94 / 150
スマイル32
ウルトライダーQ・3
しおりを挟む
いいや。弱気になるな! へこたれるな、櫻井王雅!!
これは全部、俺の妄想だ。ビジネス案件以外が全然上手く行っていないから、くだらねー考えばっかするんだよ。
思い出せ。数々の美羽との出来事を!
初めてのコロッケパーティー、良かったな。初プロポーズしたが、答えはもらえず宙ぶらりんだった。
更に美羽の誕生日パーティーでは、婚約指輪まで用意して再プロポーズしたが、しっかりフラれたな。
イカン! もっと他にいーのがあるだろっ!!
ネガティブ思考全開すぎるっ。
やり直しだ。
えーっと・・・・あっ、桃園の遠足じゃ、美羽とサトルを助けたぞ。
他には・・・・プールも良かった。美羽のハイレグ、サイコーだった。
うん、いい調子だ。どんどん行こう。
とりあえず今はガキ共との想い出はおいておこう。美羽との親密度チェックをするんだ。
お泊り保育も、ちょっとマズったこともあったが、親密度は確実に上がったんじゃねーのか。商店街デートでは、初めて手を繋いだんだ! これはなかなか良かったと思う。お菓子の家では、満面のコロッケスマイルで写真撮れたよな。スゲー手ごたえはあったんじゃねーだろーか。
思い出すと他にも色々っ!
いーかんじの時、沢山あった・・・・と思う!!
それに、俺が潰れそうな時は美羽が抱きしめてくれたし、美羽が辛い時は俺が慰めてやれたし、関わらないでおこうと思っている男に、ここまでのことはさせねーだろ。
そーいう事にしよう。そうしよう。
よし。立ち直った。
少し前までこの世の終わりみたいな顔をしていた俺だが、まだそこそこの顔に戻ったと思う。
想像でヘコんで、落ち込んでる場合じゃねー。
今後はもっと、俺様の都合の良いように考えよう。
世界一の男は、悪い結果は考えねーんだ。
さっ。飯食ったらイベントの準備だ。今日はライタが大興奮の誕生日になるんだ。
午前中にキュウと宇宙怪人Xが、マサキ施設にショーをしに来てくれるんだ。随分前から予約しておいたからな。
遊戯室を再び封鎖し、あれこれ準備が必要だ。
この際仕方ない。真凛やキノコもいるなら手伝わせよう。人手は多い方が良い。
そんなワケだから、朝食をささっと済ませ、俺達は準備にかかった。
既にサプライズでヒーローショーが開催されることはキノコ兄妹にも伝達済で、話は早かった。
準備を進めていると、俺のスマートフォンが鳴った。来客ベルを鳴らすとガキ共が我先に押し寄せて来るから、それは鳴らさず電話をするように頼んでおいたんだ。
着替えや準備をするのは、美羽の仕事部屋を開けてもらった。大事な書類などをガキ共に散らかされたら困るという理由から、普段はカギを掛けてある。
だからここはガキ共が寄り付かないし、うってつけの準備場所なんだ。
俺はホテルのイベント等も企画したり立ち会ったりすることもあったから、業者の様子を見ながら、遊戯室の準備に徹することにした。遊戯室にステージも作るんだ。
現在、音響と照明のセットに取り掛かっている。
美羽はキッチンで昼から行うライタの誕生日パーティーの準備の仕上げ、キノコが食堂でガキ共の面倒を、真凛が雑用を一切引き受けてくれて、忙しく走り回っている。
ま、今日ばかりはキノコ兄妹も役にたつってもんだ。
いてくれて助かったぜ。
着々と準備が整い、遊戯室に簡易だがそれなりに見えるステージが完成した。
音響チェックをすると絶対にガキ共が飛んでくるから、それは止めておいた。ヘッドフォンで音響チェックは済ませた。照明の方は問題無かった。
リハーサル無しの、ぶっつけ本番だ。
プロなんだから、様子見ながら調節して合わせてくれって言っておいた。
ムチャぶりしたんだ。成功したら、報酬は別途包んでやろう。
さあ。ショーと言っても、進行役の女性がいるような決まりきったヒーローショーとは違うぜ。
台本ナシの自由に作り上げる、ライタの為のショーなんだ。
十時の時計のチャイムが合図だ。
チャイムが鳴ったら、宇宙怪人Xが先ず食堂に押し掛ける。ガキ共を喰おうと襲い掛かるんだ。
さあ、どうなるかな。
ビデオ撮影も頼んである。アメリカ行って見る為だ。この日の楽しい想い出を繰り返し見て、俺は異国の地で頑張ろうと思っている。
これは全部、俺の妄想だ。ビジネス案件以外が全然上手く行っていないから、くだらねー考えばっかするんだよ。
思い出せ。数々の美羽との出来事を!
初めてのコロッケパーティー、良かったな。初プロポーズしたが、答えはもらえず宙ぶらりんだった。
更に美羽の誕生日パーティーでは、婚約指輪まで用意して再プロポーズしたが、しっかりフラれたな。
イカン! もっと他にいーのがあるだろっ!!
