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子作りと冒険です。
領内では安定しています(カスミ夫人)
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私達の領地は、私達の私財で、冒険者として稼いだ金で購入したもので、国王陛下や皇帝陛下により封じられたものではないわ。でも、各国から名誉正騎士、名誉子爵、名誉準伯爵の地位と色々と特権を与えられた結果、単なる地主でなく、れっきとした貴族の領地、私達は国王陛下、皇帝陛下に認められた領主ということになったのである。だから、私達に領地のことで文句を言える貴族はいない。
私達は、領内で善政を施している、と思うわ。物納にしても、賦役にしても周辺の領地と比べると少ないことが一番の理由よ。私達は、領土を安堵してもらったということも、拝領したわけではないから、軍事力、騎士の数とかの規定、義務4は適用されないから、かなり少ないわ。この負担は、大きいのよね。これで財政が苦しくなっている貴族、領主もいるらしい。その負担がないだけで、税を減らせるわけ。
それに、愛人とかいないしね、旦那様には。まあ、私がいるからそんな気が起きないでしょうけどね、おきるはずがないもの。誰よ、私が激しすぎて精力を消耗してしまっている、すっかり吸い上げられているからだと言っているのは?そんなわけないでしょう。まあ、そりゃ・・・、いえ、求めて来るのは旦那です、いつも。そうよね、ね、ねえったら。
「ま・・・まあ、そういうことに・・・いや、いつも、その気になってます、私は。」
な、何よ、その言い方は?まあ、許してあげるけど。
夫は、地方とはいえ城、小さいけど、あ、ご両親に挨拶に行った時に見たのよ、を持っている騎士、領主だから、領地経営というものは分かっていたことも助かったわ。だからとりあえずはスムーズに行ったわ。とはいえ、私達が購入する、購入できる土地だから、あんまり豊とはいえなかったし、野盗の襲撃が度々ある、魔獣が徘徊するというところでもあったわ。野盗も魔獣も私達で退治しちゃったけど、領地を豊にするために、私達ができるだけ我慢して、土地の開発のためにできるだけ取り立てた税は還元する、再配分する方にしなければならなかったわ。取り立てる税金もできるだけ少なくするということも前提だったけど。でもねそういう時に天候不良とかが来るのよね。なかなか成果は目に見えて上がらず、かえって領民の方から、ご領主様があんまり可哀想だ、ということで食事を持ってきてくれたり、労働力を提供してくれたりしたわ。私達も、冒険者の仕事を続けて、得た報酬を投資したり、狩猟地を領民に解放したりしたわ。それに、水車や風車の製粉機などを独占して使用料をふんだくろうということもしなかったわ。成人君主ではないし、霞を食っていきているわけではないから、取り立てるべきものは取り立てたけど、暴利を貪ろう、無理をしてでもということは絶対しなかったわ。
子供を乳母に預けて、領地を購入してしばらく館で二人で頑張った結果、前の領主の館で随分朽ち果てていたけど王宮修理して移り住んで、少しづつ手直ししながら不自由を我慢しながら生活して、可哀想だからと同情してくれた領民が自発的に修理にきてくれたりしたくらい、2人で頑張ったせいか、ほどなくして長女が生まれたの、いや長女がお腹の中にいる間も、盗賊がりだ、魔獣退治にでたわ。凱旋すると、領民の歓呼の声で迎えられたわ。冒険者として仕事に行って、報酬を持って帰ってくると、また、喜んで迎えてくれたわ。
それから、アサは結構先進的な、人間の、農業や工業とかに結構詳しかったわ。落ち着く前の冒険の旅の際に何時の間に調べたのか、念入りな情報、知識を手に入れていたわ。
それを、自分で実現するわけにはいかないけどね。自分の菜園、花壇、作業場で、私も手伝わせて、色々やっているけど、領内の、その方面で優れた者達を抜擢して、それらの技術がある、先進地とかに送り出す、資金援助や推薦と色々な支援をしてね。招く場合もあったわ。老農のお祖父ちゃんが志願して遠方に出かけたこともあるわ、大丈夫かしらと心配したんだけど・・・元気で帰ってきて大活躍してくれたわ。成果がでるには、さらに数年かかったから、私達が我慢する期間は随分長かったわ。お風呂は小さい、古いままで我慢して、入るのも時々我慢して・・・が続いたわね。味が濃くなって、美味しかったでしょう、それなりに、私は?そうよね?
「どうですか?この収穫?」
あのお祖父ちゃん達の自慢げな満足そうな誇らしげな笑顔を、まだ覚えているわ、よく。その数年後に、まだまだこれから、ようやく初歩が分かりかけてきたところだなんて、行ってたわね、亡くなったけど。少しづつ、領民の手に残る量が多くなるように、年貢の量も増やして、少しづつ、いったわ。そうやって、ようやく理想に近いお風呂を作ることができたわ。
「ご領主様に俺の腕を見せる。」
なんて、無報酬で参加した者達が結構いたわ。まあ、ちゃんと食事とか、色々理由をつけてお土産とかをあげたけどね。
「いいお風呂ね、お祖母ちゃん。でも、なんでお祖父ちゃんも一緒なの?」
「何でって、いつも私と一緒に入っているからよ。」
全く何が疑問なのよ、この孫は。旦那様はまだ小さい息子をあやしながら、湯につかり、私達を見ていたわ。
「どう、年の違わない姉妹に見えるでしょ?どっちがきれいかしら?」
「もう、お祖母ちゃんたら・・・。」
「カスミの方が、ずっと大人の魅力があるかな。」
「もう、お祖父ちゃんたら!」
おやおや、今度は怒っちゃった。あんたは本当に気分屋なんだから。でもね、それに当然のことじゃない?
