余命50年のエルフさん

転定妙用

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番外編です、あくまでも。

魔王と魔王女と魔王の婿養子(おっさんは奮闘する)

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「全く、ろくな湯屋がないんだもの。旅の垢も落とせなかった、臭いも落ちていないわよ。」
とか何とか言って、何で裸になるんだよ。そして、抱きついてくるし…。
「あなたも、十分臭っているわよ。」
と俺の臭いを嗅ぐなよ。あんたのハイエルフ臭ほど臭いはありません、義母様。それに、今回の仕事には関係ないんだし…。
「あら~、魔王様だって、魔王女様の旦那様だって、きっと気になるわよ~。それに、マイナス同士をかけるとプラスになるんでしょう?」
 あー、屁理屈を言って、唇を重ねてきてー!
 とはいえ、その後は舌を絡ませあって、乳房をこれでもかと嬲り、尻を撫で回して、彼女を上にして下から、四つん這いにして後ろから、彼女のまだ見事な両脚をV字型に持ち上げ…、喘ぎ声を出させまくって、
「よかったよ。」
と唾液を流して、アへ顔の、ぐったりしている彼女、義母を抱きしめている自分には、呆れてしまう。

 今回は、皇帝陛下と魔王様から依頼された仕事なんだが、大丈夫だろうか?この仕事は、決して極秘の・・・というわけでは決してない。正式な依頼もあるし、皇帝と魔族の大使だけでなく、その他帝国高官も列席している場で言い渡されたことであるし、人間界、魔界での手続きもされていて、色々と便宜も図ってもらっている。魔王様ところにすんなり拝謁できる予定なのだ。それでいて、迎えとかそういうものはないのだ。あまり大げさにしたくないからだという。だから魔界に入って、魔都にいくまで、魔界で正式に認められた冒険者として、道々、魔獣退治や野盗退治をしながらの旅をする、道々の魔王様の直轄領の代官から便宜を図ってもらいながら、保護を受けながら、という奇妙なことになっていた。

「いゃー、久しぶりに君の・・・君達の武勇談を聞けてうれしいよ。魔界でも大活躍だったそうじゃないか・・・。え~と、カスミ殿が歳を取ったというわけでは・・・は?義母様?ははは・・・、いやー、義母様はお若いなあ。それに、大活躍だったそうじゃないか・・・えーと、後は娘さん、孫娘さんに、曾孫さんか・・・。」
 拝謁した魔王様は、玉座から笑ったり、驚いたり、困惑したりと忙しかった。典型的な人間型魔族、俺とあまり体格が変わらないが、渋い魅力いっぱいの、その強さはずば抜けているお方で、相変わらずノリのいい、一見軽い人だった、変わっていない。
 「義父様。サンライズ殿が困っておられますよ。本題に入った方がよいかと。」
 となりで心配する金髪の若い、美青年、魔王様の娘婿であるが、人間であり、帝国皇帝の息子さんは、、その愛らしい外見とは裏腹?に、真面目でしっかり者の心配性なところは相変わらずだった。
 魔皇后と魔王女、彼らの妻と娘あるいは義母と妻である女性が見かけないことに、疑問をもった。嫌な予感がするんだよな。二人はダークエルフなのだ。まあ、黒い肌という特色はない、実は、ハイエルフなのである、そして、人間界のハイエルフのことを、彼らは、魔界の住人は、ダークエルフとよんでいるだけなのである。魔界の側も同様なのである。その二人は、魔界にいるハイエルフなのである、つもりなのだ。そして、魔界のハイエルフ達と人間界のハイエルフの一部は密に連絡を取り合い、提携していたという噂もあった。どちらかが勝って、困ることがないように、という配慮から来たとも言われてはいる。だから、エルフ、特にハイエルフは疑わしいとされるのである。実際のところどうだったのかは不明である。少なくともカスミの部族は、連絡を取り合ってはいた。ただ、利益が得られたことはない、

 それで依頼なのであるが、そのむ2人が帰ってこないのである、彼女らの実家に里帰りしてからずっとである。ハイエルフの森に使者を送っても、彼女達が帰りたくないと言っているということしか回答を貰えないでいるという。
 夫婦仲は良好だったから、2組とも、どうしてこうなったか分からないし、引きこもったままで出てこないため、困惑しているという、魔王様と娘婿様は。
 それで、相談を受けた皇帝陛下が、もしかしたらエルフモドキに乗っ取られたのではないか、それなら、それを確認して、解決できるのは、俺だなんていいだしたらしい。まったく迷惑な…。とはいえ、ことは魔界に限らないことだし…。

「分かりましたわ。私達が解決いたしますわ!」
 義母様、そんな自信満々で…あんたは知らないでしょう?あ、こら、我が娘、孫、曾孫、さらに父方の…、まで、自信満々に請け負うな!しかも、俺の顔を見て…。
「分かりました。全力をつくしましょう。」
と俺は言わざるを得なくなったじゃないか。
 カスミーがいてくれたら…。
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