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スマイル32
ウルトライダーQ・3
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いいや。弱気になるな! へこたれるな、櫻井王雅!!
これは全部、俺の妄想だ。ビジネス案件以外が全然上手く行っていないから、くだらねー考えばっかするんだよ。
思い出せ。数々の美羽との出来事を!
初めてのコロッケパーティー、良かったな。初プロポーズしたが、答えはもらえず宙ぶらりんだった。
更に美羽の誕生日パーティーでは、婚約指輪まで用意して再プロポーズしたが、しっかりフラれたな。
イカン! もっと他にいーのがあるだろっ!!
ネガティブ思考全開すぎるっ。
やり直しだ。
えーっと・・・・あっ、桃園の遠足じゃ、美羽とサトルを助けたぞ。
他には・・・・プールも良かった。美羽のハイレグ、サイコーだった。
うん、いい調子だ。どんどん行こう。
とりあえず今はガキ共との想い出はおいておこう。美羽との親密度チェックをするんだ。
お泊り保育も、ちょっとマズったこともあったが、親密度は確実に上がったんじゃねーのか。商店街デートでは、初めて手を繋いだんだ! これはなかなか良かったと思う。お菓子の家では、満面のコロッケスマイルで写真撮れたよな。スゲー手ごたえはあったんじゃねーだろーか。
思い出すと他にも色々っ!
いーかんじの時、沢山あった・・・・と思う!!
それに、俺が潰れそうな時は美羽が抱きしめてくれたし、美羽が辛い時は俺が慰めてやれたし、関わらないでおこうと思っている男に、ここまでのことはさせねーだろ。
そーいう事にしよう。そうしよう。
よし。立ち直った。
少し前までこの世の終わりみたいな顔をしていた俺だが、まだそこそこの顔に戻ったと思う。
想像でヘコんで、落ち込んでる場合じゃねー。
今後はもっと、俺様の都合の良いように考えよう。
世界一の男は、悪い結果は考えねーんだ。
さっ。飯食ったらイベントの準備だ。今日はライタが大興奮の誕生日になるんだ。
午前中にキュウと宇宙怪人Xが、マサキ施設にショーをしに来てくれるんだ。随分前から予約しておいたからな。
遊戯室を再び封鎖し、あれこれ準備が必要だ。
この際仕方ない。真凛やキノコもいるなら手伝わせよう。人手は多い方が良い。
そんなワケだから、朝食をささっと済ませ、俺達は準備にかかった。
既にサプライズでヒーローショーが開催されることはキノコ兄妹にも伝達済で、話は早かった。
準備を進めていると、俺のスマートフォンが鳴った。来客ベルを鳴らすとガキ共が我先に押し寄せて来るから、それは鳴らさず電話をするように頼んでおいたんだ。
着替えや準備をするのは、美羽の仕事部屋を開けてもらった。大事な書類などをガキ共に散らかされたら困るという理由から、普段はカギを掛けてある。
だからここはガキ共が寄り付かないし、うってつけの準備場所なんだ。
俺はホテルのイベント等も企画したり立ち会ったりすることもあったから、業者の様子を見ながら、遊戯室の準備に徹することにした。遊戯室にステージも作るんだ。
現在、音響と照明のセットに取り掛かっている。
美羽はキッチンで昼から行うライタの誕生日パーティーの準備の仕上げ、キノコが食堂でガキ共の面倒を、真凛が雑用を一切引き受けてくれて、忙しく走り回っている。
ま、今日ばかりはキノコ兄妹も役にたつってもんだ。
いてくれて助かったぜ。
着々と準備が整い、遊戯室に簡易だがそれなりに見えるステージが完成した。
音響チェックをすると絶対にガキ共が飛んでくるから、それは止めておいた。ヘッドフォンで音響チェックは済ませた。照明の方は問題無かった。
リハーサル無しの、ぶっつけ本番だ。
プロなんだから、様子見ながら調節して合わせてくれって言っておいた。
ムチャぶりしたんだ。成功したら、報酬は別途包んでやろう。
さあ。ショーと言っても、進行役の女性がいるような決まりきったヒーローショーとは違うぜ。
台本ナシの自由に作り上げる、ライタの為のショーなんだ。
十時の時計のチャイムが合図だ。
チャイムが鳴ったら、宇宙怪人Xが先ず食堂に押し掛ける。ガキ共を喰おうと襲い掛かるんだ。
さあ、どうなるかな。
ビデオ撮影も頼んである。アメリカ行って見る為だ。この日の楽しい想い出を繰り返し見て、俺は異国の地で頑張ろうと思っている。
これは全部、俺の妄想だ。ビジネス案件以外が全然上手く行っていないから、くだらねー考えばっかするんだよ。
思い出せ。数々の美羽との出来事を!
