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試合?開始
取り合えず冒険中心の日々は終わり(カスミ)
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「輝くバラ」には、その後一年半ほど在籍したわ。
仕事多くはダンジョンの攻略だった。このチームが、その種の仕事を特に選んでいると言うわけではないようで、たまたまそうなったというところらしいわ。
だから、たまに凶暴なオークやゴブリン、オークの盗賊団、略奪団とかの掃討を依頼されることもあったわ。ちなみに、オーガやオークの大半は、ちゃんと人間やエルフとも共存しているんだけど、そういうのもおおいのよね。大きなパーティーだからね。通常はその1/3以下しか集まっていないけど、個人で受けた仕事や休息、怪我の療養、その他でいないのが多い、仕事に応じて動員している。それ自体は、どこのチームでもある程度同じだけど、人数がかなり多いから、変幻自在。普通なら、ギルドが音頭を取って動員、そのためのチームを臨時に編成して・・・ということを、このチームでやってしまうこともできる。
私達は、自分達の生活を楽しんではいたけど、大抵身近にいたし、事前に自分達の予定をリーダー達に伝えていたから、いつでも頼りになる戦力として重宝されちゃった。その私達を無責任だとか何とかいって、文句つける奴らがおかしいのよ。
だから、まずは先陣として現地の偵察、情報集め、武力偵察もあるから、最初に戦って、相手の戦力を探るということもあるわ。そして、直前の索敵、偵察、常に相手の先鋒とか、警備とかと遭遇戦にもなるわ。そして、斬り込み隊や奇襲隊、別動隊で大暴れ。私達夫婦の能力を理解して、かつ、サポートもつけて配置し、指示したわ。後ろも前も、後のことも安心できたわ。ああ、報酬の分配も安心できるということは、本当にいいわよね。
オーガとかの討伐では、常に大活躍してあげたわ。
ダンジョンは色々とあるのよね。過去の魔法で作られたものや過去の王朝というか文明の遺物、生き物のようにもの、単純に過去の遺跡にゴブリンとか魔獣が住み着き、魔樹などが繁茂したもの、さらに、その中で独自な進化を遂げてしまったもの、それらが組み合わさったようなものが色々とあるのよね。
「進退窮まったな。」
「ここは俺に任せって残るからよ。」
「う~ん。その場の勢いというか・・・。」
私達2人は、とあるダンジョンの最奥部、大抵のダンジョンとは違って上なのだけど、で二人で寄り添いながら、横穴に潜んでいた。本当は中央くらいで、予想外のゴーレムというかホモンクルスというか、異形の集団に遭遇、分断されて、私達を含む数人が孤立してしてしまっていた。何とか奮戦しているうちに逃げ道ができた。他のメンバーを逃がすために踏みとどまっていたら、逃がせたのはいいけど、私達が逃げられなくなっちゃったというわけ。何とか互いの背を守りながら、少しでも包囲の薄いところを捜して、そこを突破する、奥であろうと包囲の穴があればそこを駆け抜ける、を繰り返してうちに最奥部に達してしまったのである。さらに異形の存在に次々に襲われて、万事休すというときに、横穴を見つけて飛び込んだのだ。そこは水も、飲める、湧いていたし、温度も暑くもなく寒くもなく、異形達は取り合えずいなかった。
「これまでかもしれないな。ごめん。」
「そんなこと言わないでよ。」
「そうだな。まだ生きているんだ。何とか、あがいてみよう。」
「そうよ。」
あ、人間ってこうなんだ。私達エルフは、こんなこと、こんな危険なことはしないわ。人間は、短い人生を一日でも長く生きたいと思いながら、それを簡単に捨てて突っ走る、その一瞬のために。彼にとって、自分が逃げて仲間が死ぬことは、どうしてもできないことだったのよね。まあ、後悔しているようだけど。そして、直ぐ立ち直って。余命50年が十分の一の時間で死ぬことになるかもしれないけど、何かウキウキした感じするわ。どうせ、たった50年、それが3年だって大した差はないものね。
仕事多くはダンジョンの攻略だった。このチームが、その種の仕事を特に選んでいると言うわけではないようで、たまたまそうなったというところらしいわ。
だから、たまに凶暴なオークやゴブリン、オークの盗賊団、略奪団とかの掃討を依頼されることもあったわ。ちなみに、オーガやオークの大半は、ちゃんと人間やエルフとも共存しているんだけど、そういうのもおおいのよね。大きなパーティーだからね。通常はその1/3以下しか集まっていないけど、個人で受けた仕事や休息、怪我の療養、その他でいないのが多い、仕事に応じて動員している。それ自体は、どこのチームでもある程度同じだけど、人数がかなり多いから、変幻自在。普通なら、ギルドが音頭を取って動員、そのためのチームを臨時に編成して・・・ということを、このチームでやってしまうこともできる。
私達は、自分達の生活を楽しんではいたけど、大抵身近にいたし、事前に自分達の予定をリーダー達に伝えていたから、いつでも頼りになる戦力として重宝されちゃった。その私達を無責任だとか何とかいって、文句つける奴らがおかしいのよ。
だから、まずは先陣として現地の偵察、情報集め、武力偵察もあるから、最初に戦って、相手の戦力を探るということもあるわ。そして、直前の索敵、偵察、常に相手の先鋒とか、警備とかと遭遇戦にもなるわ。そして、斬り込み隊や奇襲隊、別動隊で大暴れ。私達夫婦の能力を理解して、かつ、サポートもつけて配置し、指示したわ。後ろも前も、後のことも安心できたわ。ああ、報酬の分配も安心できるということは、本当にいいわよね。
オーガとかの討伐では、常に大活躍してあげたわ。
ダンジョンは色々とあるのよね。過去の魔法で作られたものや過去の王朝というか文明の遺物、生き物のようにもの、単純に過去の遺跡にゴブリンとか魔獣が住み着き、魔樹などが繁茂したもの、さらに、その中で独自な進化を遂げてしまったもの、それらが組み合わさったようなものが色々とあるのよね。
「進退窮まったな。」
「ここは俺に任せって残るからよ。」
「う~ん。その場の勢いというか・・・。」
私達2人は、とあるダンジョンの最奥部、大抵のダンジョンとは違って上なのだけど、で二人で寄り添いながら、横穴に潜んでいた。本当は中央くらいで、予想外のゴーレムというかホモンクルスというか、異形の集団に遭遇、分断されて、私達を含む数人が孤立してしてしまっていた。何とか奮戦しているうちに逃げ道ができた。他のメンバーを逃がすために踏みとどまっていたら、逃がせたのはいいけど、私達が逃げられなくなっちゃったというわけ。何とか互いの背を守りながら、少しでも包囲の薄いところを捜して、そこを突破する、奥であろうと包囲の穴があればそこを駆け抜ける、を繰り返してうちに最奥部に達してしまったのである。さらに異形の存在に次々に襲われて、万事休すというときに、横穴を見つけて飛び込んだのだ。そこは水も、飲める、湧いていたし、温度も暑くもなく寒くもなく、異形達は取り合えずいなかった。
「これまでかもしれないな。ごめん。」
「そんなこと言わないでよ。」
「そうだな。まだ生きているんだ。何とか、あがいてみよう。」
「そうよ。」
あ、人間ってこうなんだ。私達エルフは、こんなこと、こんな危険なことはしないわ。人間は、短い人生を一日でも長く生きたいと思いながら、それを簡単に捨てて突っ走る、その一瞬のために。彼にとって、自分が逃げて仲間が死ぬことは、どうしてもできないことだったのよね。まあ、後悔しているようだけど。そして、直ぐ立ち直って。余命50年が十分の一の時間で死ぬことになるかもしれないけど、何かウキウキした感じするわ。どうせ、たった50年、それが3年だって大した差はないものね。
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