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最終・貴方の事は笑顔で見つめますが、何か?(結婚式です!)

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 そして父の宣言通り、愛を育んだ。というより、溺愛された。
 二日ほど前、処女だったとは思えない程に開発されてしまった。うう・・・・。

 でも、朝に目覚めると成彰さんが傍で眠っているのは、とても嬉しい。ラッキー占いを見なくても、毎朝ラッキーハッピーだと思う。絶対に成彰さんには言えないけど。

 キッチンを借りて簡単な朝食を作り、二人で談笑しながら食べた。
 ニュース番組を付けて流し見していると、番組の最後に朝のラッキー占いが流れる。
 十一位からの発表で、二位まで出たが、うお座もおひつじ座もまだ出ていない。


 どっちだ!?


 二人で画面を凝視した。

『今日のラッキー占い、ごめんなさいの最下位、おひつじ座のアナタ。何をやっても上手く行かない日。頑張っても空回りしちゃうことも。そんな時は深呼吸。ラッキーランチはきつねうどん、ラッキーナンバーは11。今日も頑張って!』

 見た瞬間、小さくガッツポーズしてしまった。成彰さんに勝った! なんか嬉しい!

『おめでとうー。今日のラッキー占いの一位はうお座のアナタ。運気上昇で、仕事はバリバリこなせそう。難しい案件も今日なら片付くかも! 頑張るアナタを周りが助けてくれるよ。ラッキーランチはまぐろ丼。ラッキーナンバーは3。今日も元気に行ってらっしゃい!』

「チッ。今日の占いは外れだ。悪い時は当たらないと信じている」

「なにそれ。いいとこ取り?」

「いけないか? 悪い運勢は信用していないんだ」

 そう言いながら、最初に占い結果見た時のあの残念そうな顔ったら。ふふ。強がりなのね。
 成彰さんらしい。
 こうやって一緒に居ると、新たな発見がある。楽しい一面も、面倒な一面も、嫌な所も見えるかもしれない。でも、縁あって夫婦になったのだから、楽しんで歩んでいきたい。


 私はずっと、成彰さんを支えていきたい。
 そしてフクシを、浅草を代表するナンバーワンのシューズメーカーに成長させたい。
 打倒、神原よ!


 私がこういう風に思えるようになったのは、神原との対峙で、次の新商品や戦略が見えたからだ。それに、神原の卑怯なやり方は赦せない。結局彼を訴える事はしなかったけれど、裁判で勝つより、会社で力をつけて倒したい。何時か、叶えてみせる。神原より売り上げを上げて、あのメガネのすました顔を悔しがらせたい。


 成彰さんは紳士物、私はスリッポンスニーカーで次の展示会で天下を獲る!


 
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