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最終・物語の終焉は大抵ハッピーエンド(結婚)で決まりです!

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 翌日。何故かウェディングドレスやタキシード等、専門に扱うお店に来ていた。しかも超高級店。というのもイチ君が店を貸し切りにしたから、来ないと迷惑が掛かると言い、半強制的に連れてこられたのだ。

「さあ、美緒。好きなのを選べ。見事中松を射止めたお前に、私からの祝儀だ」

 意味不明な祝儀を貰えることになった。

「一矢様。折角ではございますが、美緒にはこちらできちんとドレスを選びますから、理由もなくこのような高価なものを頂くわけには・・・・」

「馬鹿者。三成家の執事ともあろうお前と、更に私の義妹(いもうと)の結婚式なのだぞ。ただの結婚式とはわけが違うのだ。盛大にやらなくてどうする。示しがつかんだろう」

 押せ押せのイチ君に、今日は道弘さんの方がタジタジだ。

「金の心配は要らんぞ。私が用意する。祝儀と思ってくれたらいい」

「ですが・・・・」

「うるさい。つべこべ言わずに祝わせろ! お前と来たら欲が無いものだから、ボーナスも有休も要らんとか言うし、全く張り合いが無くて困っていたのだ。今までの貸しを返したい」

「一矢様には大変なご恩が御座います」

「お前も私が必要で、私もお前が必要だった。それだけでいいだろう。主従関係は健在だ。何処にも行くなよ? 中松。お前は一生、私のものだからな」

 なにそれ! リアルBLじゃん!
 受けはやっぱイチ君? それとも意表をついて道弘さ・・・・――

 
「美緒。何か邪な考えをしていないか?」

 その時、道弘さんの鋭い視線が私に直撃!

「あああうううんん、べっつに――――っ! このドレス綺麗―って見てただけー」

 アブナイ、アブナイ。私はすぐ思っている事が顔に出てしまうから、道弘さんに咎められる事が多い。イチ君と道弘さんのあんな××やこんな××を想像していたなんて知られたら、お仕置きどころの騒ぎではない。

「邪悪な気配を感じた気がしたが、気のせいという事にしておいてやろう」

 ううっ。お見通し!

「気のせいよ。気・の・せ・い。わー、このドレス綺麗―。あ、こっちの可愛い方もいいなぁー」

 わざと話を逸らせた。

「気に入ったのなら、試着すればいい。美緒が欲しいドレス、何枚でも買ってやるぞ」

「その言い方、パパ活しているみたいで嫌なんだけど。しかもお姉ちゃんの旦那に」

「パパ活? パパ活とは何だ」

 イチ君が怪訝そうな顔で尋ねた。

「パパ活も知らないの? イチ君てば、遅れてるー」

「俗なものは知らん」

「俗っぽいっていうのは解るんだ」

「美緒の言い方から推測したまでだ。して、中松。パパ活とは何だ? 私に解るように説明しろ」
 
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