも思わないんでしょうけど。
言っておくけど、メチャクチャ恥ずかしいんだからねっ!
どうせだったら、アンタと同じようなラッシュガードくらい用意しておきなさいよ。気が利かないわねっ。
今度、内職のお給料入ったら、スーパーにお徳用水着買いに行こう。露出少ないヤツ。
たまに掘り出し物とかで売ってるし。安いヤツでいいのよ。露出が少なかったら、この際何でもいいわ。
こんな恥ずかしい水着、もう二度と着ないからねっ。
「ホラ、美羽先生が来たぞー」
王雅に連れられて、中央の大きなプールに入った。
朝が早いので水が冷たいかと思っていたけれど、そこも抜かりはなく、丁度良い温度になっていた。どこまでも用意周到な男ね。感心した。
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二つもずるい、キャー、ワー、等と言いながら、逃げ惑う子供たちを、王様が楽しそうに追いかけている。
時折見せる輝く王様スマイルに、ドキンと心臓が高鳴った。
何よ。さっきから一体、どうなっているの?
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