ネガティブ思考全開すぎるっ。
やり直しだ。
えーっと・・・・あっ、桃園の遠足じゃ、美羽とサトルを助けたぞ。
他には・・・・プールも良かった。美羽のハイレグ、サイコーだった。
うん、いい調子だ。どんどん行こう。
とりあえず今はガキ共との想い出はおいておこう。美羽との親密度チェックをするんだ。
お泊り保育も、ちょっとマズったこともあったが、親密度は確実に上がったんじゃねーのか。商店街デートでは、初めて手を繋いだんだ! これはなかなか良かったと思う。お菓子の家では、満面のコロッケスマイルで写真撮れたよな。スゲー手ごたえはあったんじゃねーだろーか。
思い出すと他にも色々っ!
いーかんじの時、沢山あった・・・・と思う!!
それに、俺が潰れそうな時は美羽が抱きしめてくれたし、美羽が辛い時は俺が慰めてやれたし、関わらないでおこうと思っている男に、ここまでのことはさせねーだろ。
そーいう事にしよう。そうしよう。
よし。立ち直った。
少し前までこの世の終わりみたいな顔をしていた俺だが、まだそこそこの顔に戻ったと思う。
想像でヘコんで、落ち込んでる場合じゃねー。
今後はもっと、俺様の都合の良いように考えよう。
世界一の男は、悪い結果は考えねーんだ。
さっ。飯食ったらイベントの準備だ。今日はライタが大興奮の誕生日になるんだ。
午前中にキュウと宇宙怪人Xが、マサキ施設にショーをしに来てくれるんだ。随分前から予約しておいたからな。
遊戯室を再び封鎖し、あれこれ準備が必要だ。
この際仕方ない。真凛やキノコもいるなら手伝わせよう。人手は多い方が良い。
そんなワケだから、朝食をささっと済ませ、俺達は準備にかかった。
既にサプライズでヒーローショーが開催されることはキノコ兄妹にも伝達済で、話は早かった。
準備を進めていると、俺のスマートフォンが鳴った。来客ベルを鳴らすとガキ共が我先に押し寄せて来るから、それは鳴らさず電話をするように頼んでおいたんだ。
着替えや準備をするのは、美羽の仕事部屋を開けてもらった。大事な書類などをガキ共に散らかされたら困るという理由から、普段はカギを掛けてある。
だからここはガキ共が寄り付かないし、うってつけの準備場所なんだ。
俺はホテルのイベント等も企画したり立ち会ったりすることもあったから、業者の様子を見ながら、遊戯室の準備に徹することにした。遊戯室にステージも作るんだ。
現在、音響と照明のセットに取り掛かっている。
美羽はキッチンで昼から行うライタの誕生日パーティーの準備の仕上げ、キノコが食堂でガキ共の面倒を、真凛が雑用を一切引き受けてくれて、忙しく走り回っている。
ま、今日ばかりはキノコ兄妹も役にたつってもんだ。
いてくれて助かったぜ。
着々と準備が整い、遊戯室に簡易だがそれなりに見えるステージが完成した。
音響チェックをすると絶対にガキ共が飛んでくるから、それは止めておいた。ヘッドフォンで音響チェックは済ませた。照明の方は問題無かった。
リハーサル無しの、ぶっつけ本番だ。
プロなんだから、様子見ながら調節して合わせてくれって言っておいた。
ムチャぶりしたんだ。成功したら、報酬は別途包んでやろう。
さあ。ショーと言っても、進行役の女性がいるような決まりきったヒーローショーとは違うぜ。
台本ナシの自由に作り上げる、ライタの為のショーなんだ。
十時の時計のチャイムが合図だ。
チャイムが鳴ったら、宇宙怪人Xが先ず食堂に押し掛ける。ガキ共を喰おうと襲い掛かるんだ。
さあ、どうなるかな。
ビデオ撮影も頼んである。アメリカ行って見る為だ。この日の楽しい想い出を繰り返し見て、俺は異国の地で頑張ろうと思っている。
0
お気に入りに追加
204
あなたにおすすめの小説
隠れオタクの女子社員は若社長に溺愛される
永久保セツナ
恋愛
【最終話まで毎日20時更新】
「少女趣味」ならぬ「少年趣味」(プラモデルやカードゲームなど男性的な趣味)を隠して暮らしていた女子社員・能登原こずえは、ある日勤めている会社のイケメン若社長・藤井スバルに趣味がバレてしまう。
しかしそこから二人は意気投合し、やがて恋愛関係に発展する――?
肝心のターゲット層である女性に理解できるか分からない異色の女性向け恋愛小説!
あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
けいこ
恋愛
カフェも併設されたオシャレなパン屋で働く私は、大好きなパンに囲まれて幸せな日々を送っていた。
ただ…
トラウマを抱え、恋愛が上手く出来ない私。
誰かを好きになりたいのに傷つくのが怖いって言う恋愛こじらせ女子。
いや…もう女子と言える年齢ではない。
キラキラドキドキした恋愛はしたい…
結婚もしなきゃいけないと…思ってはいる25歳。
最近、パン屋に来てくれるようになったスーツ姿のイケメン過ぎる男性。
彼が百貨店などを幅広く経営する榊グループの社長で御曹司とわかり、店のみんなが騒ぎ出して…
そんな人が、
『「杏」のパンを、時々会社に配達してもらいたい』
だなんて、私を指名してくれて…
そして…
スーパーで買ったイチゴを落としてしまったバカな私を、必死に走って追いかけ、届けてくれた20歳の可愛い系イケメン君には、
『今度、一緒にテーマパーク行って下さい。この…メロンパンと塩パンとカフェオレのお礼したいから』
って、誘われた…
いったい私に何が起こっているの?
パン屋に出入りする同年齢の爽やかイケメン、パン屋の明るい美人店長、バイトの可愛い女の子…
たくさんの個性溢れる人々に関わる中で、私の平凡過ぎる毎日が変わっていくのがわかる。
誰かを思いっきり好きになって…
甘えてみても…いいですか?
※after story別作品で公開中(同じタイトル)
助けてください!エリート年下上司が、地味な私への溺愛を隠してくれません
和泉杏咲
恋愛
両片思いの2人。「年下上司なんてありえない!」 「できない年上部下なんてまっぴらだ」そんな2人は、どうやって結ばれる?
「年下上司なんてありえない!」
「こっちこそ、できない年上の部下なんてまっぴらだ」
思えば、私とあいつは初対面から相性最悪だった!
人材業界へと転職した高井綾香。
そこで彼女を待ち受けていたのは、エリート街道まっしぐらの上司、加藤涼介からの厳しい言葉の数々。
綾香は年下の涼介に対し、常に反発を繰り返していた。
ところが、ある時自分のミスを助けてくれた涼介が気になるように……?
「あの……私なんで、壁ドンされてるんですか?」
「ほら、やってみなよ、体で俺を誘惑するんだよね?」
「はあ!?誘惑!?」
「取引先を陥落させた技、僕にやってみなよ」
本日、私の大好きな幼馴染が大切な姉と結婚式を挙げます
結城芙由奈
恋愛
本日、私は大切な人達を2人同時に失います
<子供の頃から大好きだった幼馴染が恋する女性は私の5歳年上の姉でした。>
両親を亡くし、私を養ってくれた大切な姉に幸せになって貰いたい・・・そう願っていたのに姉は結婚を約束していた彼を事故で失ってしまった。悲しみに打ちひしがれる姉に寄り添う私の大好きな幼馴染。彼は決して私に振り向いてくれる事は無い。だから私は彼と姉が結ばれる事を願い、ついに2人は恋人同士になり、本日姉と幼馴染は結婚する。そしてそれは私が大切な2人を同時に失う日でもあった―。
※ 本編完結済。他視点での話、継続中。
※ 「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています
※ 河口直人偏から少し大人向けの内容になります
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
幸せの見つけ方〜幼馴染は御曹司〜
葉月 まい
恋愛
近すぎて遠い存在
一緒にいるのに 言えない言葉
すれ違い、通り過ぎる二人の想いは
いつか重なるのだろうか…
心に秘めた想いを
いつか伝えてもいいのだろうか…
遠回りする幼馴染二人の恋の行方は?
幼い頃からいつも一緒にいた
幼馴染の朱里と瑛。
瑛は自分の辛い境遇に巻き込むまいと、
朱里を遠ざけようとする。
そうとは知らず、朱里は寂しさを抱えて…
・*:.。. ♡ 登場人物 ♡.。.:*・
栗田 朱里(21歳)… 大学生
桐生 瑛(21歳)… 大学生
桐生ホールディングス 御曹司
人違いラブレターに慣れていたので今回の手紙もスルーしたら、片思いしていた男の子に告白されました。この手紙が、間違いじゃないって本当ですか?
石河 翠
恋愛
クラス内に「ワタナベ」がふたりいるため、「可愛いほうのワタナベさん」宛のラブレターをしょっちゅう受け取ってしまう「そうじゃないほうのワタナベさん」こと主人公の「わたし」。
ある日「わたし」は下駄箱で、万年筆で丁寧に宛名を書いたラブレターを見つける。またかとがっかりした「わたし」は、その手紙をもうひとりの「ワタナベ」の下駄箱へ入れる。
ところが、その話を聞いた隣のクラスのサイトウくんは、「わたし」が驚くほど動揺してしまう。 実はその手紙は本当に彼女宛だったことが判明する。そしてその手紙を書いた「地味なほうのサイトウくん」にも大きな秘密があって……。
「真面目」以外にとりえがないと思っている「わたし」と、そんな彼女を見守るサイトウくんの少女マンガのような恋のおはなし。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しています。
扉絵は汐の音さまに描いていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる