40 / 46
真相と和解~シェリアル、シチフサと語らう
しおりを挟む
シチフサは、エンキのマナの入った琥珀を抱えて、広間の真ん中にぽつんとしゃがみ込んでいた。
サピエンスもミアキスヒューマンも、種族の分け隔てなく、家族は子供を挟んで川の字に、恋人や夫婦は仲睦まじく寄り添い、年かさの男どもは馴染みや朋輩と輪になって、女はその傍らで微笑ましく眠っている。
「初代のように種を越え、互いを労り助け合う」エンキが望み願い、叶わなかった平和な世界を具現した光景だった。
ダキアを掴んで何処かに飛び去った後、戻ってきたエンキは、ひどく興奮していた。「なぜだ、なぜだ…」「悲しい、苦しい」と泣きながら脅え狂ったように、手あたり次第民衆の駐屯兵の記憶を消し去り、アシルの城に誘導した。
シチフサにエンキの狂騒を止める手立ては無かった。
二年の間、包み隠さず互いの身の上を語り合い、心を通わせてきたシチフサには、ダキアの感情に、100年前のフラッシュバックを起こしたエンキの気持ちが痛いほど理解できたからだ。
……エンキおじさんはもうすっかり消えかかって、かろうじて琥珀の中に、本当に微かに姿が見える程度まで弱ってしまった。エンキおじさんが消滅して、ここで安らかな顔で眠っている皆が目覚めたら僕はどうなってしまうんだろう。僕はもう死んでいるから誰にも見えない。助けを求められない。 僕には、狼狽えて怯えることしかできなかった。
どうしてこんな事になっちゃったんだろう。助けて。僕はあの子にお礼を言いたい、アベストロヒさんに会いたい。たったそれだけなのに。
悲しくなって涙をぽろぽろこぼして泣いていたら、優しい声が、僕にシチフサと呼びかけてきた。
「シチフサ」
顔をあげると、あの子が、僕の顔をのぞき込んでいた。
忘れもしない、薄い緑色の混じった、綺麗な金色の瞳。
―あの子だ。
「教えて、シチフサ。あなたは何がしたかったの?」
咎めるわけでも怒りに震えているわけでもない、一生懸命励ましてくれた二年前のような、慈しみに溢れた温かい、優しい声。僕は感極まって泣きじゃくった。泣きじゃくりながら言いたかったこと、今まで言えなかった言葉を紡いだ。
「フロートから落ちた僕を助けてくれてありがとうって、お礼を言いたかったのに、それだけだったのに、いっぱい酷いことになっちゃって、ごめんなさい、ごめんなさい」
謝って済むことじゃないと分かっているけれど、僕は何度も謝った。
「どうして、私の記憶を消したの?」
「僕の事、覚えていなくて、それで悲しくなった、それで僕が悲しくなったのに気付いたエンキおじさんが記憶を消しちゃったんだ、それで僕、怖くなって、嘘を着いた、嘘に嘘を重ねて逃げて、ごめんなさい、ごめんなさい」
「どうして、殿下を攫ったの?」
「僕が、殿下さんを僕が怖がっ、たから、エンキおじさんが、僕を庇ったの、エンキおじさんは悪くないの、わるいのは僕なんだ、だからエンキおじさんを怒ったりしないで」
「この、アシル城の広間は」
「昔ここはエンキおじさんのお屋敷だったの、マナになる前、息子さんと甥っ子さんが喧嘩して、みんなが争い始める悲しい辛いことがあって、エンキおじさんはその時のことを思いだして、それで、みんなの記憶を消して、……ずっと泣いてたんだ……平和に暮らしてほしいって、」
―実のところ、記憶を取り戻してから、シェリアルはある懸念を抱いていた。
アシルの森で宮司姿のシチフサと遭遇した時。あれは殿下を亡き者にしてシチフサが殿下に成り代わるつもりだったのでは。単純で純粋な子供ならではの悍ましい思考がそうさせたのではという憂慮、危惧があった。
先刻、城に乗り込む前、ダキアには大丈夫だから、と言ったが、シェリアルに腹案なんてものは無い。息を引き取るまで終始礼を述べたがっていたというクマルビの言葉が一縷の望み、僅かな希望だ。
この胸の悪くなる想像が杞憂であることを祈るしかない。
もし、危惧した通りだったら私は全身全霊をかけてシチフサを拒絶する。二度と殿下に危害を加えさせない。浄化のマナで消えてもらうだけ。
そう固く決意して、シチフサの許に歩み寄ったのだ。
だから、こんな真相だとは全く想像していなかった。
ーシェリアルの目尻からほろりと涙がこぼれた。想像が杞憂であったことに半分安堵し、胸を撫で下ろした。緊張から解放され放心したせいか、婚礼の日からの交々が思いだされた。
ー初めて見た時の殿下は、黒い鬣のものすごくいかつい外見で、とても恐ろしかった。そんな見た目で婚礼の行幸そっちのけで逃げようとするなんて、あんまりな方だと思ったわ。だけど、行幸が決まってからは、いつも傍にいてくれた。なんでも答えてくれた。各集落を巡る道中、わからなくて困った事なんて無かった。
時々軽率なミスもするけれど、一生傍にいたい、同じ物を見て、同じ時間をすごして、時々悪だくみや悪戯に興じたり、意見があわなくて論争に花を咲かせるのもきっと楽しいわ。そうしてお互い理解を深めて、一生退屈しない最良のパートナーになりたい。そう心の底から思える優しい方。
残る半分は、そのダキアを傷つけた事に対してのやり場のない怒りだ。
シチフサは、国家間行事の妨害、王族への傷害、アシルの民とグラディアテュール駐屯兵を人質に王宮立てこもりと信じがたい重罪を犯している。
しかし、それもこれも非力でか弱い、幼きものと心弱い老人が互いを慈しみあった結果起きた、いわば避けようの無かった不慮の偶発的事故だった。
これが幾ばくかでも悪意があって起こしたものであれば、まだよかったのに。それなら怒りにまかせて……。
沸き立つ暗い感情を押しこらえ、シェリアルは自戒する。
人の上に立つ者として、感情の赴くままに判断をするべきではない。
それに。シェリアルは唇をきつく噛み締める。
―事態を避けようがあったとすれば、それは私だ。
あの婚礼の朝、殿下と両想いだったことに浮かれていた私が、シチフサが携えてきたスノーポピーの花を目にした時に、僅かでもシチフサのことを思い出していたら何も起きなかったのだ。
全ては、私のせいだ。
これは私が全てを呑み込んで丸く収めるべきだ。
……ぐしゃぐしゃに涙を零す僕の頭をあの子が、優しく撫でてくれた。
「そうだったのね」
……エンキおじさん、僕、あの子にありがとうって、やっと言えたよ。
シチフサが抱えていた琥珀から、エンキのマナが陽炎のようにゆらりと立ちのぼって消えていった。
長い時間をかけて浄化消滅するとされていたエンキのマナがどうして100年で消えたのかはわからない。
サピエンスもミアキスヒューマンも、種族の分け隔てなく、家族は子供を挟んで川の字に、恋人や夫婦は仲睦まじく寄り添い、年かさの男どもは馴染みや朋輩と輪になって、女はその傍らで微笑ましく眠っている。
「初代のように種を越え、互いを労り助け合う」エンキが望み願い、叶わなかった平和な世界を具現した光景だった。
ダキアを掴んで何処かに飛び去った後、戻ってきたエンキは、ひどく興奮していた。「なぜだ、なぜだ…」「悲しい、苦しい」と泣きながら脅え狂ったように、手あたり次第民衆の駐屯兵の記憶を消し去り、アシルの城に誘導した。
シチフサにエンキの狂騒を止める手立ては無かった。
二年の間、包み隠さず互いの身の上を語り合い、心を通わせてきたシチフサには、ダキアの感情に、100年前のフラッシュバックを起こしたエンキの気持ちが痛いほど理解できたからだ。
……エンキおじさんはもうすっかり消えかかって、かろうじて琥珀の中に、本当に微かに姿が見える程度まで弱ってしまった。エンキおじさんが消滅して、ここで安らかな顔で眠っている皆が目覚めたら僕はどうなってしまうんだろう。僕はもう死んでいるから誰にも見えない。助けを求められない。 僕には、狼狽えて怯えることしかできなかった。
どうしてこんな事になっちゃったんだろう。助けて。僕はあの子にお礼を言いたい、アベストロヒさんに会いたい。たったそれだけなのに。
悲しくなって涙をぽろぽろこぼして泣いていたら、優しい声が、僕にシチフサと呼びかけてきた。
「シチフサ」
顔をあげると、あの子が、僕の顔をのぞき込んでいた。
忘れもしない、薄い緑色の混じった、綺麗な金色の瞳。
―あの子だ。
「教えて、シチフサ。あなたは何がしたかったの?」
咎めるわけでも怒りに震えているわけでもない、一生懸命励ましてくれた二年前のような、慈しみに溢れた温かい、優しい声。僕は感極まって泣きじゃくった。泣きじゃくりながら言いたかったこと、今まで言えなかった言葉を紡いだ。
「フロートから落ちた僕を助けてくれてありがとうって、お礼を言いたかったのに、それだけだったのに、いっぱい酷いことになっちゃって、ごめんなさい、ごめんなさい」
謝って済むことじゃないと分かっているけれど、僕は何度も謝った。
「どうして、私の記憶を消したの?」
「僕の事、覚えていなくて、それで悲しくなった、それで僕が悲しくなったのに気付いたエンキおじさんが記憶を消しちゃったんだ、それで僕、怖くなって、嘘を着いた、嘘に嘘を重ねて逃げて、ごめんなさい、ごめんなさい」
「どうして、殿下を攫ったの?」
「僕が、殿下さんを僕が怖がっ、たから、エンキおじさんが、僕を庇ったの、エンキおじさんは悪くないの、わるいのは僕なんだ、だからエンキおじさんを怒ったりしないで」
「この、アシル城の広間は」
「昔ここはエンキおじさんのお屋敷だったの、マナになる前、息子さんと甥っ子さんが喧嘩して、みんなが争い始める悲しい辛いことがあって、エンキおじさんはその時のことを思いだして、それで、みんなの記憶を消して、……ずっと泣いてたんだ……平和に暮らしてほしいって、」
―実のところ、記憶を取り戻してから、シェリアルはある懸念を抱いていた。
アシルの森で宮司姿のシチフサと遭遇した時。あれは殿下を亡き者にしてシチフサが殿下に成り代わるつもりだったのでは。単純で純粋な子供ならではの悍ましい思考がそうさせたのではという憂慮、危惧があった。
先刻、城に乗り込む前、ダキアには大丈夫だから、と言ったが、シェリアルに腹案なんてものは無い。息を引き取るまで終始礼を述べたがっていたというクマルビの言葉が一縷の望み、僅かな希望だ。
この胸の悪くなる想像が杞憂であることを祈るしかない。
もし、危惧した通りだったら私は全身全霊をかけてシチフサを拒絶する。二度と殿下に危害を加えさせない。浄化のマナで消えてもらうだけ。
そう固く決意して、シチフサの許に歩み寄ったのだ。
だから、こんな真相だとは全く想像していなかった。
ーシェリアルの目尻からほろりと涙がこぼれた。想像が杞憂であったことに半分安堵し、胸を撫で下ろした。緊張から解放され放心したせいか、婚礼の日からの交々が思いだされた。
ー初めて見た時の殿下は、黒い鬣のものすごくいかつい外見で、とても恐ろしかった。そんな見た目で婚礼の行幸そっちのけで逃げようとするなんて、あんまりな方だと思ったわ。だけど、行幸が決まってからは、いつも傍にいてくれた。なんでも答えてくれた。各集落を巡る道中、わからなくて困った事なんて無かった。
時々軽率なミスもするけれど、一生傍にいたい、同じ物を見て、同じ時間をすごして、時々悪だくみや悪戯に興じたり、意見があわなくて論争に花を咲かせるのもきっと楽しいわ。そうしてお互い理解を深めて、一生退屈しない最良のパートナーになりたい。そう心の底から思える優しい方。
残る半分は、そのダキアを傷つけた事に対してのやり場のない怒りだ。
シチフサは、国家間行事の妨害、王族への傷害、アシルの民とグラディアテュール駐屯兵を人質に王宮立てこもりと信じがたい重罪を犯している。
しかし、それもこれも非力でか弱い、幼きものと心弱い老人が互いを慈しみあった結果起きた、いわば避けようの無かった不慮の偶発的事故だった。
これが幾ばくかでも悪意があって起こしたものであれば、まだよかったのに。それなら怒りにまかせて……。