「お前に軍配を上げる恋人が、そのうち見つかるよ。」
なにそれちょっとどういう意味よ?
まあ、その時私達は、この孫を連れて、冒険というか、皇帝陛下からの依頼の仕事をすることになるとは思ってもいなかったわ。
私達は、領内で善政を施している、と思うわ。物納にしても、賦役にしても周辺の領地と比べると少ないことが一番の理由よ。私達は、領土を安堵してもらったということも、拝領したわけではないから、軍事力、騎士の数とかの規定、義務4は適用されないから、かなり少ないわ。この負担は、大きいのよね。これで財政が苦しくなっている貴族、領主もいるらしい。その負担がないだけで、税を減らせるわけ。
それに、愛人とかいないしね、旦那様には。まあ、私がいるからそんな気が起きないでしょうけどね、おきるはずがないもの。誰よ、私が激しすぎて精力を消耗してしまっている、すっかり吸い上げられているからだと言っているのは?そんなわけないでしょう。まあ、そりゃ・・・、いえ、求めて来るのは旦那です、いつも。そうよね、ね、ねえったら。
「ま・・・まあ、そういうことに・・・いや、いつも、その気になってます、私は。」
な、何よ、その言い方は?まあ、許してあげるけど。
夫は、地方とはいえ城、小さいけど、あ、ご両親に挨拶に行った時に見たのよ、を持っている騎士、領主だから、領地経営というものは分かっていたことも助かったわ。だからとりあえずはスムーズに行ったわ。とはいえ、私達が購入する、購入できる土地だから、あんまり豊とはいえなかったし、野盗の襲撃が度々ある、魔獣が徘徊するというところでもあったわ。野盗も魔獣も私達で退治しちゃったけど、領地を豊にするために、私達ができるだけ我慢して、土地の開発のためにできるだけ取り立てた税は還元する、再配分する方にしなければならなかったわ。取り立てる税金もできるだけ少なくするということも前提だったけど。でもねそういう時に天候不良とかが来るのよね。なかなか成果は目に見えて上がらず、かえって領民の方から、ご領主様があんまり可哀想だ、ということで食事を持ってきてくれたり、労働力を提供してくれたりしたわ。私達も、冒険者の仕事を続けて、得た報酬を投資したり、狩猟地を領民に解放したりしたわ。それに、水車や風車の製粉機などを独占して使用料をふんだくろうということもしなかったわ。成人君主ではないし、霞を食っていきているわけではないから、取り立てるべきものは取り立てたけど、暴利を貪ろう、無理をしてでもということは絶対しなかったわ。
子供を乳母に預けて、領地を購入してしばらく館で二人で頑張った結果、前の領主の館で随分朽ち果てていたけど王宮修理して移り住んで、少しづつ手直ししながら不自由を我慢しながら生活して、可哀想だからと同情してくれた領民が自発的に修理にきてくれたりしたくらい、2人で頑張ったせいか、ほどなくして長女が生まれたの、いや長女がお腹の中にいる間も、盗賊がりだ、魔獣退治にでたわ。凱旋すると、領民の歓呼の声で迎えられたわ。冒険者として仕事に行って、報酬を持って帰ってくると、また、喜んで迎えてくれたわ。
それから、アサは結構先進的な、人間の、農業や工業とかに結構詳しかったわ。落ち着く前の冒険の旅の際に何時の間に調べたのか、念入りな情報、知識を手に入れていたわ。
それを、自分で実現するわけにはいかないけどね。自分の菜園、花壇、作業場で、私も手伝わせて、色々やっているけど、領内の、その方面で優れた者達を抜擢して、それらの技術がある、先進地とかに送り出す、資金援助や推薦と色々な支援をしてね。招く場合もあったわ。老農のお祖父ちゃんが志願して遠方に出かけたこともあるわ、大丈夫かしらと心配したんだけど・・・元気で帰ってきて大活躍してくれたわ。成果がでるには、さらに数年かかったから、私達が我慢する期間は随分長かったわ。お風呂は小さい、古いままで我慢して、入るのも時々我慢して・・・が続いたわね。味が濃くなって、美味しかったでしょう、それなりに、私は?そうよね?
「どうですか?この収穫?」
あのお祖父ちゃん達の自慢げな満足そうな誇らしげな笑顔を、まだ覚えているわ、よく。その数年後に、まだまだこれから、ようやく初歩が分かりかけてきたところだなんて、行ってたわね、亡くなったけど。少しづつ、領民の手に残る量が多くなるように、年貢の量も増やして、少しづつ、いったわ。そうやって、ようやく理想に近いお風呂を作ることができたわ。
「ご領主様に俺の腕を見せる。」
なんて、無報酬で参加した者達が結構いたわ。まあ、ちゃんと食事とか、色々理由をつけてお土産とかをあげたけどね。
「いいお風呂ね、お祖母ちゃん。でも、なんでお祖父ちゃんも一緒なの?」
「何でって、いつも私と一緒に入っているからよ。」
全く何が疑問なのよ、この孫は。旦那様はまだ小さい息子をあやしながら、湯につかり、私達を見ていたわ。
「どう、年の違わない姉妹に見えるでしょ?どっちがきれいかしら?」
「もう、お祖母ちゃんたら・・・。」
「カスミの方が、ずっと大人の魅力があるかな。」
「もう、お祖父ちゃんたら!」
おやおや、今度は怒っちゃった。あんたは本当に気分屋なんだから。でもね、それに当然のことじゃない?
「お前に軍配を上げる恋人が、そのうち見つかるよ。」
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