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最終・物語の終焉は大抵ハッピーエンド(結婚)で決まりです!

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「俺が止めろと言われて、止めるような男だと思うか? 無駄な事は言わず、美緒は俺の愛撫にただ感じていればいいんだ」

 私の剥き出しの下半身を道弘さんが見つめている。視姦がこんなに羞恥を煽るものだったなんて・・・・。身体が震える。それに感じて、蜜壺からはまた新たな蜜を吐き出し流していく。
 暫くじっと私が震える様子を見つめていたかと思ったら、そのまま蜜壺に顔を近づけていく気配があった。


「うそっ、や、やぁ、だめ! 今日は汗いっぱいかいてるしっ! お風呂入ってな――きゃああっ!!」


 それは突然の事だった。温かく湿った柔らかな物体が私の尖った蕾に当てられ、卑猥な音を立てながら蜜ごと吸われたのだ。

「やああぁっ、んっ、だめ、だめえ――っ! ああああ――っ!!」

 それは予告なく急だった為に、脳天を突き抜けるような快楽が直後に訪れた。二度目の絶頂。
 視姦からの急な刺激。使い分けが巧すぎて、私の身体はいとも容易く翻弄される。


 しかも見えないから次の行動が読めなくて、ただ彼のなすがまま。


 暫くは息を整えるだけで、精いっぱいだった。
 悔しい。こんなに翻弄されちゃうなんて!

 次は私が道弘さんを縛って、目隠しして、仕返ししてやるんだから!

 でも今は、ただ委ねよう。
 彼のくれる快楽に、身を置いてしまおう。

「・・・・道弘さん。早く、道弘さんが欲しい」見えないままで私は腕を広げた。「早く来て」

 私は彼を自分の体内(なか)に誘った。
 ゆっくりと侵略してくる彼に、もっと深くまで、とおねだりした。
 ぐっと深く入って来る欲望を最奥で受け止め、ぎゅっと強く彼の逞しい背中を抱きしめた。今は見えないけれど、ここには鳳凰がいるんだ。そう思うと、切なく、愛しくなった。

 この背中の鳳凰ごと、道弘さんは私が守る。
 貴方を苦しめる過去を、これからの素晴らしい未来でかすんでしまう位にしてやるんだ!

「私・・・・道弘さんを一生守るから」

「突然どうした?」

「今は見えないけど、私、この鳳凰好きだよ」私はそのまま背中を撫でた。「だからもう、過去を蔑んだりしないで。この鳳凰は、道弘さんが生きて来た証だよ。その証があるから、今の道弘さんがある。私は今の道弘さんに会えて幸せ。だから・・・・ずっと貴方を大切にします」

 言った後、暫しの沈黙。
 あれ・・・・外した?

「・・・・美緒」

 ぐっとネクタイが引っ張られたかと思ったら、急に視界がクリアになった。目の前に切なそうな顔をした道弘さんがいる。

「嬉しい台詞は、目隠ししていない時に言って欲しいな」

 目が合うと、ふ、と優しく笑ってくれた。

「だって・・・・思った事はすぐ言わなきゃ。後悔したくないもん」

「そうだな。美緒のその真っすぐな所・・・・本当に有難い」

「惚れ直した?」

「ああ。俺には勿体ない位の、いい女だ」

「ありがと」

 ひとつに繋がったままでキスをおねだりした。これからは沢山、貴方と幸せになるの。

「今日は寝かせないわよ」

「なんだそりゃ」ぷっと笑われた。「俺の台詞だろ。しかも明日、仕事だし」

「ご飯すっとばして、こんな雰囲気に持ってきたのは誰?」

「そうだな。じゃ、責任取らせて貰いますか」

 ずん、と深く腰を打ち付けられた。たっぷりと潤っている蜜壺からは、卑猥な水音が立つ。

「ああっ」

 勢いは衰えるどころか、回数を重ねるごとに圧迫感も半端じゃなくなってくる。

 煽った私が悪かったとは思う。
 でも、連日立てなくなるまで愛でなくてもいいじゃない――


 
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