沸き立つ暗い感情を押しこらえ、シェリアルは自戒する。
人の上に立つ者として、感情の赴くままに判断をするべきではない。
それに。シェリアルは唇をきつく噛み締める。
―事態を避けようがあったとすれば、それは私だ。
あの婚礼の朝、殿下と両想いだったことに浮かれていた私が、シチフサが携えてきたスノーポピーの花を目にした時に、僅かでもシチフサのことを思い出していたら何も起きなかったのだ。
全ては、私のせいだ。
これは私が全てを呑み込んで丸く収めるべきだ。
……ぐしゃぐしゃに涙を零す僕の頭をあの子が、優しく撫でてくれた。
「そうだったのね」
……エンキおじさん、僕、あの子にありがとうって、やっと言えたよ。
シチフサが抱えていた琥珀から、エンキのマナが陽炎のようにゆらりと立ちのぼって消えていった。
長い時間をかけて浄化消滅するとされていたエンキのマナがどうして100年で消えたのかはわからない。
0
あなたにおすすめの小説
骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方
ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。
注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【本編完結】獣人国での異種族婚
しろねこ。
恋愛
獣人とひと言で言っても多種多様だ。
力の強いもの弱いもの、体の大きいもの小さいもの、違いがあり過ぎて皆が仲良く暮らすというのは難しい。
その中でも変わらず皆が持っているのは感情だ。喜怒哀楽、憎悪や猜疑心、無関心やら悪戯心……そして愛情。
人を好きになるのは幸せで、苦しい。
色々な愛情表現をお楽しみください。
ハピエン厨なので、こちらもそのような話となる予定。
ご都合主義、自己満、それと両片思いが大好きです(n*´ω`*n)
同名キャラにて色々なお話を書いておりますが、作品により立場、性格、関係性に多少の違いがあります。
他サイトさんでも投稿中!
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
犬の散歩中に異世界召喚されました
おばあ
ファンタジー
そろそろ定年後とか終活とか考えなきゃいけないというくらいの歳になって飼い犬と一緒に異世界とやらへ飛ばされました。
何勝手なことをしてくれてんだいと腹が立ちましたので好き勝手やらせてもらいます。
カミサマの許可はもらいました。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜
みおな
ファンタジー
私の名前は、瀬尾あかり。
37歳、日本人。性別、女。職業は一般事務員。容姿は10人並み。趣味は、物語を書くこと。
そう!私は、今流行りのラノベをスマホで書くことを趣味にしている、ごくごく普通のOLである。
今日も、いつも通りに仕事を終え、いつも通りに帰りにスーパーで惣菜を買って、いつも通りに1人で食事をする予定だった。
それなのに、どうして私は道路に倒れているんだろう?後ろからぶつかってきた男に刺されたと気付いたのは、もう意識がなくなる寸前だった。
そして、目覚めた時ー
追放された偽物聖女は、辺境の村でひっそり暮らしている
潮海璃月
ファンタジー
辺境の村で人々のために薬を作って暮らすリサは“聖女”と呼ばれている。その噂を聞きつけた騎士団の数人が現れ、あらゆる疾病を治療する万能の力を持つ聖女を連れて行くべく強引な手段に出ようとする中、騎士団長が割って入る──どうせ聖女のようだと称えられているに過ぎないと。ぶっきらぼうながらも親切な騎士団長に惹かれていくリサは、しかし実は数年前に“偽物聖女”と帝都を追われたクラリッサであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる