余命50年のエルフさん

転定妙用

文字の大きさ
上 下
20 / 57
試合?開始

追放した者は和解する(アサヤケエ)

しおりを挟む
 相手は、え~と、ハヤテ君だったよな、は迷っている、迷っている。何とか、穏便に行きそうかも?なんかよく分からない声がするが、怖いことを唆す声が聞こえてくるけど、カスミの考えでは、闇の、黒い妖精じゃないかって、だけど、どうしよう・・・、とどうしたらいい。でも、まともな妖精はこっちの味方のようだし・・・何とか、と思ったのだけども、その時だった、妖精ではない声が後ろから響いてきた。
「やっちまいなさいよ!迷っているんじゃないわよ!殺しちゃいなさいよ!」
 え?誰だ?え~とパンダ耳、パンダ目・・・の美少女・・・一応、そうかも?う~ん、巨乳で、可愛いかな?俺の好みじゃないけど・・・。だいたい俺は少女好き、ロリータ好きではないからな。とにかく、まあ、それはどっちでもいいけど、こいつは何者だ。後ろに何人か同族らしいのが並んでいるような?
「ダメよー!止めてー!あなたはそんなことする人じゃないわ!」
 あれは人間の、ハヤテ君より年上、少し、大人の色気のある美人ちゃん?
「煩いわね。黙れ、奴隷女!」
 あ、可哀想にパンダ族?から袋叩き。
「あ、シアン。やめてよ、ラズリ。」
とハヤテ君。
「こんなネコ女に構っている暇があったら、そいつをやっちゃいなさいよ。エルフ女は、奴隷に高く売れるのよ。あ、だからほどほどに痛みつけて、殺さないようにね。」
 猫耳?よく見れば、白黒メッシュの髪の中に隠れていた。
「わかったよ。」
 ハヤテ君、苦しそうな表情。彼女らとは、何かあったのかな?
「え~、エルフ女、殺しちゃだめなの?じゃあ、顔を傷つけないように、せいぜいいたぶってやるよ。」
「その分、おっさんで我慢しましょう?」
 おいおい物騒な、やばい話になってきたな。
「み、みんな行くよ。」
 ハヤテ君、しかたがないっていう表情だね。

「待ちなさい。風よ、押さえ込め―。」
 カスミが、ハヤテの動きを抑えようと風の圧力で囲みこもうとしたが、彼の周囲に張られた結界で阻まれた。
「主様を攻撃しないで!」
「じゃあ、僕らがあいつら殺すからね。」
「・・・。」
「おっさんだけでしょ、殺すのは。エルフはいたぶるだけでしょ?」
「・・・。」
 妖精全員を相手にしなくてもよさそうだな。危ない奴らだけを相手にすればいいだけか?と思ったが、おれはすぐ大声をだしかけて、あわてて大火球や大雷玉などを避けるのに精いっぱいとなった。カスミも防戦一方。ど、どうすればいい?
「あれ?攻撃してくるのは数体、後は攻撃しないどころか、攻撃を心持ち邪魔してない?て・・・パンダ女達のところは防御結界がないわよ・・・ね?」
 俺は、そんな余裕はなかったけれど、ミストグリーンは、ハイエルフだけにそちらの方の視覚も感覚も優れていた、流石に。よく気が付いてくれた。俺はそれで、思いついた、はっと。
「そうだ。パンダ女達に、でかいのを一発くれてやれ。」
「でも・・・。」
「その間くらいは何とか、俺が守る、おれが凌ぐ。あ、あと、一体だけ拘束しちゃってくれる?怖い奴を。」
「もう~。信じてあげるわ、旦那様。頼んだわよ。」
 何となく、彼女に旦那様、と言われると力が湧き出るのを感じるな、何故か。とにかく、
「風よ、炎よ、雷よ、我が敵を斬り先、燃やし尽くせ!」
とやってくれた。
 俺はというと、拘束されている一体に良く言えば集約されている、悪く言うと範囲の狭い攻撃、腕を十字に交差して光の破壊衝撃波を放ち、他の攻撃を剣で弾きまくる。一体の拘束と脱落で、物騒な妖精達ず動揺していたおかげである。本当は、危ない所だった・・・。
  

 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。

アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。 両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。 両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。 テッドには、妹が3人いる。 両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。 このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。 そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。 その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。 両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。 両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…   両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが… 母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。 今日も依頼をこなして、家に帰るんだ! この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。 お楽しみくださいね! HOTランキング20位になりました。 皆さん、有り難う御座います。

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?

山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。 2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。 異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。 唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~

一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。 しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。 流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。 その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。 右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。 この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。 数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。 元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。 根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね? そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。 色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。 ……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

処理中です...