初めてのコロッケパーティー、良かったな。初プロポーズしたが、答えはもらえず宙ぶらりんだった。
更に美羽の誕生日パーティーでは、婚約指輪まで用意して再プロポーズしたが、しっかりフラれたな。
イカン! もっと他にいーのがあるだろっ!!
ネガティブ思考全開すぎるっ。
やり直しだ。
えーっと・・・・あっ、桃園の遠足じゃ、美羽とサトルを助けたぞ。
他には・・・・プールも良かった。美羽のハイレグ、サイコーだった。
うん、いい調子だ。どんどん行こう。
とりあえず今はガキ共との想い出はおいておこう。美羽との親密度チェックをするんだ。
お泊り保育も、ちょっとマズったこともあったが、親密度は確実に上がったんじゃねーのか。商店街デートでは、初めて手を繋いだんだ! これはなかなか良かったと思う。お菓子の家では、満面のコロッケスマイルで写真撮れたよな。スゲー手ごたえはあったんじゃねーだろーか。
思い出すと他にも色々っ!
いーかんじの時、沢山あった・・・・と思う!!
それに、俺が潰れそうな時は美羽が抱きしめてくれたし、美羽が辛い時は俺が慰めてやれたし、関わらないでおこうと思っている男に、ここまでのことはさせねーだろ。
そーいう事にしよう。そうしよう。
よし。立ち直った。
少し前までこの世の終わりみたいな顔をしていた俺だが、まだそこそこの顔に戻ったと思う。
想像でヘコんで、落ち込んでる場合じゃねー。
今後はもっと、俺様の都合の良いように考えよう。
世界一の男は、悪い結果は考えねーんだ。
さっ。飯食ったらイベントの準備だ。今日はライタが大興奮の誕生日になるんだ。
午前中にキュウと宇宙怪人Xが、マサキ施設にショーをしに来てくれるんだ。随分前から予約しておいたからな。
遊戯室を再び封鎖し、あれこれ準備が必要だ。
この際仕方ない。真凛やキノコもいるなら手伝わせよう。人手は多い方が良い。
そんなワケだから、朝食をささっと済ませ、俺達は準備にかかった。
既にサプライズでヒーローショーが開催されることはキノコ兄妹にも伝達済で、話は早かった。
準備を進めていると、俺のスマートフォンが鳴った。来客ベルを鳴らすとガキ共が我先に押し寄せて来るから、それは鳴らさず電話をするように頼んでおいたんだ。
着替えや準備をするのは、美羽の仕事部屋を開けてもらった。大事な書類などをガキ共に散らかされたら困るという理由から、普段はカギを掛けてある。
だからここはガキ共が寄り付かないし、うってつけの準備場所なんだ。
俺はホテルのイベント等も企画したり立ち会ったりすることもあったから、業者の様子を見ながら、遊戯室の準備に徹することにした。遊戯室にステージも作るんだ。
現在、音響と照明のセットに取り掛かっている。
美羽はキッチンで昼から行うライタの誕生日パーティーの準備の仕上げ、キノコが食堂でガキ共の面倒を、真凛が雑用を一切引き受けてくれて、忙しく走り回っている。
ま、今日ばかりはキノコ兄妹も役にたつってもんだ。
いてくれて助かったぜ。
着々と準備が整い、遊戯室に簡易だがそれなりに見えるステージが完成した。
音響チェックをすると絶対にガキ共が飛んでくるから、それは止めておいた。ヘッドフォンで音響チェックは済ませた。照明の方は問題無かった。
リハーサル無しの、ぶっつけ本番だ。
プロなんだから、様子見ながら調節して合わせてくれって言っておいた。
ムチャぶりしたんだ。成功したら、報酬は別途包んでやろう。
さあ。ショーと言っても、進行役の女性がいるような決まりきったヒーローショーとは違うぜ。
台本ナシの自由に作り上げる、ライタの為のショーなんだ。
十時の時計のチャイムが合図だ。
チャイムが鳴ったら、宇宙怪人Xが先ず食堂に押し掛ける。ガキ共を喰おうと襲い掛かるんだ。
さあ、どうなるかな。
ビデオ撮影も頼んである。アメリカ行って見る為だ。この日の楽しい想い出を繰り返し見て、俺は異国の地で頑張ろうと思っている。
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